Wantedlyの募集記事「なにをやっているのか」の書き方|この職種の範囲で書く
募集記事の「なにをやっているのか」に、会社ページと同じ文章を貼る会社は多いものです。会社の事業を説明する部分だから同じでよい、という判断です。ところが、候補者は募集記事を「この職種の話」として読んでいます。結論から言うと、募集記事の「なにをやっているのか」は、事業内容と、どんな想いで何を実現したいかを紹介する項目です(Wantedlyの募集のガイドライン)。会社全体の事業説明をそのまま貼るのではなく、その中で「この職種が関わる範囲の事業」を、初めて聞く人に分かる言葉で書きます。会社全体の詳しい説明は会社ページに任せ、募集記事では「この職種は、事業のどこを担っているか」を書き足します。 会社ページの繰り返しだと、募集記事が長くなり、候補者が知りたい「自分の仕事の位置」が見えません。この記事では、この部分の役割、会社ページとの分担、書く内容、言葉の選び方、長さ、やりがちな失敗、分担を整理します。募集記事の全体は募集記事の基本構成、会社ページの「なにを」は会社ページで最初に書くことで書きました。
この作業の目的|候補者に「自分の仕事の位置」を見せる
候補者が募集記事の「なにをやっているのか」で知りたいのは、会社の全事業ではなく、「自分が入る仕事は、この会社の中でどこにあって、誰に何を提供する仕事か」です。
会社が複数の事業を持っていても、候補者が関わるのは、そのうちの1つか一部です。全部を説明されると、自分の仕事がどこか分からなくなります。この職種が関わる範囲だけを書くと、「自分はここで、これをやる」が見えます。
この部分の目的は、会社を説明することではなく、候補者に「自分の仕事の位置」を見せることです。
手順1|会社ページとの分担
会社ページと募集記事で、「なにをやっているのか」の役割を分けます。
| 観点 | 会社ページ | 募集記事 |
|---|---|---|
| 範囲 | 会社全体の事業 | この職種が関わる範囲 |
| 視点 | 会社は何をしている会社か | この職種は事業のどこを担うか |
| 長さ | 主な事業を数段落で | 数行。詳しくは会社ページへ |
| 誰向け | 会社を初めて知る人 | この職種に興味がある人 |
| 更新 | 事業が変わったとき | 募集の開始と終了、職種の仕事が変わったとき |
募集記事の「なにを」には、「会社全体は会社ページに書いています」の一言を添えます。候補者は、必要なら会社ページに行きます。募集記事に全部を書く必要はありません。
会社ページより先に募集記事を書くと、この分担ができず、募集記事に会社の説明が全部入ります。会社ページが先です。
手順2|書く内容
募集記事の「なにをやっているのか」に書くのは、次の4つです。数行で足ります。
- この職種が関わる事業と、実現したい未来を一言で:「〇〇に困っている△△に、□□を提供している事業。〇〇な状態を目指している」。会社に複数の事業があっても、この職種が関わるものだけ
- この職種は、その事業のどこを担うか:「□□を提供するうえで、この職種は〇〇の部分を担う」。顧客と会う部分か、作る部分か、支える部分か
- いま、この事業で力を入れていること:この募集が生まれた背景につながる。「〇〇を広げている」「△△を新しく始めた」
- 規模感を、様子で:「数人のチームで」「顧客は〇〇のような会社」。数字より、候補者が想像できる様子で
2の「事業のどこを担うか」が、募集記事の「なにを」の中心です。会社ページには無い、この職種だけの情報です。ここが書かれていると、候補者は「自分の仕事の位置」を掴めます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「募集記事の『なにをやっているのか』は、会社の事業説明だから、会社ページと同じでよい」というものです。実際には、候補者は募集記事を「この職種の話」として読んでいて、会社全体の説明を求めていません。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、会社ページと同じ文章を貼った募集記事は、長くなり、「この募集で何をやるか」にたどり着く前に候補者が離れています。逆に、「この職種は事業の〇〇を担う」と数行で書いた募集記事は、短いのに「自分の仕事の位置」が伝わり、話を聞きに来る候補者が増えています。募集記事の「なにを」は、会社の説明を減らして、職種の位置を足すもの。会社ページと同じ文章を貼っていたら、まずそれを数行に削り、「この職種はどこを担うか」の一文を足す。それだけで、募集記事は読まれるようになります。
手順3|初めて聞く人に分かる言葉で
「なにをやっているのか」で最も多い失敗は、業界の言葉で書くことです。同じ業界の人には通じても、候補者には通じません。
| 業界の言葉(避ける) | 初めて聞く人に分かる言葉(型) |
|---|---|
| 「〇〇ソリューションの提供」 | 「〇〇に困っている会社に、△△の仕組みを作って渡している」 |
| 「BtoBの□□事業」 | 「会社向けに□□を売っている。相手は〇〇のような会社」 |
| 「〇〇領域でのバリューチェーン構築」 | 「〇〇を作る会社と使う会社の間に入って、△△をやっている」 |
| 社内の事業名や製品名 | 「〇〇という名前で呼んでいる、△△のサービス」と一言添える |
言い換えの確かめ方は、社外の知人に読んでもらい、「何の仕事か分かった」と言われるかです。新卒向けの募集なら、学生に近い年代の人に読んでもらいます。
「業界を知っている人だけ来てほしい」という会社でも、募集記事の「なにを」は分かる言葉で書きます。業界を知っている人にも分かりますし、業界を知らないが仕事内容で選びたい候補者にも届きます。志望業界を絞らない候補者に届く考え方は、OfferBoxの検索条件の組み方で「志望業界で絞らない」と書いたのと同じです。
手順4|長さの目安と、会社ページへ委ねる部分
募集記事の「なにを」は、短く書きます。
- 目安は数行:4つの内容を、それぞれ一文か二文で
