イベントのKPI|参加者数でなく面談まで来た数で見る
イベントのKPIを置きたい。ところが、参加者数と満足度アンケートの点数を並べ、集客に力を入れて当日の中身は去年と同じ、費用と当日に使った社内の時間は測らず、合同説明会と自社の説明会と座談会を合算して、「今年は〇人集まりました」で終わっている。結論から言うと、イベントのKPIは参加者数と満足度アンケートではなく、「参加後に面談まで来た近い人の数」と「一人を面談に呼ぶまでにかかった費用と時間」と「当日に現場の社員が話した数」の三つです。参加者数を追うと集客の工夫に寄って当日の中身が薄くなり、満足度は高く出るのに面談に来ません。イベントは費用と時間が最も重い入口なので、他の入口と同じ三つで並べて、続けるか止めるかを年に一度決めます。合同説明会と自社の説明会と少人数の座談会は、分けて測ります。 媒体のKPIの位置づけは媒体別のKPI設計、イベントの設計はイベントからの母集団形成で書きました。この記事は、イベントのKPIを書きます。
この作業の目的|イベントを、他の入口と同じ三つで並べる
イベントは、費用(出展費・会場費・資料)と時間(準備・当日・後片付け)が最も重い入口です。それにもかかわらず、参加者数と満足度でしか測られず、他の入口と並べられていません。
目的は、イベントを他の入口(スカウト・掲載・紹介)と同じ三つの数で並べ、続けるか止めるかを判断できるようにすることです。
イベントのKPIで、起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 参加者数をKPIにする | 集客の工夫(景品、無料の資料、広く告知)に寄り、当日の中身が薄くなる |
| 満足度アンケートで評価する | その場の満足は高く出る。面談に来る数とつながらない |
| 費用と時間を測らない | 最も重い入口なのに、他の入口と比べられない |
| 種類を合算する | 合同説明会と座談会は性格が違うのに、平均で見えなくなる |
| 参加後の接点が無い | 当日で終わり、面談の案内が届かない |
| 当日の担当を測らない | 現場の社員が何人と話したかが分からず、当日の設計が改善しない |
共通するのは、イベントを「当日の成功」で測っていて、「その後に面談に来たか」で測っていないことです。
置くのは、三つ
| KPI | 数え方 | 見方 |
|---|---|---|
| 参加後に面談まで来た近い人の数 | イベント経由で面談に来た人のうち、「こんな人」に近かった人の数 | イベントごと。他の入口と並べる |
| 一人を面談に呼ぶまでにかかった費用と時間 | (出展費+会場費+資料+人件費)÷ 近い人の面談数。時間も同じ形で | イベントごと。他の入口と並べる |
| 当日に現場の社員が話した数 | 当日、現場の社員が一対一か少人数で話した学生の数 | イベントごと。参加者数ではなく、話せた数 |
三つで、「結果」「重さ」「当日の設計」が分かります。参加者数と満足度は、下の階に置きます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「イベントは集客が成果で、参加者が多ければ成功だ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、また媒体のイベントの案内もする立場から言うと、参加者数と、その後の面談の数は、比例しません。参加者を増やす工夫(広く告知する、景品を用意する、無料の資料を配る)は、その会社に関心の薄い学生も集めます。集まった学生に現場の社員が一人ずつ話せないと、名前が残るだけで、面談には来ません。当社が最初にお願いするのは、参加者数の目標を下げて、「当日に現場の社員が一対一で話せる数」を先に決めることです。現場の社員が三人出られるなら、一人が当日に話せるのは限りがあります。その数を超えて集めても、話せない学生が増えるだけです。イベントの設計は、集客の設計ではなく、当日に話せる数の設計です。話せた学生の数と、その後に面談に来た近い人の数を並べると、集める数を増やすより、話せる体制を厚くするほうが効くことが見えます。
参加者数と満足度の、扱い
- 参加者数は、下の階の数:集客ができているかを確かめるための数
- 参加者数が多くて面談が少ないなら、当日に話せていない:現場の社員の数か、当日の設計を直す
- 参加者数が少なくて面談の割合が高いなら、集客を広げる余地がある:ただし、話せる数の範囲で
- 満足度アンケートは、当日の運営を直すために使う:進行、時間、資料。面談の数とはつなげない
- アンケートで「面談の希望」を取る:満足度より、この項目が面談につながる
参加者数と満足度は、原因を探すときに見る数です。
イベントの種類を、分けて測る
| 種類 | 性格 | 三つの見方 |
|---|---|---|
| 合同説明会 | 多くの学生が短時間で回る。話せる時間が短い | 費用が高く、話せる数が限られる。近い人の面談数を厳しく見る |
| 自社の説明会 | 来る学生は既に関心がある。話せる時間が長い | 近い人の面談数の割合が高いのが普通。参加者数が少なくてよい |
| 少人数の座談会 | 現場の社員が一対一に近い形で話せる | 費用は低く、時間が重い。近い人の面談数の割合が最も高い |
| 大学・研究室での説明 | 対象が絞られている | 大学との関係の入口と重なる。大学との関係からの母集団形成 |
| オンラインのイベント | 費用は低いが、話せる数が少ない | 当日に話せた数が特に少なくなる。個別の枠を別に置く |
