Wantedlyの会社ページで最初に書くこと|なにを・なぜ・どうやって
Wantedlyを申し込んで、管理画面を開いて、会社ページの入力欄を前に手が止まる。「何から書けばいいのか」という相談を、Wantedlyを始めたばかりの会社から受けます。結論から言うと、最初に書くのは「なにをやっているのか」「なぜやるのか」「どうやっているのか」の3つで、この順に、会社の想いを自分の言葉で語れる人が書きます。写真とメンバーの紹介は後回しでよく、完璧を目指さず、1本目のストーリーとセットで載せて、更新の起点にします。 会社ページは会社アカウントの作成と同時に作られ、非公開にする機能はなく、編集した内容はすぐに公開されます。完成させてから載せようとすると、その間は中身の薄いページが候補者に見られます。この記事では、会社ページの位置づけ、3つの順番と書き方、書く人、抽象語の避け方、最初に載せるものの判断、やりがちな失敗、社内の分担を整理します。Wantedlyはウォンテッドリー株式会社が運営する、会社と人がつながるビジネスSNSで、募集情報を掲載する場です。この記事ではページの項目の仕様には触れず、書き方の考え方だけを書きます。
この作業の目的|候補者が「話を聞きに行きたい」と思う入口を作る
Wantedlyでは、候補者は会社ページ、募集記事、ストーリーを読んで、「話を聞きに行きたい」と動きます。この動き方はOfferBoxとWantedlyの違いで書きました。会社ページは、その入口です。
入口なので、会社ページが空か、抽象語で埋まっているか、古いままだと、募集記事とストーリーがどれだけ良くても、候補者は「この会社は」と思う前に離れます。逆に、会社ページで「なにを、なぜ、どうやって」が伝われば、募集記事とストーリーが読まれ、「話を聞きに行きたい」につながります。
会社ページの目的は、会社を説明し尽くすことではなく、候補者が次を読みたくなる入口を作ることです。
手順1|「なにをやっているのか」を、最初に書く
3つのうち、最初に書くのは「なにをやっているのか」です。候補者が最初に知りたいのは、何の会社かだからです。
| 書くこと | 書き方 |
|---|---|
| 誰に、何を、どう提供しているか | 「〇〇に困っている△△に、□□を提供している」の形。業界の言葉ではなく、初めて聞く人に分かる言葉で |
| 事業の全体像は一言で | 事業が複数あっても、最初は主なもの1つ。全部並べない |
| 会社の規模感 | 数字より様子。「少人数で全員が顧客と会っている」のように |
| いま力を入れていること | 候補者が入ったら関わることになる仕事 |
「なにをやっているのか」で最も多い失敗は、業界の言葉で書くことです。同じ業界の人には分かっても、候補者には分かりません。社外の知人に読んでもらい、「何の会社か分かった」と言われるまで直します。
手順2|「なぜやるのか」を、代表の言葉で書く
次に「なぜやるのか」です。ここが、Wantedlyで最も読まれ、最も差がつく部分です。
- 代表か創業メンバーが書く:人事が代筆すると「借りてきた言葉」になる。書けないなら、話してもらって人事が書き起こし、本人に直してもらう
- きっかけを書く:「なぜこの事業を始めたか」の場面。困った経験、見た光景、言われた一言。具体的な場面が1つあれば、抽象語は要らない
- いまも続けている理由を書く:始めたときと、いま。変わったことがあれば、それも
- ミッションの言葉があれば添える。無ければ作らない:無理に作ったミッションは、読めば分かる。書き方は会社ページでミッションを伝える書き方で書いた
- 「社会を良くしたい」で終わらせない:誰の、何を、どう良くしたいか。そこまで書いて初めて、その会社の「なぜ」になる
「なぜやるのか」は、書く人の言葉でしか書けません。代表が語れる会社は、ここが強く、語れない会社は、ここで止まります。語れないなら、先に候補者や顧客と話して、自社の「なぜ」を掴んでから書くほうが、順番として無理がありません。この順番は共感型と条件型の媒体の違いでも書きました。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に決めておかないと会社ページが書けないことがあります。「なぜやるのか」を、代表が自分の言葉で話せるかどうかです。当社がWantedlyの運用の相談で会社ページを見るとき、「なにをやっているのか」は書けているのに「なぜやるのか」が空か、「社会に貢献」「お客様のために」で埋まっている会社が多くあります。人事が書こうとして、書けないのです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、「なぜ」が読まれている会社は、例外なく代表か創業メンバーの言葉で書かれています。人事が代筆した「なぜ」は、候補者に見抜かれます。書けないなら、代表に話してもらい、録音して書き起こし、本人に直してもらう。この手間を省いて人事が書くと、会社ページは「会社紹介」になり、Wantedlyの入口として機能しません。「なぜ」は、書く前に、語れる人を決めることです。
