面接のKPI|通過率でなく面接官ごとの日数と辞退で見る
面接のKPIを置きたい。ところが、各段の通過率を並べ、面接官ごとの通過率を比べて「厳しすぎる/甘すぎる」と言い、面接から次までの日数は測らず、辞退の理由は面接と結び付けずに、通過率を揃えるために判断が動いている。結論から言うと、面接のKPIは通過率ではなく、「面接官ごとの日数」と「面接官ごとの辞退の数」と「面接の後に近い人が残った数」の三つです。通過率を面接官ごとに置くと、率を揃えようとして判断が甘くなるか厳しくなります。面接は「選ぶ場」と「学生が確かめる場」の両方なので、選ぶ側の精度(残った近い人)と、確かめられたか(辞退の数)を分けて測ります。面接官ごとに割って初めて直す場所が出ますが、割った数を評価に使わず、聞き方の型と「言わないこと」を直すために使います。 面接で辞退を減らす方法は面接で辞退を減らす方法で書きました。この記事は、面接に置くKPIを書きます。
この作業の目的|面接を、「選ぶ精度」と「確かめられたか」で測る
面接は、会社が選ぶ場であると同時に、学生が会社を確かめる場です。通過率は選ぶ側の結果だけを表し、確かめられたかは表しません。確かめられなかった学生は、通過しても辞退します。
目的は、面接を通過率で測るのをやめ、「選んだ人が合っていたか」と「学生が確かめられたか」と「待たせていないか」の三つで測ることです。
面接のKPIで、起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 通過率をKPIにする | 率を上げるために通す、下げるために落とす。判断が数に引かれる |
| 面接官ごとに率を揃える | 「あの人は厳しい」と言われた面接官が甘くなる。逆も起きる |
| 面接から次までの日数を測らない | 待たせている面接官が分からず、辞退が続く |
| 辞退を面接と結び付けない | 「面接官の言葉」で決まった辞退が、面接の問題として扱われない |
| 面接官の評価に使う | 数を良く見せるために、記録が正確でなくなる |
| 面接の後に近い人が残ったかを見ない | 通した人数は分かるが、合っている人が残ったかが分からない |
共通するのは、面接を「通した人数」で測っていて、「合っている人が残ったか」と「学生が確かめられたか」で測っていないことです。
置くのは、三つ
| KPI | 数え方 | 見方 |
|---|---|---|
| 面接官ごとの日数 | その面接官の面接から、結果を出すまでの日数 | 週に一度。延びている面接官に、枠と判定の仕組みを |
| 面接官ごとの辞退の数 | その面接官が面接した学生のうち、後に辞退した数 | 月に一度。集まる面接官の言葉を聞く |
| 面接の後に近い人が残った数 | その段を通過した人のうち、「こんな人」に近い人の数 | 月に一度。減っていれば、聞き方の型を直す |
三つで、「速さ」「確かめられたか」「選ぶ精度」が分かります。通過率は、必要なときに数から計算します。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「面接官ごとの通過率を比べれば、判断の甘い人と厳しい人が分かって、揃えられる」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、選考の記録を見ていますが、通過率を面接官ごとに比べて共有した会社で起きるのは、判断の精度が上がることではなく、率が平均に寄ることです。「厳しい」と言われた面接官は通すようになり、「甘い」と言われた面接官は落とすようになります。どちらも、学生を見て決めた判断ではなく、率を見て決めた判断です。当社が最初にお願いするのは、面接官ごとに比べる数を、通過率から「辞退の数」と「後に残った近い人の数」に変えることです。この二つは、率を揃える動機を生みません。辞退が集まる面接官には、聞き方と言葉を直してもらい、後に残った近い人が少ない面接官には、「こんな人」の一文を共有し直します。面接官に見せる数は、評価のためではなく、直すためのものだと先に伝えることが、記録が正確に残る条件です。
通過率を、置かない理由
- 率は、通す数を変えれば動く:判断ではなく数で動かせる
- 率を面接官ごとに比べると、平均に寄る:甘い人と厳しい人が、どちらも中央に動く
- 率が高いことも低いことも、良し悪しではない:母集団の質で変わる
- 率は、月末まで分からない:日数は今週分かる。採用ファネルに置くKPI
- 率を使うのは、逆算のとき:「採用〇人 → 面談△人」の逆算に前年の率を使う
率は逆算の道具で、面接官に見せる数にはしません。
面接官ごとに割る|評価ではなく、型を直すために
- 見せる前に、目的を伝える:「評価ではなく、聞き方の型と言葉を直すために見ます」
- 辞退の数が集まる面接官には、学生の言葉を渡す:「面接で気になった言葉」を承諾期限の前の面談で聞き、事実として渡す。内定辞退の理由の分け方
- 後に残った近い人が少ない面接官には、「こんな人」の一文を共有する:判断の基準がずれている
- 日数が延びている面接官には、枠と判定の仕組みを直す:本人の努力ではなく、枠の数と判定の会議の頻度
- 人数の少ない面接官の数は、傾向として読まない:面接の数が少ないと、一人の辞退で大きく動く
- 数を人事評価に接続しない:接続すると、記録が良く見せる方向に歪む
