Wantedlyのストーリーで事業の裏側を書く方法|1つの案件を場面で書く

Wantedlyコンテンツ制作 更新日 2026/9/11

事業の裏側を書くストーリーは、候補者に「この会社の仕事は、実際にはどう進むのか」を見せる型です。ところが、書くと「成功事例の紹介」になりがちです。結論から言うと、事業の裏側とは、1つの案件やプロジェクトで「何が起きて、誰がどう動いて、何が残ったか」を書くもので、成功事例集ではありません。うまくいかなかった場面、判断に迷った場面が入って、初めて「裏側」になります。 顧客や取引先が特定されない書き方と、機密と数字を出さないことが前提です。この記事では、事業の裏側の役割、書く内容、聞く相手と質問、特定されない書き方、出さない情報、職種ごとの切り口、募集記事との対応、やりがちな失敗、分担を整理します。ストーリーの位置づけはストーリーの基本、テーマの決め方はストーリーのテーマの決め方で書きました。

この作業の目的|候補者に「仕事の実態」を見せる

募集記事の「どうやっているのか」と「こんなことやります」は、仕事の中身を数行で書いたものです。候補者は、それを読んで「実際にはどう進むのか」を知りたくなります。事業の裏側のストーリーは、その答えです。

会社ページや募集記事に書ける仕事の説明は、型としての説明です。事業の裏側は、型が実際の案件でどう動いたか、どこで崩れて、どう立て直したかを書きます。ここに、候補者が「自分がやる仕事」を想像する材料があります。

事業の裏側の目的は、候補者に仕事の実態を、1つの案件で見せることです。実績を見せることではありません。

手順1|書く内容|5つ

1つの案件について、次の5つを書きます。

順書くことなぜ要るか
1きっかけその案件がどう始まったか。誰から、何の依頼か、なぜ受けたか
2詰まった場面途中で何が起きたか。想定と違ったこと、うまくいかなかったこと
3判断詰まったとき、誰が何を判断したか。迷った選択肢
4結果どうなったか。良い結果も、そうでない結果も
5残った課題終わってから分かったこと、次にどうするか

2と3が、「裏側」の中心です。きっかけと結果だけだと、成功事例です。詰まった場面と判断があって、候補者は「この会社の仕事は、こう進むのか」と分かります。

「残った課題」を書くのは、候補者に「自分の役割」を想像させるためです。全部うまくいった案件に、候補者の入る余地は見えません。「ここがまだできていない」に、候補者は自分を重ねます。

手順2|聞く相手と質問

事業の裏側は、案件の担当者と、その責任者の2人に聞くと、場面が立体的になります。

相手聞くこと
担当者「この案件で、一番詰まったのはどこですか」「そのとき、何をしましたか」「誰に相談しましたか」「終わって、何が残りましたか」
責任者「この案件を受けた理由は」「担当が詰まったとき、どう判断しましたか」「迷った選択肢は」「この案件で、チームに何が残りましたか」

聞き方は、社員インタビューと同じです。「うまくいった話」ではなく「詰まった場面」を聞きます。手順は社員インタビューを書く手順で書きました。

担当者と責任者で、同じ場面の見え方が違うことがあります。その違いも、記事に入れると裏側になります。「担当は〇〇と思ったが、責任者は△△を見ていた」のように。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「事業の裏側の記事は、うまくいった案件を紹介する成功事例だ」というものです。実際には、成功事例は会社の実績の紹介で、候補者は「実績」ではなく「実態」を知りたがっています。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、候補者が「あの案件の記事を読んで来た」と言うストーリーは、例外なく「途中で詰まった」「一度やり直した」「想定と違った」が書かれています。うまくいった話だけの記事には、来ません。詰まった場面が書かれていると、候補者は「この会社は、詰まったときにこう動くのか」と分かり、それが「自分もここで働ける」につながります。事業の裏側は、実績を減らして、詰まりを足すもの。成功事例として書き始めていたら、「途中で何が起きたか」を担当者に聞き直すことを勧めます。

手順3|顧客や取引先が特定されない書き方と、同意

事業の裏側には、顧客や取引先が関わります。特定されない書き方が前提です。

  1. 顧客名を出すなら、先方の同意を取る:同意が無ければ出さない。同意があっても、書く内容を先方に見せる
  2. 同意が取れない場合は、特定されない形にする:「〇〇業界の△△規模の会社」「ある製造業の顧客」のように。業界と規模の組み合わせで特定される場合は、さらにぼかす
  3. 案件の内容も、特定につながる部分はぼかす:固有の製品名、場所、時期の組み合わせ
  4. 顧客の内部の事情は書かない:顧客の社内で何があったかは、顧客のもの。自社の動きだけを書く
  5. 迷ったら、出さない:特定されるかどうか迷う情報は、出さない側に倒す
  6. 社内の確認を通す:公開前に、その案件の責任者と、必要なら法務や管理部門に見せる

「自社がどう動いたか」は書けますが、「顧客がどうだったか」は顧客のものです。この線を守ると、特定の問題はほぼ避けられます。

手順4|出さない情報

事業の裏側で、出さない情報を先に決めます。

出さない情報理由
数字(売上、金額、件数、率)機密であることが多く、候補者が知りたいのは数字ではなく動き方。この記事の方針としても数字は書かない
顧客名(同意が無い場合)手順3のとおり
機密に当たる技術や手法の詳細競合に読まれる。「〇〇の方法を使った」程度に
社内の個人への評価「〇〇さんのミスで」は書かない。「想定と違うことが起きて」と事実で
未発表の事業や案件公開の時期を社内で確認する
取引先との契約の内容契約のもの

