Wantedlyの会社ページでミッションを伝える書き方|由来と判断での使われ方
会社ページの「なぜやるのか」の中心に、ミッションを置く会社は多くあります。ところが、ミッションの一文だけを載せても、候補者には伝わりません。結論から言うと、ミッションを伝えるとは、一文を載せることではなく、その言葉が生まれた場面と、日々の判断でどう使われているかと、まだできていないことを書くことです。この3つがあって、一文は候補者の中で意味を持ちます。 ミッションが無い会社は、代表の「なぜやるのか」の場面から言葉を抽出しますが、無理に作りません。作ったミッションは、読めば分かります。この記事では、ミッションの位置づけ、ある場合と無い場合の手順、書き方の型、やりがちな失敗、代表と人事の分担を整理します。会社ページ全体の書き方は会社ページで最初に書くことで書きました。
この作業の目的|一文を、候補者が「自分ごと」にできる形にする
ミッションの一文は、社内の人には意味が通じます。何年もその言葉で仕事をしてきたからです。候補者には、その積み重ねがありません。「〇〇で世界を変える」と読んでも、何をどう変えるのか、自分がそこで何をするのかが分かりません。
ミッションを伝える目的は、一文を候補者が「自分ごと」にできる形にすることです。言葉が生まれた場面を読めば、代表が何を見て何を思ったかが分かります。日々の判断での使われ方を読めば、入社したら自分もその判断をすることが分かります。まだできていないことを読めば、自分が何をしに入るのかが分かります。
一文だけでは、候補者は「立派な言葉」で終わります。3つが揃うと、「自分がやること」に変わります。
手順1|ミッションがある会社は、場面で補う
すでにミッションの言葉がある会社は、その言葉を場面で補います。
| 書くこと | 内容 |
|---|---|
| 一文 | ミッションの言葉そのもの。変えない |
| 言葉が生まれた場面 | 誰が、いつ、何を見て、この言葉になったか。創業のきっかけ、転機になった出来事 |
| 日々の判断での使われ方 | 最近、この言葉を理由に何かを決めた場面。「〇〇を断った」「△△を優先した」のような具体的な判断 |
| まだできていないこと | ミッションに対して、いまどこまで来ていて、何が残っているか。正直に |
| 候補者に何をしてほしいか | 残っていることのうち、入社した人が関わる部分 |
「日々の判断での使われ方」が、最も伝わる部分です。ミッションを理由に何かを断った、選んだ、変えた、という場面があれば、その言葉が飾りではないと分かります。無ければ、ミッションは飾りになっていて、候補者にもそう見えます。
「まだできていないこと」を書くのは、候補者が「自分の役割」を想像するためです。すべてできている会社に、候補者は入る理由を見つけられません。
手順2|ミッションが無い会社は、「なぜ」の場面から抽出する。無理に作らない
ミッションの言葉が無い会社は、作るかどうかを先に決めます。
- 代表の「なぜやるのか」の場面を、先に書く:書き方は会社ページの基本の記事で
- その場面の中に、繰り返し出てくる言葉を探す:「困っている人を放っておけなかった」「〇〇が当たり前になる状態にしたい」など
- 繰り返し出てくる言葉があれば、それを一文にする:新しく考えるのではなく、すでにある言葉を整える
- 無ければ、作らない:「なぜやるのか」の場面だけで、会社ページは成立する。ミッションの欄は「私たちのなぜ」として場面を書く
- 社内の数人に、その一文を言ってもらう:代表以外の人が自分の言葉で言えなければ、まだ社内のものになっていない。会社ページに載せる前に、社内で使う
「無理に作らない」を強く書くのは、作ったミッションが、候補者にも社内にも響かないからです。作ったミッションは、日々の判断で使われず、場面が無く、一文だけが浮きます。ミッションが無くても、「なぜやるのか」が場面で書かれていれば、候補者は共感できます。共感の入口は共感型と条件型の媒体の違いで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「Wantedlyは共感で集める媒体だから、ミッションが無いと使えない」というものです。実際には、Wantedlyで候補者が読むのは、ミッションの一文より、「なぜやるのか」の場面と、日々の仕事の様子です。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、ミッションの言葉が無くても「なぜ」の場面が具体的な会社には候補者が来ていて、立派なミッションがあっても場面が無い会社には来ていません。ミッションは、あれば場面で補い、無ければ作らずに「なぜ」の場面を書く。Wantedlyを始めるためにミッションを作る、という順番は逆です。ミッションは、事業を続ける中で言葉になるもので、会社ページのために作るものではありません。無い会社は、無いまま始めて構いません。
手順3|書き方の型
ミッションの部分を、次の型で書きます。長さは、場面が具体的なら短くて足ります。
- 一文:あれば。無ければ「私たちがやっている理由」のような見出しで
- 場面:「〇年前、代表が△△を見て、□□と思った」。1つの場面を、状況と感じたことで
- いまの判断:「先月、〇〇の依頼を断った。理由は△△だから」。最近の1つ
- まだできていないこと:「〇〇はできたが、△△はまだ」。正直に
- 入る人へ:「△△を、一緒にやってくれる人を探している」
「場面」と「いまの判断」は、代表にしか書けません。人事が想像で書くと、抽象語になります。代表に話してもらい、書き起こし、本人に直してもらう。この手順は会社ページの基本の記事で書いたとおりです。
手順4|候補者がミッションのどこを読むか
候補者は、ミッションの部分を「自分が合うか」で読みます。読み方を知っておくと、書くことが決まります。
| 候補者が見ること | 書く側が用意すること |
|---|---|
| この言葉は本気か、飾りか | 日々の判断での使われ方。断った場面があれば本気と伝わる |
| 自分の価値観と合うか | 場面の中の「感じたこと」。代表が何に怒り、何を喜んだか |
| 自分の役割があるか | まだできていないこと |
