OfferBoxを後期に使うときの進め方|学生の状況と選考の速さ
内定辞退の補充、採用人数の未達、新しい職種の追加。選考が進んだ後の時期にOfferBoxを使う理由は、いろいろあります。結論から言うと、後期に使うときの要点は3つです。後期の学生の状況を読み分けること、「まだ間に合う」「残っている」と書かないこと、選考を速くすることです。後期の学生は「決まらなかった学生」ではなく、それぞれの理由でこの時期に動いている学生です。 その理由を読まずに送ると、承認されず、承認されても選考が長ければ離れます。この記事では、後期の学生の状況、文面の書き方、選考の速さ、内定者との合流、後期特有の失敗、人事と現場の分担を整理します。時期は卒年ごとに変わるので、具体的な月は書きません。時期の確認の仕方は送る時期と時間帯の考え方で書きました。
この作業の目的|「この時期に動いている理由」に届く
後期の学生を「選考期に決まらなかった学生」と一括りにすると、文面が「まだ間に合います」になり、学生には「残り物扱い」と映ります。
後期に動いている学生には、それぞれ理由があります。内定を持っているが納得していない、留学や部活動で就職活動の開始が遅かった、公務員や大学院から切り替えた、最初の志望を見直した。理由が違えば、読むところも、文面の入り方も違います。
後期に使う目的は、「この時期に動いている理由」を読んで、その理由に届く文面を送ることです。
手順1|後期の学生の状況を読み分ける
後期の学生のプロフィールを読むときは、次の点を見ます。読み方の基本は学生プロフィールの読み方で書いたとおりです。
| 状況 | プロフィールに出る手がかり | 入り方 |
|---|---|---|
| 内定を持っているが、続けている | 自由記述に「もう少し見たい」「別の選択肢も」。志向が具体的 | 「〇〇を探されているようで」と、探しているものに触れる |
| 留学や部活動で開始が遅かった | 留学や競技の記述。帰国や引退の時期 | 時期への配慮を一言。読み方は留学経験のある学生、体育会系学生 |
| 進路を切り替えた | 公務員、大学院、資格などの記述と、切り替えの理由 | 切り替えの理由に触れる。「〇〇から民間に、と書かれていて」 |
| 最初の志望を見直した | 志望業界の変化、自由記述の更新 | 見直した先に自社の仕事が合うかで入る |
| 手がかりが無い | プロフィールが更新されていない | プロフィールの更新日を見る。更新が無ければ、動いていない可能性。優先度を下げる |
「プロフィールの更新日」は、後期に特に効く手がかりです。最近更新されていれば、いま動いています。長く更新が無ければ、動いていないか、すでに決めた可能性があります。
手順2|「まだ間に合う」「残っている」と書かない
後期の文面で、避ける言い方を並べます。
- 「まだ間に合います」:学生を「遅れている」と見ている
- 「まだ採用を続けています」「残り枠があります」:会社側の都合。学生には「埋め合わせ」と映る
- 「内定がまだの方へ」:内定を持って続けている学生を切る。持っていない学生には「決まっていない人」扱い
- 「なぜ今まで決まらなかったのですか」(面談で):学生の理由を否定する
代わりに書くのは、選考期と同じ「読んだ・こう思った・だから送った」に、後期の学生の状況への一言を足した形です。
- 冒頭:自由記述の一文か、「いま探しているもの」に触れる。「〇〇を見直して、△△を探されていると書かれていて」
- 本文:仕事の中身を、選考期と同じく具体的に。後期だから短くしてよい、ではない
- 選考の速さを一言:「この時期なので、選考は短く進めます。承認から内定まで、こういう流れです」。速いことを、学生の側の利点として書く
- 締め:「まず話を聞いてみませんか」。選考期と同じ
「選考の速さ」は、後期の学生にとって判断材料です。他社の内定を持っている学生は、自社の結果がいつ出るかで、待つかどうかを決めます。文面で先に示します。文面の構成はオファー文面の構成で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「後期に残っている学生は、選考期に選ばれなかった学生だ」というものです。実際には、後期に動いている学生の多くは、それぞれの理由でこの時期に動いていて、選考期に動いていた学生と質が違うわけではありません。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてOfferBoxの契約後の運用を見ていますが、後期に採れている会社は、後期の学生を「補充」ではなく「この時期に会える学生」として見ています。文面に「まだ間に合う」を書かず、選考期と同じ深さで読み、選考だけを速くしている。逆に、「補充だから」と文面を軽くし、条件を緩め、「なぜ決まらなかったのか」を面談で聞く会社は、後期の学生に見抜かれ、承認も面談も進みません。後期の学生は、自社が「残り物扱い」をしていないかを、文面の一言で見ています。「まだ間に合う」を消す。それだけで、後期の文面は変わります。
手順3|選考を速くする
後期の学生は、他社の内定を持っているか、他社の選考が進んでいることが多く、自社の選考が長ければ待ちません。
- 承認から内定までの段階を、選考期より減らす:初回面談と一次面接を統合する、二次と最終を同じ日に。考え方は選考フローを短くする考え方
- 段階の間の日数を、選考期より短く:結果連絡は当日、次の段階は数日以内
- 面接官の枠を、後期の期間だけ集中して出す:後期は期間が短いので、集中できる
- 他社の状況を、面談の最初に聞く:「他社の内定や選考の状況を教えてください。うちの日程を合わせます」
- 内定を出す時期を、学生の他社の期限に合わせる:他社の承諾期限より前に出す。出せないなら、その旨を伝える
