Wantedlyの会社ページでバリューを言葉にする方法|場面と動き方で書く

Wantedlyコンテンツ制作 更新日 2026/9/11

「挑戦」「誠実」「チームワーク」。会社ページの「価値観」や紹介文に、こうした言葉が並んでいる会社は多くあります。ところが、この言葉だけでは、候補者は自社と他社の違いも、自分が合うかも判断できません。結論から言うと、バリューを言葉にするとは、単語を並べることではなく、「こういう場面で、こう動く。逆に、こうは動かない」まで書くことです。実例が1つあれば、単語は要りません。 既にバリューがある会社は各項目に実例を付け、無い会社は活躍している社員の行動から抽出します。なお、会社ページのホームの「価値観」は、Wantedlyが用意した40以上の選択肢から最大6つを選び、それぞれに説明を付ける項目です。自社のバリューの言葉をそのまま入れる欄ではないので、自社の言葉と実例は、近い選択肢の説明欄や、「私たちについて」の「どうやっているか」に書きます。説明欄の文字数などの仕様は、管理画面と公式ヘルプで確認してください。この記事では、バリューの位置づけ、ある場合と無い場合の手順、書き方の型、候補者の読み方、数の絞り方、やりがちな失敗、分担を整理します。ミッションの書き方は会社ページでミッションを伝える書き方、会社ページ全体は会社ページで最初に書くことで書きました。

この作業の目的|候補者が「自分はここで動けるか」を判断できるようにする

ミッションが「なぜやるのか」なら、バリューは「どうやっているのか」の中の、判断と行動の基準です。候補者は、バリューを読んで「自分はこの動き方ができるか」「この動き方を求められて嬉しいか」を判断します。

「挑戦」と書いてあっても、どんな場面で何をすることが挑戦なのかが分からなければ、判断できません。「新しい提案は、失敗しても責めない。ただし、提案の前に顧客に聞きに行くことは省かない」と書いてあれば、「自分はそれができる」「それは合わない」と判断できます。

バリューを言葉にする目的は、候補者が自分で「合う・合わない」を判断できる材料を渡すことです。合わない候補者が来ないことも、目的のうちです。

手順1|バリューがある会社は、各項目に実例を1つ付ける

既にバリューの言葉がある会社は、言葉を変えず、各項目に実例を付けます。

書くこと内容
バリューの言葉自社の言葉はそのまま変えない。「価値観」では近い選択肢を選び、説明欄に自社の言葉と実例を書く。入りきらない分は「どうやっているか」へ
場面このバリューが試された場面。「顧客から〇〇と言われたとき」「納期が迫っていたとき」
そのときの動き誰が、どう動いたか。「△△さんは、□□をした」。名前を出すかは本人の同意で
逆に、しないことこのバリューがあるから、しないこと。「〇〇はしない」。境界が分かる
入社後に求めることこの動き方を、入社した人にも求めるか。求めるなら、どの場面で

「逆に、しないこと」が、バリューを具体的にする鍵です。「挑戦」だけだと、何でもありに読めます。「挑戦する。ただし、顧客に聞かずに始めることはしない」と書くと、境界が分かり、候補者は自分の動き方と照らせます。

実例が思いつかないバリューは、社内で使われていない可能性があります。載せるかどうかを、次の手順で見直します。

手順2|バリューが無い会社は、活躍している社員の行動から抽出する

バリューの言葉が無い会社は、作るのではなく、抽出します。抽出の元は、活躍している社員の行動です。この方法は、OfferBoxのペルソナで書いた「活躍している若手からの逆算」と同じです。考え方は採りたい学生像を言葉にするで書きました。

  1. 活躍している社員を数人挙げる:職種を問わず。代表と現場の責任者で
  2. その人たちが、最近どう動いたかを集める:「〇〇の場面で、△△をした」を、1人につき2つか3つ
  3. 共通する動き方を探す:「困ったとき、自分で調べてから人に聞く」「顧客の言葉をそのまま社内に持ち帰る」など
  4. 共通する動き方を、場面つきの一文にする:単語にしない。「〇〇のとき、△△する」の形で
  5. 数を絞る:共通する動き方は、多くても数個。多いと覚えられず、使われない
  6. 社内で使ってみる:会社ページに載せる前に、社内の会議や振り返りで使う。使われなければ、まだバリューではない

「作る」と「抽出する」の違いは、元が「こうありたい」か「こう動いている」かです。「こうありたい」で作ったバリューは、実態と違い、候補者に見抜かれます。「こう動いている」から抽出したバリューは、実例がすでにあります。

エージェントベストの見解

これをやる前に、先に決めておかないとバリューが書けないことがあります。「実例を先に集める」ことです。当社がWantedlyの運用の相談で会社ページのバリューを見るとき、単語が先に決まっていて、実例があとから探されている会社が多くあります。「挑戦」と決めてから「挑戦した場面は」と探すと、無理に当てはめた実例になり、候補者には作られた話に読めます。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、バリューが読まれている会社は、実例が先で、単語があとです。「〇〇さんがこう動いた」が数個あって、それに名前をつけたのがバリューになっています。この順番だと、実例は本物で、単語は実例の要約です。逆の順番だと、単語は立派で、実例は後づけです。候補者は、どちらかを一読で見分けます。実例が先、言葉はあと。この順番を守ると、バリューは自然に書けます。

