Wantedlyのインターン募集記事で体験と労働の線を引く|長期と短期の書き分け
Wantedlyは、インターンの募集にも使われます。ところが、インターンの募集記事は、「社員と同じ仕事ができます」「実践的な経験が積めます」で終わり、何を任せるのか、誰が見るのか、終わったら何が残るのかが書かれていないことが多くあります。結論から言うと、インターンの募集記事は「何を任せるか」「誰が見るか」「期間と頻度」「終わったら何が残るか」の4つを具体的に書き、体験と労働の線を自社の方針と制度に沿って引いたうえで出します。報酬の有無と条件は先に決めておき、募集には金額を書かず、カジュアル面談で伝えます。「社員と同じ」とだけ書く、雑用しか無いのに実践的と書く、選考との関係が曖昧、が読み手を迷わせる書き方です。 この記事では、読み手が知りたいこと、やりがちな失敗、長期と短期の書き分け、体験と労働の線引き、受け入れる側の準備、選考との関係、分担を整理します。新卒向けの募集記事は新卒向け募集記事の書き方で書きました。長期インターンで学業との両立と新卒採用とのつなげ方を書く方法はWantedlyで長期インターンの学生を採る募集記事で書きました。
この作業の目的|「行ってみたら違った」を無くす
インターンの募集記事で起きる問題は、「行ってみたら、書いてあったことと違った」です。実践的と書いてあったのに雑用だった、社員と同じと書いてあったのに見学だった、報酬があると思ったら無かった。
これは、学生の側にも会社の側にも損です。学生は時間を失い、会社は「あの会社のインターンは」と広まります。募集記事の目的は、「何をするか、誰が見るか、何が残るかを、行く前に分かる」ことです。分かって来た学生は、続きます。
読み手が知りたいこと
| 知りたいこと | 書き方 |
|---|---|
| 何を任せるか | 「社員と同じ」ではなく、最初の週に何をするか、慣れたら何を任せるか、任せないことは何か |
| 誰が見るか | 担当の社員がいるか、どのくらいの頻度で見るか、詰まったら誰に聞くか |
| 期間と頻度 | 長期か短期か、週に何日か、時間帯、学業との両立ができる形か |
| 終わったら何が残るか | 何ができるようになるか、成果物があるか、社員からの振り返りがあるか |
| 報酬の有無と条件 | 募集には金額や箇条書きで書かない。自社の制度に沿って決め、カジュアル面談で伝える |
| 選考との関係 | インターンが選考と関係があるか、無いか。年度の公表内容と自社の方針に沿って書く |
| 一緒に働く人 | 過去にインターンをした人の話、担当する社員の話 |
「任せないことは何か」を書くことは、見落とされます。「顧客との直接のやり取りは社員が行い、インターンは提案資料の下調べを担当する」のように、境界を書くと、学生は仕事の輪郭を想像できます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 学生からどう見えるか |
|---|---|
| 「社員と同じ仕事ができます」とだけ書く | 何をするか分からない。行ってみたら違う |
| 雑用しか無いのに「実践的」と書く | 行ってから落胆し、広まる |
| 誰が見るかが書いていない | 「放置されるのでは」と不安 |
| 期間と頻度が曖昧 | 学業と両立できるか判断できない |
| 報酬の有無を面談でも伝えない | 聞きにくい。行ってから分かる |
| 選考との関係が曖昧 | 「選考の一部なのか」で迷う |
| 「成長できる」「学べる」で終わる | 何ができるようになるか分からない |
| 受け入れる準備が無いまま募集する | 来てから任せる仕事を探す |
最も多いのは、最初の「社員と同じ」です。書く側は「本気で任せる」つもりで書きますが、学生には「何を」が抜けて読めます。
エージェントベストの見解
申し込んだあと、インターンの募集で半年後に起きやすいのは、「募集は出せたが、受け入れる側が準備できておらず、来た学生に任せる仕事が無い」ことです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、インターン募集の相談を受けますが、募集記事を書く前に「来た学生に、最初の週に何をしてもらうか」が決まっていない会社が多くあります。決まっていないまま「実践的」と書いて出すと、来た学生は最初の週に見学と雑用をし、「書いてあったことと違う」で終わります。当社が募集記事を整えるとき、最初に聞くのは、「最初の週の仕事」と「担当する社員」です。この2つが決まっていれば、記事は書けます。決まっていなければ、募集記事より先にそこを決めるのが順番で、当社はその整理を支えます。
長期と短期で書き分ける
インターンには、数か月以上続く長期と、数日から数週間の短期があります。書くことが違います。
| 長期 | 短期 | |
|---|---|---|
| 何を任せるか | 最初の週、1か月目、慣れてからの段階で | 期間中に取り組む1つの課題や仕事 |
| 誰が見るか | 担当の社員と、日々のやり取りの形 | 期間中の担当と、最後の振り返りの形 |
| 期間と頻度 | 週に何日、何時間、最低どのくらい続けるか | 日程、時間、集合の形 |
| 終わったら何が残るか | できるようになること、続けた人がどうなったか | 成果物、社員からの振り返り |
| 報酬 | 募集には書かず、面談で伝える(有給か無給か、交通費、勤務の扱い) | 募集には書かず、面談で伝える(有給か無給か、交通費) |
| 一緒に働く人 | 過去の長期インターンの人の話 | 担当する社員の話 |
長期は「段階」で、短期は「1つの課題」で書きます。長期の募集記事に「期間中に取り組む課題」と書くと、続ける形が想像できず、短期の募集記事に「段階」と書くと、期間に合いません。
体験と労働の線引き
