ワンキャリアのスカウトの書き出しの工夫|最初の一文に置くこと
スカウトは、届いた時点で全文が読まれるわけではありません。学生は、一覧や通知で最初に見える一文を見て、開くかどうかを決めます。「株式会社〇〇です。スカウトのご案内です」で始まる文面は、その一文で「企業からの営業」と分類され、開かれません。結論から言うと、ワンキャリアのスカウトの書き出しには、会社名や挨拶や大学名ではなく、「学生時代の何を読んだか」を置きます。最初に見える一文が、その学生にしか書けない内容であれば、開かれます。体験談を読み込む学生には、「選考はこう見ています」と先に答える書き出しも効きます。煽り、限定、褒め言葉、「〇年卒の方へ」は、開かれても信用されず、返信につながりません。 この記事では、書き出しの役割、やりがちな失敗、開かれる型、避ける言葉、本文とのつなげ方、一覧での見え方、先に答える書き出し、試し方、台帳の使い方、分担を整理します。本文の書き方はワンキャリアのスカウト文面の書き方で書きました。一覧や通知でどこまでが見えるかは、画面や設定で変わるので、現在の見え方は管理画面で確認してください。他媒体の書き出しはOfferBoxの件名の書き方とWantedlyのスカウトの書き出しの工夫で書きました。
この作業の目的|開いてもらう
書き出しの役割は、「開いてもらう」ことだけです。会社を説明することでも、募集を伝えることでもありません。開かれなければ、本文がどれだけ良くても読まれません。
学生は、複数の会社からスカウトを受け取り、一覧で並んだ最初の一文を見て、開くものを選びます。ここで「企業からの営業」に見えたものは開かれず、「自分に向けて書かれている」と見えたものが開かれます。
やりがちな失敗
| 書き出し | なぜ開かれないか |
|---|---|
| 「株式会社〇〇の△△です」 | 会社の話。営業に見える |
| 「はじめまして」「突然のご連絡失礼します」 | 挨拶で、内容が無い。一覧で見える一文を挨拶に使ってしまう |
| 「スカウトのご案内です」「選考のご案内」 | 分類の名前。何の話か分からない |
| 「〇〇大学の△△様へ」 | 大学名と名前は差し替えで入れられる。読んだ証拠にならない |
| 「〇年卒の学生の方へ」 | 対象だけ。中身が無い |
| 「素晴らしい活動を拝見し」 | 読んでいなくても書ける |
| 「限定」「特別に」「厳選」 | 煽り。体験談を読み込む学生ほど離れる |
| 「【急募】」「【早期選考】」 | 求人広告に見える。急がせている |
最も多いのは、最初の「会社名から始める」です。手紙の作法として自然ですが、一覧で最初に見える一文としては、最も開かれない形です。会社名は、署名に入れます。
開かれる型
| 型 | 例(型) |
|---|---|
| プロフィールの具体的な活動 | 「文化祭の企画を三年間続けてこられたと読んで、連絡しました」 |
| 本人の言葉をそのまま | 「『〇〇が好きだった』と書かれていたのを読んで」 |
| 興味 | 「〇〇に興味があると書かれていたので、うちの△△の話をしたくて」 |
| 最初の1年との重なりを先に | 「〇〇を続けてきた経験が、うちの最初の月の△△とそのまま重なると思い」 |
| 入社してまもない社員の名前を先に | 「入社二年目の〇〇です。あなたの△△の話を読んで」 |
| 選考で何を見るかを先に | 「うちの選考は、学生時代の話を場面で聞きます。あなたの〇〇の話を聞かせてもらえたらと思い」 |
共通するのは、「学生のプロフィールの中身」か「会社の側からの、選考への一言」が最初の一文に入っていることです。会社の紹介は、一文目には入れません。
「入社してまもない社員の名前を先に」は、その社員の名前で送る場合に使えます。人事ではなく、学生に近い人からの連絡は、それだけで開かれやすくなります。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「書き出しは丁寧な挨拶と自己紹介にすべきで、いきなり本題は失礼だ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、ワンキャリアのスカウトの運用を見ていますが、丁寧な挨拶から始まる文面は、一覧で見える一文が挨拶になり、開かれません。学生は失礼だと感じる前に、開かないだけです。逆に、「〇〇の活動を読んで連絡しました」から始まる文面は、挨拶が無くても失礼とは受け取られず、「自分を読んでいる」と受け取られます。当社が書き出しを整えるとき、最初にやるのは、会社名と挨拶を一文目から外し、署名に移すことです。丁寧さは、挨拶の言葉ではなく、学生を読んだことで伝わります。
