Wantedlyの会社ページを更新し続ける仕組み|ネタ集めと担当と締切
会社ページを公開した。ここで運用が終わったと感じる会社は多いのですが、Wantedlyでは、公開した日が始まりです。結論から言うと、会社ページを更新し続けるには、「書く仕組み」より先に「ネタを集める仕組み」が要ります。週に一度、「今週あったこと」を1つ拾う。これが溜まっていれば、書くことに困りません。溜まっていなければ、書く時間があっても書けません。 そのうえで、何を、どの頻度で、誰が、いつまでに更新するかを決めます。この記事では、更新する項目、頻度の目安、担当と締切、ネタを集める仕組み、更新が止まる原因と対処、記録、反応の見方、やりがちな失敗、分担を整理します。会社ページを最初に公開するまでは会社ページで最初に書くことで書きました。
この作業の目的|「公開して止まる」を防ぐ
Wantedlyは、会社ページとストーリーに人が来て、そこから募集に入る媒体です。更新が止まると、会社ページに来る理由が無くなり、募集も動かなくなります。この止まり方はWantedlyとGreenの違いでも書きました。
更新が止まる原因は、書く時間が無いことより、書くことが無いことです。「何か書かないと」と思って管理画面を開いても、ネタが無ければ閉じます。ネタが手元にあれば、書く時間は短くて済みます。
この作業の目的は、「書く」を「集めたものを整える」に変えることです。集める仕組みがあれば、更新は続きます。
手順1|何を更新するか
会社ページで、時間とともに古くなるものを並べます。それぞれ、更新の頻度の目安と一緒に。
| 項目 | 何が古くなるか | 頻度の目安 |
|---|---|---|
| ミッションの「いまの判断」 | 最近の判断が、数ヶ月前の話になる | 数ヶ月に一度、最近の場面に差し替え。ミッションを伝える書き方 |
| バリューの実例 | 実例が古くなる | 数ヶ月に一度、最近の場面に差し替え。バリューを言葉にする方法 |
| メンバーの紹介 | 異動・退職、「いま何をしているか」の変化 | 異動と退職のたび。「いま何を」は数ヶ月に一度。メンバーの選び方 |
| 写真 | いない人が写っている、場が変わった | 異動と退職のたび。移転のたび。写真の選び方 |
| 「なにをやっているのか」 | 事業の変化、力を入れていることの変化 | 事業が変わったとき。卒年や期の切り替わりに確認 |
| 「どうやっているのか」の場面 | 働き方の変化、決め方の変化 | 変わったとき。数ヶ月に一度確認 |
| 募集記事 | 募集している職種、仕事の中身 | 募集の開始と終了のたび |
| ストーリー | 新しい記事を足す | 月に数本 |
「ストーリーを月に数本」が、更新の中心です。会社ページの各項目は、変化があったときに直せば足ります。ストーリーは、変化が無くても、日常の一コマを書き足すものです。
手順2|ネタを集める仕組みを、先に作る
書く前に、集めます。集める仕組みは、次の形にします。
- 週に一度、「今週あったこと」を1つ拾う:会議で決めたこと、顧客に言われたこと、うまくいったこと、失敗したこと、新しく始めたこと、入社した人、辞めた人。何でもよい。1つでよい
- 拾う人を決める:人事でも、代表でも、現場の誰かでも。「拾う」だけなら、書く力は要らない
- 拾ったものを、1行で記録する:日付、何があったか、誰が関わったか。長く書かない
- 月に一度、記録を見て、書くものを選ぶ:溜まった数個の中から、ストーリーにするもの、会社ページの項目に反映するものを選ぶ
- 書くときは、記録を膨らませる:ゼロから書くのではなく、1行を数段落にする
「1行で記録する」が要点です。書こうとすると止まりますが、1行なら続きます。1行が月に数個溜まれば、書くものは選べます。
集める人と書く人は、同じでなくて構いません。集めるのは現場に近い人、書くのは人事、という分け方が現実的です。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に決めておかないと更新が続かないことがあります。「ネタを集める仕組み」を、書く担当を決めるより先に作ることです。当社がWantedlyの運用の相談で「更新が止まった」と聞くとき、書く担当は決まっていて、書く時間も月に一度は取っている。ところが、その時間に管理画面を開いて、何を書けばいいか分からず閉じる。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、更新が続いている会社は、書く時間より先に、週に一度1行を拾う習慣があります。1行が溜まっていれば、書く時間に「どれを書くか」を選ぶだけで済み、ゼロから考えません。書く担当を決めても、ネタが無ければ書けない。ネタがあれば、書く担当は誰でも書ける。先に決めるのは、拾う人と拾う曜日です。
