海外・語学を生かす長期インターンを採る|語学力の確かめ方と任せる仕事
海外の取引先とのやりとり、外国語のサイトやSNSの運用、海外市場の調べ物。語学を生かせる仕事を長期インターンの学生に任せたい会社は増えています。学生の側にも、留学から戻った学生や、外国語を専攻する学生、日本の大学で学ぶ留学生など、語学を生かす場を探している人が多くいます。結論から言うと、語学を生かす長期インターンでは、語学力そのものより「その言葉で、どの相手に、何をするか」を先に決めておくことが、合う学生に出会う近道です。 「英語ができる学生」を探すと、仕事に必要な語学の種類と合わない学生も集まってきます。この記事では、学生向けの長期インターン求人サイトInfraで海外・語学を生かす仕事を募集する会社に向けて、確かめ方と任せ方を整理します。
語学を生かしたい学生の背景
語学を生かす長期インターンに応募してくる学生は、背景がさまざまです。
- 留学から戻った学生:現地で身につけた語学を使い続けたい
- 外国語を専攻する学生:学んだ言葉を仕事で試したい
- 帰国子女:幼いころから外国語に触れてきた
- 日本の大学で学ぶ留学生:母語と日本語の両方を生かしたい
それぞれ得意なことが違います。留学から戻った学生は、日常の会話に強い一方、ビジネスの文章には慣れていないことがあります。外国語を専攻する学生は、文法や翻訳の正確さに強みがあります。留学生は、母語の地域の文化や習慣の理解に強みがあり、日本語での仕事の進め方を学びたいと考えていることが多いものです。
背景の違いを知っておくと、仕事に合う学生を選びやすくなります。
「何をするか」から語学の要件を決める
語学の要件を決めるときは、仕事の中身から考えます。
| 仕事 | 求められる語学の力 |
|---|---|
| 海外の取引先へのメール | ビジネスの文章を書く力、丁寧な表現 |
| 外国語のサイトやSNSの運用 | 現地の読者に伝わる自然な表現 |
| 海外市場の調べ物 | 外国語の資料を速く正確に読む力 |
| オンライン会議の補助 | 聞き取りと、要点をまとめる力 |
| 来日した取引先の案内 | 日常の会話、相手への気配り |
同じ「英語」でも、書く力、読む力、話す力は別の力です。仕事に必要な力を原稿に書いておくと、学生は自分に合うかを判断できます。
英語以外の言葉が必要な仕事も少なくありません。中国語、韓国語、東南アジアの言葉など、取引先の地域に合わせた言葉を書いておくと、その言葉を話せる学生に届きます。
エージェントベストの見解
語学を生かす長期インターンの相談でよく聞く思い込みは、「語学の資格の点数が高い学生なら、仕事でも使える」というものです。点数は語学力の一つの目安ですが、仕事で求められる力とは一致しないことがあります。たとえば、海外の取引先へのメールでは、文法の正確さより、相手との関係を踏まえた言葉の選び方が問われます。現地の読者向けのSNSでは、教科書の表現より、現地で使われている言い回しが伝わります。当社が原稿づくりを手伝うときに勧めるのは、選考で実際の仕事に近い小さな作業をしてもらうことです。架空の取引先へのメールを一通書いてもらう、自社の商品の説明を外国語で話してもらう、などです。所要時間は短くてよく、点数では見えない力がそこで見えます。点数は応募の条件ではなく、参考の情報として扱うことを勧めます。
任せる段階と、確認の流れ
語学を生かす仕事は、会社の名前で海外の相手とやりとりすることが多いため、段階を分けて任せます。
- 社内向けの仕事:外国語の資料の翻訳、海外市場の調べ物
- 確認を経て社外に出る仕事:取引先へのメールの下書き、外国語のSNSの投稿(社員が内容を確認する)
- 学生が直接やりとりする仕事:定型の連絡、会議の日程調整
二つ目の段階で問題になりやすいのが、確認する社員がその言葉を読めない場合です。社員が外国語を読めないと、学生の書いた文章の内容を確かめられません。その場合は、学生に日本語の要約を添えてもらい、社員は内容を日本語で確認する、という流れにしておきます。表現の自然さは学生に任せ、伝える内容と約束の範囲は社員が確認する、という分け方です。