体験談を読み込む学生に、「先に答える」書き出し
ワンキャリアに特有の型があります。学生が体験談で持っている問い(この会社の選考はどうか)に、書き出しで先に答える形です。
- 「うちの選考は、学生時代の話を場面で聞きます」から始める:体験談で「何を見ているか分からなかった」と書かれている会社ほど効く
- 「面接には〇〇職の△△が出ます」から始める:体験談で「面接官が誰か分からなかった」と書かれている場合
- そのあとに、学生のプロフィールの一文を続ける:「あなたの□□の話を聞かせてもらえたらと思い」
- 企業ページの選考の流れと同じ内容で:書き出しだけ違うことを書かない
この型は、自社の体験談を読んで、学生が何を疑問に思っているかを知っていないと使えません。自社の体験談を読むことは企業ページで最初に書くことで書きました。
避ける言葉
| 避ける言葉 | 理由 |
|---|---|
| 煽り(限定、特別、厳選、急募、早期) | 開かれても、開いた瞬間に「煽りだった」と分かり、返信につながらない |
| 褒め言葉(素晴らしい、優秀、輝かしい) | 読んでいなくても書ける |
| 分類の名前(スカウト、ご案内、ご連絡) | 何の話か分からない |
| 会社の自己紹介(弊社は、〇〇業界で) | 会社の話 |
| 大学名、学部名、「〇年卒」 | 検索で拾える情報。読んだ証拠にならない |
| 記号の多用(【】、★、!の連続) | 広告に見える |
| 「エントリーを」「応募を」 | 応募の依頼。書き出しには特に不向き |
煽りは、書き出しで開かれ、本文で信用を失う、という形になります。ワンキャリアでは、その印象が体験談に「煽りのスカウトが来た」と書かれることがあります。
書き出しと本文を、つなげる
書き出しで挙げた箇所を、本文の1段目と2段目でそのまま使います。
- 書き出し:「文化祭の企画を三年間続けてこられたと読んで、連絡しました」
- 本文1段目:その活動の、どこを読んだか。もう少し具体的に
- 本文2段目:その活動が、この仕事の最初の1年のどこと重なるか
- 本文3段目:選考の流れと何を見るかの一文
- 本文4段目:話す場か選考かの案内
- 署名:名前、近さ、会社名
書き出しと本文の1段目は、同じ箇所を指します。書き出しで「文化祭の企画」と言い、本文で別の話を始めると、書き出しが釣りに見えます。
一覧での見え方を確かめる
- 管理画面や、自分宛てのテスト送信で、実際の見え方を確かめる:どこで切れるか。送信の仕組みは管理画面で確認
- 切れる位置より前に、学生の中身を入れる:会社名や挨拶で文字数を使わない
- スマートフォンの表示で確かめる:学生の多くはスマートフォンで見る
- 見え方が変わることがある:仕様は変わるので、定期的に確かめる
「切れる位置より前に、学生の中身」が原則です。
書き出しを試すなら、一要素だけ
- 同じ募集、同じ絞り込み、同じ本文で、書き出しの型だけを変える:「活動」型と「選考を先に」型、など
- 月ごとに一つの型を試す:週ごとに変えると、反応が出る前に次に移る
- 見るのは、開かれたかではなく、返信が来て、面接で「書き出しに反応した」と言われたか:開封の数は、煽りで増える
- 本文と同時に変えない
試し方は、他の媒体と同じです。ワンキャリアでは、体験談へのスカウトの言及も材料になります。
台帳で、開かれた書き出しの型を見る
| 残すこと | 使い方 |
|---|---|
| 書き出しの一文 | どの型を使ったか |
| 型(活動/本人の言葉/興味/重なり/名前を先に/選考を先に) | 型ごとの返信の傾向 |
| 返信の有無 | 型と返信の関係 |
| 面接で「どこに反応したか」 | 書き出しが効いたか、本文が効いたか |
| 体験談にスカウトへの言及があるか | 「自分のことを読んでいた」「テンプレだった」 |
