Wantedlyの会社ページの写真の選び方|仕事中の場面を作り込まずに
会社ページの写真は、文字より先に目に入ります。候補者は、文章を読む前に写真で「どんな会社か」を感じ取り、その印象で文章を読むかどうかを決めます。結論から言うと、載せる写真は「仕事中の場面で、顔が見えて、候補者が自分を重ねられて、実態と合っている」ものです。プロが撮った作り込んだ写真より、自然光で撮った仕事中の1枚のほうが、Wantedlyの候補者には届きます。 写真が無いことで公開を遅らせる必要はなく、無いなら無いまま公開して、翌週から足します。この記事では、写真の役割、選ぶ軸、載せる場所ごとの写真、撮り方、載せない写真、同意、更新、写真が無いときの判断、やりがちな失敗、分担を整理します。会社ページ全体は会社ページで最初に書くことで書きました。
この作業の目的|文字で伝わらない「人と場」を見せる
会社ページの文章で伝えられるのは、「なにを・なぜ・どうやって」です。伝えにくいのが、「どんな人が、どんな場で働いているか」の空気です。オフィスの様子、会議の雰囲気、人の表情、服装、机の上。これは写真でしか伝わりません。
写真の目的は、会社を良く見せることではなく、候補者が「自分がここにいる姿」を想像できるようにすることです。想像できれば、文章を読み、話を聞きに来ます。想像できない写真(作り込んだ、誰もいない、フリー素材)は、印象を作らないか、逆に「実態と違いそう」と感じさせます。
手順1|選ぶ軸
載せる写真を選ぶ軸を、4つに絞ります。
| 軸 | 確かめ方 |
|---|---|
| 仕事中の場面か | 働いている姿、会議、顧客と話している場面、作業している手元。集合写真や記念撮影ではない |
| 顔が見えるか | 人の表情が分かる。後ろ姿や遠景だけでは人が見えない。本人が顔出しを望まない場合は、手元や横顔で |
| 候補者が自分を重ねられるか | 募集している職種の人、年代の近い人が写っている。役員だけの写真では重ねられない |
| 実態と合っているか | 普段の服装、普段のオフィス。撮影のために片づけ、着替え、飾ると、面談で「写真と違う」となる |
4つ目の「実態と合っているか」は、写真で最も見落とされます。撮影日だけ片づけたオフィス、撮影のために着替えた服。候補者が面談に来て、写真と違う場を見ると、「見せ方を作る会社」と映ります。普段のままを撮ります。
手順2|載せる場所ごとの写真
会社ページには、写真を載せる場所がいくつかあります。場所ごとに、選ぶ写真が変わります。
| 場所 | 選ぶ写真 | 避ける写真 |
|---|---|---|
| 会社ページの最初に見える写真 | 複数人が仕事をしている場面。会社の空気が一目で分かるもの | 外観、ロゴ、誰もいないオフィス、集合写真 |
| メンバーの紹介 | 本人が仕事をしている場面。表情が分かる | 証明写真、記念撮影、遠景 |
| 「どうやっているのか」の中 | 会議、作業、顧客との場面。文章で書いた場面に対応する写真 | 文章と関係の無い写真 |
| ストーリーの中 | 記事の内容に合った場面。日常の一コマ | 装飾のためだけの写真 |
「最初に見える写真」が、最も影響が大きい1枚です。ここが外観やロゴだと、候補者は人を感じずに離れます。人が仕事をしている場面を選びます。メンバーの選び方は会社ページに載せるメンバーの選び方で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「写真はプロに撮ってもらわないと、会社ページの見栄えが悪い」というものです。実際には、Wantedlyの候補者が見ているのは見栄えではなく、「この人たちと働けるか」です。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、プロが撮った作り込んだ写真の会社より、社員が撮った仕事中の写真の会社のほうが、候補者が「話を聞きに行きたい」と来ています。作り込んだ写真は、候補者に「撮影用」と映り、実態を想像させません。仕事中の写真は、粗くても「普段こうなのだ」と伝わります。プロに頼むかどうかより、「普段の場面を撮る」ことが要点です。プロに頼むなら、「撮影用に整えない。普段の仕事をしているところを撮ってほしい」と伝えます。整えた写真を撮るためにプロを呼ぶのは、逆効果です。
手順3|撮り方
社内で撮る場合の、最低限の撮り方です。プロでなくて構いません。
- 自然光のある時間帯に撮る:窓の近く、昼間。暗い写真は場の空気を暗く見せる
- 仕事をしているところを、そのまま撮る:カメラを意識させない。「いつもどおりに」と伝えて、少し離れて撮る
- 加工しない:色を変える、背景を消す、美肌にする、は「作った写真」に見える。明るさの調整程度で
- 数枚ではなく、たくさん撮って選ぶ:自然な表情は、たくさんの中にしか無い
- 横向きの写真を基本に:会社ページの多くの場所で、横向きのほうが収まりがよい。場所ごとの縦横は管理画面で確認する
- 集合写真は最後に、あれば:会社の規模感は伝わるが、人は見えない。他の写真が揃ってから、補足として
「たくさん撮って選ぶ」が、社内で撮るときの要点です。1回の撮影で数十枚撮り、表情が自然な数枚を選びます。
手順4|載せない写真
載せると逆効果になる写真を、先に決めておきます。
- フリー素材の写真:候補者は見慣れていて、一目で分かる。「自社の写真が無い会社」と映る
- 古い写真:いまいない人、いまと違うオフィス。面談で「写真の人は」と聞かれる
- オフィスの外観だけ:人が見えない。最初の1枚には使わない
- 誰もいないオフィス:整っていても、空気が伝わらない
- 役員だけの写真:候補者が重ねられない
- 作り込んだ写真:撮影用に整えた場、着替えた服。実態と違う
- 本人の同意が無い写真:後で問題になる
- 顧客や取引先が写っている写真:先方の同意が要る。無ければ載せない