インターンは、内容によって「仕事の体験」と「労働」の境界に関わります。会社の指示で仕事をし、その成果を会社が使う形は、労働として扱われることがあり、報酬や時間の扱いに制度上の決まりが関わります。この線引きは、自社の方針と制度を確認して決めます。この記事では、どこからが労働かの具体は書きません。決める時点で、社内の管理部門や専門家に確かめてください。
決めた結果は、次のように伝えます。
- 有給か無給か、報酬の形:Wantedlyでは給与・待遇の具体的な金額や箇条書きは制限対象です。募集には書かず、カジュアル面談で決めたとおりに伝える。曖昧にしない
- 時間と頻度:決めたとおりに
- 何を任せ、何を任せないか:線引きの結果を、仕事の輪郭として書く
線引きが曖昧なまま募集を出すと、来た学生とも、社内とも、あとで揉めます。先に決めてから書きます。
受け入れる側の準備
募集記事を出す前に、社内で準備しておくことがあります。
- 最初の週の仕事を決める:来た日に何をするか
- 担当する社員を決めて、合意を取る:本人と上司に。見る時間が業務に入る
- 任せないことを決める:顧客との直接のやり取り、機密に触れる仕事
- 終わりの形を決める:振り返りの場、成果物の扱い
- 報酬と時間の扱いを決める:管理部門と
この5つが決まってから、募集記事を書きます。記事は、決めたことを学生の言葉で書いたものです。
選考との関係は、年度の公表内容と自社の方針を確認する
インターンと選考の関係については、年度ごとに公表される内容があり、扱いが変わることがあります。募集記事に「選考と関係があるか、無いか」を書くときは、その年度の公表内容と、自社の方針を確認したうえで書きます。この記事では、関係の具体は書きません。
書くときの原則は、「曖昧にしない」ことです。関係があるなら、どういう形で関係があるかを。無いなら、無いと。学生は、この点で迷います。
Wantedlyの募集の区分の設定や掲載の条件も変わることがあるので、現在の仕様は管理画面とヘルプで確認してください。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 最初の週の仕事、任せないことを決める | 受け入れる部署の責任者 |
| 担当する社員を決める | 責任者と人事 |
| 報酬と時間の扱いを決める | 管理部門と人事 |
| 選考との関係を決める | 人事(年度の公表内容と自社の方針を確認) |
| 募集記事を書く | 人事(担当する社員に確認) |
| 過去のインターンの人の話を聞いて書く | 人事 |
| 終わりの振り返り | 担当する社員と人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、4つの要素の型、長期と短期の書き分け、受け入れ準備の項目の整理、記事の作成までで、任せる仕事の決定、担当者の確保、報酬と時間の扱い、選考との関係の判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に決めておかないとあとで揉めることがあります。「報酬と時間の扱い」です。当社がインターン募集の相談を受ける中で、「まず募集を出して、来た学生と相談して決める」という会社がありますが、これは学生にも社内にも負担を残します。学生は聞きにくく、社内は後から制度に照らして直すことになります。当社が募集記事を書く前にお願いするのは、管理部門と「有給か無給か、時間と頻度、労働として扱う範囲」を決めておくことです。決まっていれば、面談で聞かれたときに一言で伝えられます。決まっていなければ、答えられず、曖昧な募集になります。当社は制度の判断はできませんが、「先に決めておく項目」の一覧はお渡しできます。
まとめ
- インターンの募集記事は「何を任せるか」「誰が見るか」「期間と頻度」「終わったら何が残るか」の4つを具体的に。報酬の有無と条件は先に決め、募集には金額を書かず面談で伝える
- 「社員と同じ」とだけ書く、雑用なのに実践的と書く、選考との関係が曖昧、が「行ってみたら違った」を生む
- 長期は「段階」で、短期は「1つの課題」で書き分ける
- 体験と労働の線引きは自社の方針と制度を確認して決め、決めた結果を記事に書く
- 最初の週の仕事、担当者、任せないこと、終わりの形、報酬と時間を先に決めてから募集する。選考との関係は年度の公表内容と自社の方針を確認
よくある質問
インターンに任せられる仕事が、あまりありません
無理に「実践的」と書かず、任せられる仕事をそのまま書きます。「提案資料の下調べと、社内の会議への同席」でも、それが正直に書いてあれば、それを求める学生が来ます。任せられる仕事が無いなら、インターンより先に、社内で仕事を切り出すのが順番です。
有給と無給、どちらにすべきですか
内容によって、制度上の扱いが関わります。会社の指示で仕事をし、その成果を会社が使う形なら、労働として扱われることがあります。自社の方針と制度を、管理部門や専門家と確かめて決めてください。この記事では、どちらにすべきかは書きません。
インターンの募集記事は、御社に相談できますか
できます。当社は、4つの要素の型、長期と短期の書き分け、受け入れ準備の項目の整理、記事の作成を支えられます。任せる仕事の決定、担当者の確保、報酬と時間の扱い、選考との関係の判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、新卒とインターンの募集の整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
- Wantedly ヘルプ|Wantedlyの掲載料金・有料プランのご案内
- 文部科学省「大学等におけるインターンシップの推進」
- Wantedly ヘルプ|制限対象:給与、福利厚生、待遇に関する内容が箇条書きまたは具体的な金額で記載されている
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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