Infra運用のKPI|応募・面接・採用・継続をどう見るか
Infraで長期インターンの募集を続けていると、「応募が少ない」「採用が決まらない」という感覚はあっても、どこに原因があるのかが分からないことがあります。感覚で原稿を書き換えたり、時給を上げたりしても、原因に当たっていなければ変化は出ません。結論から言うと、Infraの運用は「応募・面接・採用・継続」の4段階に分けて、段階ごとの数と日数を記録し、数が少ない段階を手前から順に見ていくと、どこに手を打てばよいかが分かります。 そして、最後に見るべきは採用の数ではなく、採用した学生が続いているかどうかです。この記事では、見る数、読み方、記録の仕方を整理します。媒体の管理画面で見られる項目は変わることがあるため、ここでは自社で記録できる範囲の数で考えます。
4つの段階で見る
長期インターンの採用を、次の4つの段階に分けます。
| 段階 | 見る数 | 見る日数 |
|---|---|---|
| 応募 | 応募の数、原稿を見た数(分かる範囲で) | ― |
| 面接 | 面接に進んだ数、面接を実施した数 | 応募から一通目、一通目から面接日 |
| 採用 | 合格を出した数、承諾した数、初日を迎えた数 | 面接から合否、合否から初日 |
| 継続 | 1か月後・3か月後に続いている数 | 在籍の期間 |
数だけでなく、日数を見ることが大切です。長期インターンは学生が並行して応募しているため、日数がかかる段階で取りこぼしが起きます。日数の考え方は長期インターンの選考は速さが大事な理由と進め方で書きました。
数が少ないときの切り分けの順番
採用が決まらないとき、原因を探す順番は手前からです。手前の段階で数が足りないのに、後ろの段階を直しても効果は出ません。
- 応募の数が足りないか:足りないなら、原稿(タイトル、仕事内容、勤務条件)と、スカウトの使い方を見る
- 応募から面接に進む数が足りないか:足りないなら、初回連絡の速さと文面を見る
- 面接から合格・承諾に進む数が足りないか:足りないなら、面接で見ていることと、合否を出す速さを見る
- 承諾から初日を迎える数が足りないか:足りないなら、合格から初日までの空白と受け入れの準備を見る
- 初日から続く数が足りないか:足りないなら、受け入れ体制、オンボーディング、1on1を見る
それぞれの段階で見る記事は、原稿ならInfraの求人原稿の書き方、初回連絡ならInfraで応募が来た後の初回連絡です。
段階ごとの読み方
応募
応募の数は、原稿の出来だけでなく、時期の影響も受けます。学生の長期休みの前や新学期など、インターンを探す学生が増える時期と、試験期間のように減る時期があります。前月と比べるだけでなく、前年の同じ時期と比べられると、時期の影響を差し引いて見られます。
面接
応募から面接に進む割合が低いときは、まず初回連絡までの日数を見ます。日数が長ければ、そこが原因の可能性が高いです。日数が短いのに進まない場合は、応募した学生が原稿の内容と違う印象を受けていないか、一通目の文面に次の行動が書かれているかを見ます。
採用
合格を出しても承諾されない、承諾されても初日を迎えない、という場合は、他社に先を越されていることが多いです。合否を出すまでの日数と、初日までの日数を見ます。
継続
採用した学生が、1か月後、3か月後に続いているかを数えます。辞めた学生がいれば、理由を「時間」「業務」「人」「目的」の4つに分けて記録します。理由の分け方は長期インターンを続けてもらうためにで書いています。
エージェントベストの見解
Infraの運用で、応募の数だけを見ている会社は少なくありません。応募が増えれば成果が出ている、と考えるのは自然です。ただ、当社が運用を支援してきた中では、応募の数を追って原稿の条件を広げた結果、面接での見送りが増え、採用した学生も早く辞める、という流れを何度か見てきました。応募の数は入口の勢いを示す数で、運用がうまくいっているかどうかを示す数ではありません。当社が最後の指標として勧めているのは、採用した学生が3か月後に続いている数です。これが増えていれば、原稿、選考、受け入れのどこかがかみ合っています。逆に、応募が増えても3か月後に続いている数が変わらなければ、どこかに見直す場所があります。応募は手前の目安、継続は結果。この順に並べて読むと、数字に振り回されにくくなります。
