Greenで組込み・IoTエンジニアを採る|Web系との違いを踏まえた求人票
Greenは、IT・Web業界を中心とした中途採用の求人サイトです。そのため、組込み・IoTエンジニアの求人を出すときは、Web系のエンジニアの求人と並んで読まれることを意識する必要があります。Web系の求人に慣れた候補者は、使う言語やクラウドの構成、リリースの頻度を見て判断します。一方、組込み・IoTの仕事は、扱う機器、ハードウェアとの距離、開発の周期、品質の考え方が大きく違います。この違いを書かずにWeb系と同じ書き方をすると、組込みの経験者にもWeb系の候補者にも、仕事の中身が伝わりません。この記事では、Greenで組込み・IoTエンジニアを採るときの求人票の書き方を整理します。Greenは株式会社アトラエが運営しています。
Web系との違いを4つの軸で整理する
組込み・IoTの仕事とWeb系の仕事の違いを、求人票に書くべき軸で並べます。
| 軸 | 組込み・IoT | Web系 |
|---|---|---|
| 扱うもの | 機器の中で動くソフトウェア、機器とクラウドのつながり | ブラウザやアプリ、サーバーで動くサービス |
| ハードウェアとの距離 | 基板やセンサー、通信の部品に近い。実機での確認が欠かせない | ハードウェアを意識することは少ない |
| 開発の周期 | 機器の開発の節目に合わせ、長い周期で進むことが多い | 短い周期で更新を重ねることが多い |
| 品質の考え方 | 出荷後の修正が難しい場合があり、事前の検証を重視する | 公開後に直しながら改善することが多い |
IoTの仕事は、機器の中の組込みソフトと、機器から集めたデータを扱うクラウドやアプリの両方にまたがります。求人票では、自社の仕事がどの部分を中心にしているかを書きます。「機器の中の制御が中心」「機器とクラウドをつなぐ通信が中心」「集めたデータを見せるアプリが中心」では、合う経験がまったく違います。
求人票に書くこと
組込み・IoTの求人票には、次の点を具体的に書きます。
- 扱う機器:家電、産業機械、車載、医療機器、通信機器など。機器の種類によって求められる品質や規格が変わる
- 担当する範囲:機器の制御、通信、OSに近い部分、アプリの層、クラウドの連携のどこを担うか
- 開発の環境:使う言語、使うOS(使わない場合も含む)、開発の道具、実機での検証の環境
- ハードウェアの担当との関わり:回路や機構の設計者と同じチームか、別の部署か、外部の会社か
- 開発の周期:一つの機器の開発にかかる期間の目安、量産の前後でどう仕事が変わるか
扱う機器は、候補者が最も気にする点の一つです。同じ組込みの経験でも、家電と車載では、求められる規格や検証の厳しさが違うため、候補者は自分の経験が通用するかを機器の種類で判断します。
エージェントベストの見解
組込み・IoTエンジニアを採りたい会社がGreenのような求人型の媒体を検討するとき、先に決めておきたいのは「Web系のエンジニアを対象に含めるかどうか」です。IoTの仕事のうち、機器とクラウドをつなぐ部分や、データを見せるアプリの部分は、Web系の経験者でも担える場合があります。この部分を担う人を探すなら、IT・Web業界を中心とした求人サイトで、Web系の候補者に「機器に近い仕事に関心はありませんか」と声をかけるのは理にかなっています。一方、機器の中の制御を担う人を探すなら、Web系の候補者に声をかけても話がかみ合いにくく、組込みの経験者を中心に探すことになります。当社が求人票を作るときは、担当範囲を層ごとに分け、Web系を対象に含める層と含めない層を決めてから、求人を一本にするか分けるかを決めます。
Web系の候補者に声をかけるとき
IoTのクラウドやアプリの部分を担う人を探す場合、Web系のエンジニアに声をかけることになります。Web系の候補者に対しても、Greenでは企業から「気になる」やスカウトを送れます。
