GreenでWebディレクターを採る|制作と進行の比重を書く
Webディレクターほど、会社によって仕事の中身が違う職種は多くありません。ある会社では、ワイヤーフレームを描き、原稿を書き、簡単なコーディングまでこなす「手を動かす人」です。別の会社では、顧客との窓口となり、デザイナーやエンジニアの予定を組み、品質を確認する「人を動かす人」です。求人票にこの比重が書かれていないと、候補者は自分の経験が通用するかどうかを判断できません。 この記事では、GreenでWebディレクターを採るときに、制作と進行の比重をどう書き、声のかけ方や選考にどうつなげるかを整理します。掲載先のGreenは、株式会社アトラエが運営する中途採用向けの求人サイトで、IT・Web業界が中心です。
ディレクターの仕事を「制作」と「進行」に分ける
Webディレクターの仕事を、大きく二つに分けて考えます。
- 制作:サイトの構成を考える、ワイヤーフレームを描く、原稿を書く・直す、簡単な画像の作成やコーディングをする
- 進行:顧客や社内の依頼を受けて要件をまとめる、見積もりを作る、制作の担当者を割り振る、スケジュールを管理する、仕上がりを確認する
求人票では、この二つの比重を目安で示します。「制作が六割、進行が四割」のように数字で書けなくても、「ワイヤーフレームまではディレクターが描き、デザインとコーディングは専任の担当者が行う」と書けば、候補者は自分の手がどこまで動くのかを想像できます。
会社の形によって比重は変わる
同じWebディレクターでも、会社の形によって比重の傾向が違います。
| 会社の形 | 比重の傾向 | 候補者が気にする点 |
|---|---|---|
| 制作会社(受託) | 進行の比重が大きい。顧客対応が中心 | 案件の数、顧客の業界、残業の実態 |
| 事業会社(自社サイト・サービス) | 制作と改善の比重が大きい | 数値を見て改善できるか、社内の調整の多さ |
| 広告・マーケティング会社 | 進行と分析の比重が大きい | 扱う予算の規模、成果の測り方 |
| 少人数の会社 | 制作も進行も一人で担う | 一人でどこまで抱えるか、相談相手の有無 |
自社がどれに近いかを踏まえ、比重と合わせて「なぜその比重なのか」を一文添えると、候補者の納得感が増します。
エージェントベストの見解
Webディレクターの求人を作る前に、先にやっておきたいのは「今いるディレクター、またはディレクターの仕事を兼ねている人の一週間を書き出す」ことです。採用を考える会社の多くは、ディレクターの仕事を頭の中で理想の形に置き換えて求人票を書きます。すると、求人票には「企画から携われる」と書いてあるのに、実際の仕事の大半が顧客からの細かな修正依頼の対応だった、ということが起きます。候補者は面接でその差に気づくか、入社してから気づきます。当社が求人票の作成を手伝うときは、先に一週間の実際の仕事を書き出してもらい、その中から制作と進行の比重を出します。理想の比重は「今後の方向」として別に書きます。今と今後を分けて書くだけで、面接での説明もぶれなくなります。
求人票に書くこと
比重のほかに、Webディレクターの候補者が判断に使う情報を求人票に入れます。
- 扱う案件やサイトの種類:コーポレートサイト、ECサイト、メディア、サービスの画面など
- 一人が同時に担う案件の数:一件に集中するのか、複数を並行するのか
- 一緒に働く人:社内のデザイナーやエンジニアの人数、外部の協力会社の有無
- 顧客との関わり方:直接やり取りするのか、営業が間に入るのか
- 成果の測り方:納期と品質か、サイトの数値の改善か
求人のタイトルにも比重を反映させます。「Webディレクター募集」だけでは、一覧の中で他社と見分けがつきません。「顧客と直接向き合い、構成から公開まで担うWebディレクター」「自社ECの数値を見て改善を回すWebディレクター」のように、比重の中心を一言で入れると、合う候補者の目に留まりやすくなります。
特に、同時に担う案件の数は、制作会社のディレクターを経験した人が強く気にする点です。案件の数が多い場合は、それを補う体制(進行の管理を手伝う担当者がいる、など)も一緒に書きます。
声をかける相手の選び方
