Wantedlyの募集記事に条件をどこまで書くか|最後に短く正確に書く
Wantedlyは、会社の想いに共感した人が集まる媒体です。だから条件は書かなくてよい、と考える会社があります。結論から言うと、共感で集める媒体でも、条件は隠しません。就業場所や就業時間、契約期間などの労働条件は、Wantedlyの「募集条件」機能で登録して募集に紐付けます。そのうえで、働き方の実態や転居の有無など、項目だけでは伝わらない条件を、募集記事の最後に短く正確に書きます。理由は、共感して話を聞きに来た候補者が、面談のあとで「条件が合わない」と辞退するのが、双方にとって最も残念だからです。 条件は募集記事の中心ではありませんが、無いと面談の時間が無駄になります。この記事では、条件を書く理由、書く条件と書き方、募集記事に載せにくい条件の扱い、未確定の場合、新卒と中途の違い、やりがちな失敗、分担を整理します。募集記事の全体は募集記事の基本構成で書きました。待遇の扱いは募集記事で待遇をどう扱うかで別に書きます。
この作業の目的|面談のあとの「条件が合わない」を無くす
共感型の媒体では、候補者は「想いが先、条件が後」の順で読みます。この順番は共感型と条件型の媒体の違いで書きました。想いに共感して話を聞きに来て、面談のあとで条件を確認する。ここで「勤務地が通えない」「出社の頻度が想像と違う」と分かると、辞退になります。
条件を募集記事に書く目的は、候補者が「話を聞きに行く前に、自分に関係する条件を確かめられる」状態にすることです。確かめたうえで来た候補者は、条件で辞退しません。確かめられずに来た候補者は、面談のあとで辞退します。
条件を書くことは、共感で集めることと矛盾しません。共感で来てほしいからこそ、条件でがっかりさせない。それが、条件を隠さない理由です。
手順1|書く条件
先に仕様を確認します。Wantedlyでは2025年10月以降、労働条件を「募集条件」機能で作成し、公開中の募集に紐付けます。移行期間の終了後は、募集条件が紐付いていない公開済みの募集が募集停止の状態に切り替わります。どの項目を入力し、どれが募集ページに表示されるかは、ヘルプの「募集条件の記入例」と管理画面で確認してください。
そのうえで、候補者に伝える条件を並べます。候補者が「自分に関係するか」を確かめるために要るものです。募集条件の項目で伝わる部分はそちらに任せ、本文には項目だけでは伝わらない実態を書きます。
| 条件 | 書くこと | なぜ要るか |
|---|---|---|
| 勤務地 | 初任の勤務地。候補が複数なら列挙 | 通えるか、転居が要るかの判断。書き方はOfferBoxの募集要項の書き方と同じ |
| 転居・転勤の有無 | あるなら時期の目安。無いなら明記 | 生活の判断 |
| 働き方の実態 | 出社と在宅の実際、週の配分の目安 | 制度ではなく実態。「リモート可」だけでは分からない |
| 勤務時間の実態 | 始業と終業の形、時間外の実態、繁忙期 | 生活の判断 |
| 契約の形 | 正社員、契約、業務委託、副業可など | 応募できるかの判断 |
| 入社時期 | 新卒なら入社の年、中途なら「相談」か時期 | 動ける時期の判断 |
| 選考の流れ | 話を聞く面談のあと、何段階か、期間の目安 | 「話を聞きに行ったら何が起きるか」の判断 |
「働き方の実態」と「勤務時間の実態」が、共感型の募集記事で抜けやすい条件です。制度は会社ページに書いてあっても、この募集の職種の実態は募集記事にしかありません。実態の書き方は「どうやっているのか」の書き方で書きました。
手順2|書き方|最後に、短く、正確に
条件は、募集記事の中心ではありません。書き方を3つで固定します。
- 最後に置く:「こんなことやります」「誰と」「求める動き方」のあと、締めの前。最初に置くと求人票に見える
- 短く:項目と内容を、1行ずつ。説明を膨らませない。読みたい人が読める形で
- 正確に:「本社および各拠点」「当社規定による」「応相談」だけで終わらせない。分かる範囲で具体的に。分からないなら次の手順で
条件を最後に短く置くと、共感で読み進めた候補者が「最後に確認する」形になります。最初に置くと、条件で判断され、想いが読まれません。この順番は、募集記事の基本構成の記事で書いたとおりです。
