Greenでモバイルアプリエンジニアを採る|iOS・Androidの書き分け
モバイルアプリエンジニアの採用では、最初に「iOSとAndroidを分けて募集するか、まとめて募集するか」という判断があります。まとめて「モバイルエンジニア」として出すと、iOSの経験者もAndroidの経験者も「自分のOSの仕事はどのくらいあるのか」が分からず、応募をためらいます。モバイルの求人では、OSごとの仕事の中身と、チームの中での立ち位置を書き分けることが、候補者に判断材料を渡す近道です。 この記事では、Green(株式会社アトラエが運営する、IT・Web業界を中心とした中途採用の求人サイト)でモバイルアプリエンジニアを採るときの、iOS・Androidの書き分けを整理します。
分けるか、一つにするかの判断
まず、iOSとAndroidの求人を分けるか、一つにするかを決めます。判断の基準は、入社後の仕事がOSで分かれているかどうかです。
- 分けたほうがよい場合:iOSとAndroidで担当者が分かれている。それぞれのOSのネイティブの技術で開発している
- 一つにしてよい場合:クロスプラットフォームの技術で一つのコードから両方を作っている。一人が両方のOSを担当する
- 迷う場合:主にどちらかのOSを担当し、もう一方は手伝う程度、という形なら、主のOSで分けて求人を出し、もう一方の関わり方を書き添える
候補者の多くは、どちらかのOSを専門にしています。自分の専門のOSの仕事がどのくらいあるかが分からないと、応募の判断ができません。
OSごとに候補者が見ている点
iOSとAndroidの候補者が求人で確かめたいことは共通する部分が多いですが、それぞれに気にする点もあります。
共通して見ている点
- アプリの性質(一般向けか業務向けか、利用者の規模感、機能の複雑さ)
- チームの構成(各OSのエンジニアは何人か、デザイナーやバックエンドとの関係)
- リリースの頻度と、審査やストアへの対応の進め方
- 古いコードの状態と、新しい技術への移行の状況
- テストや品質への取り組み
OSごとに気にする点
- iOS:新しい画面の作り方への移行状況、対応しているOSのバージョンの範囲の考え方
- Android:対応する端末の幅、画面サイズや機種ごとの差への対応の仕方、新しい画面の作り方への移行状況
細かな技術の話は、求人票に詳しく書きすぎる必要はありません。ただ、「新しい技術への移行中かどうか」は多くの候補者が気にするので、一言書いておくと判断の材料になります。
書き分けのポイント
iOSとAndroidの求人を分けて出す場合は、次の点を書き分けます。
- チームの中での立ち位置:それぞれのOSのエンジニアが何人いて、入社する人はどんな役割か(一人目なのか、増員なのか)
- それぞれのOSのいまの課題:iOSは移行が進んでいるがAndroidは遅れている、といった差があれば正直に書く
- もう一方のOSとの関わり方:仕様を揃えるためにどう連携しているか、もう一方のOSの開発に関わる機会があるか
- 共通の部分は揃える:アプリの説明、チーム全体の構成、選考の流れなどは、両方の求人で同じ文言にする
2つ目の「OSごとの課題の差」は、書きにくいと感じる会社が多いですが、候補者が面接でよく尋ねてくる点です。先に書いておくと、その課題に取り組みたい人が応募してきます。
エージェントベストの見解
モバイルの採用で当社がよく受ける相談に、「iOSは採れたが、Androidがなかなか採れない」というものがあります(逆の場合もあります)。求人票を並べて見ると、採れている方のOSの求人は具体的に書かれていて、採れていない方は、もう一方の求人をOS名だけ入れ替えて作られていることが少なくありません。候補者はその違いを敏感に感じ取ります。採れていない方のOSの求人こそ、そのOSのエンジニアに話を聞き、そのOSならではの課題と仕事の中身を書き直してください。OSごとに開発の状況が違うのは自然なことなので、違いをそのまま書くほうが信頼されます。
クロスプラットフォームの扱い
