WantedlyのAI機能でできること|AIは候補者リストまで、判断は人
「WantedlyにAIの機能があるらしいが、何をしてくれるのか」「スカウトの文面まで書いてくれるのか」という質問を受けることが増えました。結論から言うと、企業側で公式に案内されている中心は「AIエージェントモード」で、採用要件の文章や公開中の募集をもとに、AIが検索条件をつくり、候補者のリストを提案するところまでを担います。スカウトを送る判断と、一人ひとりに向けた文面は、いまのところ人が持つ部分です。この記事では、公式発表とヘルプで確認できる範囲に絞って、AI機能でできることと、使える企業の条件、運用での分け方を整理します(2026年9月30日時点。最新は公式ページでご確認ください)。
結論|AIが担うのは「探す」まで
公式に確認できる企業側のAI機能は、次の2つです。
| 機能 | できること | 使える条件 |
|---|---|---|
| AIエージェントモード | 採用要件を文章で入れるか、公開中の募集を選ぶと、AIが検索条件(ソーシング計画)を作り、候補者リストを提案する | スカウト付きのプランを契約している企業向け。追加費用なし。スカウトを送るにはチケットが必要 |
| AIが抽出した特徴 | 募集を作るときに、募集の内容をAIが抽出・要約して表示する | 表示のON/OFFを選べる |
AIエージェントモードは、2025年11月25日に提供開始が公式に発表されています。採用担当者向けのページでも、AIを使って候補者リストづくりなどの手間を減らせる、と案内されています。
仕組み|AIエージェントモードの流れ
入力は「採用要件の文章」か「公開中の募集」
使い方は2通りです。どんな人を採りたいかを文章で入力するか、すでに公開している募集を選びます。AIはその内容から検索条件を組み立て、条件に合う候補者のリストを提案します。これまで担当者がフィルターを一つずつ選んでいた作業を、要件の文章から始められるのが特徴です。
プランによって条件の範囲が違う
ヘルプでは、プランによってソーシング条件の範囲が違うとされています。スカウトの検索条件も、スカウトのプランによって使える範囲が違うと案内されています。どの条件までAIが使えるかは、契約しているプランで確認します。検索条件の仕様はWantedlyのスカウト機能の仕様にまとめています。
送るにはチケットが要る
リストの提案までは追加費用なしですが、提案された候補者にスカウトを送るにはチケットが必要です。AIがリストを多く出しても、送れる数はチケットの残数で決まります。
チャット履歴は担当者ごと
AIとのやりとりの履歴は、ログインしているアカウントごとに保存され、ほかの担当者とは共有されません。複数の担当者でスカウトを分担している会社では、誰がどんな要件でリストを作ったかが、ほかの人からは見えない点に注意が必要です。
エージェントベストの見解
AI機能の相談で最も多い思い込みは、「AIが候補者を選んでくれるなら、スカウトは量を送ればいい」というものです。実際にAIが担うのは検索条件づくりと候補者リストの提案までで、送るかどうかの判断と、その人のどこを読んで声をかけたのかを書く一文は、人の側に残っています。Wantedlyは、条件よりも会社の考え方や仕事への共感で人が集まる媒体なので、リストが速くできても、会社ページやストーリーを読んだうえで「この人と話したい理由」を書けなければ、返信にはつながりにくいままです。当社は3媒体の販売パートナーとして申し込み後の運用も見ていますが、AIの提案で浮いた時間を、リストを増やすことではなく、一人ひとりのプロフィールを読む時間に回した会社のほうが、運用が長続きしています。AIは探す手間を減らすもので、読む手間を減らすものではない、と分けて考えると使い方がぶれません。
確認する項目|AIを使う前に決めておくこと
- スカウト付きのプランかどうか:AIエージェントモードは、スカウト付きのプランを契約している企業向けです。ライトプランのみの場合は対象になるかを確認します
- 入力する採用要件の文章:AIに渡す要件は、募集の「こんな人に来てほしい」と揃えておきます。要件がぶれていると、提案されるリストもぶれます
- 提案されたリストを誰が見るか:チャット履歴は担当者ごとで共有されないため、リストを見て送る相手を決める人を決めておきます
