OfferBoxでコンサルタントを採るオファー文面の書き方|案件と最初の年
OfferBoxでコンサルタントを採るとき、文面で最も多い失敗は「コンサルタントは学生に人気だから、魅力を強く書けば届く」と考えることです。結論から言うと、コンサルタント志望の学生に届く文面は、「経営に近い」「若手から裁量」「成長環境」の言葉で盛った文面ではなく、どのコンサルかを一つ、案件を一つ抽象化して書き、最初の年に何をするかを正直に書いた文面です。 コンサルタント志望の学生は、複数のコンサルティング会社のオファーと選考を並べて見ています。盛るほど、比べられて残りません。この記事では、コンサルタント志望の学生がOfferBoxで何を見ているか、文面に書くこと、案件の書き方、面談への接続を整理します。文面全体の基本はOfferBoxのオファー文面の基本で書いたので、ここではコンサルタントに固有の部分だけを扱います。OfferBoxの仕様や数値には触れず、運用の考え方だけを書きます。
コンサルタント志望の学生がOfferBoxで見ているもの
コンサルタントを志望する学生は、オファーを開いたときに、次のことを見ています。
| 学生が見分けたいこと | 文面で見ている箇所 |
|---|---|
| どのコンサルか | 戦略、業務、IT、人事、中小企業向けなど、何を扱う会社か |
| 誰の何を解くのか | 顧客の種類と、その顧客が抱えている課題の種類 |
| 最初の年に何をするか | 資料作りか、現場に出るのか、誰の下で何を担うのか |
| 誰が育てるのか | 案件の中で誰が見てくれるのか。案件と案件の間に何があるのか |
| 言葉が正直か | 「経営に近い」「裁量」の言葉が、実態と合っているように読めるか |
最後の一つが、コンサルタントの文面で特に重要です。コンサルタント志望の学生は、会社の説明を読み慣れています。「経営に近い仕事」「若手から裁量」「圧倒的な成長」のような言葉は、多くの会社の文面に並んでいるので、学生には区別が付かず、むしろ「中身が書けない会社」と読まれます。逆に、「最初の年は先輩の案件で議事録と調査を担い、二年目から自分の担当を持つ」のように書いてあれば、正直な会社として読まれます。
もう一つ、学生が見ているのは名義です。人事名義の文面は、会社の案内として読まれます。現場のコンサルタントの名義であれば、「案件を持っている人が、自分の何かを見て送った」と受け取ります。
文面に書くこと|どのコンサルか、案件を一つ、最初の年を正直に
コンサルタント向けの文面は、次の順で組みます。
- 書き出し:学生の経験に触れる。「読んだ」「こう思った」「だから送った」の三つ
- どのコンサルかを一つ:何を扱い、誰の何を解く会社か。「コンサルティング」の一語で止めない
- 案件を一つ、抽象化して:顧客が特定できない形で、どんな課題を、どう進めたか
- 最初の年に何をするかを正直に:資料作りなら資料作り。現場に出るなら、どの場面で
- 次の行動を一つ:現場のコンサルタントとの面談の案内だけ
三つ目の「案件を一つ」が、コンサルタントの文面の中心です。「様々な業界のクライアントの課題を解決しています」では、何をしているか分かりません。「地方の製造業で、受注が増えているのに利益が残らない理由を、工程ごとの時間を測るところから調べた」のように、顧客が特定できない形で、課題と進め方を一つ書きます。顧客の名前、業界と規模の組み合わせで特定できる情報は書きません。
書き出しで学生の経験に触れるとき、コンサルタントの場合は「論理的」「優秀」「地頭」の言葉ではなく、「分解した」「調べて結論を出した」「人を動かした」の行動で触れます。「サークルの集客が落ちた原因を、学年ごと・時期ごとに分けて調べて、告知の時期を変えたのを読みました」のような形です。営業職で学生の行動を仕事の言葉に翻訳する考え方はOfferBoxで営業職を採るオファー文面の書き方で書きました。
エージェントベストの見解