- 事業の沿革、複数事業の一覧、市場の説明は書かない:会社ページに任せる。「会社全体は会社ページで」の一言を添える
- この募集で何をやるかは、別の部分に書く:「なにを」は事業の話、「何をやるか」は入った人の仕事の話。混ぜない
- 長くなったら、会社ページに移す:募集記事に書きたくなった会社の説明は、会社ページに書き、募集記事からは委ねる
短くする理由は、候補者が募集記事で知りたい中心が「この募集で何をやるか」だからです。「なにを」が長いと、中心にたどり着く前に離れます。
手順5|募集ごとに書き分ける
職種が複数ある会社は、募集記事ごとに「なにを」を書き分けます。
- 同じ事業の別職種:事業の一言は同じでよい。「事業のどこを担うか」を職種ごとに変える
- 別の事業の職種:事業の一言から変える。その職種が関わる事業だけ
- 総合職:関わる可能性のある事業を挙げ、配属の決まり方を添える。全事業を説明しない
- 新卒と中途で同じ職種:「なにを」は同じでよい。変わるのは「何をやるか」と「求める動き方」
書き分けると、募集記事ごとに「自分の仕事の位置」が変わり、候補者はそれぞれの募集で自分を想像できます。全部同じ「なにを」だと、どの募集も同じ会社説明に見えます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 会社ページと同じ文章を貼る | 長くなり、中心に届かない | 数行に削り、職種の位置を足す |
| 会社の全事業を説明する | 自分の仕事がどこか分からない | この職種が関わる範囲だけ |
| 業界の言葉で書く | 候補者に分からない | 初めて聞く人に分かる言葉で。社外の人に読んでもらう |
| 「事業のどこを担うか」が無い | 職種の位置が見えない | 一文足す |
| 沿革や市場の説明を入れる | 読まれない | 会社ページへ |
| 「何をやるか」と混ぜる | 事業の話と仕事の話が分からなくなる | 分けて書く |
| 全募集で同じ「なにを」 | どの募集も同じに見える | 職種ごとに書き分ける |
| 規模を数字だけで書く | 想像できない | 様子で書く |
最も多いのは、最初の「会社ページと同じ文章を貼る」です。募集記事を作るときに、会社ページから写す作業が習慣になっていると、こうなります。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| この職種が関わる事業を一言にする | 人事(事業部門に確認) |
| 「事業のどこを担うか」 | 配属先の責任者(人事が聞いて書く) |
| 力を入れていること | 配属先の責任者 |
| 業界の言葉の言い換え | 人事(社外の人に読んでもらう) |
| 会社ページへ委ねる部分の整理 | 人事 |
| 職種ごとの書き分け | 人事 |
| 配属先が確認する | 配属先の責任者 |
配属先の責任者の時間は、「どこを担うか」と「力を入れていること」を話すことと、確認の2つです。運用代行や代理店が支えられるのは、会社ページとの分担の整理、業界の言葉の言い換えの案、職種ごとの書き分けの型までです。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
自社で持つべきなのは、どこまでか。当社がWantedlyの募集記事の整備を支えるとき、「なにをやっているのか」のうち、会社ページとの分担を整理することと、業界の言葉を初めて聞く人に分かる言葉に言い換える案は、当社が出せます。ただし、「この職種は事業のどこを担うか」は、配属先の責任者にしか言えません。当社が事業の説明から推測して書くと、「顧客と会う部分」なのか「作る部分」なのかを外し、候補者に間違った位置を見せることになります。当社の役割は、配属先に「この職種は、事業のどの部分を担っていますか」と聞く質問を用意し、答えを一文に整えることです。この一文が募集記事にあるかどうかで、「なにを」が会社の説明か職種の位置かが分かれます。聞くのは企業、整えるのは当社でも構いません。聞かずに写さないことだけが、条件です。
まとめ
- 募集記事の「なにをやっているのか」は、事業内容と実現したい未来を紹介する項目。会社全体の説明を貼らず、「この職種が関わる範囲の事業」に絞って書く
- 会社ページに全体を任せ、募集記事では「この職種は事業のどこを担うか」を数行で。「会社全体は会社ページで」の一言を添える
- 初めて聞く人に分かる言葉で。業界の言葉と社内用語は言い換え、社外の人に読んでもらって確かめる
- 沿革、複数事業の一覧、市場の説明は書かない。「この募集で何をやるか」とは分けて書く
- 職種が複数なら、募集ごとに「事業のどこを担うか」を書き分ける
よくある質問
会社に事業が1つしかありません。会社ページと同じになりませんか
事業の一言は同じでも、「この職種は事業のどこを担うか」は職種ごとに違います。顧客と会う部分か、作る部分か、支える部分か。そこを一文足せば、会社ページと同じにはなりません。会社全体の説明は会社ページに委ね、募集記事は数行にします。
業界を知っている人に来てほしいので、業界の言葉で書いてよいですか
業界を知っている人にも、分かる言葉で書いた募集記事は読めます。逆に、業界の言葉で書くと、業界を知らないが仕事内容で選びたい候補者に届きません。「なにを」は分かる言葉で書き、業界の知識が要るなら「求める動き方」や「何をやるか」で示します。
募集記事の「なにを」の整理は、御社に相談できますか
できます。当社は、会社ページとの分担の整理、業界の言葉の言い換えの案、職種ごとの書き分けの型を支えられます。「この職種は事業のどこを担うか」は、配属先の責任者に聞いていただきます。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの募集記事の整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
- スカウト文面の作成から送信・返信対応まで、代行もできます
- これから申し込む場合も、料金はWantedlyの正規料金のままです
この記事の内容に合うサービス:スカウト代行 ↗月額0円のプランから