Web系の候補者に伝えるべきは、次の点です。
- 機器に近い仕事の面白さ:自分の書いたソフトウェアが、実際の機器を動かし、現実の世界に影響を与える
- Web系との違いへの配慮:実機での検証や、長い開発の周期に慣れるまでの支え方
- 身につく経験:ハードウェアの知識や、機器とクラウドをつなぐ設計の経験
スカウトの文面では、「組込みの経験は問いません。Webサービスの開発で培った経験を、機器とクラウドをつなぐ部分で活かしてほしい」と明記します。そうしないと、Web系の候補者は「組込みの経験者向けの求人だ」と考えて返信を見送ります。
組込みの経験者に声をかけるとき
機器の中の制御を担う人を探す場合は、組込みの経験者が中心になります。組込みの経験者が転職を考える理由は、扱う機器を変えたい、開発の上流に関わりたい、新しい分野の製品に関わりたい、などさまざまです。
スカウトの文面では、扱う機器と担当範囲を具体的に書き、候補者のこれまでの機器との共通点を示します。「産業機械の制御の経験を拝見しました。当社の〇〇の機器も、同じようにセンサーの値を読み取って動作を決める仕組みです」のように書くと、候補者は自分の経験の活き方を想像できます。
選考で確かめること
組込み・IoTの選考では、実機での開発の経験を中心に聞きます。
- 実機で不具合が起きたとき、ソフトウェアとハードウェアのどちらの問題かをどう切り分けたか
- メモリや処理の速さの制約の中で、どう工夫したか
- ハードウェアの担当者とのやり取りで、うまくいったことと苦労したこと
Web系の候補者には、ハードウェアに関する知識ではなく、新しい分野を学ぶ姿勢を確かめます。「慣れない分野の技術を、どうやって身につけてきたか」と聞くと、入社後の立ち上がりの速さを測る手がかりになります。
エージェントベストの見解
組込みの経験者は、Web系のエンジニアに比べて候補者の数が多くないため、求人型の媒体だけで探すと時間がかかることがあります。当社は紹介のご依頼も受けていますが、機器の中の制御を担う経験者を急いで採りたい場合は、紹介を併用することを勧めています。紹介では、転職をまだ本格的に考えていない組込みの経験者にも、扱う機器や担当範囲を口頭で説明しながら会える場合があるからです。一方、IoTのクラウドやアプリの部分は、GreenでWeb系の候補者に広く声をかけることで、出会いの数を増やせます。層ごとに経路を分けると、限られた時間の中で採用を進めやすくなります。
まとめ
- Greenでは組込み・IoTの求人がWeb系の求人と並んで読まれる。違いを書くことが出発点
- 扱うもの・ハードウェアとの距離・開発の周期・品質の考え方の四つの軸で違いを示す
- 扱う機器と担当範囲を具体的に書く。機器の種類で候補者は経験の通用度を判断する
- クラウドやアプリの層はWeb系の候補者にも声をかけ、組込みの経験は問わないと明記する
- 機器の中の制御を担う経験者を急ぐなら、紹介の併用も考える
よくある質問
組込みとIoTは別の求人にしたほうがよいですか
担当範囲が分かれているなら、別の求人にしたほうが伝わります。機器の中の制御を担う人と、機器とクラウドをつなぐ部分を担う人では、求める経験が違うためです。一人に両方を任せる場合は、比重を書いておきます。
規格や認証に関わる経験は、条件に入れるべきですか
医療機器や車載など、規格への対応が欠かせない分野では、歓迎条件として書く価値があります。必須にすると対象が大きく狭まるため、社内に規格に詳しい人がいるなら、入社後に学べると書く方法もあります。
実機がない状態で、リモートワークはできますか
会社の体制によります。実機での検証が多い仕事では、出社が必要になる場面が増えます。求人票には、出社が必要な場面と、リモートで進められる作業の目安を書いておくと、候補者が判断しやすくなります。
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