Wantedlyの新卒向けスカウト文面の型|学生向けの3段と書き方の例

Wantedlyスカウト運用 更新日 2026/9/11

学生へのスカウトの考え方は、新卒にスカウトを送るときの考え方で書きました。この記事は、その考え方を「文面の型」に落としたものです。結論から言うと、学生向けのスカウト文面は、「学生時代に何をしていたか、何に興味があるか」を本人の言葉で読んだ一文、それがこの仕事の「最初の1年」とどう重なるかの一文、「入社してまもない社員が、仕事の中身を話す場」への案内、の3段で作ります。選考・面接・内定・応募・経験・即戦力の言葉を使わず、就職活動の段階を決めつけず、時期の扱いは年度の公表内容と自社の方針を確認します。 この記事では、3段の型とそれぞれの書き方、プロフィールの箇所ごとの一文の作り方、避ける言葉、書き出しの型、段階を決めつけない書き方、インターンへ誘う場合、送る前のチェック、分担を整理します。文面の基本の構成はスカウト文面の書き方で書きました。

この作業の目的|学生が「自分に向けて書かれている」と分かる文面を、型で毎回作れるようにする

学生は、企業からの連絡に慣れていません。経歴の言葉で書かれた文面は「自分向けではない」と感じ、選考の言葉が入った文面は身構えます。

目的は、「学生時代の自分を読んで、この仕事の最初の1年の話をしたいと、社員が連絡してきた」と学生が受け取る文面を、型で毎回作れる状態にすることです。型があれば、送る人が変わっても、学生向けの言葉で揃います。

3段の型

段書くこと長さ
1. 学生時代を読んだ一文プロフィールの活動か興味のどこを読んだか。本人の言葉で1〜2文
2. 「最初の1年」との重なりその活動や興味が、この仕事の最初の月・最初の1年とどう重なるか。募集記事の「最初の1年」と同じ言葉2〜3文
3. 仕事を知る場の案内入社してまもない社員が、仕事の中身を話す。選考ではなく、仕事を知る場。無理なら返信は不要1〜2文

署名は、送り主の名前と、入社してまもないなら「入社〇年目」のような近さが分かる一言と、会社名です。会社の説明、事業の説明、募集要項は入れません。

1段目|学生時代を読んだ一文

プロフィールの箇所ごとに、一文の作り方が違います。

箇所一文の型
サークル・部活「〇〇で△△を続けてこられたと書かれていたのを読んで」。続けたこと、役割、企画したこと
アルバイト「〇〇のアルバイトで、△△が好きだったと書かれていたので」。本人が「好き」「面白かった」と書いた部分
研究・専攻「〇〇を研究されていると読んで」。仕事と重なるなら。重ならないなら、無理に触れない
自分で始めたこと「〇〇を自分で始められたと書かれていた点を読んで」。最も強い一文になりやすい
興味・やりたいこと「〇〇に興味があると書かれていたので」。仕事と重なるもの
留学・長期の経験「〇〇での△△の経験を読んで」。何をしたかが書かれていれば

「本人の言葉で」が原則です。プロフィールに「文化祭の企画を三年間やっていた」とあれば、「文化祭の企画を三年間続けてこられた点を読んで」と、そのまま使います。「リーダーシップを発揮された」のように言い換えると、読んでいないと分かります。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「学生向けの文面は、会社の魅力や成長環境を伝えるべきだ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、OfferBoxとWantedlyで学生へのスカウトを見ていますが、学生が返信した文面に「成長できる環境」「若手が活躍」の言葉はほとんど出てきません。出てくるのは、「文化祭の企画を続けていたと書かれていたので」「最初の月は先輩の商談に同行するところから」「入社二年目の〇〇が話します」という、学生時代の一文と、最初の1年の一文と、近い社員の一文です。当社が学生向けの型を作るとき、最初にやるのは、会社の魅力の段落を全部消し、この3つだけを残すことです。魅力は、会社ページとストーリーに書いてあります。文面は、そこへ連れて行くためのものです。

2段目|「最初の1年」との重なり

学生は職種名から仕事を想像できないので、2段目は「最初の月に何をするか」で書きます。

型例(型)
最初の月の仕事と重ねる「うちの〇〇職は、最初の月に△△から始めます。文化祭の企画を続けてこられたあなたなら、その△△が想像できると思い」
最初の1年の流れと重ねる「最初の3か月は□□、1年目の終わりには〇〇を一人で持ちます。アルバイトで△△が好きだったと書かれていた点が、その〇〇と重なります」
教える人と重ねる「最初の月は、入社二年目の〇〇が隣で教えます。〇〇も学生時代に△△をしていて」
なぜ新卒かと重ねる「うちは、〇〇の仕事を最初から身につけた人のほうが向いていて、△△を続けてきた人を探していました」

「最初の月」「最初の3か月」「1年目の終わり」の言葉は、募集記事の「最初の1年」の段落と揃えます。募集記事の書き方は新卒向け募集記事の書き方で書きました。募集記事に「最初の1年」が無ければ、文面より先に募集記事に足します。

3段目|仕事を知る場の案内

入れること書き方
誰が話すか「入社二年目の〇〇が」。学生に近い人。人事なら「人事の〇〇と、入社してまもない△△が」
何を話すか「仕事の中身と、最初の1年に何をするかを話します」
選考ではないこと「選考ではなく、仕事を知る場です」。「選考」の言葉は、この否定でだけ使う
形「オンラインで、短い時間で。授業やアルバイトに合わせて日程を決めます」
断りやすさ「無理なら、返信は不要です」