取引先に約束してよいことの範囲も決めておきます。日程の調整、資料の送付までは学生に任せ、価格や条件の話は社員が持ちます。
留学生を受け入れるときの確認
日本の大学で学ぶ留学生を受け入れる場合は、確認しておくことがあります。
- 在留の資格と、働ける時間:留学の在留資格で働く場合、資格外活動の許可が必要で、働ける時間に決まりがある
- 日本語での仕事の範囲:社内の連絡や会議を日本語で行う場合、どの程度の日本語が必要か
- 生活の配慮:母国の祝日や、宗教上の配慮が必要な場合
一つ目は特に大切です。留学生の働ける時間には決まりがあり、他のアルバイトと合わせた時間で考える必要があります。具体的な決まりは変わることがあるため、受け入れ前に最新の情報を確認し、迷う場合は社会保険労務士や行政書士などの専門家に確認してください。
日本人の学生と同様に、雇用として迎えるなら最低賃金と労働時間の規定に沿うことが前提です。
原稿の書き方
Infraの原稿では、語学の種類と使う場面を具体的に書きます。
- 使う言葉と、使う場面:英語のメール、中国語のSNSなど
- 海外の相手:どの地域の、どんな相手か
- 日本語で行う仕事の割合:社内の仕事は日本語か
- 語学以外に任せる仕事:調べ物、資料づくりなど
- 一緒に働く社員:海外の仕事を担当する社員がいるか
最後の点は、学生にとって大切な情報です。海外の仕事を担当する社員がいない会社で、学生が一人で海外とのやりとりを任されるのか、それとも社員と一緒に進めるのか。原稿に正直に書いておくことで、学生は自分に合うかを判断できます。
エージェントベストの見解
語学を生かす長期インターンを、新卒採用につなげたい会社もあると思います。当社は長期インターンの媒体と新卒向けの媒体の両方を扱っていますが、語学を生かせる学生は、新卒の就職活動で外資系企業や海外に拠点を持つ大手企業とも比べられることが多い層です。そうした会社と並べられたときに、自社を選んでもらう理由を作るには、インターンの段階で「入社後、海外の仕事にどう関われるか」を具体的に見せておくことです。海外の取引先との会議に同席した、海外向けの企画を一つ任された。こうした経験は、会社の規模にかかわらず、学生にとって大きな判断材料になります。一方で、入社後に海外の仕事が少ない見込みなら、それを隠さずに伝えておくほうが、入社後のずれは小さくなります。語学を生かしたい学生にとって、その機会がどのくらいあるかは最も気になる点だからです。
まとめ
- 語学の要件は、「その言葉で、どの相手に、何をするか」から決める
- 書く・読む・話すは別の力。仕事に必要な力を原稿に書く
- 資格の点数は参考にとどめ、選考で仕事に近い小さな作業を見る
- 社員が外国語を読めない場合は、学生に日本語の要約を添えてもらう
- 留学生を受け入れるときは、資格外活動の許可と働ける時間の決まりを確認する
よくある質問
語学の資格の点数を応募条件にしてもよいですか
条件にすることはできますが、点数だけで判断すると、仕事に必要な力を持つ学生を外してしまうことがあります。点数は参考の情報として書き、選考で実際の作業を見る形にすると、より仕事に合う学生に出会えます。
社内に外国語ができる社員がいなくても受け入れられますか
受け入れることはできますが、学生の書いた文章の内容を確かめる仕組みが必要です。日本語の要約を添えてもらう、重要な連絡は外部の翻訳の確認を入れる、などの方法があります。学生一人に海外とのやりとりをすべて任せる形は避けてください。
留学生の受け入れで、まず何を確認すればよいですか
在留の資格と、資格外活動の許可の有無、働ける時間の決まりを最初に確認します。決まりは変わることがあるため、受け入れの都度、最新の情報を確かめてください。面接の進め方の全体像は長期インターンの面接の進め方も参考になります。
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