OfferBoxで営業職を採るオファー文面の書き方|誰に何をどう売るか
OfferBoxで営業職を採る会社は多く、学生の側から見ると「営業職のオファー」は最も見慣れた文面です。結論から言うと、営業職の文面で書くのは「営業」の説明ではなく、「誰に、何を、どう売る仕事か」を一つだけ具体に書き、それを学生の自由記述にある行動とつなぐことです。 「営業」の一語で閉じる学生と、営業を志望している学生の両方に、同じ文面は届きません。この記事では、営業職志望の学生がOfferBoxで何を見ているか、文面に書くこと、営業を志望していない学生への送り方、検索条件と面談への接続を整理します。文面全体の基本はOfferBoxのオファー文面の基本で書いたので、ここでは営業職に固有の部分だけを扱います。OfferBoxの仕様や数値には触れず、運用の考え方だけを書きます。
営業職志望の学生がOfferBoxで見ているもの
営業職を志望する学生は、オファーを開いたときに「営業かどうか」ではなく「どの営業か」を見ています。営業と一口に言っても、学生が思い浮かべる仕事はばらばらです。
| 学生が見分けたいこと | 例 |
|---|---|
| 誰に売るか | 法人か、個人か。決裁者か、担当者か |
| 何を売るか | 形のある商品か、サービスや仕組みか。単価が高いか、数を売るか |
| どう売るか | 新規に会いに行くか、既存の顧客を深めるか。一人で回すか、チームで分けるか |
| どう育つか | 最初の一年に何をするか。同行があるか、いつから一人で持つか |
| 数字の扱い | 目標がどう決まり、届かないときに何が起きるか |
営業を志望する学生ほど、この見分けを自分でしています。文面に「営業職を募集しています」としか書かれていないと、見分ける材料がなく、他社の文面と区別がつきません。逆に、この表のうち一つでも具体に書いてあれば、「この営業は自分に合うか」を学生が判断でき、合う学生は読み進めます。
もう一つ、営業職志望の学生が見ているのは「数字の話を隠していないか」です。目標や評価の話を文面から消すと、学生は「聞きにくいことを隠している」と受け取ります。細かく書く必要はありませんが、面談で話す前提であることは書いておきます。
文面に書くこと|「営業」を説明せず、仕事を一つ書く
営業職の文面は、次の順で組みます。
- 書き出し:学生の自由記述にある行動に触れる。「読んだ」「こう思った」「だから送った」の三つ
- 仕事の中身を一つ:上の表のうち、自社の営業を最も特徴づける一つを具体に書く
- 学生の行動とのつながり:その行動が、その営業のどこで活きると考えたか
- 数字の扱いに一言:目標と評価は面談で話す、と先に書く
- 次の行動を一つ:面談の案内だけ
書き出しに置く「学生の行動」は、営業に見えないものでかまいません。部活で後輩の練習を組んだ、アルバイトで常連客を覚えた、ゼミで発表の順番を調整した。こうした行動は、営業の「相手を見て動く」部分と重なります。文面では、学生の行動を営業の言葉に翻訳して見せます。「常連のお客様を覚えて声をかけていた、と書かれていました。うちの営業は、同じお客様に長く通って関係を作る仕事なので、その動き方が近いと思いお送りしました」のような形です。
仕事の中身は、一つに絞ります。表の五つを全部書くと会社紹介になり、長くなります。自社の営業を一言で特徴づけるものを、現場の営業担当に聞いて決めます。人事が決めると、求人票の言葉になりがちです。
エージェントベストの見解
営業職の文面で、発注側が最も誤解しているのは「営業は人柄で採るから、文面も人柄の話でよい」という考え方です。「明るい方」「人と話すのが好きな方」「挑戦したい方」。この言葉で書かれた文面は、どの会社の営業職にも当てはまり、学生には自分宛に読めません。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてOfferBoxの契約後の運用を見ていますが、営業職で承認が続いている会社の文面は、人柄の言葉が少なく、仕事の中身が具体です。「決裁者に会いに行く新規営業」「一社を数年かけて深める営業」「店舗を回って棚を作る営業」。学生は、人柄で選ばれたとは思いませんが、仕事の中身で選ばれたとは思います。人柄は、面談で確かめるものであって、文面で募るものではありません。文面から人柄の言葉を減らし、仕事の言葉を増やす。それだけで、営業職の文面は他社と見分けがつくようになります。
営業を志望していない学生に送るとき
OfferBoxでは、営業を志望していない学生にも送ることになります。営業志望だけに絞ると、送る相手が足りなくなるからです。このとき、文面でやってはいけないのは、「営業」の言葉を別の言葉に置き換えて隠すことです。
- 「営業」を「提案」「コンサルティング」「パートナー」などに言い換えない。面談で営業だと分かった学生は、隠されたと受け取る
- 代わりに、学生の志向と営業の共通点を書く。「人の課題を聞いて解決したい」と書いている学生には、自社の営業のどこがそれに当たるかを書く
- 営業を志望していない理由に、先回りしない。「営業に不安があるかもしれませんが」と書くと、学生の不安を決めつける形になる
営業を志望していない学生に届く文面は、「営業」を薄める文面ではなく、学生の志向に「この営業なら」と言える文面です。言えない学生には、送らない判断も必要です。
検索・ターゲットの考え方との関係
