人材業界の長期インターン採用|学生の立場を生かす仕事
人材紹介、求人広告、採用の代行、派遣。採用を支える業界の会社にとって、長期インターンの学生は二つの顔を持っています。一つは仕事の担い手としての顔、もう一つは、自分自身がこれから就職活動をする「求職者に近い立場」としての顔です。結論から言うと、採用支援の業界の長期インターンは、学生の「求職者に近い立場」を生かせる仕事を任せると、学生にとっても会社にとっても得るものが大きくなります。 一方で、候補者の個人情報に触れる場面が多い業界でもあるため、その扱いを先に決めることが前提です。この記事では、学生向けの長期インターン求人サイトInfraで募集する採用支援の業界の会社に向けて、仕事の切り出し方と運用設計を整理します。
採用支援の業界の採用構造
採用支援の業界は、営業職の採用が中心になりやすい業界です。企業の採用の課題を聞き、求人の掲載や紹介を提案する仕事が多く、若手の採用にも積極的な会社が多くあります。
その中で、長期インターンには次のような役割があります。
- 新卒採用の入口:業界に関心のある学生と、早い段階で関係を作る
- 日々の業務の手:求人の原稿づくり、候補者への連絡、データの整理
- 学生目線の意見:学生向けのサービスや求人を、当事者の目で見直す
三つ目の役割は、この業界ならではのものです。新卒向けや学生向けのサービスを扱っている会社なら、長期インターンの学生は、サービスの利用者に最も近い立場の社内の人になります。
当社も人材紹介を行い、新卒向けの媒体やInfraなどの媒体を扱っている会社として、この業界の採用には近い立場にいます。その立場から見えることを、この記事では書いていきます。
学生の立場を生かせる仕事
採用支援の業界で、学生の立場を生かせる仕事には次のようなものがあります。
- 学生向けの求人原稿やスカウト文面の下書き:同世代が読んで分かる言葉で書く
- 学生向けのイベントの企画と運営:学生が参加したいと思う内容を考える
- 学生向けのサービスの使いやすさの確認:自分が使う立場で、分かりにくい点を挙げる
- 学生への聞き取り:就職活動の悩みや情報の集め方を、同世代として聞く
- SNSや記事での発信:学生に向けた就職活動の情報を書く
どれも、学生が「自分が求職者だったら」という目線を持てるからこそ価値が出る仕事です。社員が書くと、どうしても業界の言葉や会社の言葉が多くなります。学生が下書きし、社員が事実を確かめる順番にすると、学生に届く文章ができやすくなります。
エージェントベストの見解
採用支援の業界の長期インターンで、当社がよく見る思い込みは、「学生には営業のテレアポを任せればよい」というものです。営業の数を増やすことは、業界の会社にとって切実な課題です。しかし、テレアポだけを任せる長期インターンは、学生の入れ替わりが早くなりがちで、業界のイメージにも影響します。インターンを終えた学生が友人に「電話をかけ続けるだけだった」と話せば、それが業界の印象として広がります。当社が勧めているのは、営業の仕事を任せる場合も、学生の立場を生かせる仕事と組み合わせることです。たとえば、学生向けのサービスの営業なら、学生として感じたサービスの価値を、営業の資料に反映させてもらう。数を追う仕事と、学生の目線が生きる仕事を一緒に任せると、学生は自分の存在の意味を感じやすくなります。
個人情報の扱いを先に決める
採用支援の業界の仕事は、候補者や求職者の個人情報に触れる場面が多くあります。氏名、連絡先、学歴、職歴、希望の条件。学生に任せる前に、扱いを決めておきます。
- 触れてよい情報:仕事に必要な範囲。連絡のための氏名と連絡先など
- 触れない情報:面接の評価、企業からの合否の理由、年収などの条件
- 扱いのルール:私物の端末に保存しない、社外で話題にしない
- 知り合いの情報に触れた場合:同じ大学の友人の情報に触れたときの対応
四つ目は、この業界ならではの注意点です。学生向けのサービスを扱っている会社では、インターンの学生が、同じ大学の友人や知り合いの情報に触れることがあります。その場合は担当の社員に伝え、その情報には触れないようにする、という決まりを作っておきます。
