Wantedlyと採用管理システムの連携の考え方|連携の前に段の定義を揃える

Wantedly併用・比較 更新日 2026/9/20

採用管理システムをすでに使っていて、Wantedlyの候補者もそこで管理したい。あるいは、複数の媒体を使い始めて、Wantedlyの「話を聞きに行きたい」を他の入口と同じ場で持ちたい。ところが、連携したあとに「Wantedlyの候補者だけ段がずれる」「メッセージがどちらにあるか分からない」「会社を読んで来た人が、ただの応募者として扱われる」という形で崩れることがあります。結論から言うと、連携の前に段の定義を揃え、正をどちらに置くかを決めます。メッセージのやり取りはWantedlyの管理画面、候補者の状態(段・担当・次の連絡日)は採用管理システム、と分けて二重に持たず、Wantedlyから来た候補者には「会社を読んで来た」という入口の情報を残します。 この記事では、連携の形、段の定義の揃え方、正の置き方、入口の情報、通知と次の連絡日、個人情報、確認する項目、やりがちな失敗、社内の分担を整理します。Wantedly Visitで連携サポートに対応しているのはWantedly Hireだけで、他のシステムとの連携は、そのシステムの問い合わせ窓口に確認します。連携の可否や取り込みの方法は、システムごとに違い、変わることもあるので、各システムとWantedlyの公式ページで現在の内容を確認してください。この記事では仕様と数値を書きません。Wantedly側の管理の基本はWantedlyの応募・スカウトの管理の仕方で書きました。

それぞれの役割|Wantedlyは「来る場」、採用管理システムは「並べる場」

Wantedly採用管理システム
役割会社を読んだ候補者が来る。スカウトを送り、メッセージを交わす複数の入口から来た候補者を、同じ段で並べる
持つもの会社ページ・記事・スカウト・メッセージ・プロフィール段・担当・次の連絡日・メモ・結果・入口
候補者の状態「話を聞きに行きたい」と「返信」。会社を読んでいる入口を問わず、段で表す
変わりやすいもの管理画面の機能取り込みの方法、連携の可否

採用管理システムは、候補者を連れてくるものではありません。Wantedlyから来た候補者を、他の入口の候補者と同じ段で並べ、放置を防ぐ場所です。連携の目的は「楽になる」ではなく、「複数の入口の候補者を、一つの段の定義で持つ」ことです。

連携の形|自動で取り込める場合と、手で写す場合

前提として、Wantedly Visitでは、Wantedly Hireを除き、連携サポートに対応しているATSはありません(Wantedlyの公式ヘルプ)。Wantedly Hire以外のシステムで自動で取り込めるかは、システムの側の対応次第なので、そのシステムの問い合わせ窓口に確認します。取り込めなければ、手で写す形になります。

自動か手かで、運用は大きくは変わりません。変わるのは「入れるまでの日数」と「突き合わせの頻度」です。

連携の前に、段の定義を揃える

  1. システム側の段を、自社の選考に合わせて決める:新規・返信待ち・面談調整中・面談済み・選考中・内定・終了、のような五つから七つ
  2. Wantedlyの「話を聞きに行きたい」を、どの段に入れるかを決める:「新規」に入れることが多い。「応募」と同じ段に入れるなら、入口の情報を残す
  3. Wantedlyの「スカウトへの返信」を、どの段に入れるかを決める:「話を聞きに行きたい」と分けるか、同じ段にするか
  4. 段ごとの担当を、名前で決める:「人事」ではなく一人
  5. 「次の連絡日」を、システムのどの項目で持つかを決める:ない場合は、メモか期日の項目で代用する

段の定義が揃っていないまま連携すると、Wantedlyの候補者だけが「新規」に溜まり、他の入口の候補者は進む、という形になります。

エージェントベストの見解

これをやる前に、先に段の定義を揃えておかないと、連携しても効果が出ません。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、採用管理システムとの連携の相談を受けますが、「連携できるか」を先に聞く会社が多く、「連携したあと、Wantedlyの候補者はどの段に入るか」を決めている会社は少ないです。決めていないと、自動で入った候補者が「新規」のまま止まり、誰も担当になっておらず、Wantedlyの管理画面で返信を待つ候補者と、システムの上で放置される候補者が同じ人になります。連携の可否は、各システムの窓口とWantedlyの公式ページで確認できますが、段の定義は自社にしか決められません。連携の前に、紙一枚で「Wantedlyから来た人は、この段に入り、この人が担当で、この日数で動く」を書いてから、取り込みの設定に進むのが順番です。

正をどちらに置くか|メッセージは管理画面、状態はシステム

情報正の場所理由
メッセージのやり取りWantedlyの管理画面相手とのやり取りはWantedlyの上で行う。写すと古くなる
相手のプロフィールWantedlyの管理画面相手が更新する。写すとずれる
段・担当・次の連絡日採用管理システム複数の入口を並べる場所
面談の日程と結果採用管理システム選考の記録
入口(Wantedly・どの記事・どのスカウト)採用管理システム並べて見るときに要る
「何を見て来たか」の一行採用管理システム面談で聞いて残す

