Wantedlyのストーリーの書き手を社内で増やす方法|4つの段階と頼み方

Wantedlyコンテンツ制作 更新日 2026/9/11

ストーリーを人事1人で書き続けると、いずれ止まります。書く時間が無くなるか、書くことが尽きるか、本人が疲れるか。「社内で書き手を増やしたい」という相談は、この状態で来ます。結論から言うと、書き手を増やすとは「書く人」を探すことではなく、「話す人」「1行を拾う人」「下書きを直す人」を増やすことで、その先に「自分で書く人」が出てきます。最初から「書いて」と頼むと、誰も手を挙げず、人事1人に戻ります。 段階を踏み、頼むことを小さくし、反応を戻すと、書き手は増えます。この記事では、書き手が増えない理由、4つの段階、頼み方、書き手の候補、品質のばらつきの抑え方、減る原因と対処、上司の理解、分担を整理します。ストーリーの位置づけはストーリーの基本、現場を巻き込む考え方はOfferBoxの現場社員を巻き込む方法で書きました。

この作業の目的|人事1人の運用から、社内の仕組みへ

ストーリーは、人事1人で書けるものです。ただし、人事1人で「続ける」のは難しい。書く時間は他の業務に食われ、材料は人事の目に入る範囲に限られ、本人の熱が下がると止まります。

書き手を増やす目的は、ストーリーを「人事の仕事」から「社内の仕組み」に変えることです。話す人がいて、拾う人がいて、直す人がいれば、人事は「整える人」になり、負担が減り、材料が広がり、止まりにくくなります。

「書く人」だけを増やそうとすると、失敗します。書くことは負担が大きく、手を挙げる人は少ない。書く手前の役割から、増やします。

手順1|4つの段階

書き手は、次の順で増やします。前の段階が回ってから、次に進みます。

段階役割負担頼み方
1. 話す人インタビューや入社エントリーで、聞かれて話す短時間、話すだけ「〇〇について、話を聞かせてください」
2. 拾う人週に一度、「今週あったこと」を1行で記録する週に1行「今週、何かあったら1行だけ書いておいてください」
3. 直す人人事が書いた下書きを、自分の言葉に直す数段落を読んで直す「自分ならこう言う、に直してください」
4. 書く人拾った1行を、自分で数段落に膨らませる書く本人が「書きたい」と言ってから

1から3までは、書く力が要りません。話す、1行書く、直す、は誰でもできます。4は、3を何度かやった人が「自分で書いてみたい」と言ったときに、初めて頼みます。人事から「書いて」と言うのは、この段階でも避けます。

現場の巻き込みで「頼むことを3つに絞る」と書いたのと同じ考え方で、ストーリーでは「話す・拾う・直す」が最初の3つです。

手順2|頼み方

各段階で、頼み方を揃えます。

  1. 業務時間内で:話す、拾う、直す、書く、のすべてを業務時間内で。業務外に頼むと、負担になり、続かない
  2. 型を渡す:拾う人には「1行の型(日付・何があった・誰が)」、直す人には「直す観点(自分の言葉か、事実と合っているか)」、書く人には「記事の型(場面から始める、1本に1つ)」
  3. 短く:話すのは短時間、拾うのは1行、直すのは数段落。長い作業を頼まない
  4. 上司に先に話を通す:本人に直接頼む前に、上司から「協力してほしい」と言ってもらう。本人が上司に気を使わなくて済む
  5. 反応を戻す:公開後、面談で「どのストーリーを読んだか」を聞き、話した人・拾った人・直した人・書いた人に伝える。「あなたが話した記事を読んで来た人がいます」
  6. 断られたら、頼まない:断った人に繰り返し頼むと、社内の空気が悪くなる。別の人に

「反応を戻す」が、書き手が続くかどうかを決めます。反応が戻れば「意味があった」と感じ、次も協力します。戻らなければ、次は断られます。反応の戻し方は社員インタビューを書く手順で書きました。

エージェントベストの見解

申し込んだあと、ストーリーを人事1人で書き始めた会社で半年後に起きやすいのは、「人事が疲れて止まる」ことです。最初の数ヶ月は人事が熱心に書き、社内の反応も良い。ところが、人事の他の業務が増え、書く時間が削られ、材料も人事の目に入る範囲で尽き、「もう書けない」となります。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、1年以上ストーリーが続いている会社は、人事が「書く人」ではなく「整える人」になっています。話す人が数人、拾う人が数人、直す人が数人いて、人事は聞いて書き起こし、整えて公開する。この形だと、人事の時間は減り、材料は社内全体から来ます。人事が1人で書いている間は、「増やす」ことに時間を使うほうが、記事を書くことに時間を使うより、半年後の本数が増えます。

手順3|書き手の候補

誰に頼むかの候補を、段階ごとに並べます。

段階候補なぜ
話す人募集している職種の若手、入社して数ヶ月の人、案件の担当者候補者が重ねられる。話す材料がある
拾う人各チームに1人ずつ。若手でも中堅でもチームの出来事を知っている。1行なら誰でも
直す人話した本人。インタビューを受けた人自分の記事なので、直す動機がある
書く人入社エントリーを書いた人、直す段階で「自分で書きたい」と言った人、面談に出ている人すでに書いた経験がある。候補者と接している

「入社エントリーを書いた人」は、書く人の最も自然な候補です。一度書いた経験があり、自分の記事が読まれた反応を受けていれば、次も書きやすい。頼み方は入社エントリーを書いてもらう方法で書きました。