記録の仕方
記録は、学生ごとに1行の表で十分です。
| 項目 | 記録すること |
|---|---|
| 応募日 | 応募が来た日 |
| 経路 | 応募か、スカウトへの返信か |
| 一通目の日 | 初回連絡を送った日 |
| 面接日 | 面接を実施した日 |
| 合否の日 | 合否を伝えた日と結果 |
| 承諾の日 | 承諾を受けた日、または辞退の理由 |
| 初日 | 勤務を始めた日 |
| 在籍の状況 | 1か月後・3か月後に続いているか。辞めた場合は日付と理由の分類 |
この表があれば、段階ごとの数も日数も、あとから計算できます。月に一度、表を見て、段階ごとの数と日数を並べます。
月ごとの見方
月に一度の振り返りでは、次の順に見ます。
- 継続:今月、辞めた学生はいるか。理由の分類は何か
- 採用:今月、初日を迎えた学生は何人か。承諾から初日までの日数は
- 面接:今月、面接をした数。応募から面接までの日数は
- 応募:今月の応募の数。前年の同じ時期と比べてどうか
- 次の月にやること:一番手前で詰まっている段階に、一つだけ手を打つ
振り返りの順番は、後ろの段階から見ます。手を打つ順番は、手前の段階から。見る順番と手を打つ順番が逆なのは、結果から振り返り、原因は入口から潰すためです。
エージェントベストの見解
KPIを決めるとき、Infraで採るのか、ほかの媒体や紹介で採るのかを並べて見ることも勧めています。当社はInfraのほか、OfferBox・Wantedly・ワンキャリアといった媒体を扱い、人材紹介も行っているので、同じ「1人を迎える」でも、経路によって手間のかかる段階が違うことを見ています。長期インターンの求人サイトは、応募の段階は比較的動きやすい一方で、面接と受け入れの段階に会社側の手間が集中します。紹介で採る場合は、手前の段階を紹介会社が担う分、手間のかかり方が変わります。経路ごとに、どの段階に社内の時間を使っているかを並べると、Infraの運用で手厚くすべき段階が見えます。数を比べて媒体の優劣を決めるのではなく、社内の時間をどこに置くかを決めるために、経路ごとの段階を見るという使い方です。
まとめ
- Infraの運用を「応募・面接・採用・継続」の4段階に分け、数と日数を記録する
- 採用が決まらないときは、手前の段階から順に原因を切り分ける
- 応募の数は入口の目安。最後に見るのは、採用した学生が3か月後に続いている数
- 記録は学生ごとに1行の表で十分。月に一度、後ろの段階から振り返る
- 手を打つのは一番手前で詰まっている段階に、一つずつ
よくある質問
目標の数値はどう決めればよいですか
まず、必要な人数と、いつまでに初日を迎えてほしいかを決めます。そこから、過去の記録で段階ごとにどのくらいの数が次に進んだかを見て、逆算します。記録がまだない場合は、最初の数か月は目標を置かずに記録を貯め、その結果から目標を決めるのが現実的です。
原稿を見た数は記録すべきですか
媒体の管理画面で分かる範囲で記録しておくと、応募が少ない原因が「見られていない」のか「見られているが応募されない」のかを分けられます。分からない場合は、応募の数から見始めても十分です。
数が少なすぎて傾向が読めません
受け入れる人数が少ない会社では、月ごとの数は小さくなります。その場合は、数の比較より、学生一人ひとりの記録を読むほうが役に立ちます。面接で「どこを見て応募したか」を聞く、辞めた学生の理由を分類する、といった質の情報を合わせて見ます。
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