文面は、検索条件で決めた相手に向けて書くものです。営業職の場合、検索で「営業志望」に絞るか、志向や経験で広く取るかで、文面の書き出しが変わります。営業志望に絞った相手には「どの営業か」を先に書き、広く取った相手には「学生の行動と営業のつながり」を先に書きます。検索条件の考え方はOfferBoxで営業職志望の学生を見つける検索の考え方で書きました。文面を先に決めて検索を合わせるのではなく、検索で決めた相手に文面を合わせる順番です。
選考への接続|文面に書いたことを面談で確かめる
営業職の文面は、面談の入口です。文面に書いた「仕事の中身」と「数字の扱い」を、面談で同じ言葉で話します。
- 面談の担当は、文面に書いた営業をしている社員にする。人事だけの面談だと、学生が文面で見た仕事を確かめられない
- 数字の話を面談で出す。目標の決まり方、届かないときの動き方。文面で「面談で話す」と書いた以上、面談で話す
- 学生の行動と営業のつながりを、学生に聞く。文面で企業が翻訳した部分を、学生自身がどう思うかを聞く
文面で書いたことと面談で聞くことが揃っていると、承認から面談、面談から選考への歩留まりが読めるようになります。揃っていないと、承認は取れても面談で離れます。面談の組み方はOfferBoxの面談設計で書きました。
エージェントベストの見解
営業職の文面を書く順番として、当社が勧めているのは「文面を書く前に、どの営業かを現場と決める」ことです。多くの会社では、人事が文面を書き、現場が面談で話す、という分担になっています。この分担だと、文面の営業と面談の営業が別物になります。人事は求人票の営業を書き、現場は自分の営業を話すからです。順番を変えて、最初に現場の営業担当に「うちの営業を一言で言うと何か」を聞き、その一言を文面の中心に置くと、文面と面談が揃います。当社が運用を見ている会社でも、この一言が決まっている会社は、文面の書き直しが少なく、面談後の離脱も少ない傾向があります。営業職の文面で最初に決めるのは、書き出しでも締めでもなく、「どの営業か」の一言です。この一言は、営業職の検索条件を決めるときにも同じものを使います。
社内の分担
| 作業 | 担当 | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 「どの営業か」の一言を決める | 現場の営業担当 | 誰に、何を、どう売るかの一つ |
| 学生のプロフィールを読み、行動を拾う | 人事(または運用代行) | 拾う行動の種類を三つに揃える |
| 行動を営業の言葉に翻訳して書く | 人事 | 一言と行動のつなぎ方の型 |
| 数字の扱いを面談で話す | 現場の営業担当 | 目標の決まり方、届かないときの動き方 |
| 文面と面談のずれを見直す | 人事と現場 | 週に一度、承認と面談の結果を並べる |
営業職は、現場の営業担当が採用に協力しやすい職種です。自分の仕事を一言で言う、面談で数字の話をする、の二つだけを頼めば、文面全体を書いてもらう必要はありません。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 人柄の言葉だけで書く | 他社と見分けがつかず、開かれても閉じられる | 仕事の中身を一つ具体に書く |
| 営業の型を全部書く | 会社紹介になり、長くなる | 自社を最も特徴づける一つに絞る |
| 「営業」を言い換えて隠す | 面談で分かった学生が離れる | 営業と書き、志向との共通点を書く |
| 数字の話を消す | 隠していると受け取られる | 面談で話す、と一言書く |
| 文面と面談の担当が別 | 文面の営業と面談の営業がずれる | 現場の一言を文面の中心にする |
まとめ
- 営業職の学生は「営業か」ではなく「どの営業か」を見ている。誰に、何を、どう売るかを一つ書く
- 書き出しは学生の行動に触れ、その行動を営業の言葉に翻訳して見せる
- 人柄の言葉を減らし、仕事の言葉を増やす。人柄は面談で確かめる
- 営業を志望していない学生には、「営業」を隠さず、志向との共通点を書く
- 文面に書いた仕事と数字の扱いを、面談で同じ言葉で話す。担当は現場の営業
よくある質問
営業職が複数あります。文面は分けるべきですか
分けます。「法人向けの新規営業」と「既存顧客を深める営業」は、学生にとって別の仕事です。一つの文面にまとめると、どちらの学生にも自分宛に読めません。送る相手を決めた時点で、どの営業の文面かを決め、書き出しと仕事の中身をその営業に合わせます。文面の数が増えることより、一通ごとに届くことを優先します。
目標や評価の話を文面に書くと、学生が引きませんか
細かい数字を文面に書く必要はありません。書くのは「目標と評価の仕組みは面談で話します」の一言です。この一言があるだけで、学生は「隠していない」と受け取ります。引くのは、数字を書いたときではなく、数字の話を避けたと感じたときです。面談で話す内容は、現場の営業担当と事前に揃えておきます。
営業職の文面は、運用代行に頼めますか
頼めますが、「どの営業か」の一言は社内で決めておきます。代行に任せられるのは、学生のプロフィールを読み、行動を拾い、決まった一言とつなげて書く作業です。一言が決まっていないと、代行は求人票の言葉で書くしかなく、人柄の文面になります。範囲の決め方は運用代行に任せる範囲で書きました。
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