手順3|「どうやっているのか」を、場面で書く
3つ目は「どうやっているのか」です。仕事の進め方、チームの様子、大事にしていることを、場面で書きます。
- 1日の流れ:朝から夕方まで、誰が何をしているか。職種が複数なら主なもの1つ
- 決め方:何かを決めるとき、誰がどう決めるか。会議の様子、意見の出し方
- 働き方の実態:出社と在宅、時間の使い方。良い面だけでなく、大変な面も
- 大事にしていること:バリューや行動指針があれば、それを「場面」で。「顧客第一」ではなく「顧客の〇〇のために、△△したことがある」。書き方は会社ページでバリューを言葉にする方法で書いた
- 人:どんな人が働いているか。年齢の幅、前職、性格の傾向。数字ではなく様子で
「どうやっているのか」は、現場の社員に聞くと出てきます。人事が想像で書くと抽象語になります。現場に「昨日1日、何をしましたか」「最近、何かを決めた場面はありますか」と聞き、その答えを書きます。
手順4|抽象語を場面に置き換える
3つを書き終えたら、抽象語を探して置き換えます。Wantedlyの会社ページで多い抽象語を並べます。
| 抽象語 | 置き換え方 |
|---|---|
| 成長できる環境 | 「入社して間もない〇〇は、いま△△を任されている」 |
| 風通しがよい | 「先週の会議で、入社1年目の意見で□□が変わった」 |
| 挑戦を歓迎 | 「〇〇が提案した△△を、失敗覚悟で始めた。結果は□□」 |
| アットホーム | 場面で書けないなら削る。書けるなら「毎週〇〇をしている」 |
| 社会に貢献 | 「誰の、何を、どう良くしたか」を1つ |
| 少数精鋭 | 「〇人で△△をやっている。1人が□□まで見る」のように様子で。人数は書いても書かなくてもよい |
| お客様第一 | 「顧客の〇〇のために、△△をしたことがある」 |
抽象語が残っているかは、社外の人に読んでもらうと分かります。「どの会社にも書いてありそう」と言われた部分が、抽象語です。抽象語の置き換えの考え方は、OfferBoxの企業ページで伝えることと同じです。
手順5|写真とメンバーは後回しでよい
会社ページには、写真とメンバーの紹介も載せられます。ただし、最初に載せる段階では後回しで構いません。
- 写真:無いよりあるほうがよいが、無いために3つを載せるのが遅れるなら、後で足す。選び方は会社ページの写真の選び方で書いた
- メンバー:代表と、話を聞きに来た候補者が最初に会う人の2人がいれば足りる。全員を揃えるまで待たない。選び方は会社ページに載せるメンバーの選び方で書いた
- 最初に載せるもの:「なにを・なぜ・どうやって」の3つと、1本目のストーリーと、話を聞きに来た候補者が最初に会う人の紹介
「全部揃えてから載せる」が最も多い遅れの原因です。3つと1本を先に載せ、写真とメンバーは翌週から足します。
手順6|1本目のストーリーとセットで公開し、更新の起点にする
会社ページは、単体では読まれにくいものです。ストーリー(会社の日常や考えを書く記事)が1本あると、候補者がストーリーから会社ページに来る流れができます。
- 1本目のストーリーを、会社ページと同時に書く:「なぜやるのか」の場面を、少し詳しく書いた記事でよい
- 会社ページに3つを入れ、ストーリーを公開する:完成ではなく、更新の起点として。会社ページには下書きとプレビューの機能がなく、入れた内容はすぐに公開されるので、文章は先に社内で直しておく
- その翌週から、写真とメンバーを足す
- ストーリーを月に数本、書き足す:会社ページに人が来る理由を作り続ける。仕組みは会社ページを更新し続ける仕組みで書いた
- 会社ページは、卒年の切り替わりや事業の変化で直す:作って終わりにしない
載せて止まる会社が多いのは、WantedlyとGreenの違いでも書きました。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「なにを」を業界の言葉で書く | 候補者に何の会社か分からない | 初めて聞く人に分かる言葉で。社外の人に読んでもらう |
| 「なぜ」を人事が代筆する | 借りてきた言葉になる | 代表が話し、書き起こし、本人が直す |