合算すると、合同説明会の重さが座談会の軽さで薄まり、判断ができません。種類ごとに三つを出します。
参加後の、接点
- 当日に、面談の案内を渡す:後で送るのではなく、当日に日程の候補を
- 話した現場の社員から、一通:「先日話した〇〇です」。人事からの一斉の連絡より効く
- 参加後の日数を、測る:参加から面談までの日数。延びると来る数が減る
- 話せなかった学生には、別の形で:当日に話せなかった学生に、資料と面談の案内だけを送る。話せた学生と分けて記録する
- 参加者名簿を、スカウトに使うかを決める:使うなら、当日に会ったことを一文に入れる。スカウトのKPI
イベントの成果は、当日ではなく、参加後の一週間で決まります。
続けるか、止めるかの判断
- 年に一度、他の入口と並べる:三つの数で、スカウト・掲載・紹介と同じ表に
- 費用と時間の両方で見る:費用が高くても時間が軽いイベント、費用が安くても時間が重いイベントがある
- 一年で判断しない:初年度は運営に慣れていない分だけ悪く出る。二年の並びで
- 止める判断も、選択に入れる:「毎年出ているから」で続けない
- 止めた分の費用と時間を、どこに移すかを決める:止めるだけでなく、移す先を決める
- 経営に、並べた表で説明する:「合同説明会は一人あたり〇〇、座談会は△△」
イベントは、続けることが前提になりやすい入口です。年に一度、並べて判断します。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 当日に話せる数から、集客の目標を決める | 採用の責任者。現場の社員の人数から |
| 当日に現場の社員が話した数を記録する | 当日の担当(人事) |
| 費用と時間を記録する | 人事。準備・当日・後片付けの時間も |
| 当日に面談の案内と日程の候補を渡す | 人事と現場の社員 |
| 話した学生への一通 | 話した現場の社員 |
| 近い人かどうかを台帳に付ける | 面談を担当した人 |
| 年に一度、他の入口と並べて判断する | 採用の責任者と経営 |
運用代行や代理店が支えられるのは、記録の型、案内の下書き、集計までで、当日の対応、話す現場の社員、続けるか止めるかの判断は社内が担います。
エージェントベストの見解
イベントのKPIで、当社が先にお伝えしているのは、「イベントの費用は請求書で見えるが、時間は見えない」ということです。合同説明会に三人で一日出ると、準備と移動と当日と後片付けで、社内の時間が大きく減ります。その時間は請求書に出ないので、費用の比較では「出展費〇万円」だけが載ります。申し込んだあとに運用が止まる会社に共通するのは、イベントの時間を測らずに出展を続け、スカウトと掲載に手が回らなくなることです。当社が案内するのは、イベントごとに「準備・当日・後片付けに使った社内の時間」を、終わった週に記録することです。「人事〇時間、現場△時間」で足ります。時間が入ると、「このイベントは、スカウトを月に□通送るのと同じ時間を使っている」が見え、配分の判断ができます。イベントを止める判断は、費用ではなく時間で決まることが多く、時間を測っていない会社は、その判断ができません。
まとめ
- イベントのKPIは参加者数と満足度ではなく、「参加後に面談まで来た近い人の数」「一人あたりの費用と時間」「当日に現場の社員が話した数」の三つ
- 参加者数を追うと集客の工夫に寄り、当日に話せない学生が増える。集客の目標は「当日に話せる数」から決める
- 合同説明会・自社の説明会・座談会・オンラインは、性格が違うので分けて測る
- 成果は当日ではなく参加後の一週間で決まる。当日に面談の案内と日程の候補を渡し、話した現場の社員から一通
- 年に一度、他の入口と同じ三つで並べ、続けるか止めるかを判断する。判断は費用より時間で決まることが多い
よくある質問
満足度アンケートは、やめたほうがよいですか
やめなくてよいですが、成果の指標にしません。アンケートは、当日の運営(進行・時間・資料)を直すために使います。成果として見るのは、アンケートの「面談の希望」の項目と、その後に実際に面談に来た数です。満足度の点数を上げる工夫は、面談の数を増やしません。
合同説明会は、やめても大丈夫でしょうか
三つの数で、他の入口と並べて判断します。合同説明会は、会社を知らない学生に会える入口なので、知名度が低い会社には意味があります。ただ、費用と時間が重いので、「近い人の面談数」で見て、スカウトや座談会と比べます。止めるなら、止めた分の費用と時間をどこに移すかを先に決めます。
イベントのKPI設計は、御社に相談できますか
できます。当社は、記録の型、案内の下書き、集計を支えられます。当日の対応、話す現場の社員、続けるか止めるかの判断は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、媒体のイベントと自社のイベントを並べて見る形を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
採用の進め方を、媒体選びから一緒に整理しませんか
- 採用人数・時期・体制から、どの媒体で何をするかを一緒に整理します
- スカウト代行・運用代行と組み合わせて、手が回らない部分を外に出せます
- 料金は各媒体の正規料金のまま。ご相談・お見積りは無料です
この記事の内容に合うサービス:採用ご担当者さま向けサービス一覧 ↗人材紹介・採用代行・求人広告代理店