広告・Web業界の長期インターン採用|制作と運用の仕事の切り出し方
広告代理店、Web制作会社、Web広告の運用会社、SNSのマーケティング支援会社。広告・Web業界は、長期インターンの募集が多い業界の一つです。学生にとっても、クリエイティブな仕事やマーケティングに関われる業界として人気があります。結論から言うと、広告・Web業界の長期インターンは、クライアントワークの中から「締め切りに追われにくく、学生が繰り返し担当できる仕事」を切り出しておくことで、学生にも会社にも無理のない受け入れになります。 締め切りの直前の仕事ばかりを任せると、学生の授業や試験と重なったときに回らなくなります。この記事では、学生向けの長期インターン求人サイトInfraで募集する広告・Web業界の会社に向けて、仕事の切り出し方と運用設計を整理します。
広告・Web業界の採用構造と、長期インターンの相性
広告・Web業界は、クライアントからの依頼を受けて仕事をするクライアントワークが中心の業界です。案件ごとに締め切りがあり、繁忙期と閑散期の差がある会社も多くあります。
長期インターンと組み合わせたとき、この業界の仕事には次のような性質があります。
- 仕事が細かく分けやすい:広告の数字のまとめ、バナーの制作、記事の下書きなど
- 在宅で進められる仕事が多い:パソコンがあれば進められる作業が中心
- 学生の感覚が生きる:若い世代向けの広告やSNSの企画
- 締め切りの波がある:学生の予定と重なると調整が難しい
一つ目から三つ目は、長期インターンとの相性の良さです。四つ目は注意が必要な点で、ここを設計できるかどうかが受け入れの成否を分けます。
学生に任せやすい仕事の切り出し方
広告・Web業界の仕事を、締め切りとの距離で分けると、学生に任せやすい仕事が見えてきます。
締め切りに追われにくい仕事(学生の軸にしやすい)
- 広告やSNSの数字の週次のまとめ
- 競合の広告やSNSの調べ物
- 社内のノウハウ資料の整理
- 自社の発信(ブログやSNS)の下書き
締め切りのある仕事(社員と一緒に進める)
- クライアントへの提案資料の一部
- バナーや画像の制作
- 広告の文章の案出し
学生には任せない仕事
- クライアントとの条件の交渉
- 広告の配信設定の最終確認と、予算の操作
- 炎上や苦情への対応
一つ目のグループを学生の軸にしておくと、授業や試験で稼働が減る時期にも、締め切りに影響を与えずに済みます。二つ目のグループは、学生の稼働に余裕がある時期に、社員と一緒に進めます。
広告の配信設定や予算の操作は、誤りがクライアントの費用に直結します。学生には設定の案づくりまでを任せ、画面での最終の操作は社員が持つ形にしておくと安心です。
エージェントベストの見解
広告・Web業界の長期インターンでよく起きるのは、繁忙期に学生を戦力として当てにしすぎて、学生の試験期間と重なったときに仕事が回らなくなることです。広告の業界は年度末や季節のキャンペーンの時期に忙しくなることが多く、その時期は大学の試験期間と重なることもあります。当社が受け入れの設計で勧めるのは、学生の年間の予定を最初に聞き、試験期間や長期休暇を会社の繁忙期の表と並べて見ることです。重なる時期が分かれば、その時期は学生を締め切りのある仕事から外し、軸の仕事に戻すと決めておけます。繁忙期の手を長期インターンだけで補おうとするのは、学生にも会社にも負担が大きい選択です。学生は繁忙期の外で育て、繁忙期は軸の仕事で支えてもらう。この切り分けを先に決めておくことを勧めます。
業界のイメージと、実務の差の伝え方
広告・Web業界に対して、学生は華やかなイメージを持っていることがあります。
- クリエイティブな仕事ができる
- 有名な企業の広告に関われる
- 流行の最先端にいられる
実際の仕事は、数字のまとめ、資料づくり、修正の対応など、地道な作業の積み重ねです。このイメージと実務の差を、原稿の段階で伝えておくことが大切です。
