Wantedlyのスカウトを送る曜日・時間の考え方|自社の返信から決める
スカウトを送る曜日と時間について、「返信が多いのは何曜日の何時か」を探して、それに合わせようとする会社は多くあります。ところが、その情報は自社の相手には当てはまらないことが多く、合わせようとすると送る側の都合と衝突し、続きません。結論から言うと、送る曜日と時間は「一般に良い時間」から決めるのではなく、「送る人がまとめて読んで書ける時間」と「返信に対応できる時間」から決め、送ったあとに自社の返信が来る曜日・時間を台帳で見て、月に一度、1要素ずつ直します。相手の属性で読む時間は違い、自社の相手がいつ読むかは、送ってみないと分かりません。 この記事では、一般論に合わせる発想が続かない理由、決める軸、相手の属性による違い、手順、台帳の使い方、試し方、時期の考え方、送りだめと分散、分担を整理します。この記事では、曜日や時間の具体は書きません。自社の返信を見て決めるのが、確かな方法です。
この作業の目的|送る側が続けられ、返信に対応できる時間にする
送る曜日と時間の目的は、2つです。
- 送る人が、まとめてプロフィールを読み、文面を書ける時間であること:これが崩れると、送ること自体が止まる
- 返信が来たときに、早く対応できる時間であること:返信から対応までが空くと、相手は他の会社に動く
「相手が読みやすい時間」は、3つ目です。2つが成り立ったうえで、返信の時間を見て寄せます。
「一般に良い時間」に合わせる発想が続かない理由
| 理由 | 何が起きるか |
|---|---|
| 自社の相手には当てはまらない | 在職中の人、学生、独立している人で、読む時間が違う |
| 送る側の都合と衝突する | 「その時間は会議」で、送れない週が出る |
| 返信に対応できない時間になる | 夜や休日に送って返信が来ても、翌営業日まで放置 |
| 時間を合わせることが目的になる | 文面と絞り込みより、時間に意識が向く |
| 情報が古い・変わる | 相手の行動は変わる |
「返信は文面と絞り込みで決まり、時間はその次」が順番です。時間を工夫しても、文面がテンプレなら返信は来ません。文面の書き方はスカウト文面の書き方で書きました。
決める軸
| 軸 | 決め方 |
|---|---|
| 送る人がまとめて読める時間 | 週に決まった時間を確保する。会議や繁忙と重ならない枠。この枠で読んで書いて送る |
| 返信に対応できる時間 | 返信が来る時間帯に、対応する人が見られる。夜や休日に送るなら、翌朝すぐ対応する形を決めておく |
| 相手が読む時間 | 送ってから、返信の曜日・時間を台帳で見る。自社の相手の傾向が見えたら寄せる |
最初の2つは、送る前に決められます。3つ目は、送ったあとに分かります。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「返信率が高い曜日と時間があり、それに合わせれば返信が増える」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyのスカウトの運用を見ていますが、会社ごとに、返信が来る曜日と時間は違います。在職中の人に送っている会社と、学生に送っている会社では、返信の時間帯が重なりません。同じ会社でも、募集の職種が変わると変わります。当社が時間の相談を受けるとき、最初に伝えるのは「一般論は当てはまらないので、自社の台帳を見てください」です。台帳が無い会社には、まず送る人の都合で送り、返信の曜日と時間を数か月分残してもらいます。それが、その会社にとっての答えになります。当社が持っている他社の傾向は、参考にはなりますが、答えにはなりません。
相手の属性で、読む時間は違う
| 相手 | 読む時間の傾向(考え方) |
|---|---|
| 在職中で、転職を考えている人 | 仕事中は読みにくい。通勤、昼、夜、休日に読むことが多い。返信は落ち着いた時間 |
| 学生 | 授業やアルバイトの合間、夜。長期休みは昼にも読む |
| 独立して仕事をしている人 | 平日の日中でも読む。仕事のリズムが人による |
| 育児や介護と両立している人 | 決まった短い時間に読む。返信は早いか、数日空くか |
これは「傾向の考え方」で、自社の相手がどうかは台帳で確かめます。同じ「在職中」でも、職種と業界で違います。絞り込みで対象を決めたら、その属性がいつ読むかを、送って見ます。絞り込みの考え方はスカウト対象の絞り方で書きました。
手順
- 送る人の枠を決める:週に何回、どの時間帯に、まとめて読んで書いて送るか。送る側の都合で
- 返信に対応する人と、対応できる時間を決める:返信の通知が届く形にする
- その枠で送り始める:時間の工夫はまだしない
- 返信が来た曜日と時間を、台帳に残す:送った曜日・時間と、返信の曜日・時間
- 数か月分溜まったら、傾向を見る:返信が来やすい曜日・時間帯があるか
- 傾向があれば、送る枠を寄せる:送る人の都合と両立する範囲で
- 月に一度、1要素だけ変えて試す:曜日だけ、時間帯だけ。文面と同時に変えない
「まず送る側の都合で送り、あとで寄せる」が順番です。最初から相手に合わせようとすると、送る枠が不安定になります。
