動画編集の長期インターンを採る|制作の流れと確認の回数
SNSや動画配信サービスでの発信が増え、動画編集を長期インターンの学生に任せる会社が増えています。学生の側にも、趣味や個人の発信で動画編集を覚えた人が多くいます。結論から言うと、動画編集の長期インターンは「確認を何回、どの段階で入れるか」を先に決めておくと、修正の往復が減り、学生も社員も制作に集中できます。 確認の回数が決まっていないと、完成間際に大きな修正が入り、学生の作業がやり直しになることが続きます。この記事では、学生向けの長期インターン求人サイトInfraで動画編集を募集する会社に向けて、制作の流れと確認の入れ方を整理します。
動画編集を志望する学生の背景
動画編集の長期インターンに応募してくる学生は、編集の経験の積み方がさまざまです。
- 個人で動画を投稿している:自分のチャンネルやSNSで発信してきた
- サークルや部活で制作している:映像系のサークル、イベントの記録
- 授業で学んでいる:映像や芸術系の学部
- 独学で練習している:編集の技術を身につけたいと考えている
個人で発信してきた学生は、視聴者を意識した編集に慣れている一方、依頼を受けて作る経験は少ないことがあります。授業で学んだ学生は、構成や撮影の基礎がある一方、短い動画の速い編集には慣れていないこともあります。背景によって、受け入れ後に教えることが変わります。
制作の流れと、学生に任せる範囲
動画の制作は、おおよそ次の流れで進みます。
- 企画:何を、誰に向けて、どのくらいの長さで伝えるか
- 構成:場面の順番、話す内容、文字の入れ方
- 撮影:素材を撮る
- 編集:素材をつなぎ、文字や音を入れる
- 確認と修正
- 公開
長期インターンの学生に最初に任せやすいのは、四つ目の編集です。企画と構成は社員が決め、学生はその構成に沿って編集する。慣れてきたら、構成の下書きや撮影も任せていく、という順番が無理のない進め方です。
企画から任せたい場合は、企画を判断する社員を決め、企画の段階で一度確認を入れることが前提になります。
確認の回数を決める
動画編集で最も時間がかかるのは、修正のやりとりです。確認の回数と段階を、制作を始める前に決めておきます。
- 一回目:構成の段階:場面の順番と、入れる文字を確認する。ここで方向を決める
- 二回目:仮編集の段階:素材をつないだだけの状態で、流れと長さを確認する
- 三回目:仕上げの段階:文字や音を入れた状態で、細かな点を確認する
この三回を基本にすると、大きな修正は一回目と二回目で済ませ、三回目は細かな調整だけになります。逆に、仕上げの段階で初めて確認すると、「そもそも構成を変えたい」という修正が入り、学生の作業がほとんどやり直しになります。
確認する人も一人に決めておきます。確認する人が複数いると、それぞれから違う修正が届き、学生はどれに従えばよいか分からなくなります。
エージェントベストの見解
動画編集の長期インターンで、受け入れ後にもっとも多いすれ違いは「確認する側が、完成形を見ないと判断できない」ことから起きます。構成の段階で確認を求めても、文字だけでは動画の印象が分からず、「とりあえず作ってみて」と返してしまう。そして完成形を見てから大きく直す。これが続くと、学生は一本の動画に何倍もの時間をかけることになります。当社が原稿づくりの段階で勧めるのは、参考にしたい動画を確認する側が先に一本選んでおくことです。「この動画の雰囲気で、この長さで」と見本があれば、構成の段階でも完成形を想像しやすくなります。見本を一本決める手間は小さく、その後の修正の往復を大きく減らせます。
素材と権利の扱い
動画編集では、素材の扱いに注意が必要です。受け入れ前に決めておくことがあります。
- 音楽や画像の素材:会社が契約している素材サービスを使うのか、学生が探すのか
- 出演者の同意:社員や顧客が映る場合、誰が同意を取るか
- 制作物の権利:インターン中に作った動画の権利の扱い
- ポートフォリオへの掲載:学生が自分の作品として紹介してよいか