手順3|書き方の型

バリューの部分を、次の型で書きます。1つのバリューにつき、この型を1つずつ。

  1. バリューの言葉、または動き方の一文:「顧客の言葉をそのまま持ち帰る」のように、単語ではなく動き方で
  2. 場面:「先月、顧客から〇〇と言われたとき」
  3. 動き:「△△さんは、その言葉を変えずに社内に共有し、□□を変えた」
  4. 逆に、しないこと:「顧客の言葉を、自分の解釈で言い換えて伝えることはしない」
  5. 入る人へ:「この動き方を、入社した人にも最初の月からお願いしている」

「場面」と「動き」に、社員の名前を出すかは本人の同意で決めます。名前が無くても、「営業の1人が」で成立します。名前があると、メンバーの紹介とつながり、候補者に人が見えます。メンバーの選び方は会社ページに載せるメンバーの選び方で書きます。

手順4|候補者がバリューのどこを読むか

候補者が見ること書く側が用意すること
自分はこの動き方ができるか場面と動きが具体的であること。単語だけでは判断できない
この動き方を求められて嬉しいか、しんどいか「逆に、しないこと」で境界が分かること
本当にこう動いているのか、建前か最近の実例であること。名前があればなお伝わる
入社後、最初からこれを求められるか「入る人へ」の一文
他社との違い単語では違いが出ない。場面と動きで初めて違いが出る

「他社との違い」は、候補者がWantedlyで複数の会社を見比べるときの視点です。「挑戦」「誠実」は、どの会社にも書いてあります。「顧客の言葉をそのまま持ち帰る。言い換えない」は、その会社にしか書けません。違いは、単語ではなく場面に出ます。

手順5|数を絞り、実態と違うものを載せない

バリューは、数が多いほど使われなくなります。載せる前に絞ります。

絞った結果、1つか2つになっても構いません。具体的な1つは、抽象的な7つより、候補者に届きます。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
単語を並べる他社と同じ。判断できない場面と動きを付ける
「こうありたい」で作る実態と違い、見抜かれる活躍している社員の行動から抽出する
単語を先に決めて実例をあとから探す後づけの実例になる実例を先に集める
数が多い覚えられず、使われない実例が付くものだけに絞る
「逆に、しないこと」が無い境界が分からず、何でもありに読める各バリューに1つ
褒め言葉だけ建前に見える場面と動きで書く。しんどい面も
実例が古い「いまはやっていない」と映る最近の場面に差し替える
社員が言えないバリューを載せる面談で気づかれる社内で使ってから載せる

最も多いのは、最初の「単語を並べる」です。「価値観」の選択肢を選ぶだけで説明が単語の言い換えになっている、紹介文に単語だけを並べる、という書き方が、こうなります。

社内の分担

作業誰が
バリューがあるか、抽出するかを決める代表
活躍している社員と、最近の動きを挙げる代表と現場の責任者
共通する動き方を探し、一文にする人事(代表と確認)
場面と動きを書く人事(本人に聞き、同意を取る)
「逆に、しないこと」を決める代表
数を絞る代表と人事
社内で使ってみる全員(会議や振り返りで)
実例を数ヶ月に一度差し替える人事

代表の時間は、「活躍している社員の動きを挙げる」「しないことを決める」「数を絞る」の3つです。書くのは人事です。代理店や運用代行が支えられるのは、動き方を一文にする型と、単語を場面に置き換える案までです。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

自社で持つべきなのは、どこまでか。当社がWantedlyの会社ページの整備を支えるとき、バリューの「型」(動き方の一文、場面、動き、しないこと、入る人へ)と、単語を場面に置き換える案は当社が出せます。ただし、「誰がどの場面でどう動いたか」と「しないことは何か」は、企業の代表と現場にしか出せません。ここを当社が想像で書くと、候補者には「どの会社にも書いてありそう」に読めます。当社の役割は、企業から実例を引き出す質問をすることと、引き出した実例を型に整えることです。「最近、社員が判断した場面を3つ教えてください」「そのとき、しなかったことは何ですか」。この2つの質問で、たいていのバリューは出てきます。出てこないなら、まだバリューになっていないので、載せずに「どうやっているのか」の場面だけを書く。無理に埋めないことも、当社が支える判断の1つです。

まとめ

よくある質問

バリューが無いのですが、会社ページに何を書けばよいですか

無理に作らず、活躍している社員の最近の動き方を数個集め、「〇〇のとき、△△する」の形で書きます。単語の名前をつけなくても、動き方の一文が数個あれば、候補者は「自分が合うか」を判断できます。社内で使われるようになったら、そのときに名前をつけます。

バリューが7つあります。全部載せてよいですか

実例が付くものだけに絞ることを勧めます。会社ページのホームの「価値観」に表示できるのも、最大6つです。社員が3つ以上言えない数は、判断に使われておらず、候補者にも届きません。似ているものはまとめ、「こうありたい」が混ざっていれば分けて書きます。具体的な1つか2つのほうが、抽象的な7つより伝わります。

バリューの整理は、御社に頼めますか

型と、実例を引き出す質問と、単語を場面に置き換える案は当社が出せます。実例そのものと「しないこと」は、代表と現場に出していただきます。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの会社ページの整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

出典

本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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