Wantedlyのストーリーで入社エントリーを書いてもらう方法|頼む時期と型

Wantedlyコンテンツ制作 更新日 2026/9/11

入社した人が「なぜこの会社を選び、入ってどうだったか」を書く入社エントリーは、候補者が最も自分を重ねやすいストーリーです。同時に、入社直後に書かせると、感謝と決意の文になり、候補者には届きません。結論から言うと、入社エントリーは、入社して数ヶ月経って慣れた頃に、「入る前の自分」「決め手」「入って違ったこと」「最初の月に詰まったこと」「いま」の5つを、本人が書くか、書けなければ人事が聞いて書きます。「違ったこと」と「詰まったこと」があって、初めて候補者に信じられる記事になります。 この記事では、入社エントリーの役割、誰に、いつ、何を、本人が書く場合の型、聞いて書く場合、同意と負担、内定者フォローへの転用、やりがちな失敗、分担を整理します。ストーリーの位置づけはストーリーの基本、社員インタビューの手順は社員インタビューを書く手順で書きました。入社エントリーは、インタビューの中でも「入社した本人の視点」に絞った型です。

この作業の目的|候補者に「自分の少し先」を見せる

候補者は、入社エントリーを「自分の少し先にいる人の話」として読みます。同じように迷い、同じように決め、入ってみてどうだったか。ここに、会社ページや募集記事では書けない「入ったあとの実感」があります。

入社エントリーの目的は、候補者に「自分の少し先」を見せることです。見せるには、書く人が候補者に近く、書く内容が正直であることが要ります。入社直後の感謝文や、会社の宣伝は、「少し先」ではなく「会社の言葉」に読まれます。

OfferBoxで「入社した社員を次の採用に活かす」と書いた考え方の、Wantedly版です。考え方はOfferBox経由で入社した社員を次の採用に活かす方法で書きました。

手順1|誰に、いつ

観点決め方
誰に入社して数ヶ月で、仕事に慣れ、「入る前と後の違い」を語れる人。募集している職種で、次の候補者に近い層(新卒向けなら前年の新卒、中途向けなら中途で入った人)
いつ書くか入社直後ではなく、数ヶ月経って「違ったこと」「詰まったこと」が言えるようになった頃。入社直後は感謝文になる
いつ公開するか次の候補者が動く時期の前。新卒向けなら次の卒年の学生が動く前、中途向けなら募集を出す前
何人に全員でなくてよい。候補者に近い層から1人か2人。毎年、その年の入社者から
本人の意向書きたくない人には頼まない。「話すだけ」なら、と言う人には聞いて書く

「入社直後に書かせない」が、最も大事な判断です。入社直後は、まだ違和感が言葉になっておらず、「頑張ります」しか書けません。数ヶ月経つと、「入る前はこう思っていたが、実際はこうだった」が言えます。

手順2|何を書くか|5つ

入社エントリーに書く5つを、順に置きます。

順書くことなぜ要るか
1入る前の自分何を探していて、何に迷っていたか。候補者が「自分と同じ」と重ねる部分
2決め手何を見て、誰と話して、何で決めたか。オファーの文面か、面談か、会社ページか、人か
3入って違ったこと想像と実際のずれ。良い方向のずれも、そうでないずれも
4最初の月に詰まったこと何に詰まり、誰に何を聞き、どう抜けたか
5いま何をしていて、何ができるようになり、次に何をしたいか

3と4が、入社エントリーを「会社の宣伝」ではなく「本人の話」にする部分です。良いことだけだと、候補者は「会社に書かされている」と読みます。「違ったこと」「詰まったこと」があると、「本音だ」と読みます。

2の「決め手」は、会社ページ・募集記事・面談・オファーの文面のどれが効いたかを知る材料にもなります。翌年の文面と面談の見直しに使えます。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「入社エントリーは、入社直後の新鮮な気持ちで書いてもらうのがよい」というものです。実際には、入社直後の記事は「入社しました。頑張ります。先輩方が優しいです」で終わり、候補者に「自分の少し先」は見えません。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、候補者が「あの入社エントリーを読んで来た」と言う記事は、入社して数ヶ月経った人が「入る前は〇〇だと思っていたが、実際は△△だった。最初の月は□□に詰まった」と書いたものです。違ったことと詰まったことがあるから、候補者は「この人は本当のことを書いている」と信じ、その先の「いま」も信じます。入社エントリーは、入社の記念ではなく、入社の実感を書くものです。実感が言葉になるまで、待ってから頼むことを勧めます。

手順3|本人が書く場合|型を渡す

本人が「書きたい」と言う場合は、書いてもらいます。ただし、白紙で頼むと、感謝文か研修日記になります。型を渡します。

  1. 5つの見出しを渡す:「入る前の自分」「決め手」「入って違ったこと」「最初の月に詰まったこと」「いま」。この順で
  2. 各見出しに、質問を添える:「入る前、何を探していましたか」「何で決めましたか」「想像と違ったことは」「最初の月、何に詰まって、誰に聞きましたか」「いま、何をしていますか」
  3. 場面で書くよう伝える:「〇月、△△のとき」。抽象語ではなく
  4. 「違ったこと」と「詰まったこと」を省かないよう伝える:「悪く書いても構わない。本音で」
  5. 長さの目安を伝える:5つをそれぞれ数段落。長くしすぎない
  6. 書く時間は業務時間内で確保する:業務外に書かせない。本人の負担と、公平さの問題
  7. 書いたら人事が読み、抽象語を場面に戻す相談をする:人事が書き換えるのではなく、本人に「たとえば」と聞いて直してもらう

