OfferBoxで経理・財務を採るオファー文面の書き方|決算の範囲を書く
OfferBoxで経理・財務を採るとき、文面で最も多い失敗は「簿記の資格を持つ学生に『資格を活かせます』と書けば届く」と考えることです。結論から言うと、経理・財務志望の学生に届く文面は、資格を活かせると書いた文面ではなく、経理か財務かを一つ書き、最初の年の仕事を正直に書き、決算のどこまで、いつから関われるかと、社内でしている範囲を書いた文面です。 簿記の資格を持つ学生には、資格を条件に検索した多くの会社から、同じ「活かせます」の文面が届いています。その中で残るのは、経理の仕事の中身と範囲が具体的に書かれた文面です。この記事では、経理・財務志望の学生がOfferBoxで何を見ているか、文面に書くこと、範囲の書き方、面談への接続を整理します。文面全体の基本はOfferBoxのオファー文面の基本で書いたので、ここでは経理・財務に固有の部分だけを扱います。OfferBoxの仕様や数値には触れず、運用の考え方だけを書きます。
経理・財務志望の学生がOfferBoxで見ているもの
経理・財務を志望する学生は、オファーを開いたときに、次のことを見ています。
| 学生が見分けたいこと | 文面で見ている箇所 |
|---|---|
| 経理か、財務か | 日々の仕訳と月次・決算が中心か、資金繰りや銀行対応が中心か |
| 最初の年に何をするか | 請求書の処理や仕訳から始まるのか。それはいつまでか |
| 決算に関われるか | 月次・年次の決算に、どこまで、いつから関われるか |
| 社内でどこまでしているか | 決算や申告を会計事務所に出しているのか、社内で締めているのか |
| 経理の人数と分担 | 何人で回しているのか。一人経理なのか。誰が教えるのか |
| システム化の実態 | 紙と手入力が残っているのか、システムで回っているのか |
一つ目が、経理・財務の文面で特に重要です。「経理・財務」とまとめて書かれた文面を、学生は「どちらの仕事が中心か分からない」と読みます。仕訳と決算が中心なら経理、資金繰りと銀行が中心なら財務と、新卒が最初の年に持つほうを一つ書きます。
もう一つ、学生が見ているのは、社内でしている範囲です。経理の仕事のうち、決算や申告を会計事務所に出している会社では、社内の経理は日々の処理と資料の準備が中心になります。それを隠して「決算まで任せます」と書くと、面談か入社後に分かった学生が離れます。範囲を正直に書くと、その範囲で来られる学生だけが面談に進みます。
文面に書くこと|経理か財務か、最初の年、決算の範囲、人数と分担
経理・財務向けの文面は、次の順で組みます。
- 書き出し:学生の「数字を合わせた」「ずれの原因を探した」「締切までに集めた」経験に触れる。「読んだ」「こう思った」「だから送った」の三つ
- 経理か財務かを一つ:新卒が最初の年に持つほうを
- 最初の年の仕事を正直に:請求書の処理、経費の精算、仕訳の入力から、なのか。いつまでか
- 決算のどこまで、いつから関われるか:月次の締めから、なのか。年次決算に関わるのは何年目か
- 社内でしている範囲と、経理の人数・分担:会計事務所に出している範囲。一人経理なら、一人と書き、誰が教えるかを書く
- 次の行動を一つ:経理の若手との面談の案内だけ
三つ目と四つ目が、経理・財務の文面の中心です。「経理業務全般をお任せします」では、何をするか分かりません。「最初の年は、請求書の処理と経費の精算から入り、月次の締めの一部を担当します。年次決算は二年目から、先輩の下で一つの科目を持ちます」のように書きます。ここまで書くと、学生は自分がその場にいる姿を想像できます。請求書の処理から始まることを正直に書いても、学生は離れません。隠して「決算まで任せます」と書くほうが離れます。
書き出しで学生の経験に触れるとき、経理・財務の場合は「几帳面」「正確」「数字に強い」の人柄の言葉ではなく、「数字を合わせた」「ずれの原因を探した」「締切までに人から集めた」の行動で触れます。「サークルの会計で、帳簿と残高がずれた原因を、レシートを一枚ずつ当たって見つけたのを読みました」のような形です。簿記の資格の級を褒めることはしません。書くのは、何をして、何が分かったかを読んだ事実と、自社の経理のどこに近いかです。事務職で「どの事務か」を書く考え方はOfferBoxで事務職を採るオファー文面の書き方、文系学生の経験を行動の型で拾う考え方はOfferBoxで文系学生にオファーを送るときの文面で書きました。
エージェントベストの見解