| 入社後もこの言葉で判断されるか | いまの判断が、最近のものであること |
| 社員もこの言葉を使っているか | ストーリーやメンバーの紹介で、社員が同じ言葉を使っているか |
最後の「社員も使っているか」は、会社ページのミッションの部分だけでは伝わりません。ストーリーや、メンバーの紹介で、社員が自分の言葉でミッションに触れていると伝わります。メンバーの選び方は会社ページに載せるメンバーの選び方で書きます。
手順5|ミッションと事業のずれを確かめる
ミッションと、実際の事業や仕事の中身がずれていると、候補者は面談で気づきます。書く前に確かめます。
- ミッションから、いまの主な事業が説明できるか:説明できないなら、ミッションが古いか、事業が変わっている
- ミッションから、募集している仕事が説明できるか:説明できないなら、募集記事とミッションが別々に見える
- ミッションと違う判断を、最近していないか:していれば、その理由も書くか、ミッションを見直す
- 社員が「うちのミッションは」と聞かれて言えるか:言えなければ、社内のものになっていない
ずれがあるなら、会社ページに書く前に、ずれの扱いを決めます。ミッションを直すか、事業との関係を説明するか、ミッションを載せずに「なぜ」の場面だけにするか。ずれたまま載せるのが、最も候補者に見抜かれます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 一文だけを載せる | 立派な言葉で終わる | 場面、判断、できていないことを足す |
| 壮大すぎて事業とつながらない | 何をする会社か分からない | ミッションから事業と仕事を説明できるか確かめる |
| 会社ページのために作る | 飾りになり、読めば分かる | 無ければ作らず「なぜ」の場面を書く |
| 人事が書く | 借りてきた言葉になる | 代表が話し、書き起こし、本人が直す |
| 日々の判断が書かれていない | 本気か飾りか分からない | 最近の判断を1つ |
| 全部できているように書く | 候補者の役割が無い | まだできていないことを正直に |
| 社員が言えない言葉を載せる | 面談で「社内では使っていない」と分かる | 社内で使ってから載せる |
| ミッションと違う判断を隠す | 面談で気づかれる | 理由を書くか、見直す |
最も多いのは、「一文だけを載せる」です。ミッションは載せた。それで伝わったと思う。候補者には伝わっていません。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| ミッションがあるか、作るかを決める | 代表 |
| 場面と、いまの判断を話す | 代表 |
| 書き起こし、型に整える | 人事 |
| 本人が直す | 代表 |
| 事業と仕事とのずれを確かめる | 人事(事業部門に確認) |
| 社員が言えるかを確かめる | 人事(数人に聞く) |
| まだできていないことを整理する | 代表と人事 |
代表の時間は、「話す」と「直す」の2つです。書くのは人事です。運用代行や代理店が支えられるのは、書き起こしと型への整理、抽象語の指摘までで、場面と判断は代表にしか出せません。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
申し込んだあと、Wantedlyで数ヶ月経った会社の会社ページを見ると、ミッションの部分が契約時のままで、「いまの判断」が古くなっていることがあります。契約時に書いた「先月、〇〇を断った」が、半年前の話になっている。候補者には「最近は判断していないのか」と映ります。当社がWantedlyの運用の相談を受けるときは、ミッションの部分のうち「いまの判断」だけは、数ヶ月に一度、最近の場面に差し替えることを勧めます。一文と、言葉が生まれた場面は変わりません。変わるのは、日々の判断と、できていないことの進み具合です。ここを更新すると、ミッションが「生きている言葉」として候補者に届きます。更新しないと、どれだけ良い一文でも、飾りに戻ります。ミッションの部分は、書いて終わりではなく、判断のたびに足していくものです。
まとめ
- ミッションを伝えるとは、一文を載せることではなく、言葉が生まれた場面、日々の判断での使われ方、まだできていないことを書くこと
- ある会社は場面で補う。無い会社は代表の「なぜ」から抽出し、無ければ作らない
- 場面と判断は代表にしか出せない。話してもらい、書き起こし、本人が直す
- 候補者は「本気か飾りか」「自分の役割があるか」で読む。断った場面と、できていないことが答えになる
- ミッションと事業や仕事のずれを、載せる前に確かめる。「いまの判断」は数ヶ月に一度差し替える
よくある質問
ミッションが無いのですが、Wantedlyを始められますか
始められます。会社ページの「なぜやるのか」を、代表の場面で書けば、ミッションの一文が無くても候補者は共感できます。会社ページのために無理にミッションを作ると、飾りになり、読めば分かります。事業を続ける中で言葉になったら、そのときに載せます。
ミッションが壮大で、募集している仕事とつながりません
ミッションから、いまの事業と募集している仕事が説明できるかを確かめます。説明できないなら、「いまはミッションのうち、この部分をこの事業でやっている」と関係を書くか、会社ページではミッションの一文より「なぜ」の場面を中心にします。ずれたまま載せると、面談で気づかれます。
ミッションの書き起こしは、御社に頼めますか
代表に話していただいた内容の書き起こしと、型への整理、抽象語の指摘は当社が行えます。場面と判断は代表にしか出せないので、話す時間と直す時間はいただきます。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの会社ページの整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
- スカウト文面の作成から送信・返信対応まで、代行もできます
- これから申し込む場合も、料金はWantedlyの正規料金のままです
この記事の内容に合うサービス:スカウト代行 ↗月額0円のプランから