台帳に残す
| 残すこと | 使い方 |
|---|---|
| 送った曜日・時間 | 送る枠の記録 |
| 返信が来た曜日・時間 | 相手が読んでいる時間の手がかり |
| 送ってから返信までの間隔 | すぐ返す人か、数日後か |
| 相手の属性(在職中・学生・独立) | 属性ごとの傾向 |
| 返信への対応までの時間 | 対応が遅れていないか |
「返信への対応までの時間」は、送る時間の話とは別ですが、同じ台帳に残すと、「返信は来ているのに対応が遅い」が見えます。送る時間より、この時間のほうが結果に効くことが多くあります。
時期の考え方
曜日と時間の他に、時期があります。
- 連休の前後:連休中は読まれても返信が遅れる。連休明けに対応が集中しないよう、送る量を調整する
- 年度や期の切れ目:在職中の人は動きやすい時期と動きにくい時期がある。学生は選考の時期で変わる
- 自社の繁忙期:返信に対応できない時期は、送る量を減らす。対応できないのに送ると、返信を待たせる
- 募集の締切がある場合:締切の直前に送っても、相手が動く時間が無い。余裕を持って
「対応できない時期に送らない」が、時期の原則です。送ることより、返信に対応できることが先です。
送りだめと分散
まとめて送るか、分けて送るかも決めておきます。
| やり方 | 向く状況 | 注意 |
|---|---|---|
| 週に一度、まとめて送る | 送る人の時間が限られている | 返信もまとまって来る。対応の枠を翌日に取る |
| 週に数回、分けて送る | 返信の対応を分散したい | 送る枠が複数要る。続くか |
| 読んだらすぐ送る | その職種の人が自分で送る | 送る時間がばらつく。台帳で見にくい |
どれが良いかは、送る人と対応する人の時間で決めます。「まとめて送って、翌日に対応の枠を取る」が、多くの会社で続けやすい形です。OfferBoxでの送信ペースの考え方はOfferBoxの送信ペースの決め方で書きましたが、Wantedlyでも同じです。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 送る枠を決める | 送る人(人事か、その職種の人) |
| 返信に対応する人と時間を決める | 人事 |
| 台帳に曜日・時間を残す | 送った人 |
| 数か月分の傾向を見る | 人事 |
| 月に一度、1要素試す | 人事 |
| 時期の調整(連休・繁忙期) | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、決める軸の整理、台帳の型、傾向の見方、試し方の設計、時期の調整の考え方までで、送ること、返信への対応、枠の確保は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは順番の話です。当社がWantedlyのスカウトの相談で「いつ送るのが良いか」と聞かれたとき、答える前に確かめるのは、文面に相手の一文があるか、絞り込みが読める数になっているか、返信に翌日までに対応できているか、の3つです。この3つが成り立っていない会社で、送る時間を工夫しても、返信は変わりません。3つが成り立っている会社は、送る時間を変えても、返信の差は小さいことがほとんどです。当社が時間の話をするのは、3つが整ったあとで、台帳が数か月分溜まってからです。それまでは、「送る人が続けられる時間に送ってください」とだけお伝えしています。時間は、最後に調整するものです。
まとめ
- 送る曜日と時間は「一般に良い時間」ではなく、送る人がまとめて読める時間と、返信に対応できる時間から決める
- 相手の属性(在職中・学生・独立)で読む時間は違い、自社の相手がいつ読むかは送って台帳で見るまで分からない
- まず送る側の都合で送り、返信の曜日・時間を数か月残し、傾向があれば寄せ、月に一度1要素ずつ試す
- 連休・年度の切れ目・自社の繁忙期は、返信に対応できるかで送る量を調整する
- 返信は文面と絞り込みで決まり、時間はその次。返信への対応の速さのほうが、送る時間より結果に効く
よくある質問
夜や休日に送ったほうが、相手が読みやすいのではないですか
在職中の相手なら、そういう傾向はあります。ただし、夜や休日に返信が来て、翌営業日まで対応しないなら、相手を待たせます。送る時間より、返信への対応の速さのほうが効きます。夜や休日に送るなら、翌朝すぐ対応する形を決めてからにします。
台帳が溜まるまで、何もしないのですか
送る人が続けられる時間に送ります。それが最初の答えです。台帳は、送りながら溜まります。数か月後に傾向を見て、寄せられる範囲で寄せます。
スカウトを送る時間の設計は、御社に相談できますか
できます。当社は、決める軸の整理、台帳の型、傾向の見方、試し方の設計、時期の調整の考え方を支えられます。送ることと、返信への対応は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
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