長期インターンの卒業生とのつながりを採用に生かす

Infra・長期インターン新卒採用への接続 更新日 2026/10/16

長期インターンを続けていると、毎年何人もの学生が卒業し、別の会社に就職していきます。多くの会社では、卒業した時点で関係が途切れます。しかし、長期インターンの卒業生は、会社の内側を知っている数少ない社外の人です。 後輩を紹介してくれる、会社の評判を学生に伝えてくれる、数年後に中途の候補者として戻ってくる。こうした関係は、卒業のときに少し手をかけるだけで残せます。この記事では、学生向けの長期インターン求人サイトInfraなどで受け入れた学生が卒業した後、その関係を採用にどう生かすかを整理します。

卒業生が採用に関わる4つの形

長期インターンの卒業生が、その後の採用に関わる形は、おおむね次の4つです。

形内容
紹介大学の後輩や友人に、自社の長期インターンや新卒採用を勧める
語り手説明会や面談で、インターンの経験を話す。学生の質問に答える
評判学生の間や、SNSなどで、会社の様子を伝える
再会数年後に、中途の候補者として、あるいは取引先として戻ってくる

このうち、会社がはっきり頼めるのは「紹介」と「語り手」です。「評判」と「再会」は頼むものではなく、卒業までの受け入れと、卒業後の関係の保ち方の結果として生まれるものです。

卒業のときに決めておくこと

関係を残すには、卒業のときの対応が大切です。次のことを決めておきます。

  1. 卒業の場をつくる:最終日に、受け入れ部署の社員が集まって送り出す場を設ける。短くても、仕事への感謝を言葉にして伝える
  2. 連絡の窓口を伝える:個人の連絡先ではなく、会社としての窓口を伝える。担当者が異動や退職をしても、関係が途切れないようにする
  3. 今後の連絡について同意を得る:卒業後に会社から連絡してよいか、どんな連絡なら受け取りたいかを聞いておく
  4. アカウントと情報の扱いを整理する:社内の道具へのアクセスは止め、関係は続ける。この線をはっきり引く

3番目の同意は、個人情報の扱いの面でも大切です。卒業後の連絡に使う情報の扱いは、会社の個人情報の方針に沿って決め、迷う場合は社内の担当者や専門家に確認してください。

連絡の続け方

卒業後の連絡は、頻度より中身が大切です。採用の話ばかりを送ると、卒業生は負担に感じて離れていきます。

送ってよい連絡

控えたい連絡

3つ目の「卒業生が関わった仕事のその後」は、とくに喜ばれる連絡です。自分の仕事が残っていると知ることは、会社への愛着を深めます。

エージェントベストの見解

卒業生との関係を採用に生かしたいという相談を受けると、多くの会社は「卒業生のリストを作って、定期的に連絡する」仕組みから考え始めます。仕組みは大事ですが、当社が先に確かめるのは「卒業生が卒業したときに、どんな気持ちで会社を去ったか」です。受け入れ中に放っておかれた、最後は事務的に送り出された、という記憶を持った卒業生は、どれだけ丁寧に連絡しても反応しません。逆に、卒業のときに感謝を伝えられ、自分の仕事が役立ったと実感して去った卒業生は、連絡が少なくても関係が続きます。当社は人材紹介も行っていますが、中途採用の候補者が前の職場を語るときも、最後の数週間の記憶が印象を大きく左右しています。卒業生との関係づくりは、卒業後の仕組みより、卒業前の最後の数週間の過ごし方で決まる部分が大きいと考えています。

卒業生に頼めること

卒業生に採用への協力を頼むときは、相手の負担を考えて、頼むことを絞ります。

後輩の紹介

大学の後輩やサークルの後輩に、長期インターンの募集を伝えてもらいます。紹介の考え方は長期インターン生からの紹介で学生を集めるで整理しています。

説明会や面談での語り手

学生向けの説明会や、長期インターンの面談に、卒業生が参加して経験を話す機会をつくります。社員が話すより、学生に近い立場の卒業生が話すほうが、学生は本音で質問しやすくなります。

頼むときの注意

2つ目は、卒業生が社会人になっている場合にとくに大切です。就職先によっては、他社の採用活動に協力することに制限がある場合もあります。

卒業生同士の集まりをつくる

会社と卒業生の一対一の関係に加えて、卒業生同士がつながる場をつくる会社もあります。年に一度、現役のインターン生と卒業生が顔を合わせる集まりを開く、といった形です。

こうした場には、次のような効果があります。

開くときは、採用の話を前面に出さず、近況を話す場として設けます。採用の話が強すぎると、卒業生は来にくくなります。規模は小さくてかまいません。続けることのほうが大切です。

関係を記録して残す

卒業生との関係は、担当者の頭の中だけにあると、担当者が変わったときに途切れます。次のことを記録しておきます。

記録の扱いは、会社の個人情報の方針に沿って行います。記録があれば、「数年前に卒業した学生が、中途の候補者として応募してきた」ときに、当時の様子をすぐに確かめられます。

エージェントベストの見解

卒業生との関係が最も大きな意味を持つのは、数年後の「再会」の場面だと当社は考えています。長期インターンの卒業生が、別の会社で数年働いた後に、中途の候補者として戻ってくる。当社は人材紹介も行っているので、こうした「出戻り」に近い採用の場面を見ることがありますが、その人は会社の文化を知っていて、他社での経験も持っている。新卒とも一般の中途とも違う、独特の強みを持った候補者です。こうした再会は、数年単位の時間がかかるため、短期の採用の成果としては見えにくい。しかし、長期インターンを何年も続けている会社にとっては、卒業生の数が積み上がるほど、再会の可能性も高まります。当社はInfraの代理店として長期インターンの募集から関わっていますが、募集を毎年続けることには、その年の受け入れだけでなく、数年後の候補者の層を厚くする意味もあると考えています。

まとめ

よくある質問

卒業生との連絡には、どんな手段を使えばよいですか

会社によってさまざまです。会社としての窓口のアドレスや、卒業生向けのグループなどを使う会社があります。どの手段でも、担当者個人ではなく会社として管理できる形にしておくことが大切です。

短期で辞めた学生も、卒業生として扱うべきですか

関係を続けたいかどうかは、辞め方や本人の意向によります。辞めた理由にかかわらず、気持ちよく送り出せたのであれば、同じように扱ってよいと考えます。

卒業生が競合他社に就職した場合、関係はどうすればよいですか

近況の連絡程度であれば続けている会社もあります。ただし、業務の情報を話す場面がないよう、連絡の中身には気をつけます。判断に迷う場合は社内の関係部署に相談してください。

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