面接官ごとの数は、面接官を評価する道具ではなく、聞き方の型と「言わないこと」を更新する材料です。
日数の、内訳
- 面接の日から、結果を出すまで:判定の会議の頻度と、面接官の記録の速さ
- 結果を出してから、学生に伝えるまで:人事の連絡の速さ
- 学生に伝えてから、次の面接まで:次の面接官の枠の数
- 三つに分けて測る:まとめると、どこが遅いか分からない
- 延びた箇所を、その週に直す:判定の会議を増やす、連絡の担当を増やす、枠を増やす
- 日数の目標値は置かない:先週より延びていないかで見る
日数は、数が減る前に動く数です。週に一度、三つの内訳で見ます。
週と月の、見方
| 頻度 | 見るもの | 直すこと |
|---|---|---|
| 週に一度 | 日数の三つの内訳、面接官ごとの日数 | 延びた箇所を、その週に直す |
| 月に一度 | 面接官ごとの辞退の数、面接の後に近い人が残った数 | 聞き方の型か「言わないこと」の一枚を、一箇所直す |
| 年に一度 | 三つの前年比、面接官ごとの累計 | 面接官の構成(誰が面接に出るか)と、型の見直し |
月に一度の場で決めるのは「聞き方の型を一箇所直す」か「一枚に一行足す」かです。
媒体ごとに、変わる点
- OfferBox:オファーの文面の名義の社員が面接に出るかで、日数と辞退の数が変わる。名義と面接官を揃えている会社は、辞退が少ない
- Wantedly:記事を書いた社員が面接に出ると、記事と面接の一致が保たれる
- ワンキャリア:面接官の言葉と質問が体験談に書かれる。面接官ごとの辞退の数が、翌年の母集団に影響する。ワンキャリア経由の内定辞退が続くとき
三つとも、置く三つは同じで、面接官の言葉が外に出る度合いが違います。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 面接官ごとの数を、評価に使わないと決める | 採用の責任者。面接官に先に伝える |
| 日数を三つの内訳で記録する | 人事 |
| 辞退の台帳に面接官の欄を持つ | 人事 |
| 近い人かどうかを、各段で付ける | 面接を担当した人 |
| 週に一度、日数を見て直す | 人事 |
| 月に一度、聞き方の型か一枚を一箇所直す | 採用の責任者と人事 |
| 学生から聞いた面接官の言葉を渡す | 採用の責任者。責めずに事実で |
運用代行や代理店が支えられるのは、記録の型、聞き方の型の下書き、集計までで、面接そのもの、面接官への渡し方、型の決定は社内が担います。
エージェントベストの見解
面接のKPIで、当社が先にお伝えしているのは、「面接官ごとの数を人事評価に接続すると、記録が歪む」ということです。面接官ごとの辞退の数を出すと、多い面接官は「自分のせいにされる」と感じます。それが評価に響くと、面接の記録を良く見せるようになり、辞退の理由も「他社」と書かれるようになります。申し込んだあとに記録が使えなくなる会社に共通するのは、KPIを評価に使ったことです。当社が案内するのは、面接官ごとの数を出す前に、「これは評価ではなく、聞き方の型と言葉を直すための数です。数が多い面接官を責めません」と、面接に出る全員に先に伝えることです。伝えたうえで、辞退が集まる面接官には、学生の言葉を事実として渡します。「あなたが悪い」ではなく「学生にはこう聞こえた」です。記録が正確に残る環境を作ることが、面接のKPIを使える形にする前提で、数を出すことより先に要ります。
まとめ
- 面接のKPIは通過率ではなく、「面接官ごとの日数」「面接官ごとの辞退の数」「面接の後に近い人が残った数」の三つ
- 通過率を面接官ごとに比べると、率が平均に寄って判断が数に引かれる。率は逆算の道具として使う
- 面接官ごとに割った数は、評価ではなく聞き方の型と「言わないこと」を直すために使う。先にそう伝える
- 日数は「面接→結果」「結果→連絡」「連絡→次の面接」の三つに分けて週に一度見る
- 面接官ごとの数を人事評価に接続すると、記録が歪んで使えなくなる
よくある質問
面接官の判断がばらついています。通過率を揃えなくてよいのですか
率を揃えても、判断は揃いません。揃えるのは、聞き方の型(何を行動で聞くか)と、「こんな人」の一文です。型と一文が共有されると、率は自然に近づきます。率を先に揃えると、学生を見ない判断が増えます。ばらつきは、「後に残った近い人の数」の差として見て、型を共有し直します。
面接の数が少ない面接官の数は、どう読めばよいですか
傾向としては読まず、記録として残します。面接が月に数回の面接官は、一人の辞退で数が大きく動きます。年単位で累計して、それでも少ないなら、個別の事情として扱います。数が少ない面接官には、数ではなく、学生から聞いた言葉を渡します。
面接のKPI設計は、御社に相談できますか
できます。当社は、記録の型、聞き方の型の下書き、集計を支えられます。面接そのもの、面接官への渡し方、型の決定は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、選考と内定後の運用まで含めて支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
採用の進め方を、媒体選びから一緒に整理しませんか
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