Wantedlyのビジネス職向けスカウト文面の型|3段の型と読む箇所
営業、企画、カスタマーサクセス、事業開発といったビジネス職へのスカウトは、「営業のご経験を活かして」「法人営業の経験者を探しています」という、職種名だけの文面になりがちです。ところが、「営業」の中身は会社ごとにまったく違い、職種名だけでは、相手は自分の仕事と比べられません。結論から言うと、ビジネス職向けのスカウト文面は、「営業経験」ではなく「誰に、何を、どう売ってきたか」を読み、それが自社の「顧客と売り方の場面」とどう重なるかを書き、同じ職種の人と話す場へ誘います。実績の数字を求めず、「稼げる」で誘わず、職種名の中身が会社で違うことを前提に、自社の顧客・商材・売り方を具体的に書きます。 この記事では、ビジネス職が開かない文面、プロフィールで読む箇所、文面の3段の型、職種名への配慮、避ける言葉、面談で話すこと、募集記事との整合、分担を整理します。文面の基本はスカウト文面の書き方、エンジニア向けはエンジニア向けスカウト文面の型で書きました。
この作業の目的|「自分の売り方を分かっている人からの連絡」にする
ビジネス職の人が返信する文面は、「この会社の人は、自分が誰に何をどう売ってきたかを読んでいて、自社の顧客と売り方を具体的に書いている」と分かるものです。
「営業経験者を探しています」は、営業をしている全員に当てはまり、誰にも当てはまりません。目的は、「あなたの売り方と、うちの売り方が、ここで重なる」と一文で分かる文面にすることです。
ビジネス職が開かない文面
| 文面 | 相手からどう見えるか |
|---|---|
| 「営業のご経験を活かして」「法人営業の経験者を」 | 職種名だけ。読んでいない |
| 「実績のある方」「トップセールスの方」 | 数字で選んでいる。実績を証明させられる |
| 「稼げる」「インセンティブが大きい」 | 条件で釣っている |
| 「成長市場」「急拡大中」「業界No.1」 | 会社の自慢。自分の話ではない |
| 「コミュニケーション力を活かして」 | 抽象語。誰にでも書ける |
| 商材や顧客が書いていない | 何を誰に売る仕事か分からない |
| 「ぜひご応募ください」 | 応募の依頼 |
| 送り主が人事で、売り方の話が無い | 「面談で仕事の中身が聞けない」 |
最も多いのは、最初の「職種名だけ」です。検索で「営業」で絞り、その言葉を文面に書いた形です。
プロフィールで、読む箇所
| 読む箇所 | 何が書かれているか | 文面での使い方 |
|---|---|---|
| 誰に売っていたか | 顧客の種類(企業の規模、業界、部門、個人) | 「〇〇業界の△△部門に提案されていたと読んで」 |
| 何を売っていたか | 商材の種類(形のあるもの、サービス、契約の形) | 「□□のような商材を扱われていた点が」 |
| どう売っていたか | 新規か既存か、紹介か、提案の型、案件の期間、一人で持つか分業か | 「新規の提案から契約後まで一人で持たれていた点を読んで」 |
| 力を入れた案件 | 本人が選んで書いた話 | その話のどこが自社と重なるか |
| 次にやりたいこと | 「もっと〇〇に関わりたい」「△△の規模を」 | 自社の売り方と重なれば |
| 顧客との関わり方への考え | 「長く付き合いたい」「課題から入りたい」 | 自社の売り方の考えと重なれば |
「どう売っていたか」が要点です。同じ「法人営業」でも、新規の飛び込みと、既存の深耕と、紹介からの提案は、まったく違う仕事です。「どう」を読んで書けば、相手は「分かっている」と受け取ります。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「営業は数字で判断するので、実績の数字を文面に求めるのが自然だ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyのスカウトの運用を見ていますが、「実績のある方」「達成率の高い方」と書いた文面は、開かれても返信が来ません。相手は、数字を証明させられる関係だと感じ、身構えます。返信が来る文面は、数字ではなく「誰に、何を、どう売ってきたか」を読んで、「うちの顧客と売り方はこうで、ここが重なる」と書いたものです。当社がビジネス職向けの文面を整えるとき、最初にやるのは、「実績」「成果」「達成」の言葉を消し、自社の営業の人に「うちは誰に、何を、どう売っていますか」を一文で言ってもらうことです。その一文が、文面の2段目になります。