ディレクターの候補者に向けては、Greenの「気になる」やスカウトを使って、こちらから声をかけられます。Webディレクターの候補者は、職務経歴書に担当した案件の種類や役割を書いていることが多いので、そこから比重を読み取ります。
- 制作の比重が大きい会社:デザイナーやコーダー出身で、ディレクションに移った人、または移りたい人
- 進行の比重が大きい会社:制作会社で複数案件を並行してきた人、営業経験のあるディレクター
- 改善の比重が大きい会社:事業会社で自社サイトの改善を担い、数値を見てきた人
スカウトの文面では、比重をそのまま書きます。「当社のディレクターは、ワイヤーフレームの作成から公開後の改善までを担います」と書くと、合う人は関心を持ち、合わない人は見送ります。見送られることも、ずれた応募を減らすという意味で役に立っています。
選考で確かめること
選考では、比重に合わせて聞く内容を変えます。制作の比重が大きいなら、過去に作ったワイヤーフレームや構成案を見せてもらい、どう考えて作ったかを聞きます。進行の比重が大きいなら、納期が厳しい案件や、顧客の要望が変わった案件をどう進めたかを聞きます。
面接の場で、自社の過去の案件を題材にした簡単な問いを出すのも一つの方法です。「この依頼を受けたら、最初に顧客に何を確認するか」と聞くと、要件のまとめ方や優先順位のつけ方が具体的に見えてきます。
どちらの場合も、デザイナーやエンジニアとの関わり方を聞くと、チームの中での振る舞いが見えます。「依頼をするとき、どこまで決めてから渡していたか」という質問は、制作と進行の両方の力を確かめるのに使えます。
エージェントベストの見解
Webディレクターは、候補者の層が厚い職種である一方、職種名が同じでも経験の中身が大きく違うため、書類選考の段階でずれが起きやすい職種です。当社がGreenの運用を代行していると、ディレクターの求人には、制作会社の進行経験者、事業会社の改善担当、デザイナーからの転身希望者など、さまざまな背景の人から応募が集まる傾向があります。応募の数だけを見ると順調に見えても、比重の合う人が少なければ、面接の時間ばかりが増えます。そのため、運用を始めて最初の数週間は、応募者を背景ごとに分けて、どの背景の人が面接に進みやすいかを確かめます。そのうえで、求人票の比重の書き方や、スカウトを送る相手を調整します。応募の数より、背景の内訳を見ることを勧めています。
まとめ
- Webディレクターの仕事は、制作と進行に分けて、比重を求人票に書く
- 制作会社・事業会社・広告会社・少人数の会社で、比重の傾向が違う
- 求人票は理想ではなく今の仕事をもとに書き、今後の方向は別に示す
- 声をかける相手は、比重に合う経歴の人を選び、文面にも比重を書く
- 運用を始めたら、応募の数より背景の内訳を見る
よくある質問
Webディレクターとプロジェクトマネージャーの違いは、求人票でどう書き分けますか
会社によって呼び方が違うため、職種名より仕事の中身で区別します。サイトの構成や制作物の品質まで見るならディレクター、複数の職種をまたいだ大きな案件の進行を担うならプロジェクトマネージャー、と書く会社が多いようです。
デザインやコーディングのスキルは求めたほうがよいですか
制作の比重が大きいなら、歓迎条件に入れる価値があります。進行の比重が大きいなら、制作の工程を理解していれば十分なことが多く、必須にすると対象を狭めすぎることがあります。
未経験からディレクターを目指す人を採ることはできますか
社内に教えるディレクターがいれば可能です。その場合は、最初に担当してもらう仕事の範囲(進行の補助から始める、など)を求人票に書き、経験者向けの求人とは分けて募集します。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
GreenでのIT・Web職の採用、手が回っていますか
- 求人票・「気になる」・スカウト・面接調整まで、いまの運用を一緒に点検します
- Green運用代行は入社時のみ課金の当社成功報酬(1名50万円・税別)。当社への初期費用・月額固定費はかかりません(Greenの利用料金は別途)
- エンジニア・PdM・デザイナー・ビジネス職の採用設計から相談できます
この記事の内容に合うサービス:Green運用代行 ↗成功報酬・入社時1名50万円