手順3|担当と締切
集める仕組みができたら、書く担当と締切を決めます。
| 作業 | 担当 | 締切 |
|---|---|---|
| 週に一度、1行を拾う | 現場に近い人(人事でも可) | 毎週決まった曜日 |
| 月に一度、書くものを選ぶ | 人事と代表 | 毎月決まった日 |
| ストーリーを書く | 人事、または1行を拾った本人 | 選んだ日から1週間以内 |
| 代表や本人が直す | 代表、本人 | 書いてから数日以内 |
| 会社ページの項目を直す | 人事 | 変化を知った週 |
| 異動・退職・移転の反映 | 人事 | 情報を受けた週 |
| 数ヶ月に一度の全体確認 | 人事 | 決めた月 |
「締切」を曜日と日で固定します。「時間があるときに」は、無いのと同じです。1人で回す場合の時間の固定は、OfferBoxの人事1人でOfferBoxを回す運用設計と同じ考え方です。
代表の時間は、「月に一度、書くものを選ぶ」と「自分が関わる記事を直す」の2つに絞ります。書くのは人事です。
手順4|更新が止まる原因と、対処
更新が止まる原因は、だいたい決まっています。
| 原因 | 何が起きるか | 対処 |
|---|---|---|
| ネタが無い | 管理画面を開いて閉じる | 週に一度1行を拾う仕組み |
| 書く人が忙しい | 締切を過ぎ、そのまま | 締切を固定し、過ぎたら翌週に繰り越す。溜めない |
| 代表の確認が遅い | 書いたものが公開されない | 確認の期限を決める。期限を過ぎたら人事の判断で公開してよいと合意する |
| 完璧を目指す | 何度も直して公開されない | 「更新の起点として出す」。公開してから直せる |
| 反応が見えず、意味を感じない | やる気が続かない | 話を聞きに来た人に「どこを読んだか」を聞き、書いた人に戻す(手順6) |
| 担当が変わった | 仕組みが引き継がれない | 拾う人・書く人・締切を1枚にして引き継ぐ |
| ストーリーの本数を多く設定しすぎ | 最初の月で息切れ | 月に数本から。続く数で |
「代表の確認が遅い」は、代表が書く記事で起きます。「期限を過ぎたら人事の判断で公開」と先に合意しておくと、止まりません。
手順5|更新の記録
更新したことを記録しておきます。記録が無いと、何を更新したか、いつから更新していないかが分かりません。
- 更新した日と項目:会社ページのどこを、ストーリーの何本目を
- 拾った1行のうち、使ったものと使っていないもの:使っていないものは、次の月の候補
- 代表や本人が直した日:確認の遅れが見える
- 異動・退職・移転の反映の日:漏れが見える
- 数ヶ月に一度の全体確認の日:次の確認の予定
記録は、集める仕組みの1行の記録と同じ場所に置くと、1つで済みます。
手順6|反応の見方
更新の効果は、数字より、話を聞きに来た人の言葉で見ます。
- 話を聞きに来た人に、「会社ページとストーリーのどこを読みましたか」と聞く:面談の最初に。OfferBoxで「文面のどこに反応したか」を聞くのと同じ
- 答えを記録する:どの記事、どの項目が読まれたか
- 書いた人に戻す:「あなたが書いた〇〇の記事を読んで来た人がいます」。これが、書く動機になる
- 読まれた記事の型を、次に活かす:日常の一コマか、判断の話か、失敗の話か。読まれる型が見える
- 読まれていない項目は、削るか直す:長い会社説明、抽象的なバリューなど
「書いた人に戻す」が、更新を続ける最大の動機です。反応が無いと、書く意味が分からなくなります。反応が戻ると、次を書きたくなります。現場を巻き込むときの「反応を戻す」と同じ考え方で、OfferBoxの現場社員を巻き込む方法で書きました。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 書く担当を決めて、集める仕組みが無い | 書く時間にネタが無い | 週に一度1行を拾う仕組みを先に |