文面の3段の型
| 段 | 書き方 |
|---|---|
| 1. 相手の一文 | 「〇〇業界の△△に、□□を、新規の提案から契約後まで持たれていたと書かれていたのを読んで」。誰に・何を・どうの、どれか一つでよい。本人の言葉で |
| 2. 重なる点(自社の顧客と売り方の場面) | 「うちは、〇〇業界の△△に、□□を売っていて、提案から契約後の定着まで一人で持つ形です。あなたの『契約後まで持つ』経験は、まさにその部分です」。募集記事の「なにを」と同じ言葉 |
| 3. 話す場の案内 | 「同じ職種の〇〇が、うちの売り方と、いま難しいと思っているところを話します。転職を決めていなくても構いません」 |
2段目で、自社の「誰に・何を・どう」を書くのが要点です。「営業職を募集しています」ではなく、「〇〇業界の△△に、□□を、こういう形で売っている」と書くと、相手は自分の売り方と比べられます。
3段目の「いま難しいと思っているところ」は、エンジニア向けの「詰まっているところ」と同じで、良いことだけの会社説明でない印です。
職種名の中身が、会社で違うことへの配慮
ビジネス職は、同じ職種名でも仕事が違います。
| 職種名 | 会社によって違う部分 |
|---|---|
| 営業 | 新規か既存か、顧客の規模、商材、提案の型、一人で持つ範囲、契約後に関わるか |
| カスタマーサクセス | 契約後の何を担うか、売上に責任があるか、対応の型 |
| 企画 | 何の企画か(商品、事業、販売)、決める範囲、誰と組むか |
| 事業開発 | 新規事業か提携か、何を作るか、どこまで自分で動くか |
| マーケティング | 何の集客か、どの手段か、営業との分担 |
文面でも募集記事でも、職種名を書くだけでなく、「うちの〇〇は、こういう仕事です」と中身を書きます。相手は職種名の中身が違うと知っているので、中身が無い文面は「分からない」で閉じます。募集記事の「なにを」の書き方は「なにを」の書き方で書きました。
避ける言葉
| 避ける言葉 | 代わりに |
|---|---|
| 営業経験、法人営業経験(職種名だけ) | 誰に・何を・どう売っていたか |
| 実績、成果、達成、トップ | 相手の力を入れた案件の話 |
| 稼げる、インセンティブ | 売り方の場面。給与の形は面談で伝える |
| 成長市場、急拡大、業界No.1 | 誰に何を売っていて、次に何をするか |
| コミュニケーション力、行動力 | 具体的な売り方 |
| 「〇〇のスキルは弊社で活かせます」 | どの売り方が、どこで活きるか |
| ご応募ください | 売り方の話をするだけで |
「実績」を避けるのは、実績が要らないからではなく、文面で求めると身構えるからです。実績は、面談で相手が話したければ話します。
送り主と、面談で話すこと
- 送り主は、同じ職種の人:自社の売り方の一文は、その人が書く。スカウトを現場社員の名前で送る方法
- 面談で話すこと:自社の顧客、商材、売り方の型、一人で持つ範囲、契約後の関わり、いま難しいと思っていること、最初の月に何をするか
- 相手の売り方を、長く聞く:「どう売ってきたか」「力を入れた案件」。評価ではなく、興味として
- 数字を聞かない:達成率、売上。カジュアル面談では聞かない。カジュアル面談で聞くこと・聞かないこと
- 条件は、聞かれたら正直に:インセンティブの形も、社内で確認した内容で答える
「いま難しいと思っていること」を話すのは、エンジニアと同じです。「顧客の〇〇の判断が長引く」「新規と既存のどちらに時間を使うか」のように、実態を話すと、相手は「自分ならどうするか」を話し始めます。面談の型はカジュアル面談の設計で書きました。
募集記事との整合