「面談に出ている人」も、候補者と直接話しているので、「候補者が何を知りたいか」を分かっています。書く動機が持ちやすい人です。

手順4|品質のばらつきを抑える

書き手が増えると、記事の質がばらつきます。抑え方は、型とチェックです。

「ばらつきを許す」が要点です。人事1人で書いていたときの均質さを求めると、書き手は増えません。候補者から見れば、書き手が違う記事が並ぶほうが、会社に人がいることが伝わります。

手順5|書き手が減る原因と対処

増えた書き手が減ることもあります。原因と対処を先に決めます。

原因対処
反応が戻らず、意味を感じない面談で聞いた反応を戻す。人事から「読まれています」の一言
業務が忙しくなった頻度を下げる。「今月は無しで」と人事から言う。本人に断らせない
人事が直しすぎた直すのは3つだけに戻す。本人の言葉を残す
頼まれる量が増えた拾う人と書く人を分け、1人に集中させない
上司の理解が無い上司に、記事が読まれている事実と、業務時間内であることを伝える
異動・退職引き継ぎではなく、別の人を段階1から増やす

「本人に断らせない」は、見落とされやすい対処です。忙しい人に「今月も書けますか」と聞くと、本人は断りにくく、無理をするか、負担に感じて離れます。人事から「今月は無しで大丈夫です」と先に言うと、続きます。

手順6|上司の理解を取る

書き手を増やすには、書き手の上司の理解が要ります。上司が「採用の仕事は人事の仕事」と思っていると、部下の時間を出しません。

  1. 記事が読まれている事実を伝える:「〇〇さんの記事を読んで来た候補者がいます」。上司にも反応を戻す
  2. 業務時間内であることと、時間の目安を伝える:「月に〇時間程度」。上限を示すと、上司は判断しやすい
  3. 上司自身に、話す人になってもらう:上司の話を1本書くと、上司は仕組みを理解する
  4. 経営から一言もらう:「ストーリーは、現場の仕事でもある」の一言。人事の依頼ではなく、会社の方針になる。この考え方は現場の巻き込みの記事で書いた「経営からの一言」と同じ
  5. 部下の記事を、上司に先に見せる:公開前に上司が読むと、上司は「自分のチームの記事」と感じる

上司が「自分のチームの記事」と感じると、部下の時間を出しやすくなります。上司を飛ばして部下に頼むと、上司は「勝手に部下の時間を使われた」と感じます。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
最初から「書いて」と頼む誰も手を挙げない話す・拾う・直すから
業務外に頼む負担になり、続かない業務時間内
上司に話を通さず本人に頼む上司が「勝手に」と感じる上司から先に
反応を戻さない意味を感じず、次は断られる面談で聞いて戻す
人事が直しすぎる「自分の記事ではない」抽象語・事実・特定の3つだけ
文体を揃えようとする書き手が減る個性として許す
忙しい人に「書けますか」と聞く断れずに無理をする人事から「今月は無しで」
1人に集中させるその人が疲れて離れる拾う人と書く人を分ける
増やすより自分で書くほうが速いと人事が判断する半年後に止まる増やす時間を先に使う

最も多いのは、最初の「最初から書いてと頼む」です。書き手を増やしたいのだから「書いて」と頼む、という直接の発想が、増えない原因です。

社内の分担

作業誰が
段階と候補を決める人事
上司に話を通す人事の責任者
話す、拾う、直す、書く各段階の社員
聞いて書き起こす、整える、公開前に3つを読む人事
反応を戻す人事(面談で聞いて)
頻度を調整し、「今月は無しで」と言う人事
経営からの一言経営

人事の役割は、「書く」から「整える」に移ります。運用代行や代理店が支えられるのは、段階の設計、各段階に渡す型、書き起こしから記事への整理、公開前のチェックの観点までで、社内の誰に頼むか、上司への依頼、反応を戻すことは企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

自社で持つべきなのは、どこまでか。当社がWantedlyのストーリーの書き手を増やす設計を支えるとき、4つの段階、各段階に渡す型、書き起こしから記事への整理、公開前のチェックの観点は当社が出せます。ただし、「社内の誰に頼むか」「上司にどう話を通すか」「反応を誰に戻すか」は、企業にしかできません。外部の当社が社員に「1行拾ってください」と頼むことはできず、頼んでも社員は動きません。同じ会社の人事が、上司を通して、業務時間内で、反応を戻しながら頼む。この形でしか、書き手は増えません。当社の役割は、頼む前に型を渡し、話してもらったあとに整えることです。頼むのは企業、整えるのは当社。この分担で、人事は「書く人」から「整える人」になり、ストーリーは社内の仕組みになります。

まとめ

よくある質問

社員に「書いて」と頼んでも、誰も手を挙げません

「書く」は負担が大きく、最初から頼むと手が挙がりません。「話を聞かせてください」「今週あったことを1行だけ」「自分の言葉に直してください」から始めます。話す・拾う・直すを何度かやった人が「自分で書きたい」と言ったとき、初めて書いてもらいます。

書き手が増えたら、記事の質がばらつきました

型(場面から始める、1本に1つ、抽象語を場面に)を1枚にして渡し、人事が公開前に抽象語・事実・特定の3つだけを直します。文体の違いは個性として許します。均質さを求めると書き手が減り、候補者から見れば書き手が違う記事が並ぶほうが、会社に人がいることが伝わります。

書き手を増やす設計は、御社に相談できますか

できます。当社は、4つの段階の設計、各段階に渡す型、書き起こしから記事への整理、公開前のチェックの観点を支えられます。社内の誰に頼むか、上司への依頼、反応を戻すことは、企業の人事にお願いしています。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのストーリーの整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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