「数字を出さない」は、機密の問題であると同時に、記事の質の問題でもあります。数字が入ると、候補者は数字を評価しようとし、動き方を読まなくなります。動き方だけを書くほうが、事業の裏側として読まれます。

手順5|職種ごとの切り口

同じ案件でも、募集している職種で切り口が変わります。

職種切り口
営業顧客に何を聞き、何を提案し、どこで断られ、どう変えたか
開発・技術何を作り、どこで詰まり、どう設計を変えたか。技術の詳細は機密の範囲で
企画何を調べ、何を決め、誰に説明し、何が通らなかったか
管理・支援案件を支える側で、何が起きて、どう調整したか
総合職・新卒向け若手がこの案件のどこに関わり、何を任され、何に詰まったか

募集している職種の切り口で書くと、募集記事の「どうやっているのか」の1日と、「こんなことやります」の最初の数ヶ月に対応します。募集記事から「この仕事の実際の案件はこちら」と誘導する形です。対応の考え方は「どうやっているのか」の書き方と「こんなことやります」の書き方で書きました。

手順6|書き方

聞いた内容を、記事にします。

社内の確認は、担当者、責任者、そして特定と機密の観点で管理部門の3つを通します。確認が多い分、公開までの時間がかかるので、書き始める前に確認の流れを決めておきます。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
成功事例として書く実績の紹介になり、候補者が来ない詰まった場面と判断を中心に
顧客名を同意なく出す先方との問題同意を取るか、特定されない形に
数字を出す機密の問題と、動き方が読まれない出さない
顧客の内部の事情を書く顧客のものを書いている自社の動きだけ
担当者だけに聞く判断の場面が薄い責任者にも聞く
きっかけと結果だけ裏側が無い詰まりと判断に分量を
個人のミスとして書く本人が傷つき、社内の空気が悪くなる事実として「想定と違うことが起きて」
確認の流れを決めずに書く公開までに何度も止まる担当者・責任者・管理部門の確認を先に決める
成功で締める候補者の役割が見えない残った課題で終える

最も多いのは、最初の「成功事例として書く」です。「事業の話を書く」と聞くと、実績を紹介したくなります。

社内の分担

作業誰が
書く案件を選ぶ人事と責任者(募集している職種に関わる案件で、詰まった場面があるもの)
担当者と責任者に聞く人事
特定と機密の観点で出せる範囲を決める責任者と管理部門
顧客の同意を取る(名前を出す場合)責任者
書く人事
担当者と責任者が直す担当者と責任者
管理部門が確認する管理部門
募集記事へつなぐ人事

事業の裏側は、他の型より確認の工程が多い分、公開までに時間がかかります。その代わり、1本で募集記事の「どうやって」と「こんなこと」の両方を補えます。運用代行や代理店が支えられるのは、書く内容の型、聞く質問、書き起こしの整理、特定されない書き方の案までで、出せる範囲の判断と顧客の同意は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

自社で持つべきなのは、どこまでか。当社がWantedlyの事業の裏側の記事を支えるとき、5つの型、聞く質問、書き起こしの整理、特定されない書き方の案は当社が出せます。ただし、「この案件のどこまでを書いてよいか」と「顧客の同意」は、企業にしか判断できません。当社が案件の内容を見て「これは出せる」と判断することはできず、責任者と管理部門が決めます。当社の役割は、出せる範囲が決まったあとに、その範囲で「詰まった場面と判断」が伝わる記事に整えることです。出せる範囲を先に決めてから聞く。決めずに聞いて書くと、書いたあとに「ここは出せない」で大幅に削ることになり、裏側が消えます。範囲は企業が先に、記事は当社があとから。この順番で、事業の裏側は出せます。

まとめ

よくある質問

顧客名を出さないと、記事が具体的になりません

顧客名が無くても、「〇〇業界の顧客から△△の依頼があり、途中で□□が起きて、こう動いた」と書けば、具体的です。候補者が知りたいのは顧客が誰かではなく、自社がどう動いたかです。顧客名は、同意があれば出せますが、無くても裏側は書けます。

うまくいかなかった案件を書くと、会社の印象が悪くなりませんか

逆です。うまくいった話だけの記事は実績の紹介で、候補者は「実態が見えない」と読みます。詰まった場面と、そこでどう判断してどう動いたかが書かれていると、候補者は「この会社は詰まったときにこう動くのか」と分かり、自分がここで働く姿を想像できます。載せたくない失敗は載せなくて構いませんが、詰まりは載せるほうが届きます。

事業の裏側の作成は、御社に相談できますか

できます。当社は、5つの型、聞く質問、書き起こしの整理、特定されない書き方の案、募集記事へのつなぎ方を支えられます。出せる範囲の判断と、顧客の同意は、企業の責任者と管理部門にお願いしています。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのストーリーの整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト

Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか

  • 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
  • スカウト文面の作成から送信・返信対応まで、代行もできます
  • これから申し込む場合も、料金はWantedlyの正規料金のままです

この記事の内容に合うサービス:スカウト代行 ↗月額0円のプランから

相談無料 / 営業のお電話はしません / 正規料金・上乗せなし / 厚生労働大臣許可 13-ユ-316964
送信いただいた情報は、お問い合わせ対応の目的にのみ利用いたします。

この記事のタグ

Wantedlyの他の記事

Wantedlyの記事一覧を見る →