OfferBoxで生産技術を採るオファー文面の書き方|設計との違いを一文で
OfferBoxで生産技術を採るとき、文面で最も多い失敗は「生産技術は学生に人気がないから、設計志望の学生に『設計も生産技術も』と書いて送る」ことです。結論から言うと、生産技術志望の学生に届く文面は、設計と抱き合わせた文面ではなく、生産技術の仕事を一言で書き、仕事を一つ具体的に書き、設計との違いを一文で書き、工場の場所と勤務形態を正直に書いた文面です。 生産技術は、学生に仕事の中身が知られていない職種です。「製品を作れる仕組みを作る仕事」であることが伝わると、設計志望の学生の中から、生産技術に向く学生が自分で気付いて残ります。抱き合わせで書くと、「設計で採って生産技術に回す会社」と読まれ、どちらの学生も離れます。この記事では、生産技術志望の学生がOfferBoxで何を見ているか、文面に書くこと、設計との違いの書き方、面談への接続を整理します。文面全体の基本はOfferBoxのオファー文面の基本で書いたので、ここでは生産技術に固有の部分だけを扱います。OfferBoxの仕様や数値には触れず、運用の考え方だけを書きます。
生産技術志望の学生がOfferBoxで見ているもの
生産技術を志望する、あるいは生産技術を知って興味を持ち始めた学生は、オファーを開いたときに、次のことを見ています。
| 学生が見分けたいこと | 文面で見ている箇所 |
|---|---|
| 生産技術が何をする仕事か | 設備を作るのか、工程を組むのか、改善か、自動化か。一言で書いてあるか |
| 何の製品の工場か | 製品が一つ書いてあるか。何を、どのくらいの量で作る工場か |
| 設計との違い | 設計は製品の図面、生産技術はそれを作る設備と工程、のような一文があるか |
| 自分で設備を触れるか | 設備を自分で動かし、直し、立ち上げるのか。図面を描くだけか |
| 最初の年に何をするか | 既存ラインの改善から、なのか、新しい設備の立ち上げに付くのか |
| 工場の場所と勤務形態 | 勤務地はどこか。交替勤務や現場対応があるか |
最初の一つが、生産技術の文面で特に重要です。機械系や電気系の学生の多くは、設計を志望しています。それは設計が良いからではなく、設計以外の技術職の中身を知らないからです。生産技術を「製品を作れる仕組みを、設備と工程で作る仕事」と一言で書くと、「自分で設備を触って動かしたい」学生が、設計志望の中から気付きます。
もう一つ、学生が見ているのは、設計との関係です。「設計で入って生産技術に配属された」という話を、学生は先輩から聞いています。生産技術で採るなら、生産技術の中身だけを書きます。設計志望の学生に「設計も生産技術も」と書くと、抱き合わせと読まれます。
文面に書くこと|一言、仕事を一つ、設計との違い、工場の実態
生産技術向けの文面は、次の順で組みます。
- 書き出し:学生の「作って動かした」「手順を変えて減らした」経験に触れる。「読んだ」「こう思った」「だから送った」の三つ
- 生産技術を一言で:「製品を作れる仕組みを、設備と工程で作る仕事」のように
- 仕事を一つ、具体的に:新しい設備の立ち上げ、治具の設計と製作、ラインの自動化、工程の改善のどれか一つ。案件が特定されない形で
- 設計との違いを一文で:「設計は製品の図面を描き、生産技術はそれを量産できる設備と工程を作ります」
- 最初の年の仕事と、工場の場所・勤務形態を正直に:既存ラインの改善から、なのか。交替勤務があるのか
- 次の行動を一つ:生産技術の若手との面談の案内だけ
三つ目の「仕事を一つ」が、生産技術の文面の中心です。「生産技術全般をお任せします」では、何をするか分かりません。「今は、新しい製品のための組み立て設備を立ち上げていて、設備メーカーと仕様を詰め、据え付けのあとに自分で動かして、不具合を潰しています」のように書きます。ここまで書くと、学生は「自分で設備を触る仕事」だと分かります。
書き出しで学生の経験に触れるとき、生産技術の場合は「ものづくりが好き」「現場が好き」の言葉ではなく、「作って動かした」「手順や配置を変えて時間やミスを減らした」「現場で人と動かした」の行動で触れます。「研究で実験の手順を組み直して、一回あたりの時間を減らしたのを読みました」「アルバイトで、混雑時の持ち場を変えて回るようにしたのを読みました」のような形です。評価はしません。何をして、何が変わったかを読んだ事実と、自社の仕事のどこに近いかを書きます。理系学生の研究を読む考え方はOfferBoxで理系学生を採るで書きました。
