Wantedlyのスカウト対象の絞り方|「こんな人」から条件を作る手順
Wantedlyでスカウトを送るとき、「なるべく多くの人に届けたい」と対象を広く取ると、プロフィールを読む時間が足りず、テンプレの一斉送信になります。結論から言うと、スカウトの対象は「この人に、この募集の話をしたい」と言える人まで絞り、1人ずつプロフィールを読める数にします。絞る条件は募集記事の「こんな人」から作り、条件で絞ったあとに、1人ずつプロフィールを読んで、送るか送らないかを決めます。広すぎると読めず、狭すぎると送る相手がいなくなります。返信の内容を見て、条件を直します。 この記事では、絞る目的、条件の作り方、プロフィールを読む観点、やりがちな失敗、送らない判断、条件の直し方、分担を整理します。スカウトの基本はダイレクトスカウトの基本で書きました。Wantedlyの検索の条件の項目は変わることがあるので、現在の仕様は管理画面で確認してください。
この作業の目的|読める数にして、相手ごとの一文を書けるようにする
スカウトの返信は、「相手のプロフィールのどこを読んだか」の一文で決まります。この一文を書くには、プロフィールを読む時間が要ります。
対象を絞る目的は、「読める数にする」ことと、「読んだうえで、この募集の話をしたいと言える人だけにする」ことの2つです。数を減らすことが目的ではなく、1人ずつ読んで書ける状態にすることが目的です。
手順1|募集記事の「こんな人」から、条件を作る
絞る条件は、募集記事の「こんな人」に書いたことを、検索の条件に置き換えて作ります。「こんな人」の書き方は「こんな人」の書き方で書きました。
| 「こんな人」に書いたこと | 検索の条件に置き換える |
|---|---|
| 経験 | 職種、経験した仕事の種類、年数の目安 |
| いまの職種 | 現在の職種、業界 |
| いまの状態 | 転職を考えているか、話を聞く意思があるか(プロフィールの設定で分かる範囲) |
| 興味のある分野 | プロフィールに書かれている興味、タグ |
| 働き方の希望 | 勤務地、リモートの希望 |
| 学生の場合 | 卒業年、専攻、興味 |
「こんな人」に書いていないことを条件にしない、が原則です。募集記事に「未経験でも」と書いてあるのに、経験者だけに絞ると、記事と対象がずれます。
条件は、最初は少なめに作り、検索の結果を見て足します。最初から多くの条件を入れると、対象がいなくなります。
手順2|条件で絞ったあと、1人ずつプロフィールを読む
条件は、読む対象を減らすためのもので、送る対象を決めるものではありません。送るか送らないかは、プロフィールを読んで決めます。
| 読む観点 | 何を見るか |
|---|---|
| 何を書いているか | 自己紹介、これまでの仕事、やりたいこと。書き込んでいる人は、話す意思がある |
| 最近の動き | プロフィールの更新、興味の変化。最近動いている人は、いま探している |
| この募集と重なる点 | 経験のどこ、興味のどこが、募集の「なにを」「こんな人」と重なるか。1つ見つかれば、一文が書ける |
| 合わない点 | 働き方の希望、勤務地、やりたいことが募集と違う。違うなら送らない |
| 読んで、「この人に話をしたい」と思えるか | 思えなければ送らない。思えるなら、その理由が一文になる |
「この募集と重なる点を1つ見つける」が、読む目的です。見つかれば送り、その重なる点をそのまま文面の最初の一文にします。見つからなければ、送りません。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「対象を広く取って多く送るほうが、返信の絶対数は増える」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyのスカウトの運用を見ていますが、広く取って多く送った会社は、プロフィールを読まずに送ることになり、文面がテンプレになり、返信が来ません。絞って少なく送った会社は、1人ずつ読んで一文を書き、返信が来ます。当社が絞り込みの相談を受けるとき、最初に決めるのは「週に何人のプロフィールを読めるか」です。読める数が、送る数の上限です。そこから逆算して、条件をどこまで絞るかを決めます。対象の広さは、市場の大きさではなく、社内の読める時間で決まります。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 広すぎる | 読めない。テンプレになる | 読める数まで絞る |
| 狭すぎる | 送る相手がいない | 条件を1つずつ外す |
| 条件だけで送る(読まない) | 経験と合わない募集を送る。返信が来ない | 条件のあとに1人ずつ読む |
| 「こんな人」に無い条件で絞る | 記事と対象がずれる | 「こんな人」から条件を作る |
| 一度作った条件を変えない | 返信の内容が変わっても、同じ人に送り続ける | 返信の内容で直す |
| プロフィールが薄い人にも送る | 話す意思が無い人に送る | 書き込んでいる人を優先 |
