受託開発会社のGreen活用|案件の多様さをどう見せるか
受託開発会社の強みの一つは、さまざまな業界や技術の案件に関われることです。けれども、求人票で「多様な案件に携われます」と書くだけでは、候補者には入社後に何をするのか分からないと受け取られることがあります。案件の多様さを、具体的な経験の積み方として見せられるかどうかが、受託開発会社の採用を左右します。この記事では、受託開発会社がGreenを活用するときに、案件の多様さをどう見せ、運用をどう設計するかを整理します。Greenは株式会社アトラエが運営する中途採用の求人サイトで、受託開発を含むIT・Web業界の求人が中心です。
受託開発会社の採用の構造
受託開発会社の採用には、次のような特徴があります。
- 案件の状況で必要な人が変わる:大きな案件を受注したときに急いで人が必要になる一方、案件の切れ目では採用を控えることもある
- 自社開発の会社と比べられやすい:候補者の中には、自社のサービスを作る仕事に移りたいと考える人も多い
- 技術の幅が広い:案件ごとに使う技術が違い、一つの技術に絞った求人が書きにくい
Greenは、IT・Web業界を中心とした中途採用の求人サイトなので、受託開発の経験者にも、受託開発に関心のある自社開発の経験者にも出会える可能性があります。自社開発の会社の求人と並んで読まれることを前提に、受託開発ならではの魅力を言葉にすることが大切です。
案件の多様さを「経験の積み方」に変える
案件の多様さを魅力として見せるには、候補者の視点で「入社すると、どんな経験が積めるか」に言い換えます。
| 会社が言いたいこと | 候補者に伝わる書き方の例 |
|---|---|
| 多様な業界の案件がある | 「金融・小売・医療の三つの業界の案件が中心で、二年ほどで二つ以上の業界の業務を理解できる」 |
| さまざまな技術を使う | 「案件ごとに技術を選ぶ。設計の段階から、技術の選定に関わる機会がある」 |
| 上流から関われる | 「顧客との要件の打ち合わせに、エンジニアも同席する」 |
| 案件の規模が幅広い | 「少人数で短期間に作る案件と、大人数で長く関わる案件の両方がある」 |
言い換えるときに気をつけたいのは、多様さの「上限」も書くことです。案件の種類が多いと書くと、候補者の中には、毎月のように違う案件に移るのではないかと心配する人もいます。一つの案件にどのくらいの期間関わることが多いのか、並行して担う案件はいくつ程度か。こうした目安があると、多様さが落ち着いた経験の積み方として伝わります。技術についても同じで、「案件ごとに技術を選ぶ」と書くなら、社内でよく使う技術の組み合わせを二つ三つ挙げておくと、候補者は自分の経験との重なりを測れます。
さらに、過去の案件の例を、守秘の範囲で書きます。「小売業の顧客向けに、店舗の在庫を管理するアプリを開発」のように、業界と作ったものを一行で書くだけでも、候補者は仕事の中身を想像できます。
エージェントベストの見解
受託開発会社の求人で、先に決めておきたいのは「案件の配属を誰が、どう決めるか」です。案件の多様さを魅力として書いても、入社後に本人の希望と関係なく配属が決まり、同じ種類の案件ばかりが続くと、候補者の期待とずれます。経験のある候補者ほど、面接で「案件はどう決まるのか」を聞きます。そのとき「会社の都合で決まる」としか答えられないと、多様さの魅力は伝わりません。当社が求人票を作るときは、配属の決め方を経営か開発の責任者に聞き、「本人の希望と経験を踏まえ、半年ごとに案件の希望を聞く面談がある」といった具体的な仕組みを書きます。仕組みがない場合は、作ることを検討してもらいます。配属の決め方が見えると、多様さは「いろいろやらされる」ではなく「選びながら経験を積める」と受け止められます。
自社開発の会社と比べられたときの見せ方
受託開発会社の求人は、自社開発の会社の求人と比べられます。候補者が自社開発を選ぶ理由には、「作ったものの、その後を見られる」「自分たちで優先順位を決められる」といったものがあります。受託開発会社が、その比較の中で選ばれるためには、受託ならではの点を具体的に書きます。
- 短い期間で多くの経験を積める:一つのサービスに長く関わるより、さまざまな業務と技術に触れられる
