Wantedlyのスカウト文面の長さの目安の考え方|3つの軸と削り方
スカウト文面の長さについて、「何文字くらいが良いのか」と聞かれることが多くあります。ところが、文字数の一般論は、相手も募集も送り主も違う自社には当てはまらず、文字数に合わせようとすると、削ってはいけない一文を削るか、埋めるために会社の説明を足すか、のどちらかになります。結論から言うと、スカウト文面の長さは文字数で決めず、「一覧や通知で最初に見える部分に相手の一文があるか」「スクロールせずに3段(相手の一文・重なる点・話す場)が読めるか」「削って残るのは何か」の3つで決めます。長くなる原因は、会社の説明・募集の詳細・条件・想い・挨拶と締めの定型で、これらを削れば、3段だけが残り、自然に読める長さになります。 この記事では、一般論が当てはまらない理由、長さを決める軸、長くなる原因と削り方、短くしすぎる場合、段ごとの配分、削る順番、相手で変えるか、確かめ方、台帳の使い方、分担を整理します。文面の3段はスカウト文面の書き方で書きました。この記事では、文字数の具体は書きません。
この作業の目的|相手が最後まで読んで、募集記事に進む長さにする
長さの目的は、「相手が最後まで読み、募集記事を見に行き、話す場の案内まで辿り着く」ことです。
長すぎると、途中で閉じられます。短すぎると、相手の一文か重なる点が無く、「テンプレ」と読まれます。目的に照らして、「読み切れて、材料が揃っている」長さが、その文面の適正な長さです。文字数は、結果です。
「〇〇字が良い」が当てはまらない理由
| 理由 | 何が起きるか |
|---|---|
| 相手が読む場面が違う | 通勤中にスマートフォンで読む人と、仕事の合間にパソコンで読む人では、読める長さが違う |
| 職種で違う | エンジニアは開発の場面の具体を読み、ビジネス職は売り方の具体を読む。具体の分量が違う |
| 送り主で違う | 現場社員の名前なら、署名が短くても伝わる。人事なら、誰が話すかを足す |
| 募集で違う | 「なぜ」が一文で言える募集と、背景が要る募集 |
| 文字数に合わせると、中身が変わる | 短くするために相手の一文を削る。長くするために会社の説明を足す |
「文字数に合わせると中身が変わる」が、最も重い理由です。長さは、中身を決めたあとに決まるもので、先に決めるものではありません。
長さを決める3つの軸
| 軸 | 見方 |
|---|---|
| 一覧や通知で最初に見える部分 | そこに、相手の一文(プロフィールの何を読んだか)があるか。会社名や挨拶で埋まっていないか。見える範囲は管理画面と自分宛ての送信で確かめる |
| スクロールせずに3段が読めるか | 相手の一文・重なる点・話す場の案内が、最初の画面に収まるか。収まらないなら、削る |
| 削って残るのは何か | 一文ずつ「これを削ったら、相手に伝わらなくなるか」と問う。伝わらなくならないなら削る |
「スクロールせずに」は、スマートフォンでの表示を基準にします。相手の多くは、通知を見てスマートフォンで開きます。書き出しの考え方はスカウトの書き出しの工夫で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「短い文面は熱意が無いと思われるので、ある程度の長さが要る」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyのスカウトの運用を見ていますが、返信が来た文面を並べると、長さはまちまちで、共通しているのは長さではなく「最初に相手の一文があること」です。長い文面で返信が来ているものは、長い部分が「相手について書いた部分」で、会社の説明が長い文面で返信が来たものはありません。当社が長さの相談を受けるとき、文字数は答えず、「会社の説明の段落を全部消してみてください」とお伝えします。消すと、多くの文面は半分以下になり、残ったものが3段になっています。それが、その文面の適正な長さです。熱意は、長さではなく、相手を読んだ一文で伝わります。
長くなる原因と、削り方
| 長くなる原因 | 削り方 |
|---|---|
| 会社の説明(事業、沿革、規模) | 全部削る。会社ページに任せ、「詳しくは会社ページに」の一文で誘導 |
| 募集の詳細(業務の一覧、求める要件) | 削る。募集記事に任せ、「募集記事に書いています」で誘導 |
| 条件(給与、勤務地、休日) | 削る。文面に条件を並べると求人票になる。給与や待遇は面談で伝える |
| 想い、理念、ビジョン | 削る。判断の場面の一文だけ残す。スカウトで共感を伝える書き方 |
| 挨拶の定型(「お世話になります」「突然のご連絡失礼します」) | 最初からは削る。必要なら本文の中で一言 |
| 締めの定型(「ご検討のほど」「お忙しいところ恐縮ですが」) | 削る。「無理なら返信は不要です」の一文で足りる |
| 重なる点を複数書いている | 一つに絞る |
| 相手のプロフィールを複数箇所引用している | 一つに絞る。全部読んだことは、一つの具体で伝わる |
| 話す人の紹介が長い | 「同じ職種の〇〇が」で足りる。詳しくはストーリーへ |
削る順番は、上から順です。会社の説明と募集の詳細と条件を削るだけで、多くの文面は半分になります。
短くしすぎて、薄くなる場合
短ければ良いわけではありません。次のものが無い文面は、短くても届きません。
- 相手の一文が無い:「〇〇様、はじめまして。募集記事をご覧ください」は短いが、テンプレ
- 重なる点が無い:「ご経験が活きます」だけでは、どこで活きるかが無い
- 誰が話すかが無い:「まずお話ししませんか」だけでは、人事の説明会に見える
- 募集記事への誘導が無い:読んだあとに行く先が無い
「削って残るのは何か」の問いで、この4つは残ります。残らないなら、削りすぎです。相手ごとに変える2か所の考え方はスカウトを相手ごとに変える範囲で書きました。
段ごとの長さの配分
| 段 | 配分の考え方 |
|---|---|