| 合わない点を見ずに送る | 勤務地や働き方が違う人に送る | 合わない点があれば送らない |
最も多いのは、最初の「広すぎる」です。「多く送りたい」から始まります。
送らない判断
読んだうえで、送らない判断をする場面を決めておきます。
- 重なる点が見つからない:一文が書けないなら送らない
- 合わない点がある:勤務地、働き方、やりたいことが募集と違う
- プロフィールがほとんど書かれていない:話す意思が読めない。優先を下げる
- すでに送ったことがある:台帳で確認。再送は、別の募集で、重なる点が新たにあるときだけ
- 同じ会社に集中している:同じ会社の人に続けて送ると、相手の社内で話題になることがある
「送らない」を決めておくと、読む時間が減り、送る文面の質が上がります。
返信の内容で、条件を直す
条件は、送ってから直します。
- 返信が来た人の共通点を見る:経験、いまの状態、興味。共通点があれば、条件をそこに寄せる
- 返信が来ない人の共通点を見る:条件のどこかが、募集と合っていない
- 面談で「なぜ返信したか」を聞く:文面のどこに反応したか。それが、次に読むときの観点になる
- 月に一度、条件を1つ直す:一度に全部変えない。何が効いたか分かるように
- 募集記事の「こんな人」も直す:返信が来る人が「こんな人」と違うなら、記事のほうが実態とずれている
「面談で聞く」が、ここでも中心です。返信の数だけでは、なぜ返信したかが分かりません。
台帳に残す
送った相手と、送らなかった理由を、簡単に残します。
| 残すこと | 使い方 |
|---|---|
| 送った相手、募集、日付 | 再送の確認、返信の追跡 |
| 文面の最初の一文(重なる点) | 返信が来た一文の型を見る |
| 返信の有無と、面談での言葉 | 条件を直す材料 |
| 送らなかった理由 | 条件を直す材料。「合わない点が多い」なら条件が広い |
台帳があると、担当が変わっても、誰に何を送ったかが分かります。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 「こんな人」を条件に置き換える | 人事と、その職種の責任者 |
| 週に読める数を決める | 人事 |
| 条件で絞る | 人事 |
| 1人ずつプロフィールを読む | 人事か、その職種の人 |
| 送るか送らないかを決める | 読んだ人 |
| 面談で「なぜ返信したか」を聞く | 面談に出る人 |
| 月に一度、条件を直す | 人事 |
| 台帳を付ける | 送った人 |
運用代行や代理店が支えられるのは、条件の設計、読む観点の型、送らない判断の基準、台帳の型、条件の見直しの案までで、プロフィールを読むこと、送るか送らないかの判断、面談で聞くことは企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に決めておかないと対象が広がり続けることがあります。「週に読める数」です。当社がWantedlyのスカウトの絞り込みを支えるとき、条件の設計は当社が出せますが、読める数が決まっていないと、条件をどこまで絞るかが決まりません。「なるべく多く」で始めると、条件は緩くなり、読めない数になり、テンプレになります。当社が最初にお願いするのは、「プロフィールを読んで一文を書く時間を、週にどのくらい取れるか」を決めることです。決まれば、当社はその数に収まる条件を設計できます。条件は市場から決めるのではなく、社内の時間から決めるものです。
まとめ
- 絞る目的は「読める数にする」と「この募集の話をしたいと言える人だけにする」。数を減らすことが目的ではない
- 条件は募集記事の「こんな人」から作り、最初は少なめに、結果を見て足す
- 条件で絞ったあと、1人ずつプロフィールを読み、募集と重なる点を1つ見つけたら送り、見つからなければ送らない
- 広すぎる、狭すぎる、読まずに送る、条件を変えない、が返信が来ない絞り方
- 返信の内容と面談の言葉で、月に一度、条件を1つ直す。台帳に残す。週に読める数から逆算する
よくある質問
条件で絞ると、対象がほとんどいなくなります
条件を1つずつ外します。「こんな人」に書いた要素のうち、募集にとって外せないものだけを残し、あとは読んで判断します。それでも少ないなら、募集記事の「こんな人」が狭すぎるか、その募集にはスカウトより掲載が向いているかを見ます。
プロフィールを読む時間が取れません
読める数まで、送る数を減らします。読まずに送る数を増やしても返信は来ないので、時間に対する結果は減りません。週に決まった時間を取り、その時間で読める数だけ送る形にします。
スカウトの対象の絞り込みは、御社に相談できますか
できます。当社は、条件の設計、読む観点の型、送らない判断の基準、台帳の型、条件の見直しの案を支えられます。プロフィールを読むことと、送るか送らないかの判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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