エージェントベストの見解
生産技術の文面で、発注側が最も誤解しているのは「生産技術は人気がないから、設計志望の学生に設計と抱き合わせて書く」という考え方です。抱き合わせた文面は、設計志望の学生には「設計で採って生産技術に回す会社」と読まれ、生産技術に向く学生には「生産技術を下に見ている会社」と読まれます。どちらの学生も離れます。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてOfferBoxの契約後の運用を見ていますが、生産技術で承認と面談が続いている会社は、設計に触れず、生産技術の中身だけを書いています。「設備を自分で動かして不具合を潰す」「設備メーカーと仕様を詰める」「ラインの自動化を自分で組む」のような、設計にはない仕事の中身を書くと、設計志望の学生の中から「自分で触りたい」学生が気付いて承認します。生産技術が人気がないのではなく、中身が知られていないだけです。知られていない職種の文面は、抱き合わせで隠すのではなく、中身を書いて知らせるために書きます。設計で採って設計以外に配属する場合の書き方はOfferBoxで機械設計を採るオファー文面の書き方で書きました。
設計との違いを一文で書く
生産技術の文面で、設計との違いを書くときの型は、次のとおりです。
- 役割の違いを一文で:「設計は製品の図面を描き、生産技術はそれを量産できる設備と工程を作ります」
- 設計との接点を一文で:「新しい製品では、設計と一緒に試作を立ち上げ、作りにくい箇所を設計に戻します」
- 生産技術にしかないことを一つ:「設備は自分で動かし、直す」「工場の中で、自分が作った仕組みが毎日動いているのが見える」
- 「設計より」「設計と同じくらい」を書かない:比べる書き方は、設計を上に置いていることが伝わる
設計との違いが書けていると、学生は生産技術を「設計の下」ではなく「別の仕事」として読みます。
工場の場所と勤務形態を正直に書く
生産技術の文面で、学生が入社後に最も差を感じるのが、工場の場所と勤務形態です。
- 勤務地は工場の場所をそのまま書く:本社と工場が離れている場合、配属先の工場の場所を書く
- 交替勤務や現場対応があるなら、そう書く:ないなら、ないと書く
- 設備の立ち上げの時期の働き方を書く:立ち上げ期に現場対応が増えるなら、そう書き、それ以外の時期の働き方も書く
- 「働きやすい」の言葉で済ませない:実態の説明の代わりにならない
働き方を正直に書く考え方は、施工管理の文面と同じです。OfferBoxで施工管理を採るオファー文面の書き方で書きました。
検索・ターゲットの考え方との関係
生産技術の文面は、志望職種で生産技術を選んでいる学生と、設計や研究を志望している学生で、書き出しが変わります。前者には仕事の中身を先に、後者には生産技術の一言と、その学生の経験とのつながりを先に書きます。後者のほうが多いので、文面の型は後者を基本にします。検索の考え方は、次の記事で書きます。
選考への接続|生産技術の若手が面談に出て、工場を見せる
生産技術向けの文面は、面談で生産技術の若手が設備の話をすることを前提に書きます。
- 面談の担当は、名義になった若手か、同じ工場の生産技術:人事だけで面談をしない
- 文面で書いた仕事を、面談で一段細かく話す:設備の立ち上げで何が起き、どう潰したか
- 工場見学ができるなら、面談で案内する:生産技術は、工場を見ると仕事が分かる職種。文面で約束せず、面談で日程を決める
- 設計との違いと、勤務形態は、面談でも同じことを言う:文面と面談で違うと、学生はそこで離れる
文面と面談で話すことが揃っていると、承認から面談、面談から選考への流れが読めます。面談の組み方はOfferBoxの面談設計、現場の社員を面談に出す整え方はOfferBoxの面談に現場の面接官を出すで書きました。
エージェントベストの見解