| 「時間があるときに更新」 | 更新されない | 曜日と日で締切を固定 |
| 代表の確認待ちで止まる | 公開されない | 期限を過ぎたら人事の判断で公開と合意 |
| 完璧を目指して直し続ける | 公開されない | 起点として出す |
| 反応を書いた人に戻さない | 書く動機が消える | 「どこを読んだか」を聞いて戻す |
| ストーリーの本数を高く設定 | 息切れ | 月に数本から |
| 異動と退職を反映しない | いない人が残る | 情報を受けた週に反映 |
| 更新の記録が無い | いつから止まっているか分からない | 1行の記録と同じ場所に |
最も多いのは、最初の「集める仕組みが無い」です。書く担当と時間を決めれば更新は続く、と思われがちですが、ネタが無ければ続きません。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 週に一度1行を拾う | 現場に近い人(持ち回りでも可) |
| 月に一度、書くものを選ぶ | 人事と代表 |
| ストーリーを書く | 人事(1行を拾った本人が書いてもよい) |
| 自分が関わる記事を直す | 代表、本人 |
| 会社ページの項目を直す | 人事 |
| 反応を聞き、書いた人に戻す | 面談に出る人と人事 |
| 記録と全体確認 | 人事 |
現場の負担は、「週に一度1行」と「自分が関わる記事を直す」だけです。書くのは人事が持ちます。運用代行や代理店が支えられるのは、1行を記事に膨らませる下書き、更新の項目の整理、記録の型までで、拾うことと確認は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
自社で持つべきなのは、どこまでか。当社がWantedlyの運用を支えるとき、企業から拾った1行を、ストーリーの下書きに膨らませることは当社が行えます。1行に「〇日、顧客の△△さんに□□と言われた。営業の〇〇が持ち帰って、翌週に◇◇を変えた」とあれば、数段落の下書きは書けます。ただし、「拾う」ことは当社にはできません。社内で何があったかは、社内の人にしか分からないからです。当社が支えられる更新は、「拾う人が社内にいて、1行が毎週来る」ことが条件です。1行が来なければ、当社も書けません。来れば、書くのは当社でも人事でも構いません。更新の仕組みで企業に残るのは、拾うことと、自分が関わる記事を確認することの2つだけです。この2つが回れば、Wantedlyの会社ページは止まりません。
まとめ
- 会社ページは公開した日が始まり。更新が止まると、会社ページに来る理由が無くなる
- 書く仕組みより先に、ネタを集める仕組み。週に一度「今週あったこと」を1行で拾う
- 更新する項目と頻度を決め、担当と締切を曜日と日で固定する。代表の確認は期限を過ぎたら人事の判断で公開
- 更新が止まる原因(ネタが無い・忙しい・確認待ち・完璧主義・反応が無い)に、先に対処を用意する
- 話を聞きに来た人に「どこを読んだか」を聞き、書いた人に戻す。これが続ける動機になる
よくある質問
書くネタが無くて、更新が止まっています
書く時間ではなく、拾う仕組みが無い状態です。週に一度、決まった曜日に「今週あったこと」を1つ、1行で記録します。会議で決めたこと、顧客の一言、失敗、入社した人。何でも構いません。1行が月に数個溜まれば、書くものは選べます。
代表に書いてもらいたいのですが、忙しくて進みません
代表に書いてもらう必要はありません。代表には、月に一度「書くものを選ぶ」ことと、自分が関わる記事を「直す」ことだけをお願いします。書くのは人事です。代表の確認が遅れて止まらないよう、「期限を過ぎたら人事の判断で公開」と先に合意しておきます。
更新の仕組みづくりは、御社に相談できますか
できます。当社は、拾った1行をストーリーの下書きに膨らませること、更新する項目と頻度の整理、記録の型の提供を支えられます。拾うことと、自分が関わる記事の確認は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を見ています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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