GreenでインフラエンジニアやSREを採る|運用の範囲を正直に書く
インフラエンジニアやSREの求人票には、「クラウドでの構築経験」「Kubernetesの運用経験」「信頼性の向上」といった言葉が並びます。けれど、候補者がもっとも知りたいことは、たいてい書かれていません。それは、入社したら、日々の運用のどこまでを担い、どのくらいの負担がかかるのかです。この記事では、Green(株式会社アトラエが運営する、IT・Web業界を中心とした中途採用の求人サイト)でインフラエンジニアやSREを採るときに、運用の範囲を正直に書くことの意味と、その書き方を整理します。
インフラ・SREの候補者が求人で見ていること
インフラエンジニアやSREの候補者が、求人票やスカウトで確かめていることは、おおむね次のとおりです。
- 構築と運用の比重:新しい基盤を作る仕事が中心か、既存の基盤を守る仕事が中心か
- オンコールと障害対応:夜間や休日の呼び出しがあるか、どのくらいの頻度か、どう分担しているか
- 手作業の運用の量:定型の作業がどのくらい残っていて、自動化する余地があるか
- 開発チームとの関係:開発チームが自分たちで運用まで担うのか、インフラ・SREが受け持つのか
- 技術的な判断の権限:クラウドの構成や監視の仕組みを、チームで決められるか
- いまの課題:信頼性の課題、コストの課題、移行の課題など
インフラ・SREの仕事は、外から見えにくい部分が多く、同じ「SRE」という名前でも会社によって中身がまったく違います。運用の負担が大きい会社と、構築と改善が中心の会社では、合う人も違います。
運用の範囲を正直に書く理由
求人票で運用の負担を書くと、応募が減るのではないかと心配する会社は多いです。けれど、正直に書いたほうがよい理由があります。
- 入社後のずれを防ぐ:構築の仕事を期待して入った人が、運用の負担の大きさを知って早く離れる、ということを防げる
- 運用が得意な人に届く:運用の改善や自動化に関心がある人は、運用の課題が書かれている求人に反応する
- 面接の会話が具体的になる:課題が書かれていれば、面接で「どう改善するか」を話せる
負担を隠して採用しても、入社後に分かります。そのときに離れられるより、最初から分かったうえで来てもらうほうが、会社にとっても候補者にとっても負担が小さくなります。
求人票の書き方
インフラ・SREの求人票では、次のことを具体的に書きます。
- 担当する基盤の概要:どのサービスを支えているか、クラウドかオンプレミスか、その組み合わせか
- 構築と運用の比重:「いまは運用が中心で、来期から基盤の作り直しに取り組む」のように、今と今後を分けて
- オンコールの体制:あるかどうか、何人で回しているか、呼び出しの頻度の考え方、手当や代休の扱い
- 手作業の運用と自動化の状況:どんな作業が手作業で残っているか、自動化をどこまで進めたいか
- 開発チームとの分担:開発チームがどこまで運用を担うか、インフラ・SREはどこを受け持つか
- いまの課題と取り組みたいこと:信頼性、監視、コスト、移行など
オンコールの頻度を具体的な数値で書けない場合も、「障害対応はチームで当番を回している」「夜間の呼び出しは多くない」など、実態に沿った言葉で書きます。実態と違う書き方をすると、面接で確かめられたときに信頼を失います。
エージェントベストの見解
インフラ・SREの求人票の相談で、当社が気をつけて確かめるのは、「SRE」という職種名と仕事の中身が合っているかどうかです。実際の仕事が、サーバーの監視、定型の運用作業、障害の一次対応が中心なのに、職種名だけ「SRE」にしている求人を見かけることがあります。職種名に惹かれて応募した人は、面接で仕事の中身を知ってがっかりするか、入社後に知って離れます。逆に、運用の仕事を「インフラエンジニア(運用)」と正直に書いた求人には、運用を安定させることに誇りを持つ人や、運用から改善に進みたい人が応募してきます。職種名を流行りの言葉に合わせるより、仕事の中身に合わせるほうが、合う人に届きます。
スカウトの書き出し
インフラ・SREの候補者にスカウトを送るときは、相手の経歴から「どんな基盤で、どんな改善をしてきたか」を拾います。
- 弱い書き出し:「AWSでのご経験を拝見しました」
