学生は長期インターン先をどう選んでいるか|求人で見るところ
長期インターンの求人を出すとき、多くの会社は「自社の魅力をどう伝えるか」から考えます。ところが、学生が応募先を選ぶ基準は、会社が伝えたい魅力とずれていることがよくあります。結論から言うと、学生は「会社の魅力」より先に「自分の生活に収まるか」と「入って何が身につくか」を見ています。 この記事では、学生が長期インターンを探し始めてから応募を決めるまでの流れを追い、求人のどこを見ているかを整理します。そのうえで、原稿・面接・受け入れのどこで応えればよいかをまとめます。ここで書く学生の傾向は一般的なもので、学年や専攻、地域によって違いがある点はご了承ください。
探し始めるきっかけは一つではない
学生が長期インターンを探し始める理由は、主に次のようなものです。
- 就職活動で話せる経験がほしい:アルバイトやサークル以外の、仕事の経験を作りたい
- 特定の職種を試したい:営業やマーケティング、エンジニアなど、向いているか確かめたい
- アルバイトの代わりに、身になる仕事をしたい:時給を得ながら、スキルにつながる仕事をしたい
- 周りが始めたから:先輩や友人に誘われた、話を聞いて興味を持った
- 起業や副業の準備:実際の事業の動き方を知りたい
きっかけが違えば、求人で重視するところも違います。就職活動を意識する学生は「どんな経験として話せるか」を、アルバイトの代わりとして探す学生は「時給と勤務の柔軟さ」を、職種を試したい学生は「任される業務の具体さ」を見ます。自社の求人がどのきっかけの学生に届いてほしいのかを決めると、原稿の書き方が定まります。
学生が比べる観点
一覧から気になる求人を開いた後、学生は複数の求人を並べて比べます。比べる観点は、おおむね次の順です。
| 順番 | 観点 | 学生が確かめたいこと |
|---|---|---|
| 1 | 仕事内容 | 自分が何をするのか、興味が持てるか |
| 2 | 勤務条件 | 週何日・何時間か、授業と両立できるか、リモートは可能か |
| 3 | 場所 | 通える距離か、大学から行きやすいか |
| 4 | 時給 | 生活に必要な額に届くか、上がる仕組みはあるか |
| 5 | 一緒に働く人 | 担当社員、ほかのインターン生、雰囲気 |
| 6 | 得られる経験 | 半年後、何ができるようになっているか |
| 7 | 会社のこと | 事業、規模、知名度、将来性 |
会社の情報は最後の方に来ます。会社の事業や理念に惹かれて応募する学生もいますが、その前に、仕事内容と勤務条件で候補から外れていないことが前提です。
応募をためらう理由
求人を読んで興味を持っても、応募まで進まないことがあります。学生がためらう主な理由は次のとおりです。
- 自分にできるか分からない:求める経験や能力が並んでいて、未経験では無理だと感じる
- 時間の約束が重い:週の日数や期間が明記されていて、守れるか不安になる。逆に「応相談」で基準が分からないのも不安になる
- 職場の様子が想像できない:写真や担当者の情報がなく、どんな人と働くのか分からない
- 選考が重そう:面接の回数や課題が多そうで、応募に踏み切れない
- 辞めにくそう:一度入ると抜けられない雰囲気を感じる
最後の点は、会社側からは見落とされがちです。学生は、試験や就職活動で続けられなくなったときのことも考えています。続けられなくなったときの相談の仕方が書いてあると、かえって応募しやすくなります。
エージェントベストの見解
学生の選び方について、企業側からよく聞く思い込みは「知名度のある会社に応募が集まる」というものです。当社は新卒採用の媒体も扱っていて、新卒の就職活動では確かに知名度が応募に影響する場面があります。ただ、長期インターンでは事情が少し違います。学生が見ているのは、来月からの自分の毎日だからです。知名度が高くなくても、仕事内容が具体的で、勤務条件がはっきりしていて、担当社員の顔が見える求人には応募が集まります。逆に、名の知れた会社でも、仕事内容が「〜補助」で終わっていると、学生は比べる段階で外します。知名度で勝てないと感じている会社ほど、仕事内容と勤務条件の具体さで差をつけられる余地がある、というのが当社の見方です。
