代理店を切り替えるときの注意|契約・運用データ・時期・連絡順
「いまの代理店から連絡が来なくなった」「申込後の相談を受けてもらえない」「別の代理店に変えたいが、媒体の契約はどうなるのか」という相談を受けます。結論から言うと、代理店の切り替えは、媒体との契約の形と、運用データの引き継ぎと、時期の3つを押さえれば、媒体の運用を止めずにできます。 押さえずに切り替えると、媒体の契約が切れたり、文面と検索条件が手元に残らなかったりします。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーで、他の代理店から当社に切り替える相談も受けますが、この記事は当社に限らず、代理店を切り替えるときの一般的な注意を整理します。当社に切り替える場合も、同じ手順で確認してください。
切り替える理由を整理する
先に、切り替える理由を整理します。理由によって、切り替えで解決するかどうかが変わります。
| 理由 | 切り替えで解決するか |
|---|---|
| 申込後の相談を受けてもらえない | 解決する。相談まで受ける代理店を選ぶ |
| 連絡が遅い、担当が変わって引き継がれない | 解決することが多い。担当の体制を確認して選ぶ |
| 扱っていない媒体を足したい | 解決する。その媒体を扱う代理店を選ぶ |
| 運用代行を頼みたいが、いまの代理店はやっていない | 解決する。代行まで行う代理店を選ぶ |
| 提案が特定の媒体に偏っている | 解決することが多い。見分け方は代理店の提案が中立かどうかの見分け方 |
| 媒体の成果が出ない | 解決しないことが多い。媒体の運用か、媒体の選択の問題。切り替える前に原因を見る |
| 料金を下げたい | 解決しない。料金は媒体が決める。仕組みは代理店経由でも料金が変わらない理由 |
「媒体の成果が出ない」と「料金を下げたい」は、代理店を変えても変わりません。前者は運用と媒体の問題、後者は仕組みの問題です。この2つが理由なら、切り替えの前に、いまの代理店に運用の相談をするか、媒体そのものを見直すほうが先です。
媒体との契約が残るかを確認する
切り替えで最も大事なのが、媒体との契約がどうなるかです。契約の形で変わります。契約の2つの形は代理店経由の契約と請求の流れで書きました。
- 媒体と直接契約している形:媒体との契約は残る。代理店を変えても、管理画面も契約期間もそのまま。申込後の相談先だけが変わる。ただし、媒体側で「担当代理店」の登録を変える手続きが要ることがある
- 代理店と契約している形:代理店との契約を終え、新しい代理店で契約し直す。契約期間の途中だと、途中解約の条件と、新しい契約の開始時期を合わせる必要がある。管理画面のアカウントが引き継げるかも確認する
確認する項目を並べます。
- いまの契約の相手は、媒体か、代理店か
- 代理店を変えた場合、媒体との契約はそのまま残るか
- 残る場合、媒体側で担当代理店の変更手続きが要るか。誰が行うか
- 残らない場合、途中解約の条件と、新しい契約の開始時期
- 管理画面のアカウントと、これまでのデータ(送信履歴、承認、やり取り)は引き継げるか
この確認は、いまの代理店と、媒体と、新しい代理店の3者に聞きます。1者の答えだけで進めると、あとで食い違いが出ます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「代理店を変えると、媒体の契約もやり直しになる」というものです。実際には、媒体と直接契約している形なら、媒体の契約はそのまま残り、変わるのは申込後の相談先だけです。契約期間もアカウントも動きません。当社に他の代理店から切り替える相談が来たとき、最初に確認するのはこの契約の形で、直接契約なら「媒体の契約はそのままで、相談先だけ当社に変わります」と説明します。代理店と契約している形の場合は、途中解約の条件を見て、契約更新のタイミングまで待つほうがよいことも多いです。その場合、当社は「更新まではいまの代理店で、更新のときに切り替えましょう」と言います。切り替えを急いで途中解約すると、費用と時間が無駄になります。契約の形を確認してから、時期を決める。この順番を勧めます。
運用データを引き継ぐ
代理店に運用の相談や代行を頼んでいた場合、運用データが代理店側にあることがあります。切り替える前に、手元に集めます。
| データ | どこにあるか | 引き継ぎ |
|---|---|---|
| 検索条件 | 媒体の管理画面、または代理店の記録 | 管理画面にあれば残る。代理店の記録なら書面でもらう |
| 文面(共通部分・型) | 代理店が作成した場合は代理店側 | 企業の名義で送った文面なので、書面でもらう。契約で権利を確認する |
| 送信履歴・承認・面談の記録 | 媒体の管理画面 | アカウントが引き継げれば残る |
| 効いた文面・条件の分析 | 代理店の報告書 | 過去の報告書をまとめてもらう |
| 候補者とのやり取り | 媒体の管理画面 | アカウントが引き継げれば残る |