| 「なぜ」が「社会に貢献」で終わる | どの会社も同じ | 誰の何をどう良くしたいかまで |
| 「どうやって」を想像で書く | 抽象語になる | 現場に昨日1日を聞く |
| 抽象語を残す | 他社と見分けがつかない | 場面に置き換える |
| 写真とメンバーを揃えてから載せる | 中身の薄いページが見られ続ける | 3つと1本を先に載せ、後で足す |
| 載せて止まる | 会社ページに人が来ない | 1本目のストーリーとセット、月に数本足す |
| 完成させてから載せる | いつまでも中身が入らない | 更新の起点として出す |
最も多いのは、「なぜを人事が代筆する」と「写真とメンバーを揃えてから載せる」です。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 「なにをやっているのか」の下書き | 人事(代表と事業部門に確認) |
| 「なぜやるのか」 | 代表か創業メンバー(人事は書き起こしと整理) |
| 「どうやっているのか」の材料 | 現場の社員(人事が聞いて書く) |
| 抽象語の置き換え | 人事(場面は現場と代表から) |
| 社外の人に読んでもらう | 人事が手配 |
| 1本目のストーリー | 代表か、「なぜ」の場面を知っている人 |
| 載せる内容の最終確認 | 人事の責任者と代表 |
| 写真とメンバーの追加 | 人事(本人の同意を取る) |
代表の時間は、「なぜやるのか」を話すことと、書き起こしを直すことの2つに絞ります。書く作業は人事が持ちます。運用代行の考え方は、OfferBoxと同じで、想いを書くことは外に出せませんが、書き起こしと整理と抽象語の置き換えの案は支えられます。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
申し込んだあと、Wantedlyで最初の月に起きやすいのは、「会社ページを完成させようとして、中身を入れるのが遅れる」ことです。写真を撮り直し、メンバー全員の紹介を集め、「なぜ」の文章を何度も直し、気づくと契約期間の最初の月が過ぎています。当社がWantedlyの運用の相談を受けるときは、「なにを・なぜ・どうやって」の3つと、1本目のストーリーと、最初に会う人の紹介、この3点が揃った時点で載せることを勧めます。会社ページは非公開にできず、入れた内容はすぐに公開されるので、待つ間は中身の薄いページが見られています。写真とメンバーは、その翌週から足せます。会社ページは、完成させるものではなく、更新し続けるものです。完成を待つ会社は、中身が入るのが遅れるだけでなく、「完成したから更新しない」に陥ります。最初から更新の起点として出す会社は、中身が入るのが早く、その後も更新が続きます。
まとめ
- 会社ページは会社を説明し尽くす場ではなく、候補者が次を読みたくなる入口
- 最初に書くのは「なにを・なぜ・どうやって」の3つ。この順で
- 「なにを」は初めて聞く人に分かる言葉で、「なぜ」は代表の言葉で場面から、「どうやって」は現場に聞いて場面で
- 抽象語は場面に置き換える。社外の人に読んでもらい「どの会社にも書いてありそう」と言われた部分が抽象語
- 写真とメンバーは後回し。3つと1本目のストーリーを先に載せ、更新の起点にする
よくある質問
代表が忙しくて、「なぜやるのか」を書く時間がありません
書く時間は要りません。話す時間があれば足ります。人事が代表に「なぜこの事業を始めたのですか」「いまも続けている理由は」と聞き、録音して書き起こし、本人に直してもらいます。代表の時間は、話す時間と、直す時間の2つだけです。
写真が無い状態で載せてよいのですか
構いません。会社ページは非公開にできず、入れた内容はすぐに公開されます。「なにを・なぜ・どうやって」の3つと、1本目のストーリーと、最初に会う人の紹介を先に載せ、写真は翌週から足します。先に載せてから足すほうが、候補者に届く時期が早くなります。
会社ページの作成は、御社に相談できますか
できます。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの会社ページに最初の3つを載せるまでの手順と、「なぜやるのか」の書き起こしと整理、抽象語の置き換えの案をお手伝いします。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
- スカウト文面の作成から送信・返信対応まで、代行もできます
- これから申し込む場合も、料金はWantedlyの正規料金のままです
この記事の内容に合うサービス:スカウト代行 ↗月額0円のプランから