生産技術の文面を書く前に、当社が先に決めてもらうのは「生産技術の仕事を、社内で一言にできるか」です。多くの会社では、人事が生産技術の仕事を説明できません。設計は図面、製造はラインの作業、と分かりますが、その間にある生産技術は、人事から見えにくい仕事です。説明できないまま書くと、「生産技術全般」「ものづくりの根幹」のような言葉になり、学生にはさらに分かりません。当社が運用を見ている会社でも、工場の生産技術の責任者に「新卒が最初の年にする仕事を一つ」「設計と何が違うかを一文」の二つを答えてもらってから文面を書いた会社は、文面が短くなり、設計志望の学生から承認が付き始めます。一言と一文が決まると、書き出しで学生の経験のどこに触れるかも決まります。「手順を変えて時間を減らした」経験は工程の改善に、「作って動かした」経験は設備の立ち上げに、それぞれつながります。生産技術の文面で最初に決めるのは、魅力の言葉ではなく、人事が学生に説明できる一言と一文です。
社内の分担
| 作業 | 担当 | 決めておくこと |
|---|---|---|
| 生産技術の一言と、設計との違いの一文 | 工場の生産技術の責任者 | 人事が学生に説明できる形で |
| 仕事を一つ(立ち上げ・治具・自動化・改善のどれか) | 責任者と名義になる若手 | 案件が特定されない形で、何をして何が起きたか |
| 最初の年の仕事と、工場の場所・勤務形態の一文 | 責任者と人事 | 正直に。「働きやすい」で済ませない |
| 学生の行動を読み、文面を組む | 人事(または運用代行) | 「好き」ではなく作った・減らした・動かした行動で触れる |
| 名義の確認 | 名義の若手 | 送る前に一度目を通す。設計と抱き合わせていないかも確認 |
| 面談で仕事を話し、工場を見せる | 名義の若手と責任者 | 文面に書いたことを同じ言葉で |
若手に頼むのは、仕事の一つの話と、確認と、面談の三つです。一言と一文、勤務形態は責任者と人事が決めます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 設計志望の学生に「設計も生産技術も」と書く | 抱き合わせと読まれ、どちらの学生も離れる | 生産技術の中身だけを書く |
| 「生産技術全般」「ものづくりの根幹」と書く | 学生に仕事の中身が伝わらない | 一言と、仕事を一つ具体的に |
| 設計との違いを書かない | 「設計の下」として読まれる | 役割の違いと接点を一文ずつ |
| 工場の場所と勤務形態をぼかす | 面談か入社後に分かった学生が離れる | そのまま書く |
| 人事名義で送り、人事だけで面談する | 設備の話ができず、仕事が伝わらない | 生産技術の若手の名義にし、面談に出る |
まとめ
- 生産技術は人気がないのではなく、中身が知られていない。文面は中身を知らせるために書く
- 生産技術を一言で、仕事を一つ具体的に、設計との違いを一文で書く
- 設計志望の学生に抱き合わせで書かない。生産技術で採るなら生産技術の中身だけ
- 工場の場所と勤務形態は正直に。学生には「好き」ではなく「作った・減らした・動かした」で触れる
- 名義は生産技術の若手。面談で同じ仕事を話し、工場を見せる
よくある質問
設計志望の学生に生産技術の文面を送って、本当に来ますか
来る学生と来ない学生に分かれます。設計志望の学生の多くは、設計以外の技術職の中身を知らずに設計を選んでいます。生産技術の中身を書いた文面を読んで、「自分で設備を触る仕事」に気付いた学生は承認します。気付かない学生は承認しません。それでよいです。抱き合わせで書いて承認を増やしても、面談で「生産技術の会社」と分かって離れます。文面で中身を書いて、気付く学生だけを呼びます。
生産技術の若手が忙しく、文面に関われません
文面全体に関わってもらう必要はありません。「最初の年にした仕事を一つ」を一度話してもらい、送る前に一度目を通してもらい、面談に出てもらう、の三つです。一言と設計との違いの一文は、責任者が決めます。それも難しい場合は、面談に出る一人だけを決め、その人の一つの話を文面の中心にします。
生産技術の文面は、運用代行に頼めますか
頼めますが、「生産技術の一言」「設計との違いの一文」「仕事を一つ」「工場の場所と勤務形態」と、名義になる若手は社内で決めておきます。代行に任せられるのは、学生の行動を読み、決まった仕事とつなげて書き、名義の若手に確認を回す作業です。一言と一文が決まっていないと、代行は「生産技術全般」と書くしかなく、学生に中身が伝わらない文面になります。範囲の決め方は運用代行に任せる範囲で書きました。
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