長期インターンの仕事内容の書き方|任せる業務を具体的に
長期インターンの求人で、学生が最も時間をかけて読むのが仕事内容の欄です。ここが「営業サポート全般」「マーケティング業務」で終わっていると、学生は自分が毎日何をするのかを想像できず、応募を見送ります。結論から言うと、仕事内容は「業務の名前」ではなく「入ってからの時間の経過に沿って、何を任せるか」で書くと伝わります。 この記事では、Infraなどの長期インターン求人サイトに原稿を出す会社に向けて、仕事内容の組み立て方と、現場から材料を集める方法を整理します。
業務の名前だけでは、学生は自分の姿を想像できない
「データ入力」「資料作成」「リスト作成」と業務の名前を並べた仕事内容は、社内の人には十分に見えます。社内の人は、その業務の前後関係や目的を知っているからです。学生はそれを知りません。名前だけを読むと、単純作業を延々と続ける姿を想像しがちです。
学生が仕事内容で確かめているのは、次の3つです。
- 最初に何をするのか(入ってすぐの自分の姿)
- 慣れたら何を任されるのか(続けた先の自分の姿)
- その業務が何につながっているのか(意味のある仕事かどうか)
この3つが読み取れると、同じ「リスト作成」でも、「営業チームが翌週に電話する先を選ぶためのリストを作る。どの企業を選んだかは自分で説明する」と読めるようになり、印象が変わります。
時間の経過で書く:最初の2週間・1か月・3か月
仕事内容を書くときは、期間で区切ると具体的になります。
- 最初の2週間:研修や同席、見て覚えること。誰に教わるか
- 1か月目:一人でできるようになる業務。まだ確認を受けながら進める範囲
- 3か月目以降:自分で判断して進める業務。数字や成果物を持つ範囲
書き方の例(インサイドセールスの場合)
- 最初の2週間:先輩社員の電話に同席し、会話の流れを覚える。トークの型を読み込み、ロールプレイを行う
- 1か月目:担当リストに電話をかけ、担当者の名前と課題を聞き取る。結果を管理表に記録する
- 3か月目以降:商談の日程を自分で取り、営業担当に引き継ぐ。週ごとの架電数と商談数を自分で振り返る
このように書くと、学生は「最初は教わる時間がある」「続ければ任される範囲が広がる」と読めます。期間はあくまで目安なので、「個人差があります」と添えておくと、入ってからのずれも説明しやすくなります。
1週間の流れを添える
期間ごとの業務に加えて、1週間の流れを短く添えると、学生は自分の予定と重ねて読めます。
| 曜日の例 | 内容 |
|---|---|
| 週のはじめ | チームの定例に参加し、その週の目標を確認する |
| 週の半ば | 担当業務(架電、記事執筆、データ集計など)に集中する |
| 週の終わり | 担当社員と振り返り。翌週の進め方を決める |
細かい時間割まで書く必要はありません。「定例がある」「振り返りがある」と分かるだけで、放っておかれないことが伝わります。勤務日が週に数日の学生を想定するなら、「入った日の最初に担当社員と予定を確認する」のように、1回の勤務の流れで書く方法もあります。
エージェントベストの見解
仕事内容が書けない会社の多くは、文章が苦手なのではなく、任せる業務そのものがまだ決まっていません。当社がInfraの原稿作成を支援するとき、最初の打ち合わせで「入ってきた学生に、初日の午後に何をしてもらいますか」と聞くと、答えに詰まる会社が少なくありません。その状態で原稿を書くと、どうしても「〜全般」「〜補助」と広い言葉でぼかすことになります。順番としては、原稿の前に、受け入れる部署で業務を3つほど書き出してもらうのが先です。そのうち1つは、成果が数字や成果物で見えるものにします。原稿はそこから書けば、具体的にならざるを得ません。仕事内容の欄は、受け入れ準備ができているかどうかを映す鏡でもあります。
「雑用に見えない」書き方
