OfferBoxで承認後の辞退を減らす連絡設計|段階別の原因と連絡の型
承認はされるのに、途中で辞退される。OfferBoxの運用で、送る数と承認が出てきた会社が次にぶつかる問題です。結論から言うと、辞退は「どの段階で」「なぜ」を分けないと減らせません。段階は、返信待ち、日程調整中、面談後、選考中の4つ。原因の多くは、待たせること、次が見えないこと、名義が変わること、他社が先に進むことです。 連絡の設計で、この4つの原因を潰します。この記事では、段階ごとの原因、連絡の間隔と内容の設計、他社の進行の聞き方、辞退理由の記録、やりがちな失敗、人事と現場の分担を整理します。承認直後の返信は承認されたあとの連絡手順、選考を短くする考え方は選考フローを短くする考え方で書きました。この記事は、その間をつなぐ連絡の話です。
この作業の目的|「待たされている」と感じさせない
辞退の多くは、学生が自社を「嫌になった」のではなく、「待たされている間に他社が進んだ」ことで起きます。承認した時点で、学生は自社に興味があります。その興味が、連絡の空白の間に他社に移ります。
連絡設計の目的は、承認から内定までの間、学生が「次に何が起きるか」を常に知っている状態を作ることです。知っていれば、待つことができます。知らなければ、待てません。
手順1|辞退が起きる段階と原因を分ける
辞退を一括りにせず、段階ごとに分けます。
| 段階 | 辞退の形 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 返信待ち | 承認したのに、企業からの返信に返事が無い | 返信が遅く、温度が下がった。他社の面談が先に決まった |
| 日程調整中 | 候補を出したのに決まらない、決まった日程を取り消す | 往復が多い。候補が学生の都合と合わない。他社の選考が入った |
| 面談後 | 面談はしたが、選考に進まない | 面談が面接になっていた。仕事が想像と違った。次のステップが曖昧 |
| 選考中 | 一次や二次のあとに辞退 | 結果連絡が遅い。次の段階まで空く。他社が内定を出した |
自社の辞退が、どの段階に多いかを、記録から見ます。記録が無ければ、今日から残します。段階が分かれば、直す場所が分かります。全段階を一度に直そうとすると、何が効いたか分かりません。
手順2|段階ごとに連絡の間隔と内容を決める
段階ごとに、「いつ、何を、誰の名義で」連絡するかを決めます。
返信待ちの段階:承認の当日に返信。候補を複数出す。追いかけは1回。詳しくは承認後の連絡の記事で書きました。
日程調整中の段階:学生が候補を選んだら、その場で確定を返す。確定から面談まで日が空くなら、前日に「明日お待ちしています」の一言。取り消しが来たら、責めずに別の候補を出す。
面談後の段階:当日か翌日にお礼と次のステップ。面談で答えられなかった質問への回答。選考に進む意思を、期限を柔らかく示して学生に決めてもらう。返事が無ければ1回だけ追いかける。
選考中の段階:各段階の結果連絡は翌日まで。次の段階の日程は、結果連絡と同時に候補を出す。段階の間が1週間を超えるなら、途中で一度「準備は順調です」の一言。最終面接の前に、入社の意思の確認とは別に、疑問を聞く場を作る。
| 段階 | 間隔の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 返信待ち | 当日 | 候補つきの返信。追いかけは1回 |
| 日程調整中 | その場、前日 | 確定の連絡、前日の一言 |
| 面談後 | 当日か翌日 | お礼、次のステップ、質問の回答 |
| 選考中 | 結果は翌日まで。間が空くなら途中で一言 | 結果と次の候補。疑問を聞く場 |
「間隔の目安」は、自社の体制で守れる形に置きます。守れない目安を置くと、守れないこと自体が辞退の原因になります。
エージェントベストの見解
