不動産テック企業のGreen活用|業界の課題と開発の役割

Green・IT中途採用業界別 更新日 2026/10/16

物件情報の管理、内見の予約、契約の手続き、賃貸管理、投資の分析。不動産テック企業が作るプロダクトは、長く紙と電話とFAXで回ってきた業務を置き換えるものが多くあります。エンジニアの採用では、この「業界の古さ」を魅力として伝えるか、不安として受け取られるかで、応募が分かれます。結論を先に言うと、業界の課題は「遅れている」と書くより、「現場の誰が、どの作業に、どれだけ手間をかけているか」を描写し、そのうえで開発が担う範囲をはっきり書くほうが、候補者の関心を引きやすくなります。 媒体として扱うGreenは、株式会社アトラエが運営する、IT・Web業界の中途採用を中心にした求人サイトです。料金などの仕様には触れず、不動産テックならではの見せ方に絞ります。

不動産テックの採用構造とGreenの相性

不動産テックの開発組織は、事業の形によって性格が変わります。仲介や管理の会社向けにSaaSを提供する会社、自社で仲介や買取をしながら仕組みを作る会社、投資や価格査定のデータを扱う会社。どれも「不動産」と括られますが、エンジニアの仕事はまったく違います。

候補者の多くは、不動産業界そのものに詳しくありません。持っているイメージは、住まい探しで接した仲介店舗か、ニュースで見る開発の話くらいです。そのため、「不動産×テクノロジー」という言葉だけでは、自分がどんな画面を作り、どんなデータを扱うのかが想像できません。

求人票を読んで応募を判断するGreenのような媒体では、この想像の材料を求人票の中に置けるかどうかが勝負になります。仕事の中身を描写できる会社ほど、この型の媒体と相性がよくなります。

業界の課題を「描写」で書く

「アナログな業界をDXする」という書き方は、多くの会社が使うため、読み手の印象に残りにくくなります。代わりに、現場の作業を一つ取り上げて描写します。

こうした描写の後に、「自社のプロダクトは、このうちどこを置き換えているか」「まだ置き換えられていないのはどこか」を書きます。まだ置き換えられていない部分こそが、これから入る人の仕事です。

業界の課題を書くときに避けたいのは、現場の人を下に見る書き方です。長く紙で回ってきたのには理由があり、現場の人はその中で工夫を重ねています。顧客となる現場の担当者を尊重する書き方のほうが、プロダクトに真剣に向き合っている会社だと伝わります。

エージェントベストの見解

不動産テック企業の求人票を見直すと、「不動産の知識は不要です」と書いてあるのに、面接では業界の用語が次々に出てくる、というずれをよく見かけます。候補者は求人票を信じて応募するので、面接で用語が分からないと「やはり業界経験者を求めているのでは」と感じ、辞退につながります。当社がこの業界の会社に勧めるのは、求人票の段階で「入社後にどう業界を覚えるか」を書いておくことです。たとえば、入社後しばらくは顧客の現場に同行する機会がある、社内に業界出身の社員がいて質問できる、といった具体です。知識は不要と書くなら、知識をどう埋めるかまでを書く。そこまで書いてある求人票は、業界未経験の候補者にとって応募の不安を大きく下げます。

開発の役割をはっきりさせる

不動産テックでは、開発チームが担う範囲が会社によって大きく違います。求人票で次の点をはっきりさせます。

  1. 顧客と直接話すか:開発者が現場の担当者に話を聞きに行くのか、プロダクトマネージャーや営業が間に入るのか
  2. 扱うデータの性質:物件情報、契約情報、入居者の個人情報、価格のデータなど。それぞれの扱いの難しさ
  3. 外部との連携:他社のシステムや、業界で使われている既存の仕組みとの連携がどのくらいあるか
  4. 技術の選び方:誰が、どんな基準で技術を選んでいるか
  5. 事業部門との距離:自社で仲介や管理もしている会社では、現場の社員と開発がどう関わっているか

とくに5つ目は、自社で不動産の事業もしている会社にとって大きな魅力になりえます。現場がすぐそばにあり、作ったものをすぐ使ってもらえる環境は、Web系の自社サービスでも得にくいものです。

Greenでの運用

Greenで候補者に接点を作る手段は、互いに送り合える「気になる」と、企業からのスカウトです。不動産テックの場合、候補者の経歴の中から次のような接点を探すと、文面が具体的になります。

スカウトの文面では、相手の経験のどこが、自社のどの課題に効くかを一文で書きます。業界の説明を長く書くより、「あなたが前の仕事でやっていたこの作業が、うちのこの場面で活きる」と書くほうが読まれます。文面の組み立てにはエンジニア向けスカウト文面の型も参考になります。

エージェントベストの見解

不動産テックの採用で、媒体で採るか紹介で採るかを迷う会社には、「業界の説明にどれだけ時間がかかるか」で考えることを勧めています。当社は紹介でも採用を支援しているので、両方の動きを見ています。紹介では、担当者が候補者に業界の背景を口頭で説明できるため、業界になじみのない候補者でも面接に進みやすい面があります。一方、Greenのような媒体では、候補者は求人票だけで判断するので、説明の材料が求人票に揃っていないと応募まで至りません。逆に言えば、求人票に業界の描写と開発の役割を十分に書ければ、媒体だけでも業界未経験の候補者に届きます。当社のGreen運用代行では、この求人票の作成から、スカウト、応募対応、日程調整までを受け、合否は企業側で判断していただきます。費用は採用した方の入社時に1名50万円(税別)の成功報酬です。

面接で業界の話をどう扱うか

求人票で業界の描写を十分に書いても、面接で話が通じなければ、候補者の不安は戻ってきます。面接官が無意識に業界の用語を使うと、候補者は質問しづらくなり、分からないまま面接が終わります。

面接の前に、次の準備をしておくと、業界になじみのない候補者でも話についてこられます。

面接の中で業界の説明に時間を使いすぎると、候補者の経験を聞く時間が足りなくなります。説明は資料に任せ、面接では候補者がこれまで作ってきたものと、自社の課題がどう重なるかに時間を使います。

まとめ

よくある質問

業界経験者を優先したほうが早く立ち上がりますか

ポジションによります。業界の業務を深く理解して設計する役割なら、業界経験が効く場面はあります。一方、開発の多くは業務システムやデータ連携の経験で十分に対応できます。業界経験を必須にすると候補者の幅が狭くなるので、歓迎要件に置き、立ち上がりの支え方を書くほうが現実的です。

自社で仲介や管理もしている場合、求人票にどう書けばよいですか

現場の社員と開発の距離が近いことを、具体的な場面で書きます。たとえば、新しい機能を作ったら翌週には現場で使ってもらい、その声を直接聞ける、といった描写です。現場がそばにあることは、開発者にとって大きな判断材料になります。

不動産業界の他の媒体の選び方も知りたいです

新卒採用を含めた考え方は不動産業界の採用媒体の選び方にまとめています。中途でIT職を採る場合の媒体の考え方はIT・Web業界の採用媒体の選び方も参考になります。

出典

本記事は 2026/10/16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。

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