守秘の約束は、誓約書の形で受け入れの初日に交わしておきます。賃金や労働時間の面でも、雇用として迎える以上は最低賃金と労働時間の規定を守る前提で設計してください。
業界のイメージとの付き合い方
採用支援の業界に対して、学生は次のようなイメージを持っていることがあります。
- 営業が厳しい
- 人と関わる仕事で、やりがいがある
- 若いうちから成長できる
一つ目のイメージは、応募をためらわせる原因になります。原稿で営業の仕事を書く場合は、何を、どのくらいの量で行うのかを具体的に書きます。「営業の仕事もありますが、最初は資料づくりと同行から始めます」のように段階を書いておくと、学生の不安は小さくなります。
二つ目と三つ目のイメージは学生にとっての魅力ですが、具体的な仕事に結びつけて書かないと、どの会社も同じに見えます。「人と関わる」なら、誰と、どんな場面で関わるのかを書きます。
運用設計
採用支援の業界の会社が長期インターンを運用するときは、次の点を決めておきます。
- 配属する部署:営業、学生向けサービス、マーケティングなど
- 日々の仕事を見る社員:部署ごとに一人
- 自社の新卒採用との関係:インターンの学生を、自社の新卒採用にどうつなげるか
- 学生自身の就職活動との両立:学生が他社の選考を受けることへの姿勢
四つ目は、この業界の会社が特に考えておきたい点です。学生は、インターン中に採用の内側を知ることで、自分の就職活動にも生かしたいと考えています。他社の選考を受けることを否定せず、両立を応援する姿勢を示しておくと、学生は安心して働けます。
エージェントベストの見解
採用支援の業界の会社が、自社の新卒採用で長期インターンを入口にする場合、一つ気をつけたいことがあります。それは、インターンの学生が業界の内側を知りすぎて、かえって業界を選ばなくなることがある、という点です。当社も採用を支援する側にいるので分かりますが、この業界の仕事には、企業と候補者の間で調整する難しさがあります。それを長期インターンで目の当たりにした学生が、別の業界を選ぶことは自然なことです。それを防ごうとして、仕事の難しさを見せないようにするのは逆効果です。難しさを見せたうえで、それでもこの仕事を選ぶ理由を、社員が自分の言葉で話す場を作ることです。業界の内側を知ったうえで入社を選んだ学生は、入社後の定着の面でも安定しやすくなります。
まとめ
- 採用支援の業界の長期インターンは、学生の「求職者に近い立場」を生かせる仕事を任せる
- 求人原稿・スカウト文面・イベント・サービスの使いやすさの確認は、学生の目線が生きる
- 営業の仕事を任せる場合も、学生の目線が生きる仕事と組み合わせる
- 候補者の個人情報は、知り合いの情報に触れた場合の対応まで決めておく
- 業界の難しさは隠さず、それでも選ぶ理由を社員が話す場を作る
よくある質問
長期インターンの学生に、求職者との面談を任せてもよいですか
面談は求職者の人生に関わる場面であり、助言の責任も伴うため、社員が持つのが基本です。学生には、面談の日程調整や、面談後の記録の整理などの補助を任せます。面談に同席させる場合は、求職者に事前に伝え、同意を得ておきます。
学生が自社のサービスを使って就職活動をしたいと言った場合はどうしますか
会社の方針によりますが、使うこと自体を認める場合は、インターンで知り得た情報を自分の就職活動に使わないことを確認しておきます。担当者も、インターンの学生とは別の社員にするなど、公平さを保つ工夫が必要です。
採用支援の業界の長期インターンは、どの学年の学生が多いですか
学年は募集の書き方で変わりますが、自分の就職活動を見据えて応募する学生が多い傾向があります。就職活動と重なる時期の稼働の減らし方を、原稿や面談で伝えておくと、学年にかかわらず続けやすくなります。応募が特定の学年に偏るときの対処は長期インターンの応募が特定の学年に偏るときで扱っています。
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