媒体を比べたり運用を見直したりするときに、「辞退率が高い」という1つの数字で判断する会社は多いのですが、辞退率は段階ごとに分けないと直せません。返信待ちの辞退が多いなら返信の速さの問題、面談後の辞退が多いなら面談の進め方の問題、選考中の辞退が多いなら段階の間の空白の問題で、直す場所がまったく違います。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてOfferBoxの契約後の運用を見ていますが、「辞退が多い」という相談で記録を見せてもらうと、辞退の大半が1つの段階に集中していることがほとんどです。その段階だけを直すと、全体の辞退が目に見えて減ります。全段階を一度に直そうとすると、手が回らず、どれも中途半端になります。辞退率を出す前に、段階ごとの数を出す。それだけで、直す場所が1つに絞れます。
手順3|「次に何が起きるか」を毎回書く
すべての連絡に、「次に何が起きるか」を入れます。これが、学生が待てるかどうかを決めます。
- 返信:「日程が決まったら、〇〇から当日の案内をお送りします」
- 確定の連絡:「当日は〇〇が出ます。終わったあと、選考に進むかを伺います」
- 面談後:「選考に進む場合は、次は一次面接で、△△が仕事の話をもう少し深く聞きます」
- 結果連絡:「次は二次面接です。候補日を添えます。二次では□□を見ます」
- 最終面接の前:「最終は経営との面接で、入社の意思を確認する場です。疑問があれば、その前に聞いてください」
「次に何が起きるか」が書いてあると、学生は「この会社は自分の選考を把握している」と感じます。書いていないと、「忘れられているのでは」と感じ、他社に進みます。
手順4|名義を一貫させる
連絡の名義が段階ごとに変わると、学生は「誰と話しているのか」が分からなくなります。
- オファーの名義の人が、承認後の返信と面談を担う。返信を人事が代わる場合は、名義の人の一言を添える
- 選考中の連絡は人事が担ってよいが、名義の人が「選考の様子はどうですか」と一度声をかけると、つながりが保たれる
- 最終面接の前に、名義の人から「ここまで進んでくれてありがとう」の一言があると、学生の温度が戻る
名義の人は、学生にとって「この会社の顔」です。選考が進むにつれて名義の人が消えると、学生は会社との接点を失います。名義の考え方はオファー文面の基本で書きました。
手順5|他社の進行を聞く
学生は複数の企業を並行しています。他社の進行を聞いておくと、自社の選考の速さを調整できます。
- 面談の最後に聞く:「他社の選考はどのあたりまで進んでいますか」。責めずに、状況として
- 選考中も、結果連絡のときに一言聞く:「他社の状況に変化があれば教えてください」
- 他社が内定を出しそうなら、自社の選考を前倒しする:段階を統合する、面接官の枠を追加する
- 前倒しできないなら、見通しを伝える:「うちは〇日までに結論を出します」と、期限を示す
- 学生が他社に決めたら、お礼を返す:関係を残す。翌年以降の接点になることもある
聞かないと、他社が内定を出したことを、辞退の連絡で初めて知ります。聞いておけば、その前に動けます。
手順6|辞退理由を記録し、段階に戻す
辞退が出たら、理由を記録します。聞ける場合は聞き、聞けない場合は「連絡が途切れた段階」を記録します。
| 記録する項目 | 何に使うか |
|---|---|
| 辞退した段階 | どの段階に集中しているか |
| 承認からの日数 | 温度が下がる日数の目安 |
| 最後の連絡から辞退までの日数 | 連絡の空白との関係 |
| 理由(聞けた場合) | 他社に決めた、仕事が違った、選考が長い、など |
| 名義の人が関わった段階 | 名義の一貫性との関係 |
月に一度、記録を段階ごとに並べます。集中している段階があれば、その段階の連絡の間隔と内容を見直します。承認から面談に進む割合や、面談から選考に進む割合は、送るペースの見直しにも使えます。オファー送信ペースの決め方で書いたとおりです。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 辞退を一括りに数える | 直す場所が分からない | 段階ごとに分ける |
| 「次に何が起きるか」を書かない | 学生が待てない | すべての連絡に入れる |