経理・財務の文面で、発注側が最も誤解しているのは「簿記の資格を持つ学生に、資格を活かせると書けば届く」という考え方です。簿記の資格は、検索の条件として使いやすいので、多くの会社が同じ学生を見つけ、同じように「資格を活かせます」と送っています。学生の側は、同じ週に同じ文面を複数受け取り、どれも区別が付きません。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてOfferBoxの契約後の運用を見ていますが、経理・財務で承認と面談が続いている会社は、資格に触れず、「年次決算に関わるのは二年目から、一つの科目を持つ形で」「申告は会計事務所に出していて、社内はその資料を作るところまで」のように、仕事の範囲と時期を書いています。学生が比べているのは、資格を評価してくれるかではなく、「この会社に入ったら、いつ、どこまでの経理ができるようになるか」です。範囲と時期が書かれた文面は、資格の言葉だけの文面と並んだときに残ります。経理・財務の文面は、資格を褒めるのではなく、範囲と時期で書きます。
社内でしている範囲を正直に書く
経理・財務の文面で、学生が入社後に最も差を感じるのが、社内でしている範囲です。
- 会計事務所に出している範囲を書く:決算、申告、給与計算のうち、外に出しているものはそう書く
- 社内で締めているなら、そう書く:月次を社内で締め、年次も社内で組んでいるなら、それは強い材料になる
- 一人経理なら、一人と書く:「経理は一人で、あなたが二人目です。教えるのはその一人と、会計事務所の担当です」のように
- システム化の実態を書く:紙と手入力が残っているなら残っていると書き、変えようとしていることも書く
範囲を正直に書くと、学生は「この会社で身に付くのはここまで」と判断できます。範囲が狭い会社は、狭いなりに書き、その先に広げる予定があるなら、それも書きます。文面の失敗の型はOfferBoxのオファー文面でやりがちな失敗で書きました。
資格の級や「几帳面」で釣らない
経理・財務の文面で、資格の級や人柄の言葉を中心に置くことは、勧めません。理由は三つあります。
- 資格の級は、学習の結果であって仕事の行動ではない:級が高くても、実務で数字を合わせた経験がない学生もいる
- 「几帳面」「数字に強い」は、どの経理の文面にも並ぶ:見比べた学生には区別が付かない
- 資格を持たない学生を最初から外すことになる:サークルの会計や、アルバイトの締め作業で、数字を合わせた行動を持つ学生がいる
書くなら、資格の級ではなく、「数字を合わせた」「ずれの原因を探した」行動に触れます。資格の学習を続けている学生には、その学習をどう支援するかを書きます。
検索・ターゲットの考え方との関係
経理・財務の文面は、簿記の資格を持ち経理を志望している学生と、資格はなくても会計や締めの経験を持つ学生で、書き出しが変わります。前者には範囲と時期を先に、後者にはその行動と経理の仕事のつながりを先に書きます。検索の段階で「この検索の相手には、書き出しに何を置くか」を決めておきます。検索の考え方は、次の記事で書きます。
選考への接続|経理の若手が面談に出る
経理・財務向けの文面は、面談で経理の若手が月の流れを話すことを前提に書きます。
- 面談の担当は、名義になった若手か、経理の責任者:人事だけで面談をしない。一人経理なら、その一人が出る
- 文面で書いた最初の年の仕事を、面談で月の流れとして話す:月初に何をして、月中に何が来て、月末に何を締めるか
- 決算の範囲と時期は、面談でも同じことを言う:文面と面談で違うと、学生はそこで離れる
- 会計事務所との分担を、面談で説明する:どこまでが社内で、どこからが外か
文面と面談で話すことが揃っていると、承認から面談、面談から選考への流れが読めます。面談の組み方はOfferBoxの面談設計で書きました。
エージェントベストの見解
経理・財務の文面を書く前に、当社が先に決めてもらうのは「経理の仕事のうち、社内でしている範囲を一文にできるか」です。多くの会社では、人事が経理の分担を正確に把握しておらず、「経理業務全般」と書きます。経理の側に聞くと、「申告は会計事務所」「給与計算は外」「月次は社内」のように分担が決まっていて、一文にできます。当社が運用を見ている会社でも、この一文を決めてから文面を書いた会社は、「決算まで任せます」のような実態より広い言葉が消え、承認は減っても、面談に来る学生がその範囲を知った上で来るので、面談後の離脱が減ります。一文を決める過程で、社内の範囲が狭いと分かる会社もあります。その場合は、範囲を狭いなりに書いた上で、「二年目から月次の締めを社内に戻す予定」のように、広げる予定があればそれを書きます。予定がなければ、狭い範囲で力を出したい学生に絞って送ります。経理・財務の文面で最初に決めるのは、資格の条件でも魅力の言葉でもなく、社内でしている範囲の一文です。