| 1. 相手の一文 | 短く。1〜2文。ただし、具体的な箇所が入っていること |
| 2. 重なる点 | 3段の中で最も長くてよい。2〜3文。自社の仕事の場面と、相手の経験のどこが重なるか |
| 3. 話す場の案内 | 短く。1〜2文。誰が、どんな形で、選考ではない |
| 署名 | 名前、職種、会社名。近さが分かる一言があれば |
「2段目が最も長くてよい」が配分の要点です。相手の一文を長くすると、褒め言葉に寄ります。話す場を長くすると、説明に寄ります。重なる点だけは、具体が要るので、少し長くなります。
相手や職種で、長さを変えるか
長さそのものを変える必要はありません。変わるのは、2段目の具体の分量です。
- エンジニア:開発の場面(何を作っていて、何を決めようとしているか)の具体が要るので、2段目が少し長くなる。エンジニア向けスカウト文面の型
- ビジネス職:誰に・何を・どう、の具体。同じく2段目
- 学生:最初の月の具体。ただし、学生は長い文面を読まないので、全体は短く。新卒向けスカウト文面の型
- 転職を考えていない人:短く。「話を聞くだけ」の軽さを、長さでも伝える。転職を考えていない人にスカウトを送る方法
- 代表名で送る:代表は長くなりやすい。特に削る。スカウトを代表名で送るときの注意
「学生と潜在層は特に短く」「代表名は特に削る」が、相手による違いです。
自分宛てに送って、確かめる
長さは、書いた画面ではなく、受け取る画面で確かめます。
- 自分か同僚のアカウント宛てに、テストで送る:送信の仕組みは管理画面で確認
- スマートフォンの通知と一覧で、最初に見える部分を見る:相手の一文が見えるか
- 開いて、スクロールせずに3段が読めるか
- 同僚に、その画面で読んでもらう:「最初の一文で、自分に向けて書かれていると分かるか」「読み切れるか」
- 見え方は変わることがあるので、型を直すたびに確かめる
「受け取る画面で確かめる」を、型を作るときと直すときの手順に入れます。
台帳で、返信が来た文面の長さを見る
文字数の一般論の代わりに、自社の台帳を見ます。
- 返信が来た文面と、来なかった文面の長さを、おおまかに比べる:長い・普通・短い、程度で
- 長い文面で返信が来ているなら、長い部分は何か:相手について書いた部分なら、それでよい。会社の説明なら、削っても変わらない
- 面談で「文面のどこに反応したか」を聞く:長さより、どの一文か
- 月に一度、一要素だけ試す:「会社の説明を削った型」と「残した型」、など。スカウトの返信率を毎週見直す方法
自社の相手にとっての適正な長さは、台帳と面談の言葉から見えます。一般論より、自社の数か月分のほうが確かです。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 型から、会社の説明・募集の詳細・条件・定型を削る | 人事 |
| 2段目の具体を書く | 読んで書く人 |
| 自分宛てに送って確かめる | 人事 |
| 同僚に受け取る画面で読んでもらう | 人事と、別の1人 |
| 台帳で長さと返信の関係を見る | 人事 |
| 面談で「どこに反応したか」を聞く | 面談に出る人 |
運用代行や代理店が支えられるのは、削る順番の型、3段の配分の整理、確かめ方の手順、台帳の見方までで、2段目の具体を書くこと、送ること、面談で聞くことは企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは「どこまでやるか」の線引きの話です。当社がWantedlyのスカウト文面の長さの相談を受けるとき、文字数は答えません。代わりに、「削る順番」を渡します。会社の説明、募集の詳細、条件、想い、挨拶と締めの定型。この順に削ると、残るのは相手の一文と重なる点と話す場の案内だけになり、それが読める長さです。当社が線を引くのは、「削る」までで、「2段目の具体をどこまで書くか」は、その仕事を知っている社内の人が決めます。当社が2段目を薄くしたり厚くしたりすると、面談で話す人の言葉とずれます。長さは、当社が削って、社内が埋める、の分担で決まります。
まとめ
- 長さは文字数で決めず、「最初に見える部分に相手の一文があるか」「スクロールせずに3段が読めるか」「削って残るのは何か」で決める
- 長くなる原因は、会社の説明・募集の詳細・条件・想い・挨拶と締めの定型。上から順に削る
- 短くしすぎて、相手の一文・重なる点・誰が話すか・募集記事への誘導が無くなったら削りすぎ
- 2段目(重なる点)が最も長くてよい。学生と潜在層は特に短く、代表名は特に削る
- 自分宛てに送ってスマートフォンで確かめ、台帳で返信が来た文面の長さと「どの一文に反応したか」を見る
よくある質問
上司から「短すぎて失礼では」と言われます
失礼かどうかは、長さではなく、相手を読んでいるかで決まります。「相手の一文がある短い文面」と「会社の説明が長い文面」を並べて、どちらが「自分に向けて書かれている」と感じるかを、上司に受け取る画面で読んでもらいます。挨拶の定型を最初から消すのが気になるなら、本文の中に一言入れれば足ります。
募集記事がまだ整っておらず、文面に詳細を書かないと伝わりません
文面に詳細を足すのではなく、募集記事を整えます。文面に募集の詳細を書くと長くなり、読まれず、募集記事も整わないままです。順番は、募集記事を整えてから、文面はそこへ誘導するだけにします。
スカウト文面の長さの見直しは、御社に相談できますか
できます。当社は、削る順番の型、3段の配分の整理、確かめ方の手順、台帳の見方を支えられます。2段目の具体を書くこと、送ること、面談で聞くことは、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/11 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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