| 名義が段階ごとに変わる | 会社との接点を失う | 名義の人が要所で声をかける |
| 他社の進行を聞かない | 内定を出される前に動けない | 面談と結果連絡のたびに一言聞く |
| 守れない間隔の目安を置く | 守れないこと自体が辞退の原因になる | 体制で守れる形に置く |
| 段階の間が空くのに連絡しない | 忘れられたと感じる | 途中で一言入れる |
| 辞退の連絡に返事をしない | 関係が切れる | お礼を返す |
| 辞退理由を記録しない | 次に活かせない | 段階と日数と理由を記録する |
最も多いのは、「次に何が起きるかを書かない」です。丁寧な文面でも、次が書いていないと、学生は待てません。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 段階ごとの記録をつける | 人事(または運用代行) |
| 連絡の間隔と内容を設計する | 人事 |
| 返信、確定、結果連絡 | 人事(または運用代行。名義の一言を添える) |
| 要所で声をかける | 名義の人 |
| 他社の進行を聞く | 面談や面接に出た人 |
| 前倒しの判断と面接官の枠の追加 | 人事と面接官 |
| 月に一度、段階ごとに見直す | 人事 |
「名義の人が要所で声をかける」は、名義の人の負担を小さくするために、人事が「このタイミングで一言」と依頼する形にします。名義の人に連絡の全部を任せると、続きません。運用代行に出している場合、記録と連絡は代行が行えますが、名義の人の一言と、他社の進行に応じた前倒しの判断は社内です。
エージェントベストの見解
申し込んだあと、承認が出始めた会社で最初の数ヶ月に起きやすいのは、「選考中の段階で辞退が増える」ことです。承認と面談までは連絡が丁寧なのに、選考に入ると通常の選考フローに乗り、結果連絡が数日空き、次の面接が2週間先になる。学生は、面談までの丁寧さとの落差で「熱が冷めた」と感じます。当社がOfferBoxの運用の相談で辞退の記録を見ると、面談までは辞退が少なく、選考に入ってから増える会社が少なくありません。原因は選考フローの設計ですが、フローを変える前にできることがあります。段階の間が空くなら途中で一言入れる、結果連絡に次の候補を添える、名義の人が一度声をかける。この3つだけで、フローを変えなくても選考中の辞退は減ります。フローの見直しは、その次で構いません。
まとめ
- 辞退は「どの段階で、なぜ」を分けてから直す。全段階を一度に直さない
- 段階ごとに、連絡の間隔と内容を決める。守れる形に置く
- すべての連絡に「次に何が起きるか」を入れる。学生が待てるかどうかを決める
- 名義の人が要所で声をかけ、会社との接点を保つ
- 他社の進行を聞き、内定を出される前に前倒しする。辞退理由を段階と日数で記録する
よくある質問
辞退の理由を、学生に聞いてもよいですか
聞いて構いません。ただし責めずに、「差し支えなければ」と添えます。面談後や選考中の辞退なら、理由を一言もらえることが多いです。返信待ちの段階の辞退(連絡が途切れた)は、理由を聞かずに「連絡が途切れた段階」として記録します。
他社の進行を聞くのは、失礼ではありませんか
状況として聞く分には失礼ではありません。「他社の選考はどのあたりまで進んでいますか。うちの日程を合わせたいので」と理由を添えると、学生も答えやすいです。聞かないと、他社が内定を出したことを辞退の連絡で知ることになります。
連絡の設計は、運用代行に頼めますか
記録、返信、確定、結果連絡は当社が行えます。ただし、名義の人の一言、他社の進行に応じた前倒しの判断、面接官の枠の追加は社内です。当社がOfferBoxの運用代行を受けるときは、段階ごとの記録を月に一度企業と見て、集中している段階の連絡を一緒に直します。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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