- 顧客と直接向き合える:作ったものを使う人の声を、直接聞ける
- 技術の選び方を学べる:案件ごとに最適な技術を選ぶ経験が積める
あわせて、自社開発との違いで、候補者が不安に感じそうな点にも答えます。納期の厳しさ、残業の実態、顧客の要望の変化への対応などです。ここを伏せると、入社後に「思っていたより厳しい」と感じる原因になります。
運用の設計
受託開発会社がGreenを運用するときは、案件の状況に合わせて動き方を変えます。
- 常に出しておく求人:会社の紹介と、受託開発の魅力を伝える求人。急ぎでなくても、関心のある人と接点を持つ
- 案件に合わせて出す求人:大きな案件の受注に合わせて、必要な技術や経験を具体的に書いた求人
- 声をかける対象:案件で使う技術の経験者に、「気になる」やスカウトで声をかける
案件に合わせて出す求人では、案件の中身を守秘の範囲で書き、関わる期間の目安と、その後の配属の考え方も添えます。「この案件の終了後は、本人の希望を踏まえて次の案件を決める」と書けば、候補者は一つの案件のためだけに採用されるのではないと理解できます。
案件の切れ目で採用を止める会社は、止めている間も、常に出しておく求人だけは残しておくことを勧めます。採用を再開するたびに一から求人票を書き直すと、立ち上がりに時間がかかるうえ、候補者から見ると「時々しか募集していない会社」に映ります。会社の紹介と受託開発の魅力をまとめた求人を一本置いておけば、関心を持った人との接点が途切れません。
スカウトの文面では、候補者の経験と、自社の案件の重なりを示します。「〇〇業界の業務システムの経験を拝見しました。当社でも同じ業界の顧客の案件が増えています」のように書くと、候補者は自分の経験の活き方を想像できます。
エージェントベストの見解
受託開発会社が、大きな案件の受注に合わせて急いで採用を始めるとき、Greenのような求人型の媒体だけで間に合うかどうかは、求める経験の幅で変わります。人材紹介も行う立場から言うと、特定の業界の業務経験や、特定の技術の深い経験を求める場合は、対象の候補者が限られるため、紹介を併用するほうが早く会えることがあります。一方、案件で使う技術の経験があれば業界は問わない、という条件なら、求人型で広く声をかけるほうが出会いの数を増やせます。急ぎの採用ほど、条件を「欠かせないもの」と「あればよいもの」に分けてから、経路を選ぶことを勧めています。
まとめ
- 受託開発会社の候補者は、自社開発の会社と比べながら求人を読んでいる
- 案件の多様さは、「入社するとどんな経験が積めるか」に言い換えて書く
- 案件の配属の決め方を書くと、多様さが「選びながら経験を積める」と受け止められる
- 受託ならではの魅力と、候補者が不安に感じそうな点の両方に答える
- 常に出しておく求人と、案件に合わせて出す求人を分けて運用する
よくある質問
案件の顧客名は、求人票に書いてよいですか
顧客との契約で公表が認められている場合を除き、顧客名は書かず、業界と作ったものの種類で伝えます。面接の場で、秘密保持の取り決めをしたうえで詳しく伝える方法もあります。
客先に常駐する案件がある場合、どう書けばよいですか
常駐の有無と割合、常駐先での働き方を正直に書きます。自社内で開発する案件と、客先に常駐する案件の両方がある場合は、その比率と配属の決め方を示すと、候補者が判断しやすくなります。
自社サービスも持っている受託開発会社は、どう見せればよいですか
受託と自社サービスの両方に関われる可能性があるなら、それは魅力になります。ただし、自社サービスに関われる人数や条件が限られている場合は、それも書いておきます。期待だけを高めると、入社後のずれにつながります。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
GreenでのIT・Web職の採用、手が回っていますか
- 求人票・「気になる」・スカウト・面接調整まで、いまの運用を一緒に点検します
- Green運用代行は入社時のみ課金の当社成功報酬(1名50万円・税別)。当社への初期費用・月額固定費はかかりません(Greenの利用料金は別途)
- エンジニア・PdM・デザイナー・ビジネス職の採用設計から相談できます
この記事の内容に合うサービス:Green運用代行 ↗成功報酬・入社時1名50万円