Wantedlyのミートアップの企画の立て方|募集記事の中身を少人数で話す
Wantedlyには、募集とは別に、勉強会や交流会を開く「イベント(旧ミートアップ)」の機能があります。公式ヘルプでは、イベントは転職意欲に関係なく参加できる場とされ、説明会や選考会など採用に直接関わる内容は募集を使うよう案内されています。この記事では、旧称のミートアップと呼びます。募集記事は「読む」もので、ミートアップは「会って聞く」ものです。結論から言うと、ミートアップは会社説明会の代わりではなく、募集記事に書いた「何をやるか」を、その仕事をしている人から少人数で聞く場として企画します。会社の全体を説明する、大人数を集める、懇親会にする、という企画は、Wantedlyで話を聞きに来る候補者の期待とずれます。 この記事では、ミートアップの役割、やりがちな失敗、企画の手順、テーマの型、案内文、当日と終わったあと、分担を整理します。ミートアップとして掲載できる条件や形式は変わることがあるので、現在の仕様は管理画面とヘルプで確認してください。この記事は、企画の考え方の話です。
この作業の目的|募集記事の「何をやるか」を、人から聞く場にする
Wantedlyの候補者は、募集記事を読んで「話を聞きに行く」かを決めます。ミートアップは、その「話を聞きに行く」を、一対一の面談ではなく、少人数の場で先にできるようにするものです。
候補者にとっての価値は、「募集記事に書いてあることを、実際にやっている人の口から聞ける」ことです。会社の概要、事業の説明、制度の紹介は、会社ページと募集記事に書いてあり、ミートアップで繰り返す必要はありません。
イベントと掲載の一般的な違いはイベントと媒体掲載の違いで書きました。ミートアップは、その中の「小さく、仕事の話を聞ける場」です。選考や採用を目的にする場合は、イベントではなく募集を使います。
やりがちな失敗
| 失敗 | 候補者からどう見えるか |
|---|---|
| 会社説明会にする | 会社ページに書いてあることを聞かされる。来た意味が無い |
| 大人数を集める | 質問できない。「話を聞きに来た」のに説明を受けるだけ |
| 懇親会・飲み会にする | 仕事の話が聞けない。行きにくい |
| 人事だけが出る | 「何をやるか」を、やっている人から聞けない |
| 募集と関係の無いテーマ | 読んだ募集記事とつながらない |
| 資料を読み上げる | 記事を読むのと同じ |
| 終わったあとに何も無い | 「面白かった」で終わり、話を聞きに来ない |
| 一度やって止める | 準備の負担ばかりで、続かない |
最も多いのは、最初の「会社説明会にする」です。会社側は「まず会社を知ってもらおう」と考えますが、候補者は会社ページと募集記事を読んでから来ています。
手順1|誰に来てほしいかを、募集記事から決める
ミートアップの企画は、「どの募集記事を読んだ人に来てほしいか」から始めます。
- テーマのもとにする募集記事を1つ決める:複数の募集をまとめない。イベントを作るには、募集が1つ以上公開されている必要があります
- その募集記事の「何をやるか」「なぜやるか」を見る:書き方は「なにを」の書き方と「なぜ」の書き方
- 読んだ候補者が、記事だけでは分からないことを考える:「実際の1日は」「最初の月に何をするか」「どこで詰まるか」「誰と働くか」
- それを、その仕事をしている人から聞く場にする
「募集記事だけでは分からないこと」が、ミートアップのテーマです。記事に書けることは記事に書き、書いても伝わらないこと(人、空気、仕事の細部)をミートアップに残します。
エージェントベストの見解
これは、向く会社と向かない会社がはっきり分かれます。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、ミートアップが機能するのは、「募集記事が具体的で、その仕事をしている人が出られる会社」です。募集記事が「何をやるか」を具体的に書いていて、候補者がそれを読んで「もっと聞きたい」と思っている状態なら、少人数で話す場は次の一歩になります。逆に、募集記事がまだ抽象的な会社、人事しか出られない会社は、ミートアップを開いても会社説明会になり、準備の負担だけが残ります。当社は、募集記事が整う前にミートアップを勧めません。順番は、会社ページ、募集記事、ストーリー、その次にミートアップです。募集記事が整っていて、面談で「記事のここをもっと聞きたい」と言われることが増えたら、ミートアップを企画する時期です。
手順2|何を話すか|テーマの型
| 型 | 話すこと | 出る人 |
|---|---|---|
| 仕事の1日 | この職種の実際の1日、最初の月、詰まるところ | その職種の人 |
| 案件の裏側 | 最近の1つの案件で、何が起きて、どう判断したか | 関わった人 |
| 未経験で入った人の話 | 入る前と後、最初の月 | 未経験で入った人 |
| チームの決め方 | 意見が割れたときにどう決めるか。最近の例 | チームの人と責任者 |
| 代表と話す | 最近の1つの判断と、その理由。質問に答える | 代表 |
| 一緒に手を動かす | 実際の仕事の一部を、候補者と一緒にやってみる | その職種の人 |
どの型も、「1つの場面」から話します。ストーリーの書き方と同じで、全体の説明ではなく、最近の1つの出来事を話し、そこから質問を受けます。ストーリーで書いたテーマを、ミートアップで話す、という使い方もできます。テーマの決め方はストーリーのテーマの決め方で書きました。
手順3|誰が出るか、何人で、どのくらいの時間か
- 出る人:その仕事をしている人が主。人事は進行と受付
- 候補者の人数:質問が回る数。少なくてよい。多いと説明会になる
- 社員の人数:話す人1人か2人と、人事。多いと候補者が話しにくい
- 時間:話す時間は短く、質問の時間を長く。話す人の1つの場面を話したら、あとは質問
- 場所:オフィス(普段の場所が見える)か、オンライン。オフィスなら、仕事中の様子が見える時間帯に