Wantedlyでは、勤務条件がメインの募集や、給与・福利厚生・待遇を箇条書きや具体的な金額で書いた募集は制限対象です。本文の条件は、あくまで補足にとどめます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「Wantedlyは共感で集める媒体だから、条件は書かなくてよい。書くと共感型でなくなる」というものです。実際には、条件を書かない募集記事は、共感して話を聞きに来た候補者が面談のあとで「勤務地が」「出社が」と辞退する形になり、面談の時間が双方の無駄になります。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、面談のあとの辞退が多い会社の募集記事を見ると、勤務地と働き方の実態が書かれていないか、「相談」だけで終わっています。逆に、条件を最後に短く正確に書いた募集記事は、話を聞きに来る候補者の数は少し減るかもしれませんが、来た候補者の面談のあとの辞退が減ります。共感で集めることと、条件を書くことは、両立します。順番と量を守れば、条件は共感を邪魔しません。
手順3|募集記事に載せにくい条件の扱い
募集記事の項目の仕様や、自社の方針で、募集記事に書きにくい条件があります。その場合の扱いです。
- 「面談で正確に伝えます」と明記する:書かないのではなく、「いつ伝えるか」を書く。候補者は「面談で聞ける」と分かって来られる
- 面談の早い段階で、実際に伝える:明記したのに面談で伝えないと、信頼を失う。初回面談か、遅くとも選考に進む前に
- 候補者から質問が来たら、当日に答える:答え方は学生からの質問に答える文面で書いた考え方と同じ。ぼかさない
- 労働条件は、決められた時点までに明示する:Wantedlyは、会社訪問の終了後、遅くとも正式な選考に入って最初に接触する時点(初回の採用面談時)までに労働条件を明示するよう、企業に求めています。本選考に進む候補者には「募集条件」で提示できます。法令上の明示は人事が確認する
「面談で伝える」と書くのは、「隠す」ではなく「場所を変える」ことです。書かずに面談で初めて言うのと、「面談で伝える」と書いておくのとでは、候補者の受け取り方が違います。
手順4|未確定なら、未確定と書く
条件が決まっていない募集があります。新しく始める事業、配属先が複数、勤務地が決まっていない。
| 状況 | 書き方 |
|---|---|
| 勤務地が複数候補で未定 | 候補を列挙し、「配属は面談で相談して決める」 |
| 働き方がチームで違う | 「配属先によって出社と在宅の配分が違う。面談で説明する」 |
| 入社時期が相談 | 「相談。最短で〇〇頃から可能」のように、目安を添える |
| 契約の形が複数 | 「正社員が基本。副業からの参加も相談」のように、基本と例外を分ける |
| 新規事業で決まっていないことが多い | 「決まっている条件」と「一緒に決める条件」を分けて書く |
「未定」と書くことは、隠すことではありません。「未定なので相談して決める」と書けば、候補者は「相談できる」と分かります。「応相談」だけで終わると、何が決まっていて何が決まっていないかが分からず、判断できません。決まっていることと決まっていないことを分けて書く考え方は、「こんなことやります」の書き方で書いた「決まっていないなら正直に」と同じです。
手順5|新卒と中途で違うこと
| 観点 | 新卒向け | 中途向け |
|---|---|---|
| 勤務地 | 初任の勤務地と、転勤の可能性。学生は生活の想像がしにくいので丁寧に | 勤務地と転居の支援の有無 |
| 働き方の実態 | 研修期間の働き方と、配属後の働き方を分けて | このチームの実態 |
| 入社時期 | 入社の年を明記 | 「相談」でよいが、最短の目安を |
| 契約の形 | 正社員が基本なら明記 | 副業や業務委託の可否 |
| 選考の流れ | 段階と時期の目安を丁寧に。学生は他社と並行している | 段階と期間の目安 |
新卒向けは、学生が「働く生活」を想像しにくいので、条件を少し丁寧に書きます。中途向けは、経験者が「いまの職場との比較」で見るので、実態を正確に書きます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 条件を書かない | 面談のあとで辞退 | 最後に短く正確に |
| 条件を最初に置く | 求人票に見え、想いが読まれない | 最後に |
