Wantedlyのストーリーで代表の考えを書く方法|最近の判断と迷いを書く

Wantedlyコンテンツ制作 更新日 2026/9/11

ストーリーで代表の考えを書く。ここで多いのが、会社の理念やミッションをもう一度、代表の名前で書く形です。結論から言うと、代表の考えのストーリーで書くのは、理念ではなく「最近、代表が何を決め、何に迷い、何がうまくいかなかったか」です。1つの判断に絞り、代表に書かせず、話してもらって人事が書き起こし、本人が直します。 理念は会社ページに書いてあります。ストーリーで候補者が知りたいのは、その理念で、いま代表が何をどう判断しているかです。この記事では、代表のストーリーの役割、書くこと、聞く質問、書き方と調子、頻度、会社ページのミッションとの関係、代表の確認が遅れる対策、やりがちな失敗、分担を整理します。ストーリーの位置づけはストーリーの基本、ミッションの書き方は会社ページでミッションを伝える書き方で書きました。

この作業の目的|候補者に「会社の判断の軸」を見せる

候補者が代表のストーリーを読むのは、「この会社は、何を基準に判断する会社か」を知るためです。理念の言葉より、実際の判断で、それが分かります。「〇〇の依頼を断った。理由は△△」と読めば、その会社の判断の軸が見えます。「私たちは□□を大事にしています」では、見えません。

代表のストーリーの目的は、候補者に会社の判断の軸を、実際の判断で見せることです。判断の軸が見えると、候補者は「自分はこの軸で働けるか」を判断できます。

手順1|書くこと|理念ではなく、最近の判断

代表のストーリーで書く題材を並べます。どれも「最近の、1つの判断」です。

題材書くこと候補者が得るもの
最近決めたこと何を、なぜ、どう決めたか。迷った選択肢と、選ばなかった理由判断の軸
断ったこと何を断り、なぜ断ったか大事にしていること、しないこと
うまくいかなかったこと何を試して、どう失敗して、何を変えたか失敗への向き合い方
迷っていることいま決めかねていることと、迷いの中身正直さ。「言い切れない」も判断の一部
変えたこと以前と今で、考えを変えたこと。何がきっかけか会社が変わる余地
これからやること次に始めることと、その理由。まだ決まっていない部分も候補者の役割

「理念」「創業のきっかけ」は、会社ページの「なぜやるのか」に書いてあります。ストーリーで繰り返すと、読み飛ばされます。書くなら、「その理念で、先月こう判断した」の形で、理念は一文で触れるだけにします。

手順2|代表に書かせず、話してもらう

代表のストーリーで最も多い止まり方は、「代表が書く時間が無い」です。書かせません。話してもらいます。

  1. 人事が、テーマを1つ決めて代表に伝える:「先週断った〇〇の件について聞きたい」
  2. 短い時間で、話してもらう:録音する。書く時間ではなく、話す時間だけをもらう
  3. 人事が書き起こし、場面の順に整える:話した順ではなく、判断の順(何があった→何を迷った→何を決めた→なぜ)
  4. 代表に見せて、直してもらう:言い換えた部分は代表の言葉に戻す
  5. 公開する

「話す」は短時間で済み、「直す」も短時間で済みます。「書く」だけが、代表の時間を大きく使い、止まります。会社ページの「なぜ」を書き起こしたのと同じ手順です。

聞く質問を用意します。

「迷い」「断り」「失敗」「言い切れない」を聞くのは、それが判断の軸を最も具体的に見せるからです。決めたことだけを聞くと、結果だけの記事になります。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「代表のストーリーは、会社の理念や想いを代表の言葉で語るものだ」というものです。実際には、理念は会社ページに書いてあり、ストーリーで同じことを読まされた候補者は、読み飛ばします。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyの契約後の運用を見ていますが、候補者が「代表の記事を読んで来た」と言うストーリーは、理念の記事ではなく、「先月、大きな案件を断った理由」「新規事業を一度止めた話」のような、1つの判断を書いた記事です。判断には、迷いと、選ばなかった選択肢があり、そこに会社の軸が出ます。理念は「何を大事にしているか」を言葉で言い、判断は「本当に大事にしているか」を行動で見せます。候補者が信じるのは、後者です。代表のストーリーは、理念を減らして、判断を足すもの。理念を書きたくなったら、「その理念で最近どう判断したか」に置き換えることを勧めます。

手順3|書き方と調子

書き起こしを記事にするときの、書き方と調子です。

観点避ける代わりに
相手社員に語る調子(訓示、号令)候補者に語る調子。「うちは」ではなく「この会社は」
断定「〜すべきだ」「〜に決まっている」「〜と考えている」「〜だと思う。ただし〜」。断定は候補者を遠ざける
構成結論→理由の説明場面→迷い→判断→理由。判断に至る過程を見せる
長さ長い。全部を語る1つの判断を書き切る長さ
終わり方教訓、決意表明、候補者への呼びかけ判断を置いて終える。「まだ答えは出ていない」で終わってもよい
言葉経営の用語、抽象語代表が話した言葉のまま。用語は一言で説明する

