複数媒体を代理店でまとめる方法|窓口・請求・更新時期を揃える
「新卒と中途で媒体が分かれ、契約も請求も担当者もバラバラになっている」「複数の媒体を1つの窓口でまとめられないか」という相談を受けます。結論から言うと、複数の媒体を扱う代理店なら、その代理店が扱う範囲で、窓口・請求・更新時期・配分の相談をまとめられます。ただし、まとめる前に、媒体ごとの役割分担を社内で決めておかないと、窓口が1つになっても運用は整理されません。 当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの3媒体を扱う販売パートナーですが、この記事は当社に限らず、複数媒体を代理店でまとめる一般的な手順と、まとめられる範囲の限界を整理します。
まとめられるものと、まとめられないもの
最初に、代理店でまとめられる範囲を押さえます。
| 項目 | まとめられるか | 条件 |
|---|---|---|
| 申込と相談の窓口 | まとめられる | 代理店が扱う媒体の範囲で |
| 請求 | 代理店による | 代理店と契約する形なら、まとめられることがある |
| 更新時期 | 揃えられることがある | 契約期間の開始日を合わせる |
| 配分の相談 | まとめられる | 全体を見ている代理店なら |
| 運用代行 | 代理店による | 代行まで行う代理店で、対応する媒体の範囲で |
| 媒体の管理画面 | まとめられない | 媒体ごとに別。代理店を挟んでも1つにはならない |
| 扱っていない媒体 | まとめられない | その媒体は別の窓口 |
「窓口が1つになる」のは、申込・相談・請求・更新の話です。管理画面や候補者とのやり取りは、媒体ごとに残ります。代理店の仕組みは採用媒体の代理店とは、契約と請求の形は代理店経由の契約と請求の流れで書きました。
手順1|媒体ごとの役割分担を社内で決める
代理店にまとめる前に、社内で「どの媒体に何を任せるか」を決めます。ここが決まっていないと、窓口を1つにしても、代理店は配分の相談ができません。
よくある組み合わせと分担を並べます。
- 新卒と中途:新卒はOfferBoxやワンキャリアのような新卒専用の媒体、中途は中途向けの媒体。会社の見せ方はWantedlyのような両方を扱える媒体で共通にする。詳しくは新卒媒体と中途媒体の違い
- スカウト型と掲載型:見つけてもらえない層にはスカウト型で届け、見に来る場所は掲載型で整える。詳しくは掲載型とスカウト型の違い
- 3媒体:学生への直接アプローチはOfferBox、学生が見に来る場はワンキャリア、会社の見せ方と中途はWantedly。詳しくは3媒体の違いと選び方
分担を決めるときの問いは3つです。この媒体で誰に届けるか、この媒体で何を見せるか、この媒体に誰が時間を使うか。3つが媒体ごとに書けていれば、代理店に渡せます。
エージェントベストの見解
自社で持つべきなのは、どこまでか。当社が線を引くなら、「どの媒体に何を任せるか」の判断と、「どの媒体に予算と時間を寄せるか」の配分の決定は、社内で持ちます。代理店は、全体を見て「この媒体は動いていて、こちらは止まっている」と伝え、配分の案を出す側です。決めるのは社内です。当社が3媒体すべての販売パートナーとして複数媒体の相談を受けるとき、まとめる前に「3つの問い(誰に届けるか、何を見せるか、誰が時間を使うか)」を媒体ごとに書いてもらいます。書けない媒体があれば、その媒体は役割が決まっていないので、まとめる前に決めるか、いったん外します。役割が決まっていない媒体を窓口だけまとめても、請求が1枚になるだけで、運用は変わりません。窓口をまとめる価値は、役割が決まっている媒体の配分を、全体を見ながら動かせることにあります。
手順2|窓口を1つにする
役割分担が決まったら、代理店に窓口をまとめます。
- 代理店が扱う媒体を確認する:自社が使う媒体のうち、どれをその代理店で扱えるか。扱えない媒体は別の窓口のまま
- 申込後の相談の範囲を確認する:媒体ごとに、相談まで受けるか、代行まで行うか。範囲の型は代理店に運用まで頼めるか
- 担当者を1人にする:代理店側の担当が媒体ごとに分かれると、全体を見る人がいなくなる。1人が全体を見る形にする
- 社内側の窓口も1人にする:社内で媒体ごとに担当が分かれていても、代理店とのやり取りは1人に集める
- 定期の打ち合わせを決める:月に一度など、全媒体の状況を並べて見る場を作る
窓口を1つにする意味は、「全媒体を並べて見る場」ができることです。媒体ごとに別々に相談していると、配分の判断ができません。