| 「本社および各拠点」「応相談」だけ | 判断できない | 候補を列挙し、決まっていないことは「相談して決める」 |
| 制度だけ書いて実態を書かない | 「リモート可」で来て出社中心と知る | このチームの実態 |
| 「面談で伝える」と書いて面談で伝えない | 信頼を失う | 初回面談で伝える |
| 条件の質問に答えない、翌日以降 | 面談前に離れる | 当日に答える |
| 条件を長く書く | 求人票になる | 1行ずつ |
| 新卒向けに転勤の可能性を書かない | 内定後に知って辞退 | 初任と転勤の可能性を明記 |
最も多いのは、最初の「条件を書かない」と、「応相談だけ」です。どちらも「共感型だから」という思い込みから来ています。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 条件を確定する | 人事(勤務地は事業部門、実態は配属先に確認) |
| 「募集条件」を作成し、募集に紐付ける | 人事 |
| 募集記事の最後に書く | 人事 |
| 「面談で伝える」条件を決め、面談で伝える | 人事と面談に出る人 |
| 法令上の明示を確認する | 人事(必要なら専門家に) |
| 条件の質問に当日答える | 人事 |
| 条件が変わったら直す | 人事 |
配属先の時間は、「働き方と勤務時間の実態を話す」ことだけです。運用代行や代理店が支えられるのは、書く条件の一覧、書き方の型、未確定の書き分けまでで、条件の確定と法令の確認は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に決めておかないと条件が書けないことがあります。「初任の勤務地と、この職種の働き方の実態」を、社内で確定することです。当社がWantedlyの運用の相談で募集記事を見るとき、条件が「応相談」になっている会社に聞くと、社内で決まっていないことが多く、決まっていないから書けない、という状態です。書けないまま出すと、面談で候補者に聞かれ、答えられず、辞退されます。募集記事を書く前に、勤務地と実態を人事と配属先で確定する。確定に時間がかかるなら、出す時期をそれに合わせます。確定しないまま「応相談」で出すより、確定してから出すほうが、面談のあとに残る候補者が増えます。条件は書き方の話ではなく、社内で決める話です。この順番は、OfferBoxの募集要項でも同じで、募集要項の書き方で書きました。
まとめ
- 共感で集める媒体でも、条件は隠さない。面談のあとの「条件が合わない」辞退を防ぐため
- 労働条件は「募集条件」機能で登録して募集に紐付ける。本文では、勤務地、転居・転勤、働き方の実態、勤務時間の実態、契約の形、入社時期、選考の流れのうち、項目だけでは伝わらない部分を補う
- 最後に、短く、正確に。最初に置くと求人票に見え、「応相談」だけでは判断できない
- 募集記事に載せにくい条件は「面談で伝える」と明記し、初回面談で実際に伝える。法令上の明示は別途確認する
- 未確定なら「決まっていること」と「相談して決めること」を分けて書く。新卒向けは少し丁寧に
よくある質問
条件を書くと、共感で来る候補者が減りませんか
減るのは「条件が合わない候補者」で、その候補者は面談のあとで辞退します。条件を最後に短く書けば、共感で読み進めた候補者が最後に確認する形になり、共感の邪魔にはなりません。来た候補者の面談のあとの辞退が減るほうが、採用には効きます。
勤務地が決まっていない募集は、どう書けばよいですか
候補を列挙し、「配属は面談で相談して決める」と書きます。候補が分かれば、候補者は「通えるか」を判断できます。候補も決まっていないなら、募集記事を出す前に事業部門と確定することを勧めます。「応相談」だけで出すと、面談で聞かれて答えられません。
条件の書き方は、御社に相談できますか
できます。当社は、書く条件の一覧、最後に短く正確に書く型、未確定の書き分けを支えられます。条件の確定と、法令上の明示の確認は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの募集記事の整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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