最後の決め手
複数の会社の面接を受けた学生が、最後にどこに決めるか。決め手としてよく挙がるのは次のようなものです。
- 面接で話した担当社員の印象:この人と働きたいと思えたか
- 話が早かったこと:連絡が早く、日程がすぐ決まり、結果がすぐに出た
- 任される業務の具体さ:面接で聞いた業務が、求人の内容と一致していた
- 始めやすさ:開始日、勤務日数、最初の研修の段取りが見えた
1と2は、求人の段階ではなく、応募後の対応で決まります。原稿でどれだけ学生を集めても、応募後の連絡や面接で印象が決まり、最後の選択が左右されます。応募後の速さについては長期インターンの選考は速さが大事な理由と進め方で書きました。
原稿・面接・受け入れのどこで応えるか
学生の見ているところを、会社の打ち手に置き換えると次のようになります。
- 原稿で応える:仕事内容の具体さ、勤務条件の下限と例外、時給の考え方、担当社員の紹介、選考の流れ
- 面接で応える:任せる業務の正直な説明、時間の確認、続けられなくなったときの相談の仕方
- 受け入れで応える:初日の段取り、担当社員の決定、最初の1か月の業務
原稿だけを磨いても、面接や受け入れが追いついていなければ、決め手の段階で他社に負けます。原稿の組み立てはInfraの求人原稿の書き方を参考にしてください。
エージェントベストの見解
学生の選び方を知るいちばん確かな方法は、すでに働いているインターン生に聞くことです。当社がInfraの運用を支援する会社には、掲載の前に、在籍中のインターン生へ「求人のどこを見て応募したか」「他にどこと迷ったか」「最後に何で決めたか」の3つを聞いてもらうことを勧めています。答えには、会社が思ってもいなかった理由が出てきます。オフィスが大学から近かった、面接の日程がすぐ決まった、担当社員が同じ部活の出身だった。こうした理由は、原稿に書き足せるものと、運用で守るべきものに分けられます。外から想像した学生の像で原稿を書くより、実際に来た学生の言葉を材料にするほうが、次の学生に届く求人になります。
まとめ
- 学生が長期インターンを探すきっかけは複数あり、きっかけごとに重視する点が違う
- 比べる順番は「仕事内容→勤務条件→場所→時給→人→得られる経験→会社」の傾向
- 応募をためらう理由には「辞めにくそう」も含まれる。続けられなくなった時の相談の仕方を書く
- 最後の決め手は担当社員の印象と話の速さ。応募後の対応で決まる
- 在籍中のインターン生に、応募の理由と決め手を聞いて原稿の材料にする
よくある質問
学年によって見るところは違いますか
違いがあると言われています。低学年の学生は経験を積む場として広く見ることが多く、就職活動が近い学生は、経験として話せるかどうかや、時間の柔軟さを重視する傾向があります。求人で想定する学年を決めると、書き方を合わせやすくなります。
時給を上げれば応募は増えますか
時給は比べる観点の一つなので、影響はあります。ただ、時給だけで集まった学生は、より条件のよい求人があれば移る可能性もあります。仕事内容や担当社員の情報を整えたうえで、時給の水準を検討する順番を勧めます。
学生の声を原稿に載せてもよいですか
在籍しているインターン生の声は、学生にとって参考になる情報です。載せる場合は、本人の同意を得て、個人が特定されない形にする配慮が必要です。名前や大学名を出さず、学年や専攻の傾向程度にとどめる方法もあります。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
長期インターンの採用と受け入れ、まとめて相談できます
- 求人原稿の作成から応募対応・面接設定まで、Infraの運用を代理店として支援します
- 継続して採るならサブスクリプション、まず1名ならデポジット(成果報酬)。採用計画から選べます
- 受け入れ体制や、新卒採用へのつなぎ方も一緒に考えます
この記事の内容に合うサービス:長期インターン採用(Infra) ↗月額5万円〜/成果報酬9万円〜