「質問の時間を長く」が要点です。話す時間が長いと、説明会になります。候補者が聞きたいことを聞ける場が、ミートアップの価値です。
手順4|案内文の書き方
ミートアップの案内文は、募集記事と同じ書き方です。
- タイトルは「誰と、何を話すか」:「〇〇職の1日を、入社2年目の△△が話します」。「説明会」「選考会」など選考につながる言葉は、タイトルやカバー写真に入れない(公式ヘルプで制限の対象)。付け方は募集タイトルの付け方
- 「何を話すか」を具体的に:話す人が、どの場面を話すか
- 「誰に来てほしいか」を書く:この仕事や分野に興味がある人。転職を考えているかどうかで参加者を絞らない
- 「来たら何ができるか」を書く:質問できる、仕事の様子が見られる
- 対象の募集記事へ誘導する:先に読んでから来てもらう
- 抽象語と煽りを避ける:「熱い」「必見」「豪華」は使わない
案内文も、募集記事の「なにを・なぜ・どうやって」の考え方で書きます。書き方は募集記事の基本で書きました。
手順5|当日と、終わったあと
当日の流れは、短く決めます。
- 受付と、簡単な自己紹介:会社の説明はしない。「会社ページに書いてあります」で
- 話す人が、1つの場面を話す:短く
- 質問の時間:長く。人事が最初の質問を出して、口火を切る
- もっと聞きたい人への案内を一言:募集から話を聞きに来られることを伝える。その場で選考はしない
終わったあとが、最も差が出ます。
- 来た人に、翌日までに一言送る:「昨日はありがとうございました。〇〇の質問、△△が喜んでいました。募集記事の『次』はこちらです」
- 話を聞きに来た人には、面談に進む案内
- 来なかった申込者にも、一言:「次回の案内をします」
- 話した社員に、反応を戻す:「〇〇の話に、質問が集まっていました」
- 出た質問を、募集記事とストーリーに反映する:候補者が聞きたかったことは、記事に足りなかったこと
- 次回を決める:一度で止めない。同じ型を月に一度か、募集ごとに
「出た質問を記事に反映する」は、ミートアップの副産物です。候補者が実際に聞いたことは、記事の改善点そのものです。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 対象の募集記事とテーマを決める | 人事と、その職種の責任者 |
| 出る人を決めて頼む | 人事 |
| 案内文を書く | 人事(話す人に確認) |
| 当日の進行と受付 | 人事 |
| 場面を話し、質問に答える | その仕事をしている人 |
| 終わったあとの連絡 | 人事 |
| 出た質問を記事に反映する | 人事 |
| 話した社員に反応を戻す | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、テーマの型の提供、案内文の型と確認、当日の流れの設計、終わったあとの連絡の型、出た質問の記事への反映案までで、出て話すこと、当日の進行、候補者への連絡は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
申し込んだあと、ミートアップで半年後に起きやすいのは、「一度盛り上がって、二度目が無い」ことです。初回は準備に力が入り、社内の協力もあり、候補者も集まります。ところが、終わったあとの連絡が無く、話を聞きに来る人につながらず、「効果があったのか分からない」で二度目が企画されません。当社がWantedlyの運用でミートアップを見るとき、続いている会社に共通するのは、初回の規模が小さいことと、終わったあとの連絡と記事への反映を手順に入れていることです。小さく始め、翌日に一言送り、出た質問を記事に足し、翌月に同じ型でもう一度。この繰り返しが、ミートアップを一度きりの催しから、続く接点に変えます。当社は、初回を大きくしないこと、終わったあとの手順を先に決めることの2つを、企画の前にお願いしています。
まとめ
- ミートアップは会社説明会ではなく、募集記事の「何をやるか」を、その仕事をしている人から少人数で聞く場
- 会社説明会にする、大人数にする、懇親会にする、人事だけが出る、は候補者の期待とずれる
- 対象の募集記事を1つ決め、記事だけでは分からないことをテーマにし、1つの場面から話して質問の時間を長く取る
- 案内文は募集記事と同じ書き方。「誰と、何を話すか」をタイトルに
- 終わったあとの連絡、話した社員への反応、出た質問の記事への反映、次回の設定が、続く条件
よくある質問
募集記事がまだ整っていませんが、先にミートアップを開いてもよいですか
先に募集記事を整えることを勧めます。募集記事が抽象的なままだと、ミートアップは会社説明会になります。候補者が記事を読んで「もっと聞きたい」と思う状態を作ってから、その「もっと」を話す場として企画します。
申込が少なくて、開催できるか不安です
少人数で構いません。質問が回る人数が、ミートアップの適正な規模です。申込が少ないときは、案内文が「誰と、何を話すか」になっているか、対象の募集記事から誘導しているかを見直します。
ミートアップの企画は、御社に相談できますか
できます。当社は、テーマの型、案内文の型と確認、当日の流れ、終わったあとの連絡の型、出た質問の記事への反映案を支えられます。出て話すことと、当日の進行は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用の整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
- Wantedly ヘルプ|「イベント(旧ミートアップ)」とは
- Wantedly ヘルプ|イベント(旧ミートアップ)のガイドライン
- Wantedly ヘルプ|制限対象:イベント(旧ミートアップ)で候補者を募る内容を掲載している
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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