学生が避けたいのは、誰がやっても同じで、何にもつながらない作業です。どうしても定型の作業が含まれる場合は、次の3点を足すと印象が変わります。
- 目的:その作業の結果が、誰の何に使われるか
- 判断:作業の中で学生が自分で決める部分はどこか
- 変化:慣れたら、その作業がどう変わるか(減る、任される範囲が広がる)
たとえば「議事録作成」は、「商談の議事録を書き、次回の提案で何を話すべきかを担当者と一緒に整理する」と書けば、聞く力と整理する力を使う仕事に見えます。偽ってはいけませんが、目的と判断の部分を省かずに書くことが大切です。
現場から材料を集める質問の型
仕事内容の材料は、現場の担当社員が持っています。白紙で「書いてください」と頼むと時間がかかるので、次の質問を順に聞きます。
- 最初の2週間、学生は誰の隣で何を見ますか
- 1か月後に一人で任せたい業務は何ですか
- 3か月後に、学生に数字や成果物を持ってもらうとしたら何ですか
- その業務の結果は、社内の誰が何に使いますか
- 学生が自分で決めてよいことは何ですか
この5つの答えをそのまま箇条書きにすれば、仕事内容の下書きになります。
答えを聞くときは、会議室で改まって聞くより、担当社員の業務の画面を一緒に見ながら聞くほうが、具体的な言葉が出てきます。「この作業を学生に渡すなら、どこからですか」と画面を指して聞くと、社内では当たり前になっている手順や判断が、言葉として出てきます。出てきた言葉は、社内の略語や専門用語をそのまま残さず、学生が初めて読んでも分かる言葉に置き換えてから原稿に入れます。置き換えに迷ったら、いま在籍しているインターン生に読んでもらい、分からない言葉に印を付けてもらうのも一つの方法です。原稿全体の並べ方はInfraの求人原稿の書き方、受け入れる側の準備は長期インターンの受け入れ体制で書いています。
エージェントベストの見解
長期インターンの仕事内容と、中途採用の求人票の仕事内容は、似ているようで書く視点が違います。当社は人材紹介で中途の求人票も扱っていますが、中途では「これまでの経験をどこで使うか」を書くのに対し、長期インターンでは「入ってから何を身につけていくか」を書きます。経験の少ない学生には、使える経験がまだないからです。そのため、中途の求人票を流用して長期インターンの原稿を作ると、求める経験ばかりが並び、学生が自分には無理だと感じる原稿になりがちです。社内に中途の求人票がある会社ほど、この流用が起きやすいので注意が必要です。書き出しを「求める経験」ではなく「最初に教えること」から始めるだけで、学生の読み方は変わります。
まとめ
- 業務の名前を並べるだけでは、学生は自分の姿を想像できない
- 最初の2週間・1か月・3か月で区切り、任せる範囲が広がる様子を書く
- 1週間の流れを添えると、放っておかれないことが伝わる
- 定型の作業には、目的・判断・変化を足して書く
- 材料は現場への5つの質問で集め、答えをそのまま下書きにする
よくある質問
任せる業務がまだ固まっていない場合はどうすればよいですか
原稿を急ぐより、先に受け入れ部署で業務を3つほど書き出すことを勧めます。決まっていない状態で広い言葉で書くと、入ってから学生が手持ち無沙汰になり、早期の離脱につながりやすくなります。
仕事内容に「電話営業」と書くと応募が減りませんか
減る可能性はあります。ただ、書かずに入ってもらうと、入った後に辞める原因になります。電話をする目的、最初に教える内容、慣れたら任せることを添えて正直に書くほうが、合う学生が残ります。
仕事内容はどのくらい細かく書けばよいですか
学生が「入って最初の週に自分が何をしているか」を想像できる程度が目安です。社内の手順書のような細かさは不要ですが、業務の名前だけで終わらせないことが大切です。
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