- チケットの残数と期限:リストが多く出ても、送れる数はチケットで決まります
- 「AIが抽出した特徴」を表示するか:AIの要約を表示するかどうか(ON/OFF)を選べます。自社の言葉とずれていないかを確認してから表示します
注意点
- 候補者リストの提案と、送る判断は別:AIが担うのは検索条件づくりとリストの提案までです
- 公式に案内されていない使い方は想定しない:スカウト文面の自動作成や、送信の自動化については、この記事で確認した公式の案内には書かれていません。必要であれば、契約前に問い合わせて確認します
- 履歴が共有されないので、要件は社内で残す:誰がどの要件でリストを作ったかを、社内のメモに残しておくと引き継ぎが楽になります
- 候補者側にもAIの機能がある:決算説明資料の機能リリースの一覧には、企業向けのSourcing AI Agent(2025年10月)と並んで、候補者向けのCareer AI Agent(2026年3月)が載っています。候補者の側もAIを使ってプロフィールや仕事探しを進めている場合があることを踏まえて、プロフィールを読みます
エージェントベストの見解
AIエージェントモードを入れる前に、先に決めておかないと効果が出ないのが「採用要件の文章」です。AIは入力された要件をもとに検索条件を組み立てるので、要件が「コミュニケーション力のある人」「成長意欲の高い人」のように誰にでも当てはまる言葉だと、提案されるリストも広がります。当社が運用の立ち上げでお願いしているのは、募集の「こんな人に来てほしい」を、仕事の場面で書き直すことです。たとえば「顧客の業務を聞き取って、要件を一枚にまとめたことがある人」のように、経験の形で書きます。この文章をAIに渡せば、提案の精度が上がるだけでなく、スカウトの一文を書くときの軸にもなります。チャットの履歴は担当者ごとで共有されないため、この要件の文章は社内の共有の場所に置き、誰がAIを使っても同じ要件から始まるようにしておくと、担当者によって送る相手がばらつくことを防げます。
まとめ
- 企業側の中心はAIエージェントモード。採用要件の文章か公開中の募集から、検索条件を作り候補者リストを提案する
- スカウト付きのプランを契約している企業向けで追加費用なし。送るにはチケットが必要で、条件の範囲はプランで違う
- AIとのチャット履歴はログインアカウントごとで、ほかの担当者とは共有されない
- 募集作成時には「AIが抽出した特徴」を表示でき、ON/OFFを選べる
- AIは探す手間を減らすもので、送る判断と一人ひとりへの一文は人が持つ
よくある質問
AIエージェントモードに追加の料金はかかりますか
公式発表とヘルプでは、スカウト付きのプランを契約している企業向けに追加費用なしで提供するとされています。ただし、提案された候補者にスカウトを送るにはチケットが必要です。
AIがスカウトの文面まで書いてくれますか
この記事で確認した公式の案内では、AIエージェントモードの役割は検索条件(ソーシング計画)の作成と候補者リストの提案です。文面の作成については案内に書かれていないため、必要であれば問い合わせて確認してください。文面の考え方はWantedlyのダイレクトスカウトの基本にまとめています。
前任の担当者がAIで作った条件を引き継げますか
ヘルプによると、チャットの履歴はログインしているアカウントごとに保存され、ほかの担当者とは共有されません。引き継ぎに備えて、AIに入力した採用要件の文章は社内の共有の場所に残しておくと安心です。
- Wantedly 公式ストーリー|AIエージェントモードの提供開始(2025-11-25)
- PR TIMES|ウォンテッドリー株式会社 AIエージェントモード提供開始
- Wantedly ヘルプ|AIエージェントモードについて
- Wantedly ヘルプ|AIエージェントモードの使い方
- Wantedly ヘルプ|募集の作成(AIが抽出した特徴)
- Wantedly 採用担当者向けページ
- ウォンテッドリー株式会社 FY2026 Q3 決算説明資料(2026-07-14)
本記事は 2026/9/30 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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