手順3|請求と更新時期を揃える
契約の形によって、請求をまとめられるかが変わります。
- 代理店と契約する形:代理店によっては、複数媒体を1つの請求にまとめられる。締め日と支払日も揃えられる
- 媒体と直接契約する形:請求は媒体ごと。代理店が申込を取り次いでいても、請求はまとまらない
- 混在:媒体によって契約の形が違うことがある。まとめられる範囲だけまとめる
更新時期は、契約期間の開始日を合わせると揃います。すでに動いている契約は、次の更新のときに開始日を寄せます。
| 状況 | やること |
|---|---|
| 新規で複数媒体を同時に始める | 開始日を揃える。ただし準備が整う順に始めてもよい |
| すでに動いている契約がある | 次の更新で開始日を寄せる。途中で揃えようとしない |
| 定額型と成功報酬型が混ざる | 定額型の期間を基準にし、成功報酬型は発生ベースで別に見る |
更新時期が揃うと、「来年度は3媒体のうちどれを続けるか」を一度に判断できます。バラバラだと、1つずつ更新の判断を迫られ、全体の配分を見直す機会がありません。
手順4|配分を定期的に見直す
窓口が1つになり、更新時期が揃ったら、配分の見直しができるようになります。
見直しで見るものを並べます。数字は媒体間で横に比べず、それぞれの媒体の中で前後を比べます。
- 動いているか:送信数、更新数、閲覧数が、前月と比べてどうか。止まっている媒体はないか
- 役割を果たしているか:新卒の直接アプローチを任せた媒体で、面談が生まれているか。会社の見せ方を任せた媒体で、記事が更新されているか
- 時間の配分は合っているか:担当の時間が、役割の重い媒体に寄っているか。止まっている媒体に時間だけ取られていないか
- 来期の配分:続ける媒体、減らす媒体、足す媒体。更新時期に合わせて決める
見直しは、代理店との定期の打ち合わせで行います。代理店は全体を並べて見せる側、決めるのは社内です。
エージェントベストの見解
申し込んだあと、複数媒体を代理店でまとめた会社で起きやすいのは、「窓口は1つになったが、更新時期がバラバラで、配分を見直せない」ことです。ある媒体の更新が来月、別の媒体が半年後、という状態だと、「来年度はどう配分するか」を一度に決められず、来た順に「とりあえず更新」を繰り返します。当社が3媒体すべての販売パートナーとして契約後の運用を見ている経験では、配分を見直せている会社は、更新時期を揃えた会社です。揃えるには、次の更新のときに開始日を寄せる、という一度の調整で済みます。窓口をまとめるときに、「更新時期を揃えたい」と代理店に伝えておくことを勧めます。揃った翌年から、「3媒体のうちどれに寄せるか」を毎年一度、全体を見て決められるようになります。
まとめ
- 代理店でまとめられるのは、申込・相談・請求・更新時期・配分の相談。管理画面と扱っていない媒体はまとまらない
- まとめる前に、媒体ごとの役割分担(誰に届けるか、何を見せるか、誰が時間を使うか)を社内で決める
- 窓口は代理店側も社内側も1人にし、全媒体を並べて見る定期の場を作る
- 請求は代理店と契約する形ならまとめられることがある。更新時期は次の更新で開始日を寄せて揃える
- 配分の見直しは、更新時期が揃って初めてできる。決めるのは社内、並べて見せるのが代理店
よくある質問
使っている媒体の一部を、その代理店が扱っていません。まとめられますか
扱っている媒体の範囲でまとめ、扱っていない媒体は別の窓口のままになります。それでも、扱っている媒体の配分を全体で見られる利点は残ります。当社の場合、OfferBox・Wantedly・ワンキャリアの3媒体の範囲でまとめられます。
請求を1枚にしたいのですが、できますか
代理店と契約する形で、代理店が複数媒体の請求をまとめられる場合にできます。媒体と直接契約する形だと、請求は媒体ごとです。申込前に、契約の形と請求のまとめ方を代理店に確認してください。
3媒体を同時に始めるべきですか
役割分担が決まっていれば同時に始められますが、担当が1人なら、まず1つを軸にして運用が回ってから足す順番のほうが止まりません。窓口をまとめることと、同時に始めることは別の話です。窓口は最初から1つにし、始める順番は準備が整った媒体からで構いません。
本記事は 2026/9/10 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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