社内の分担
| 作業 | 担当 | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 「経理か財務か」と、社内でしている範囲の一文 | 経理の責任者と人事 | 会計事務所との分担をそのまま |
| 最初の年の仕事と、決算に関わる時期 | 経理の責任者 | 正直に。「全般」を書かない |
| 月の流れの一言 | 名義になる経理の若手 | 月初・月中・月末に何をするか |
| 学生の行動を読み、文面を組む | 人事(または運用代行) | 資格の級や「几帳面」ではなく、数字を合わせた行動で触れる |
| 名義の確認 | 名義の若手 | 送る前に一度目を通す |
| 面談で月の流れを話し、分担を説明する | 名義の若手と責任者 | 文面に書いたことを同じ言葉で |
経理の若手に頼むのは、月の流れの一言と、確認と、面談の三つです。範囲と時期は、責任者と人事が決めます。一人経理の会社では、その一人に三つと範囲の一文を頼むことになるので、頼むことを最小にします。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「簿記の資格を活かせます」で書く | 資格で検索した他社と同じ文面になる | 範囲と時期で書く |
| 「経理業務全般」「決算まで任せます」と書く | 実態より広く、面談か入社後に分かって離れる | 社内でしている範囲を正直に |
| 経理か財務かを書かない | どちらの仕事が中心か分からない | 最初の年に持つほうを一つ |
| 一人経理であることを隠す | 面談で分かった学生が離れる | 一人と書き、誰が教えるかを書く |
| 「几帳面」「数字に強い」で学生に触れる | どの文面にも同じ言葉が並ぶ | 数字を合わせた・ずれの原因を探した行動で触れる |
まとめ
- 簿記の資格を持つ学生には、同じ「活かせます」の文面が複数届いている。残るのは範囲と時期が書かれた文面
- 経理か財務かを一つ、最初の年の仕事を正直に、決算にどこまでいつから関われるかを書く
- 社内でしている範囲と会計事務所に出している範囲を正直に。一人経理なら一人と書く
- 学生には資格の級や「几帳面」ではなく「数字を合わせた・ずれの原因を探した・締切までに集めた」で触れる
- 名義は経理の若手。面談で月の流れと分担を、文面と同じ言葉で話す
よくある質問
社内の経理の範囲が狭く、正直に書くと来ない気がします
狭いなりに書きます。「月次の締めまでが社内で、決算と申告は会計事務所に出しています」と書いた上で、社内の範囲で身に付くことを書きます。広げる予定があるなら、それも書きます。隠して「決算まで任せます」と書くと、面談か入社後に分かった学生が離れます。狭い範囲でも、日々の処理を正確に回すことで力を出したい学生はいます。
会計士や税理士の試験を続けている学生に送ってよいですか
送ってよいですが、文面で試験との両立をどう扱うかを書きます。学習を支援する仕組みがあるなら、それを書き、ないなら、ないと書きます。試験を続けるかどうかは学生の判断なので、文面では触れた上で、面談で確認します。試験を続けている学生を最初から外すと、数字を合わせる行動を持つ学生の一部を外すことになります。
経理・財務の文面は、運用代行に頼めますか
頼めますが、「経理か財務か」「社内でしている範囲」「最初の年の仕事と決算に関わる時期」と、名義になる若手は社内で決めておきます。代行に任せられるのは、学生の行動を読み、決まった範囲とつなげて書き、名義の若手に確認を回す作業です。範囲と時期が決まっていないと、代行は「資格を活かせます」と書くしかなく、他社と同じ文面になります。範囲の決め方は運用代行に任せる範囲で書きました。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
OfferBoxの運用、ひとりで抱えていませんか
- 検索条件・オファー文面・承認後の面談まで、いまの運用を一緒に点検します
- 運用代行は入社承諾時のみ課金の完全成果報酬(20万円/1名)
- これから申し込む場合も、料金はOfferBoxの正規料金のままです
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