「速く」は「急かす」ではありません。企業側の段階の間の空白を無くして、学生を待たせないという意味です。後期は、この設計が選考期以上に効きます。
手順4|内定者との合流
後期に採った学生は、選考期に内定を出した学生より、内定の時期が遅くなります。合流の設計が要ります。
- 内定者向けの場に、途中から入れる形にする:すでに内定者同士の場が動いているなら、後期の内定者が孤立しないよう、入るタイミングを作る
- 後期の内定者にも、承諾までの材料を渡す:現場と話す場、質問の窓口。考え方は内定を出したあとのフォロー
- 承諾期限は、他社の状況を聞いてから:後期の学生も、他社の内定を持っていることがある
- 「後から入った」と感じさせない:内定通知に「なぜこの学生か」を書くのは、選考期と同じ。「補充」の言葉は使わない
後期の内定者は、選考期の内定者より、承諾までの期間が短いことが多く、その分、材料を早く渡します。
手順5|後期特有の失敗
後期に起きやすい失敗を、選考期と分けて並べます。
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 焦って譲れない条件を緩める | 面談で「違う」が増え、時間が無駄になる | 譲れない条件は緩めない。あれば嬉しい条件を緩める |
| 「まだ間に合う」と書く | 残り物扱いと映る | 消す。探しているものに触れる |
| 「なぜ決まらなかったのか」を聞く | 学生の理由を否定する | 「いま何を探しているか」を聞く |
| 選考期と同じ長さの選考 | 他社の内定の期限に間に合わない | 段階を統合し、空白を無くす |
| 更新されていないプロフィールに送る | 動いていない学生に送り、承認が来ない | 更新日を見る |
| 後期の学生の文面を軽くする | 「読んでいない」と伝わる | 選考期と同じ深さで読む |
| 内定者の場に後から入れない | 後期の内定者が孤立する | 入るタイミングを作る |
最も多いのは、「焦って譲れない条件を緩める」です。人数を埋めたい気持ちで緩めると、面談と面接の時間が増え、採れる人数は増えません。緩めるなら、あれば嬉しい条件です。条件の分け方はOfferBoxのターゲット設計で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 後期に使うかと、採る人数を決める | 人事と経営 |
| 後期の学生の状況を読み分ける | 読む人(人事、現場の若手、または運用代行) |
| 選考の速さを一言入れた文面を書く | 読んだ人 |
| 選考の段階を統合し、面接官の枠を集中して出す | 人事と面接官 |
| 他社の状況を聞き、内定の時期を合わせる | 面談と面接に出る人、人事 |
| 内定者との合流を設計する | 人事 |
後期は期間が短いので、面接官の枠を「この数週間は集中して出す」と合意することが、選考の速さを決めます。運用代行に出す場合、読み分けと文面と連絡は代行が行えますが、選考の統合と面接官の枠は社内です。代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に決めておかないと効果が出ないことがあります。「後期の選考を、選考期より短い形で設計する」ことです。当社がOfferBoxの運用の相談で後期の話になったとき、文面の前に確認するのは、承認から内定までを何段階で、何日で回すかです。選考期と同じフローのまま後期に送ると、承認された学生が他社の内定の期限に間に合わず、面談まで進んでも辞退されます。当社が勧めるのは、後期の期間だけ、初回面談と一次を統合し、二次と最終を同じ日にし、面接官の枠を集中して出す形です。この形が決まってから送ると、承認された学生を待たせずに内定まで進めます。文面を書いてから選考を考えるのではなく、選考を短くしてから文面に「選考は短く進めます」と書く。この順番が、後期の運用で最初に決めることです。
まとめ
- 後期の学生は「決まらなかった学生」ではなく、それぞれの理由でこの時期に動いている学生。理由を読み分ける
- 「まだ間に合う」「残っている」「内定がまだの方へ」と書かない。探しているものに触れる
- プロフィールの更新日を見る。更新が無ければ動いていない可能性
- 選考を選考期より短く設計してから送る。文面で「選考は短く進めます」と示す
- 焦って譲れない条件を緩めない。内定者の場に後期の内定者が入るタイミングを作る
よくある質問
後期の学生は、選考期の学生より質が下がりますか
下がりません。後期に動いている学生には、留学や部活動で開始が遅かった、進路を切り替えた、内定を持ちながら納得できるものを探している、などの理由があり、選考期の学生と質が違うわけではありません。「残り物」と見て文面を軽くすると、学生に見抜かれます。
人数を埋めたいので、条件を緩めてよいですか
譲れない条件(無ければ選考に進めないもの)は緩めません。緩めると面談と面接の時間が増え、採れる人数は増えません。緩めるなら、あれば嬉しい条件です。人数を埋めるより、この時期に動いている学生を選考期と同じ深さで読むほうが、結果として採れます。
後期の運用は、御社に相談できますか
できます。当社がOfferBoxの運用の相談を受けるときは、後期の選考を短く設計するところから始め、文面と連絡を一緒に組みます。運用代行を受ける場合は、後期の学生の読み分けと文面と連絡を当社が行い、選考の統合と面接官の枠は企業が決めます。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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