- 直した書き出し:「オンプレミスからクラウドへの移行で、監視の仕組みを作り直し、障害の検知を早めた経歴を拝見しました。当社でもいま、監視の仕組みが古く、障害の検知が遅れることが課題になっています」
運用の改善の経験を拾うと、相手は「自分の得意なことが生きる場所だ」と感じやすくなります。文面の中で、自社のオンコールの体制や運用の負担にも一言触れておくと、面談の段階で話が早くなります。
検索とターゲットの考え方
- 職種名の揺れが大きい:「インフラエンジニア」「SRE」「サーバーエンジニア」「クラウドエンジニア」「DevOpsエンジニア」など、同じ仕事を別の名前で書いている人が多い。複数の名前で検索する
- クラウドの種類だけで絞らない:クラウドのサービスが違っても、設計や運用の考え方は共通する部分が多い
- 運用の経験を軽く見ない:運用中心の経歴の人も、自社の運用の課題を改善するのに向いていることがある
- アプリケーション開発の経験がある人も対象に入れる:開発の経験からインフラに関わってきた人は、開発チームとの橋渡しに向いている
選考へのつなぎ方
インフラ・SREの選考では、求人票で書いた運用の実態を、面接でも正直に話すことが大切です。
- 一次面接(現場のインフラ・SRE):過去の障害対応で、どう切り分け、どう再発を防いだか。運用の改善でどんな工夫をしたか
- 二次面接または最終面接(リーダー・責任者):自社の基盤の課題をどう進めたいか。開発チームとどう協力するか
- オンコールの説明:選考のどこかで、オンコールの体制と実際の頻度を、現場の人から説明する場を設ける
エージェントベストの見解
インフラ・SREは、媒体で採るのが難しい職種だと言われることがあります。当社は媒体の運用と紹介の両方を行っていますが、この職種で媒体からの応募が少ない会社の求人票を見ると、運用の実態がほとんど書かれていないことが多いです。候補者は、書かれていないことを「書けないほど大変なのでは」と受け取ります。媒体で採るなら、求人票に運用の実態を書くことが前提になります。どうしても公開の求人票に書けない事情がある場合(セキュリティ上の理由で基盤の詳細を出せない、など)は、紹介で背景を口頭で伝えながら会うほうが進めやすいこともあります。当社のGreen運用代行は、成功報酬で求人票の作成から日程調整までを引き受けていますが、まずは求人票にどこまで書けるかを確かめるところから始めています。
職種全体の媒体の選び方はエンジニアの採用媒体の選び方にまとめています。
まとめ
- インフラ・SREの候補者が知りたいのは、運用の範囲と負担
- 運用の負担を正直に書くと、入社後のずれが減り、運用の改善に関心がある人に届く
- 求人票には、構築と運用の比重、オンコールの体制、手作業の状況、開発チームとの分担を書く
- 職種名は流行りの言葉より、仕事の中身に合わせる
- 検索は職種名の揺れを踏まえ、複数の名前で探す
よくある質問
オンコールがあることを書くと、応募が減りませんか
減る可能性はありますが、入社後に知って離れる人を防げます。体制や頻度の考え方、手当や代休の扱いなど、負担を減らす工夫も合わせて書くと、判断の材料になります。
SREとインフラエンジニアは、求人を分けるべきですか
仕事の中身で決めてください。構築と改善が中心でソフトウェアで運用を改善する仕事ならSRE、既存の基盤の運用が中心ならインフラエンジニアというように、中身に合った名前を付けるのがおすすめです。両方の仕事がある場合は、比重を求人票に書きます。
クラウドの経験がない人も対象にすべきですか
オンプレミスでの設計や運用の経験がある人は、クラウドの考え方を入社後に身につけられることが多いです。自社がクラウドへの移行を進めている場合は、オンプレミスの経験がむしろ生きることもあります。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
GreenでのIT・Web職の採用、手が回っていますか
- 求人票・「気になる」・スカウト・面接調整まで、いまの運用を一緒に点検します
- Green運用代行は入社時のみ課金の当社成功報酬(1名50万円・税別)。当社への初期費用・月額固定費はかかりません(Greenの利用料金は別途)
- エンジニア・PdM・デザイナー・ビジネス職の採用設計から相談できます
この記事の内容に合うサービス:Green運用代行 ↗成功報酬・入社時1名50万円