「フリー素材」と「古い写真」が、最も多い失敗です。前者は無いよりましと思って使われ、後者は差し替えを忘れて残ります。
手順5|同意と更新
写真を載せる前と、載せたあとの決め事です。
| 場面 | 決め事 |
|---|---|
| 載せる前 | 写っている全員に、その写真を見せて同意を取る。「載せてよいか」だけでなく「この写真でよいか」 |
| 顔を出したくない人 | 手元、横顔、後ろ姿で。無理に顔を出さない |
| 異動・退職 | 写っている人がいなくなったら差し替える。担当と時期を決める |
| オフィスの移転・レイアウト変更 | 場が変わったら撮り直す |
| 数ヶ月に一度 | 「いまの会社と合っているか」を見る。ずれていれば撮り直す |
同意は、メンバーの紹介と同じで、内容を見せてから取ります。更新は、会社ページを更新し続ける仕組みで書く更新の項目に、写真も含めます。
手順6|写真が無いときの判断
写真が無いから公開できない、という状態を作りません。
- 写真が無くても、会社ページは公開する:「なにを・なぜ・どうやって」と1本目のストーリーがあれば公開できる。考え方は会社ページの基本の記事で
- 公開の翌週に、社内で撮る:昼間に、仕事中を、たくさん撮る
- 最初の1枚を先に載せる:最初に見える写真だけを先に。メンバーの写真は順に
- フリー素材で埋めない:無いほうが、フリー素材よりまし
- プロに頼むなら、公開後に:公開を待たない。頼むときは「普段の仕事を撮る」と伝える
写真を理由に公開が遅れると、その間に候補者は来ません。無いまま公開し、翌週から足す。この順番は、写真に限らず会社ページ全体の考え方です。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 最初の1枚が外観やロゴ | 人が見えず、離れる | 仕事中の複数人の場面 |
| フリー素材を使う | 自社の写真が無い会社と映る | 無いほうがまし。翌週に撮る |
| 撮影用に整える | 面談で「写真と違う」 | 普段のままを撮る |
| 加工する | 作った写真に見える | 明るさの調整程度 |
| 証明写真や記念撮影をメンバーに使う | 人が見えない | 仕事中の場面 |
| 古い写真を残す | いない人が写っている | 異動と退職で差し替え |
| 同意を取らない | 後で問題になる | 写真を見せて同意 |
| 写真を待って公開を遅らせる | 候補者に届かない | 無いまま公開し、翌週に足す |
最も多いのは、「最初の1枚が外観やロゴ」です。会社の顔として外観を置きたくなりますが、候補者が見たいのは人です。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 載せる場所と、必要な写真を決める | 人事 |
| 撮る | 人事、または社内の誰か。プロに頼むなら人事が手配し「普段を撮る」と伝える |
| 選ぶ | 人事(候補者の目線で。社外の人に見てもらってもよい) |
| 写っている人の同意 | 人事が本人に写真を見せて取る |
| 差し替えと撮り直し | 人事(異動・退職・移転の情報を受けて) |
本人の負担は、「写られる」「同意する」だけです。運用代行や代理店が支えられるのは、載せる場所ごとに要る写真の整理と、選ぶ軸の提供までで、撮ることと同意は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
申し込んだあと、半年経った会社の会社ページを見ると、写真が契約時のままで、写っている人の一部が異動や退職でいなくなっていることがあります。文章は更新していても、写真は撮り直す手間があるので後回しになります。候補者が面談に来て「写真の〇〇さんは」と聞き、「退職しました」と答える。この一言で、会社ページの信頼が落ちます。当社がWantedlyの運用の相談を受けるときは、更新の項目に「写真に写っている人が全員いるか」を入れ、数ヶ月に一度確認することを勧めます。いなくなった人が写っていれば、その写真だけを差し替えます。全部を撮り直す必要はなく、その1枚だけです。写真の更新は、大がかりな撮影ではなく、「いない人が写っていないか」の確認から始まります。
まとめ
- 写真の役割は、文字で伝わらない「人と場」を見せ、候補者が自分を重ねられるようにすること
- 選ぶ軸は、仕事中の場面、顔が見える、候補者が重ねられる、実態と合っている、の4つ
- 最初に見える1枚は、仕事中の複数人の場面。外観・ロゴ・集合写真は使わない
- 自然光で、普段のままを、たくさん撮って選ぶ。加工しない。プロに頼むなら「普段を撮る」と伝える
- フリー素材と古い写真は載せない。同意は写真を見せて取り、いない人が写っていたら差し替える。写真が無くても公開を遅らせない
よくある質問
写真を撮る時間も人もいません。フリー素材ではだめですか
フリー素材は、候補者に「自社の写真が無い会社」と映るので、無いほうがましです。会社ページは写真が無くても公開でき、翌週に昼間の仕事中を数十枚撮れば、選べる写真は出ます。撮るのは人事でも、社内の誰でも構いません。
社員が顔を出したくないと言います
無理に顔を出しません。手元、横顔、後ろ姿で仕事中の場面を撮れば、場の空気は伝わります。顔が見える写真は、同意してくれる人だけで足ります。同意しない人を載せると、後で問題になります。
写真の選定は、御社に相談できますか
載せる場所ごとに要る写真の整理と、選ぶ軸の提供、候補者の目線での選定は当社が支えられます。撮ることと、写っている人の同意は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの会社ページの整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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