「候補者に語る調子」が、見落とされやすい点です。代表は普段、社員に向けて話しているので、書き起こすと訓示の調子になります。人事が「これを読むのは、まだ入っていない人」と意識して、調子を直します。ただし、代表の言葉そのものは変えません。調子だけを直します。

手順4|頻度と、会社ページのミッションとの関係

代表のストーリーは、数ヶ月に一本で足ります。

代表のストーリーが溜まると、会社ページのミッションが「生きている言葉」になります。判断の記録が、理念の裏づけになるからです。

手順5|代表の確認が遅れる対策

代表のストーリーで、書き起こしのあとに止まるのが「代表の確認待ち」です。対策を先に決めます。

  1. 確認の期限を決める:「書き起こしを渡してから〇日以内に」。期限を代表と合意する
  2. 期限を過ぎたら、人事の判断で公開してよいと合意しておく:代表の言葉を変えていない前提で。この合意は会社ページを更新し続ける仕組みで書いた「代表の確認が遅い」への対処と同じ
  3. 直す量を減らす:代表の言葉をそのまま残していれば、直す箇所は少ない。言い換えが多いと、直す時間が増えて遅れる
  4. 確認を「読んで一言」にする:全文を直してもらうのではなく、「事実と違う箇所があれば」だけ
  5. 話してもらう場で、その場で確認する形もある:書き起こしを待たず、話した直後に「こう書きます」と伝えて口頭で了解を取る

「期限を過ぎたら人事の判断で公開」の合意が無いと、代表のストーリーは月単位で止まります。合意は、最初の1本を書く前に取ります。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
理念をもう一度書く読み飛ばされる最近の1つの判断
決めたことだけで、迷いが無い結果だけの記事。軸が見えない迷った選択肢と、選ばなかった理由
代表に書いてもらう時間が無く止まる話してもらい、書き起こす
社員向けの訓示の調子候補者が遠ざかる候補者に語る調子に
断定が強い候補者が身構える「〜と考えている」「ただし〜」
失敗や迷いを載せない良いことだけ失敗と迷いこそ軸が見える
代表の記事が続く会社が代表だけに見える数ヶ月に一本。他の型と交互
確認待ちで止まる公開されない期限と、過ぎたら人事判断の合意
経営の用語のまま候補者に分からない一言で説明するか、言い換える
決意表明で終わるポエムに見える判断を置いて終える

最も多いのは、最初の「理念をもう一度書く」と、「代表に書いてもらう」です。前者は内容、後者は進め方の問題で、どちらも最初の1本で起きます。

社内の分担

作業誰が
テーマ(最近の判断)を1つ決める人事(代表に「最近迷ったことは」と聞いて)
話す代表
録音し、書き起こし、判断の順に整える人事
調子を候補者向けに直す(言葉は変えない)人事
事実の確認と一言代表
公開する人事
会社ページのミッションの「いまの判断」を差し替える人事

代表の時間は、「話す」と「一言確認する」の2つです。運用代行や代理店が支えられるのは、聞く質問、書き起こしから記事への整理、調子の調整までで、話すことと確認は代表が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

これをやる前に、先に決めておかないと代表のストーリーが1本も出ないことがあります。「代表は書かない。話すだけ」と、代表本人と合意することです。当社がWantedlyの運用の相談で代表のストーリーの話をするとき、「代表が書く時間が無い」で止まっている会社が多くあります。書く時間は無くても、話す時間は短くて済みます。当社が勧めるのは、人事が代表の予定の合間に短い時間をもらい、「先週、迷ったことは」と1つ聞き、録音して当社か人事が書き起こす形です。代表は、話したあとに一言確認するだけです。この形なら、代表の時間は最小で、記事は代表の言葉で書かれます。「代表に書いてもらう」と決めた時点で、代表のストーリーは止まります。「話してもらう」に変えるだけで、数ヶ月に一本は出ます。

まとめ

よくある質問

代表が「理念を語りたい」と言います

理念は会社ページに書いてあるので、ストーリーでは「その理念で、最近どう判断したか」を書くことを勧めます。「先月、〇〇を断った。理念の△△に反するから」の形なら、理念も入り、判断も見えます。理念だけの記事は、会社ページと重なって読み飛ばされます。

代表の失敗や迷いを載せて、会社の印象が悪くなりませんか

逆です。決めたことだけの記事は結果しか無く、候補者には「本当にそう判断しているか」が分かりません。失敗と、そこから何を変えたか、迷いと、その中身が書いてあると、候補者は「この会社は正直で、判断の軸がある」と読みます。載せたくない失敗は載せなくて構いませんが、迷いは載せるほうが届きます。

代表のストーリーの作成は、御社に相談できますか

できます。当社は、聞く質問の用意、書き起こしから判断の順への整理、候補者向けの調子への調整、会社ページのミッションとの対応を支えられます。話すことと、確認は代表にお願いしています。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのストーリーの整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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