コンサルタントの文面で、発注側が最も誤解しているのは「コンサルタントは人気の職種だから、魅力を強く書けば学生が来る」という考え方です。人気の職種ほど、学生は複数の会社を並べて読んでいます。並べて読まれる文面で「経営に近い」「裁量」を書くと、同じ言葉を書いている他社と横並びになり、規模や知名度で比べられます。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてOfferBoxの契約後の運用を見ていますが、コンサルタントで承認と面談が続いている会社は、規模や知名度に関係なく、案件を一つ具体的に書き、最初の年に何をするかを正直に書いています。学生は「この会社に入ったら、最初の年にこの案件のこの部分をやる」が想像できる文面を残します。想像できない文面は、どれだけ魅力の言葉が多くても残りません。知名度で比べられる土俵から降りるには、盛るのではなく、案件と最初の年の中身で書くことです。
案件の書き方|顧客を特定させず、課題と進め方を書く
コンサルタントの文面で案件を書くとき、守ることが三つあります。
- 顧客が特定できる情報を書かない:社名はもちろん、業界と地域と規模の組み合わせで絞れる書き方もしない
- 課題と進め方を書き、結果を盛らない:「利益が倍になった」のような結果より、「何を調べて、何を変えたか」を書く。結果の数値は書かない
- 自社が担った部分を書く:案件全体ではなく、自社のコンサルタントが実際に手を動かした部分。新卒が入ったら、その部分のどこを担うか
案件を一つに絞ると、その案件に近い経験を持つ学生に送ることになります。「分解して調べた」経験を持つ学生には、調べる工程が中心の案件を、「人を動かした」経験を持つ学生には、現場に入って進める案件を書きます。案件が複数あるなら、案件ごとに文面を分けます。文面の失敗の型はOfferBoxのオファー文面でやりがちな失敗で書きました。
最初の年を正直に書く
コンサルタント志望の学生が、入社後に最も差を感じるのが、「最初の年に何をするか」です。
- 資料作りと調査が中心なら、そう書く:「最初の年は先輩の案件で調査と資料を担います」と書く。それを経てどこに向かうかも書く
- 最初から現場に出るなら、どの場面かを書く:「顧客との打ち合わせに同席し、議事録と次の宿題を持つ」のように
- 「若手から裁量」を書かない:書くなら、何の裁量を、いつから持つのかを具体的に
- 案件と案件の間に何があるかを書く:案件がない期間に何をするのか。育成か、営業か、社内の仕事か
最初の年を盛ると、面談で分かった学生が離れます。正直に書くと、その内容で来られる学生だけが面談に進み、面談後の離脱が減ります。
検索・ターゲットの考え方との関係
コンサルタントの文面は、「どのコンサルか」「案件の種類」で書き出しが変わるので、検索もそれに合わせて組みます。コンサル志望で絞った相手には案件を先に、コンサル志望以外で「分解した・調べた」行動を持つ相手には、その行動と案件のつながりを先に書きます。検索の考え方は、次の記事で書きます。
選考への接続|現場のコンサルタントが面談に出る
コンサルタントの文面は、面談で現場のコンサルタントが案件の話をすることを前提に書きます。
- 面談の担当は、名義になったコンサルタントか、文面に書いた案件を担った人:人事だけで面談をしない
- 文面で書いた案件を、面談で一段細かく話す:何を調べ、どこで詰まり、どう進めたか
- 最初の年は、面談でも同じことを言う:文面と面談で違うと、学生はそこで離れる
- ケース面接や課題を課すなら、文面か面談前に伝える:当日に求めると、学生は準備がなく、会社への印象が下がる
文面と面談で話すことが揃っていると、承認から面談、面談から選考への流れが読めます。面談の組み方はOfferBoxの面談設計、現場の社員を面談に出す整え方はOfferBoxの面談に現場の面接官を出すで書きました。
エージェントベストの見解
コンサルタントの文面を書く順番として、当社が勧めているのは「文面を書く前に、案件を一つ話せるコンサルタントを決める」ことです。多くの会社では、人事が会社の説明から文面を書き始め、案件の部分で手が止まり、「様々な業界の課題を解決」と書いて送ります。順番を変えて、最初に「面談に出るコンサルタント」を決め、その人に「最近の案件で、何を調べて何を変えたか」を一つ話してもらい、その人の名義で、その案件を書いた文面を送ると、文面と面談が揃います。当社が運用を見ている会社でも、コンサルタントに頼むことを「案件の一言」「送る前の確認」「面談」の三つに絞った会社は、協力が続き、文面の案件が更新されていきます。文面全体を書いてもらう必要はありません。コンサルタント採用で最初に決めるのは、文面の魅力の言葉ではなく、「誰の案件を書き、誰が面談に出るか」です。