一つ目は特に注意が必要です。学生が個人の発信で使ってきた素材が、会社の発信では使えないことがあります。使ってよい素材の範囲を最初に伝えておくと、公開後に問題が起きるのを防げます。
四つ目は、動画編集を志望する学生にとって大きな関心事です。公開された動画であれば紹介を認める、などの条件を決めておくと、学生にとって応募の理由の一つになります。制作物の権利と合わせて、雇用契約や誓約書の中で確認しておきます。
作品の見方と、面談で聞くこと
応募してきた学生の作品を見るときは、編集の技術の高さだけで判断しないことです。
- 誰に向けた動画か:視聴者を意識しているか
- 長さの判断:伝えたいことに対して、長すぎず短すぎないか
- 修正の経験:誰かの依頼で作り、直した経験があるか
- 作業の速さ:一本の動画にどのくらいの時間をかけたか
面談では、作品を一つ選んでもらい、「この動画で一番迷ったところはどこか」を聞くと、編集の考え方が分かります。また、依頼を受けて作った経験がない学生には、「依頼者から全体の雰囲気を変えてほしいと言われたらどうするか」を聞いてみてください。
働き方の条件は、雇用として迎えるなら最低賃金や労働時間の決まりに沿って決めます。編集は時間が読みにくい作業なので、一本あたりの目安の時間を決め、それを超えそうなときは早めに相談してもらうルールにしておくと、働きすぎを防げます。
エージェントベストの見解
動画編集の長期インターンを募集する会社から、「編集ソフトの経験がある学生だけに絞りたい」という相談を受けることがあります。当社はInfraの代理店として原稿づくりを支援していますが、この条件は少し慎重に考えたほうがよいと伝えています。編集ソフトの操作は、数週間あれば慣れる学生が多い一方、視聴者を意識して構成を考える力は、ソフトの経験とは別に身についているものだからです。個人で発信してきた学生の中には、スマートフォンのアプリだけで編集してきた人もいますが、視聴者がどこで離れるかを肌で知っています。応募の条件を「特定のソフトの経験」にすると、そうした学生を最初から外してしまいます。条件は「動画を作って公開した経験」程度にとどめ、ソフトの操作は受け入れ後に教える前提にするほうが、合う学生に会える幅が広がります。
まとめ
- 動画編集の長期インターンは、まず編集を任せ、慣れたら構成や撮影へ広げる
- 確認は構成・仮編集・仕上げの三回を基本にし、大きな修正は前の二回で済ませる
- 確認する人は一人に決め、参考にしたい見本の動画を先に一本選んでおく
- 使ってよい素材、出演者の同意、ポートフォリオ掲載の条件を受け入れ前に決める
- 応募の条件は特定のソフトの経験より、作って公開した経験で考える
よくある質問
撮影も学生に任せてよいですか
任せることはできますが、撮影は社内の人や顧客が映ることが多いため、同意の取り方や撮影してよい場所を先に決めておく必要があります。最初は社員が撮影した素材の編集から始め、慣れてから撮影を任せる会社が多いようです。
編集用のパソコンやソフトは会社が用意すべきですか
会社が用意するほうが、素材の管理や情報の扱いの面で安心です。学生の私物を使う場合は、素材の保存先や、インターン終了後のデータの扱いを決めておきます。動画の編集は性能の高い機器が必要になることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
一本の動画にかかる時間の目安はどう決めますか
最初の数本は、学生に実際にかかった時間を記録してもらうと目安が作れます。動画の長さや種類ごとに目安を決めておくと、学生も自分の作業の速さを確かめられ、社員も制作の予定を立てやすくなります。修正の往復が続いて学生の気持ちが下がったときの関わり方は、長期インターン生のやる気が下がったときの関わり方も参考にしてください。
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