- 募集記事の「なにを」に、誰に・何を・どう、が書かれているか:職種名と業務の一覧だけなら、文面が受け止められない
- 「どうやって」に、売り方の型と一人で持つ範囲があるか:「どうやって」の書き方
- 条件(給与の形、インセンティブの有無)を面談で伝える準備があるか:文面にも募集記事にも書かず、面談で伝える。Wantedlyは、募集に給与や待遇を載せることを控えるよう案内している。条件の書き方
- 営業の人のストーリーがあるか:案件の裏側、判断の場面。事業の裏側を書く方法
文面の2段目は、募集記事の「なにを」から一文を取る形にします。募集記事が「営業職募集」だけなら、文面より先に募集記事です。つなげ方はスカウトと募集記事のつなげ方で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 募集記事の「なにを」を、誰に・何を・どう、で書く | 人事と、その職種の責任者 |
| 「うちは誰に、何を、どう売っているか」の一文 | その職種の人 |
| プロフィールを読み、相手の一文と重なる点を書く | その職種の人(または人事が聞いて書き、本人が確認) |
| 型、絞り込み、返信対応、台帳 | 人事 |
| 面談で売り方の話をする | その職種の人 |
運用代行や代理店が支えられるのは、ビジネス職向けの型、読む箇所の整理、避ける言葉のチェック、募集記事との整合の確認までで、売り方の一文、読んで書くこと、面談は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは順番の話です。当社がWantedlyでビジネス職向けのスカウトの相談を受けるとき、文面より先に確かめるのは、募集記事の「なにを」が「誰に・何を・どう」で書かれているかです。ビジネス職の候補者は、文面で興味を持つと、募集記事を読んで、自分の売り方と比べます。そこが「営業職。法人向けの提案営業」だけだと、比べられず、返信しません。当社が勧める順番は、募集記事の「なにを」を「誰に・何を・どう」にすること、そのあとに文面の2段目をその一文から取ることです。募集記事が整っていれば、文面の2段目は募集記事から一文を写すだけで済みます。整っていなければ、文面をどれだけ工夫しても、募集記事で止まります。
まとめ
- ビジネス職向けの文面は、「営業経験」ではなく「誰に、何を、どう売ってきたか」を読む。職種名だけは「読んでいない」と分かる
- 2段目は、自社の「誰に・何を・どう売っているか」と、一人で持つ範囲。募集記事の「なにを」と同じ言葉で
- 3段目は、同じ職種の人が、売り方と「いま難しいと思っていること」を話す場
- 実績・成果・達成・稼げる・成長市場・コミュニケーション力を避ける。数字は面談でも聞かない
- 職種名の中身は会社で違うので、文面でも募集記事でも中身を書く。募集記事の「なにを」が先
よくある質問
相手の売っていた商材と、自社の商材がまったく違います
商材で重ねる必要はありません。「誰に」か「どう」で重ねます。「〇〇業界の△△に売られていて、うちも同じ△△に提案していて」「新規から契約後まで一人で持たれていて、うちも同じ形で」のように。商材が違っても、顧客か売り方が重なれば、話す理由になります。
実績を聞かずに、面談で何を判断すればよいですか
カジュアル面談は判断の場ではなく、お互いを知る場です。「どう売ってきたか」「力を入れた案件」を聞けば、売り方の型と考え方は分かります。数字は、選考に進んでから、必要なら確かめます。カジュアル面談で数字を聞くと、相手は面接だと感じて離れます。
ビジネス職向けのスカウトは、御社に相談できますか
できます。当社は、ビジネス職向けの型、読む箇所の整理、避ける言葉のチェック、募集記事との整合の確認を支えられます。売り方の一文、読んで書くこと、面談は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
- スカウト文面の作成から送信・返信対応まで、代行もできます
- これから申し込む場合も、料金はWantedlyの正規料金のままです
この記事の内容に合うサービス:スカウト代行 ↗月額0円のプランから