社内の分担
| 作業 | 担当 | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 「どのコンサルか」「誰の何を解くか」の一文 | 経営者か現場の責任者 | 「コンサルティング」の一語で止めない |
| 案件の一言(何を調べ、何を変えたか) | 名義になるコンサルタント | 顧客が特定できない形で。結果を盛らない |
| 最初の年に何をするかの一文 | 現場の責任者 | 正直に。「裁量」を書くなら何の裁量か |
| 学生の行動を読み、文面を組む | 人事(または運用代行) | 「論理的」ではなく「分解した・調べた・動かした」で触れる |
| 名義の確認 | 名義のコンサルタント | 送る前に一度目を通す。顧客が特定できないかも確認 |
| 面談で案件と最初の年を話す | 名義のコンサルタント | 文面に書いたことを同じ言葉で |
コンサルタントに頼むのは、案件の一言と、確認と、面談の三つです。文面の組み立てと送る作業は人事が持ちます。顧客が特定できないかの確認は、案件を知っているコンサルタント本人が行います。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「経営に近い」「裁量」「成長環境」で書く | 他社と横並びになり、知名度で比べられる | 案件を一つ、最初の年を正直に書く |
| 「様々な業界の課題を解決」と書く | 何をしている会社か分からない | 課題と進め方を一つ、抽象化して書く |
| 案件の結果を盛る | 結果の数値は確認できず、面談で確かめられて離れる | 何を調べ、何を変えたかを書く |
| 「論理的」「優秀」で学生に触れる | どの文面にも同じ言葉が並ぶ | 分解した・調べた・動かした行動で触れる |
| 人事名義で送り、人事だけで面談する | 案件の話ができず、比べられて残らない | 現場のコンサルタントの名義にし、面談に出る |
まとめ
- コンサルタント志望の学生は複数の会社を並べて読んでいる。盛るほど、比べられて残らない
- 「どのコンサルか」を一つ、案件を一つ抽象化して、最初の年に何をするかを正直に書く
- 案件は顧客が特定できない形で、課題と進め方を書く。結果を盛らない
- 学生には「論理的」ではなく「分解した・調べて結論を出した・人を動かした」の行動で触れる
- 面談に出るコンサルタントを先に決め、その人の案件を書き、その人の名義で送る
よくある質問
大手のコンサルティング会社と比べられて、規模で負けてしまいます
規模で比べられるのは、文面が規模で比べられる言葉で書かれているからです。「経営に近い」「裁量」「成長」は、規模の大きい会社ほど強く書けます。案件の中身と最初の年の中身で書くと、比べる軸が変わります。「最初の年から顧客の現場に入る」「案件の最初から最後まで一人のコンサルタントが見る」のように、規模が小さいからできることを、盛らずに事実として書きます。それで残らない学生は、規模で選んでいる学生なので、送る相手から外します。
案件の守秘義務があり、文面に書けません
顧客が特定できる情報は書きません。書くのは、課題の種類と進め方です。「受注が増えているのに利益が残らない理由を、工程ごとの時間から調べた」のような書き方であれば、顧客は特定されません。それでも書けない場合は、案件ではなく「最初の年に何をするか」と「誰が育てるか」に軸を移します。案件が書けない会社ほど、最初の年の中身を正直に書くことで差が付きます。
コンサルタントの文面は、運用代行に頼めますか
頼めますが、「どのコンサルか」「案件の一言」「最初の年に何をするか」と、面談に出るコンサルタントは社内で決めておきます。代行に任せられるのは、学生の行動を読み、決まった案件とつなげて書き、名義のコンサルタントに確認を回す作業です。案件と担当が決まっていないと、代行は「経営に近い」「裁量」と書くしかなく、他社と同じ文面になります。範囲の決め方は運用代行に任せる範囲で書きました。
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