「授業やアルバイトに合わせて」の一言で、学生は「自分の都合を考えてくれている」と受け取ります。

避ける言葉

避ける言葉代わりに
選考、面接、内定「仕事を知る場」(「選考ではなく」の否定形でだけ使う)
応募、エントリー「まず話を聞きに来て」
経験、スキル、即戦力「学生時代に〇〇していた」
優秀な学生、ぜひ弊社に相手の具体的な活動
成長できる環境、若手が活躍最初の月に何をするか、誰が教えるか
転職、キャリア「これから仕事を選ぶうえで」
業界用語、社内の言葉学生の言葉で
「〇〇様」(名前だけの差し替え)名前に加えて、活動の一文

書き出しの型

一覧や通知で最初に見える一文は、会社名ではなく、学生時代の一文にします。

会社名は署名に入れます。書き出しの考え方はスカウトの書き出しの工夫で書きました。

就職活動の段階を、決めつけない

Wantedlyの学生は、就職活動を始めていない人、インターンを探している人、活動中の人が混ざっています。文面は、段階を決めつけません。

インターンへ誘う場合の型

インターンの募集へ誘う場合は、2段目と3段目を変えます。

段インターンへ誘う場合
2. 重なる点「うちのインターンでは、最初の週に〇〇を任せます。△△を続けてこられたあなたに、まずそれをやってみてもらえたらと思い」。何を任せるか、誰が見るか
3. 場の案内「インターンの中身を、いま来てもらっている学生と、担当の〇〇が話します」

インターンと選考の関係は、年度の公表内容と自社の方針を確認してから、文面に書くかどうかを決めます。この記事では、関係の具体は書きません。インターンの募集記事はインターン募集記事の書き方で書きました。

時期の扱い

学生にスカウトを送る時期、面談の位置づけ(広報か選考か)は、年度ごとに公表される内容と、自社の方針を確認して決めます。この記事では、時期の具体は書きません。型は時期に関わらず使えますが、送るかどうかと、面談の位置づけは、確認してから決めます。

送る前のチェック

  1. 1段目に、本人の言葉で書かれた学生時代の活動か興味があるか
  2. 1段目を言い換えていないか(「リーダーシップ」などに変えていないか)
  3. 2段目に、「最初の月」か「最初の1年」の具体があるか
  4. 2段目の言葉が、募集記事の「最初の1年」と同じか
  5. 3段目に、入社してまもない社員の名前があるか
  6. 「選考ではなく」以外に、選考・面接・内定・応募の言葉が無いか
  7. 経験・即戦力・優秀・成長環境の言葉が無いか
  8. 「就職活動中」「〇年卒」で段階を決めつけていないか
  9. 業界用語と社内の言葉が無いか
  10. 時期と面談の位置づけを、年度の公表内容と自社の方針で確認したか

1と3と6の3つだけでも、毎回見ます。

社内の分担

作業誰が
募集記事の「最初の1年」を整える人事と、その職種の責任者
学生向けの型を作る人事
プロフィールを読み、1段目と2段目を書く入社してまもない社員(または人事が書き、本人が確認)
時期と面談の位置づけを確認する人事
返信対応(授業やアルバイトに合わせた日程で)人事
面談で最初の1年の話をする入社してまもない社員

運用代行や代理店が支えられるのは、学生向けの型、箇所ごとの一文の型、避ける言葉のチェック、募集記事との整合の確認までで、読んで書くこと、時期と選考の判断、面談は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

自社で持つべきなのは、どこまでか。当社がWantedlyの学生向けスカウトの型を作るとき、3段の型、箇所ごとの一文の型、避ける言葉、チェックの項目は当社が出せます。ただし、2段目の「最初の月に何をするか」と、3段目の「入社してまもない社員の名前」は、社内で決まっていなければ書けません。当社が最初にお願いするのは、「最初の月に、新卒は誰と何をしますか」を責任者に聞いてもらうことと、「面談に出られる、入社してまもない社員は誰ですか」を決めてもらうことです。この2つがあれば、型は当社が作り、社内の人が書くのは1段目の一文と、2段目の重ね方だけで済みます。無ければ、型は「成長できる環境」に戻り、学生には届きません。

まとめ

よくある質問

入社してまもない社員が、文面を書く時間を取れません

型があれば、書くのは1段目の一文と、2段目の重ね方の一文だけです。人事がプロフィールを読んで下書きし、本人が確認して名前で送る形にすれば、本人の時間は確認と面談だけになります。ただし、本人が読んで了承したものだけを送ります。

学生のプロフィールが短く、活動も興味もほとんど書かれていません

書かれている一つ(専攻、興味の一言)から一文を作ります。それも無ければ、送らないか、優先を下げます。推測で「〇〇に興味があるのでは」と書くと、外れたときに信用を失います。書いている学生に絞るほうが、結果につながります。

新卒向けのスカウト文面の型は、御社に相談できますか

できます。当社は、学生向けの型、箇所ごとの一文の型、避ける言葉のチェック、募集記事との整合の確認を支えられます。読んで書くこと、時期と選考の判断、面談は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、新卒採用の媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

出典

本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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