「業務時間内で」は、入社エントリーに限らず、社員に書いてもらうすべてのストーリーに共通します。業務外に書かせると、負担になり、次から断られます。

手順4|書けなければ、聞いて人事が書く

本人が「書くのは無理だが、話すなら」と言う場合は、聞いて人事が書きます。多くの場合、こちらのほうが記事の質も本人の負担も良くなります。

「本人が書く」にこだわらないことが要点です。書けない人に書かせて止まるより、聞いて書いて出るほうが、候補者に届きます。

手順5|同意、写真、内定者フォローへの転用

項目決め事
同意全文と写真を見せて、「この内容で載せてよいか」。「違ったこと」の部分を本人が載せたくないなら、削るか和らげる
写真本人が仕事をしている場面。入社式や記念写真より、いまの仕事の写真。選び方は会社ページの写真の選び方
名前出すか出さないかは本人と。出さない形(「今年入社した営業の1人」)でも成立する
内定者フォローへの転用内定を出した候補者に、「昨年入った〇〇さんの入社エントリーです」と送る。内定者が「入ったあと」を想像できる材料になる。考え方は内定を出したあとのフォロー
会社ページとの対応本人がメンバーの紹介に載っているなら、紹介から入社エントリーへ誘導する。選び方は会社ページに載せるメンバーの選び方

内定者フォローへの転用は、入社エントリーの効果を2倍にします。候補者の段階でも、内定者の段階でも、「自分の少し先」が読めるからです。

手順6|公開後、反応を本人に戻す

公開したら、面談で「どのストーリーを読みましたか」と聞き、入社エントリーが読まれていたら本人に伝えます。「あなたの記事を読んで来た人が、〇〇の部分が自分と重なったと言っていました」。これが、本人の次の協力と、他の社員への広がりにつながります。反応を戻す考え方は、社員インタビューの記事で書きました。

入社エントリーを書いた人が、翌年、面談に出て「自分もこの記事を書いた」と話せると、候補者に最も届きます。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
入社直後に書かせる感謝文と決意で終わる数ヶ月経って慣れてから
白紙で頼む研修日記か会社の宣伝になる5つの見出しと質問を渡す
「違ったこと」「詰まったこと」を削る会社の言葉に読まれる残す。本人が望まない部分だけ和らげる
全員に書かせる負担と、似た記事の量産候補者に近い層から1人か2人
業務外に書かせる負担になり、次から断られる業務時間内
書けない人に書かせて止まる出ない聞いて人事が書く
人事が書き換える本人の言葉が消える「たとえば」と聞いて本人に直してもらう
公開して終わり内定者に届かない内定者フォローに転用する
反応を本人に戻さない次から断られる面談で聞いて戻す

最も多いのは、最初の「入社直後に書かせる」です。入社のタイミングで頼みたくなりますが、実感が言葉になるまで待ちます。

社内の分担

作業誰が
誰に、いつ頼むかを決める人事(募集している職種と、入社者の慣れ具合から)
型(5つの見出しと質問)を渡す人事
書く、または話す本人
聞いて書く(書けない場合)人事
抽象語を場面に戻す相談人事と本人
直す、同意する本人
写真人事が手配、本人が同意
内定者フォローに転用する人事
反応を本人に戻す人事

本人の上司には、業務時間内で書く(話す)時間を確保してもらいます。運用代行や代理店が支えられるのは、5つの型と質問、聞いた話を記事に整えること、内定者フォローへの組み込みまでで、本人に頼むことと同意は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

自社で持つべきなのは、どこまでか。当社がWantedlyの入社エントリーを支えるとき、5つの型と質問、聞いた話を5つの順に整えること、内定者フォローへの組み込み方は当社が出せます。ただし、「入社した本人に、いつ、誰が頼むか」と「本人の同意」は、企業にしかできません。外部の当社が入社数ヶ月の社員に「入って違ったことは」と聞くのは、本人にとって負担で、本音も出にくい。同じ会社の人事が、業務時間内に、「話すだけでいい」と頼む。この形が、本人の負担を最小にし、本音を引き出します。当社の役割は、頼む前に型と質問を渡し、聞いたあとに記事に整えることです。頼むのは企業、整えるのは当社。この分担で、入社エントリーは毎年1本か2本、無理なく出ます。

まとめ

よくある質問

入社した人が「悪いことは書きにくい」と言います

「違ったこと」は悪口ではなく、想像と実際のずれです。「思ったより顧客と話す時間が長かった」「研修が想像より短くて、最初の月は現場で詰まった」のような、事実のずれで足ります。本人が載せたくない部分は削るか和らげ、それでも「違ったこと」が1つあれば、記事は本音として読まれます。

入社エントリーは、毎年書いてもらうべきですか

毎年、その年の入社者から1人か2人に頼むと、候補者に近い層の記事が常にある状態になります。古い入社エントリーも残してよく、日付があるので古いことは伝わります。新しいものがあると、内定者フォローにも使えます。

入社エントリーの作成は、御社に相談できますか

できます。当社は、5つの型と質問、聞いた話を記事に整えること、内定者フォローへの組み込み方を支えられます。本人に頼むことと、同意は、企業の人事にお願いしています。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのストーリーの整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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