伝え方の工夫として、学生の一週間の仕事を具体的に書く方法があります。「月曜は先週の広告の数字をまとめ、火曜と水曜は競合の調べ物、木曜はバナーの案出し、金曜は社員と振り返り」のように書くと、地道な作業が中心であることと、その中にクリエイティブな仕事もあることの両方が伝わります。
クライアント名を出せるかどうかも、学生が気にする点です。守秘の都合で出せない場合は、「大手の飲料メーカー」のように業種だけを書くと、学生は仕事の規模を想像できます。
広告運用の会社であれば、「数字のまとめから始め、半年後には小さなアカウントの改善案を任せる」のように、時間の経過とともに広がる仕事を書いておくのも効果があります。学生は、作業の先にある仕事の姿を見て応募を決めます。
運用設計|クライアントワークの中で学生を育てる
広告・Web業界の会社が長期インターンを運用するときは、次の点を決めておきます。
- クライアント情報の扱い:どのクライアントの情報に触れてよいか、守秘の約束
- 制作物の確認:学生の制作物は、社員が確認してからクライアントに出す
- ポートフォリオへの掲載:公開された制作物を学生が紹介してよいか
- 使ってよい素材:画像や音楽の素材の扱い
ポートフォリオへの掲載は、クリエイティブ職を志望する学生にとって大きな関心事です。クライアントとの契約上、掲載が難しい場合も多いため、掲載できるもの、できないものを最初に伝えておきます。
勤務の面では、締め切り前の残業が常態化しやすい業界である点にも気を配ります。雇用として迎えているなら、学生にも労働時間と最低賃金の決まりが適用されます。締め切り前に学生を遅くまで残す運用にならないよう、社員の側で仕事の割り振りを調整します。
エージェントベストの見解
広告・Web業界の長期インターンを新卒採用につなげたい会社に、当社が伝えていることがあります。それは、広告・Web業界を志望する学生は、新卒の就職活動で大手の広告会社や事業会社のマーケティング部門とも比べることが多い、という点です。当社は長期インターンの媒体と新卒向けの媒体の両方を扱っていますが、規模の大きな会社と比べられたときに、中小の広告・Web会社が選ばれる理由になりやすいのは「若いうちから何を任されるか」の具体さです。長期インターンの間に、学生がクライアントへの提案の一部を担当した、自分の案が広告として世に出た、という経験があれば、それが新卒の選考で他社と比べる材料になります。インターンで任せた仕事の延長線上に、入社後の仕事があることを伝えておくと、学生は比べる軸を持てます。
まとめ
- 広告・Web業界の長期インターンは、締め切りに追われにくい仕事を学生の軸にする
- 学生の年間の予定と会社の繁忙期を並べ、重なる時期の仕事を先に決めておく
- 華やかなイメージと地道な実務の差は、学生の一週間の仕事を書いて伝える
- クライアント情報の守秘、制作物の確認、ポートフォリオ掲載の可否を最初に伝える
- 新卒採用につなげるなら、インターンで任せた仕事と入社後の仕事のつながりを示す
よくある質問
長期インターンの学生に、広告の配信の運用を任せてもよいですか
数字のまとめや改善の案出しは任せやすい仕事です。一方、配信の設定や予算の操作は、誤りがクライアントの費用に直結するため、最終の操作は社員が持つ形にしておくと安心です。学生には、設定の案を作ってもらい、社員が確認して反映する流れが無理のない形です。
クライアント名を原稿に書いてもよいですか
クライアントとの契約によります。書けない場合は業種や規模だけを書くと、学生は仕事のイメージを持てます。インターン中にクライアント名を知ることになる場合は、守秘の約束を受け入れ時に書面で確認しておきます。
クリエイティブ職を志望する学生を集めるには、原稿に何を書けばよいですか
制作物の種類、確認の流れ、ポートフォリオに載せられるかどうかを書くと、クリエイティブ職を志望する学生に届きやすくなります。デザイナー職の詳しい募集の考え方はデザイナーの長期インターンを採るで扱っています。
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