クロスプラットフォームの技術で開発している場合は、求人票で次のことを伝えます。
- どの技術を使っているか、なぜ選んだか:選定の経緯を書くと、技術への考え方が伝わる
- ネイティブの知識がどのくらい必要か:ネイティブの機能を使う部分がどのくらいあるか
- ネイティブの経験者を歓迎するか:ネイティブの経験がある人が、クロスプラットフォームの開発でどう力を発揮できるかを書く
ネイティブの経験者の中には、クロスプラットフォームの開発に関心がある人もいれば、ネイティブにこだわる人もいます。どちらを求めているかを明確にすると、合う人から応募が来やすくなります。
スカウトと検索の考え方
スカウトの書き出し
- 弱い書き出し:「iOSアプリの開発経験を拝見しました」
- 直した書き出し:「利用者の多いアプリで、古い画面の作り方から新しい作り方への移行を進められた経歴を拝見しました。当社のiOSアプリも、いま移行の途中にあります」
相手が手がけてきたアプリの性質や、取り組んできた移行・改善の経験を拾うと、具体的な文面になります。
検索の考え方
- OS名と職種名の組み合わせで探す(「iOSエンジニア」「Androidエンジニア」「スマホアプリエンジニア」など)
- クロスプラットフォームの経験者も、自社の開発体制によっては対象に入れる
- Web開発の経験からモバイルに移った人も、アプリの設計の考え方が合えば対象になる
選考へのつなぎ方
- 一次面接:同じOSのエンジニアが、過去に作ったアプリでの判断(設計、移行、品質の改善)を聞く
- もう一方のOSのエンジニアとの面談:仕様を揃える連携が多いチームなら、選考のどこかで話す場を設ける
- 最終面接:アプリの方向性と、その中でモバイルに期待する役割を話す
- 公開しているアプリがある場合:候補者が個人で公開しているアプリがあれば、それを題材に話すと、技術と考え方の両方が分かる
エージェントベストの見解
モバイルエンジニアを媒体で探すか、紹介で探すかについて、当社は両方を扱う立場から、OSごとの「一人目」かどうかで考えることを勧めています。すでにそのOSのエンジニアがいて増員する場合は、求人票に既存のチームの様子を具体的に書けるので、Greenのような求人型の媒体で候補者が判断しやすくなります。一方、そのOSのエンジニアが社内に一人もいない「一人目」の採用は、技術の判断をすべて任せることになり、求人票だけでは伝えきれない事情(既存のコードの状態、外注との関係など)が多くなります。その場合は、紹介で事情を口頭で補いながら会うか、媒体で出すなら面談で丁寧に説明する段取りを先に用意してください。
まとめ
- iOSとAndroidを分けるかは、入社後の仕事がOSで分かれているかで決める
- 分ける場合は、チームの中での立ち位置とOSごとの課題を書き分け、共通の部分は揃える
- 一方の求人をOS名だけ入れ替えて作らない。そのOSのエンジニアに話を聞いて書く
- クロスプラットフォームの場合は、選定の経緯とネイティブの知識の必要性を伝える
- そのOSの「一人目」の採用は、求人票で伝えきれない事情を補う段取りを用意する
よくある質問
iOSとAndroidの両方ができる人を探すべきですか
両方を高い水準で担当できる人は限られます。両方を求める場合は、どちらに比重があるかを求人票で明確にしてください。主のOSで探し、もう一方は入社後に関わる形にするほうが、候補者は見つかりやすくなります。
対応するOSのバージョンや端末の範囲は書くべきですか
細かな範囲まで書く必要はありませんが、古いバージョンや多くの端末への対応が負担になっている場合は、その状況を一言書いておくと、入社後のずれを防げます。
Web開発の経験者をモバイルエンジニアとして迎えることはできますか
アプリの設計の考え方やチームでの開発の経験があれば、入社後にモバイルの技術を身につけられることがあります。教える体制があるかどうかを確かめたうえで、求人票に歓迎の範囲として書いてください。
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