正を一つに決めると、「どちらが新しいか」で迷わなくなります。決めないと、両方を更新しようとして、片方が止まります。管理画面の機能は変わることがあるので、どこまでを管理画面で持てるかは現在の仕様を確認し、仕様がどうであれ、段と担当と次の連絡日はシステムで持ちます。

「会社を読んで来た」という入口の情報を落とさない

Wantedlyから来た候補者は、会社ページとストーリーを読んでから「話を聞きに行きたい」と来ています。採用管理システムに入ると、他の入口の候補者と同じ「応募者」に見え、この状態が落ちます。

入口の情報が落ちると、Wantedlyから来た候補者が、ナビから来た候補者と同じ流れで扱われ、「読んだとおりの会社か」を確かめに来た温度が下がります。

通知と、次の連絡日

放置を防ぐ「次の連絡日」の考え方は、Wantedlyの応募・スカウトの管理の仕方の「放置を防ぐ『次の連絡日』」で書きました。連携しても、この項目が空欄なら放置は起きます。

個人情報の扱いと、確認する項目

項目確認すること
連携の可否と方法自動か、手か。Wantedly Hire以外は各システムの問い合わせ窓口で、現在の内容を確認
入る段とタイミング「話を聞きに行きたい」と「返信」がどの段に、いつ入るか
入口の列「Wantedly」と分かる形で持てるか
次の連絡日候補者ごとに期日を持ち、過ぎたときに気づけるか
見られる人システムの上で、候補者の情報を誰が見られるか。採用に関わる人だけに
メモの範囲採用の目的の範囲で。書かないことを決める
消す時期選考が終わった候補者の情報を、いつ、どちらの場で消すか
突き合わせ管理画面とシステムの数を、月に一度、誰が合わせるか

個人情報は、Wantedlyの管理画面とシステムの両方に存在します。消す時期と、消す場所を、両方について決めておきます。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
「連携できるか」だけ確認して始める段が揃わず、Wantedlyの候補者だけ「新規」に溜まる段の定義を先に
メッセージをシステムにも写す二重管理になり、片方が古くなる正を一つに
入口の列を持たない会社を読んで来た人が、ただの応募者として扱われる入口の列かメモで残す
自動取り込みを信じて突き合わせない取り込みの方法が変わり、入っていない候補者が出る月に一度、数を合わせる
次の連絡日を空欄のままにする連携しても放置が起きる入った時点で期日を入れる

最も多いのは、一つ目です。連携の設定を終えたことで管理ができた気になり、段と担当が決まらないまま候補者が入ってきます。

社内の分担

作業誰が
段の定義と、Wantedlyの候補者が入る段を決める人事と面接官
連携の可否と方法を公式ページで確認し、設定する人事
正の場所を決め、手順を一枚にする人事
通知を受け、システムに入れ、次の連絡日を入れる担当者
面談で「記事のどこを見て来たか」を聞いて残す面談に出る人
月に一度、管理画面とシステムの数を突き合わせる人事
個人情報の見られる範囲と消す時期を決める人事と責任者

運用代行や代理店が支えられるのは、段の定義の型、正の置き方の整理、手順の一枚の型、確認項目の一覧、突き合わせの型までで、段の決定、連携の設定と契約、候補者との連絡、個人情報の判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

連携したあと、最初の数か月で起きることに共通するのは、Wantedlyから来た候補者が、システムの上では「応募者」の一人になり、会社を読んで来たという状態が、面談に出る人に伝わらなくなることです。当社はWantedlyの運用を申込のあとまで見ていますが、連携の前は、人事が管理画面で候補者のプロフィールと記事の閲覧を見てから面談に臨んでいたのに、連携のあとは、システムの一覧だけを見て面談に入るようになり、「読んだとおりの会社か」を確かめに来た候補者に、会社の説明から始めてしまう会社があります。連携は、管理の手間を減らす代わりに、入口の状態を落とします。落とさないために、入口の列と「何を見て来たか」の一行を、システムの側に置きます。この二つがあれば、面談に出る人はシステムだけを見ても、会社を読んで来た人だと分かります。

まとめ

よくある質問

自動で連携できないシステムを使っています。手で写すのは負担ですか

写すのは、状態だけです。メッセージは写しません。通知を受けて、候補者の名前と入口と段と担当と次の連絡日を入れるだけなので、一人あたりの手間は小さく、「その日のうち」のルールがあれば回ります。自動で入る場合も、突き合わせは要るので、手間の差は思うほど大きくありません。

Wantedlyの候補者を、ナビの応募者と同じ段に入れてよいですか

段は同じでよいです。ただし、入口の列で「Wantedly」と分かる形にし、面談に出る人が、会社を読んで来た人だと分かるようにします。同じ段に入れて、入口の情報を落とすと、会社を読んで来た候補者に会社の説明から始めることになります。

Wantedlyと採用管理システムの連携は、御社に相談できますか

できます。当社は、段の定義の型、正の置き方の整理、手順の一枚の型、確認項目の一覧、突き合わせの型を支えられます。段の決定、連携の設定と契約、候補者との連絡、個人情報の判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

出典

本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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