| 契約書・見積書・請求書 | 社内 | 社内で保管しているか確認する |
このうち「文面」は、代理店が作成した場合に扱いが分かれます。企業の名義で送っている以上、企業が使い続けられるのが自然ですが、契約で決まっていることもあります。切り替えの前に、いまの代理店に「文面と条件を書面でもらえるか」を聞きます。この点は、代行を頼むときに先に確認しておく項目でもあり、代理店に運用まで頼めるかで「やめるとき」として書きました。
時期を選ぶ
切り替えの時期は、契約の更新に合わせるのが基本です。
- 契約更新のとき:媒体との契約も代理店との契約も、更新のタイミングで切り替えると、途中解約の条件がかからず、新しい契約の開始日を揃えられる
- 契約期間の途中:媒体と直接契約している形なら、相談先だけ変わるので途中でもできる。代理店と契約している形なら、途中解約の条件を見る
- 採用の山の時期は避ける:新卒の解禁後や、中途の募集が動いている時期に切り替えると、引き継ぎの間に運用が止まる。山の前か後に寄せる
更新の期限を過ぎると、自動更新で次の期間に入ることがあります。切り替えを考え始めたら、まず契約の更新日と解約の期限を確認し、そこから逆算して動きます。
連絡の順番
切り替えを決めたら、次の順番で連絡します。順番を間違えると、引き継ぎの間に運用が止まります。
- 新しい代理店に、契約の形と引き継ぎの可否を確認する:この段階では、いまの代理店にはまだ言わない
- いまの代理店に、運用データを書面でもらう:文面、条件、報告書。切り替えを伝える前に集める
- 媒体に、担当代理店の変更手続きを確認する:直接契約の形なら、媒体側の手続きが要ることがある
- いまの代理店に、切り替えを伝える:契約の終了日と、解約の手続きを確認する
- 新しい代理店と契約し、運用データを渡す:検索条件と文面の型を引き継ぐ
- 切り替え後の最初の月は、運用が止まっていないかを毎週見る:引き継ぎの漏れは、最初の月に出る
2と4の順番が逆になると、切り替えを伝えたあとで「データをください」と頼むことになり、集めにくくなることがあります。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に決めておかないと切り替えが失敗することがあります。「切り替えの理由が、代理店の問題か、運用の問題か」を分けることです。当社に「いまの代理店では成果が出ないので変えたい」という相談が来たとき、まず聞くのは「送信数と承認数と面談数が、月ごとにどう動いているか」です。送っていないなら、代理店を変えても送る人がいなければ同じです。送っているのに承認が少ないなら、条件と文面の問題で、これは代理店を変えなくても直せることがあります。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、切り替えの相談でも「切り替えなくても直せます」と言うことがあります。それでも切り替えるなら、理由が「相談を受けてもらえない」「担当が引き継がれない」といった代理店側の問題であることを確認してからにします。理由が運用の問題なら、切り替えより先に、運用を直すほうが早く結果が出ます。
まとめ
- 切り替えで解決するのは、相談の質、連絡の速さ、扱う媒体、代行の有無、提案の偏り。成果と料金は解決しない
- 媒体との契約が残るかは契約の形で決まる。直接契約なら相談先だけ変わり、代理店契約なら契約し直す
- 検索条件、文面、報告書などの運用データは、切り替えを伝える前に書面で集める
- 時期は契約更新に合わせ、採用の山を避ける。更新日と解約の期限から逆算する
- 連絡は、新しい代理店への確認、データの回収、媒体への確認、いまの代理店への通知の順
よくある質問
代理店を変えると、媒体の管理画面のアカウントは作り直しですか
契約の形によります。媒体と直接契約している形なら、アカウントもデータもそのまま残るのが一般的です。代理店と契約している形だと、アカウントが代理店に紐づいていて引き継げないことがあります。切り替えの前に、媒体と新旧の代理店の3者に確認してください。
いまの代理店に、切り替えをどう伝えればいいですか
理由を簡潔に伝え、契約の終了日と解約の手続き、運用データの引き渡しを確認します。伝える前に、運用データを書面でもらっておくと、その後のやり取りが楽になります。伝え方で揉めることは多くありませんが、急な通知は引き継ぎの漏れにつながるので、更新の期限より前に伝えます。
御社に切り替える場合も、同じ手順ですか
同じです。当社に切り替える相談を受けたときも、契約の形の確認、運用データの回収、時期の選択を先にお願いします。契約の形によっては「更新まではいまの代理店で、更新のときに切り替えましょう」とお伝えすることもあります。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
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