面接で「最初の一文で開いた」と言われた書き出しが、その会社にとって効く型です。数字より、その言葉を集めます。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 書き出しの型を決める | 人事 |
| 自社の体験談を読み、学生の問いを知る | 人事 |
| プロフィールを読み、書き出しを書く | 読んだ人(人事か、入社してまもない社員) |
| 一覧での見え方を確かめる | 人事(テスト送信で) |
| 避ける言葉のチェック | 書いた人 |
| 台帳に書き出しを残す | 送った人 |
| 面接で「どこに反応したか」を聞く | 面接に出る人 |
| 月に一度、型を一つ試す | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、開かれる型の提供、避ける言葉のチェック、見え方の確認の手順、試し方の設計、台帳の型までで、プロフィールを読むこと、書き出しを書くこと、面接で聞くこと、自社の体験談を読むことは企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
媒体を比べたり運用を見直したりするときに、スカウトの書き出しの良し悪しを開封の数で判断しようとする会社は多いのですが、開封は「一覧で選ばれた」までで、「読んで返信した」ではありません。当社がワンキャリアのスカウトの書き出しを見直すときは、開封の数ではなく、面接で学生が「最初の一文で開いた」と言った書き出しを台帳から拾い、その型を見ます。挙がるのは、例外なく「自分のプロフィールの中身が最初にあった」か「選考のことが最初に書いてあった」ものです。煽りの書き出しは開封は増えますが、面接で挙がらず、体験談に「煽りだった」と書かれることがあります。書き出しの効果は、開かれたかではなく、開いて読んで返信した学生が「最初の一文」を覚えているかで測るものです。
まとめ
- 書き出しの役割は「開いてもらう」ことだけ。会社名、挨拶、「スカウトのご案内」、大学名、「〇年卒」で始めると開かれない
- 開かれるのは、プロフィールの具体的な活動、本人の言葉、興味、最初の1年との重なり、近い社員の名前、選考で何を見るか、が最初の一文にある形
- 体験談を読み込む学生には、「うちの選考は〇〇を聞きます」と先に答える書き出しも効く。企業ページの選考の流れと同じ内容で
- 煽り、褒め言葉、分類の名前、会社の自己紹介、大学名、記号の多用、応募の依頼を避ける。会社名は署名に
- 書き出しと本文の1段目は同じ箇所を指す。一覧で切れる位置より前に中身を置き、試すなら月に一要素、台帳と面接の言葉で見る
よくある質問
挨拶を省くと、失礼になりませんか
一覧で最初に見える一文に挨拶を使うと、内容が無い一文になり、開かれません。挨拶を省くのではなく、位置を変えます。書き出しには学生を読んだ一文を置き、本文の中で「突然の連絡で失礼します」と一言添えれば、丁寧さは保てます。
会社名を最初に出さないと、どこからの連絡か分からず不安に思われませんか
一覧には、送り主の会社が別に表示されることが多く、一文目に会社名を入れなくても分かります。表示の仕様は管理画面で確かめてください。一文目は、学生を読んだ内容に使い、会社名は署名に入れます。
ワンキャリアのスカウトの書き出しの改善は、御社に相談できますか
できます。当社は、開かれる型の提供、避ける言葉のチェック、見え方の確認の手順、試し方の設計、台帳の型を支えられます。プロフィールを読むこと、書き出しを書くこと、面接で聞くこと、自社の体験談を読むことは、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、ワンキャリアのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
ワンキャリアの掲載・スカウト・イベント、組み立てから相談できます
- 採用人数と時期から、掲載・スカウト・イベントの組み合わせを一緒に考えます
- ほかの新卒媒体と並べて、どこに予算を置くかを比較します
- これから申し込む場合も、料金は正規料金のままです
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