採用KPIの月次レビュー|翌月に変えることを一つ決める

採用ノウハウ採用KPI 更新日 2026/9/22

採用KPIの月次のレビューをしている。ところが、数字の表を眺めて未達の理由を一つずつ説明し、気付いたことを五つ出して全部やろうとし、前月に変えたことの結果は確認せず、関係者を多く集めて一時間半かけ、翌月も同じ表を見ている。結論から言うと、月に一度の場で決めるのは「翌月に変えることを一つ」だけで、数の説明で終わらせません。見るのは「近い人が面談まで来た数(入口ごと)」「段ごとの日数の前年比」「文面と名義と掲載の効果」の三つで、四十五分です。数が未達の説明に時間を使うと、変えることが決まらないまま終わります。変えることは一つに絞り、型と名義を同時に変えません。前月に変えたことの結果を、場の最初に確認します。出席は人事と採用の責任者と、月によって現場の責任者です。 週次の型は採用KPIの週次レビューで書きました。この記事は、月次の場の型を書きます。

この作業の目的|月次を、「数の説明の場」から「翌月に変えることを決める場」にする

月次の場で数を並べると、未達の数について説明が始まります。説明は必要な場面もありますが、説明だけで時間が尽きると、翌月に変えることが決まりません。変えることが決まらない月が続くと、翌年も同じ数字が並びます。

目的は、月次の場を「今月の数の説明」から「翌月に変えることを一つ決める」に変え、前月に変えたことの結果を確認する場にすることです。

月次レビューで、起きる失敗

失敗何が起きるか
数の説明で終わる未達の理由が並び、変えることが決まらない
未達の理由を一つずつ並べる時間が尽きる。理由は説明より、直す場所の特定に使う
変えることを複数決める全部が中途半端になり、どれが効いたか分からない
前月に変えたことの結果を確認しない変えたことが積み上がらない
人を集めすぎる日程が合わず、月をまたぐ
資料が厚い作る手間が増え、見る時間が減る

共通するのは、月次を「数の報告の場」として作っていて、「変えることを決めて、前月の結果を確認する場」として作っていないことです。

月次で見る、三つ

見るもの何を確かめるか
近い人が面談まで来た数(入口ごと)逆算した必要数に届く見込みか。どの入口が効いているか。採用KPIの基本
段ごとの日数の前年比週次で直した段が戻っていないか。前年より延びている段はどこか
文面と名義と掲載の効果前月に変えた型・名義・掲載の、近い人の面談数への影響。スカウトのKPI、掲載のKPI

三つだけです。承諾した数と辞退の理由は、内定を出している期間だけ足します。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「月次のレビューは、今月の結果を報告して、課題を洗い出す場だ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、運用の場に同席することがありますが、課題を洗い出す月次は、毎月五つの課題が出て、どれも着手されずに翌月も同じ五つが出ます。課題が多いのは、状況が悪いからではなく、洗い出す形になっているからです。当社が最初にお願いするのは、月次の出口を「翌月に変えることを一つ」に固定することです。一つに絞ると、その場の議論は「どれを選ぶか」になり、選ばれなかった候補は「来月の候補」として残ります。翌月の場の最初に、前月に変えたことの結果を確認すると、変えたことが積み上がります。一年で十二回変えれば、十二箇所直ります。五つ出して着手しない月が十二回続くと、一箇所も直りません。月次の価値は、洗い出す量ではなく、積み上がる数で決まります。

四十五分の、進め方

  1. 前月に変えたことの結果を確認する(十分):変えたことと、近い人の面談数の前後
  2. 近い人の面談数(入口ごと)を見る(十分):届く見込みか。どの入口が効いているか
  3. 段ごとの日数の前年比を見る(五分):週次で直した段が戻っていないか
  4. 文面と名義と掲載の効果を見る(十分):前月に変えた型の影響
  5. 翌月に変えることを、一つ決める(十分):候補を三つまで出して、一つを選ぶ
  6. 選ばなかった候補を、来月の候補として残す:捨てない

出るのは「翌月に変えること一つ」と「誰が、いつまでに」です。記録はその二行で足ります。

変えることを、一つに絞る

一つに絞ることは、課題を無視することではなく、順番を付けることです。

経営への報告との、分け方

場相手出すもの
月次のレビュー人事と採用の責任者、月によって現場三つの数と、翌月に変えること一つ
経営への報告経営採用した数の見込みと目標との差、直す場所の一文。月次の資料をそのまま使わない
期の途中の場経営と採用の責任者届く見込みと、入口の配分の変更の相談

月次のレビューの資料を、そのまま経営に出すと、数の説明の場になります。経営に出すのは、見込みと差と一文です。

出席者

三人以内に収める月と、現場を呼ぶ月を分けます。

媒体ごとに、変わる点

三つとも、月次で見る三つは同じで、三番目(文面・名義・掲載の効果)の中身が違います。

社内の分担

作業誰が
月次の日程を、月初に固定する採用の責任者
三つの数を出す人事。台帳から
前月に変えたことと結果を用意する人事
候補を三つまで出す人事
一つを選び、担当と期限を決める採用の責任者
選ばなかった候補を残す人事
経営への報告を別に作る採用の責任者

運用代行や代理店が支えられるのは、数を出す作業、候補の提案、記録の型までで、一つを選ぶこと、経営への報告は社内が担います。

エージェントベストの見解

月次レビューで、当社が先にお伝えしているのは、「前月に変えたことの結果を最初に確認する形にすると、変えることの質が上がる」ということです。結果を確認しない月次では、変えることを決めても、翌月には話題が変わっていて、効いたかどうかが誰も分かりません。効いたかが分からないと、次に変えることも勘で決まります。申し込んだあとに月次が数の説明に戻る会社に共通するのは、この確認が無いことです。当社が案内するのは、月次の場の最初の十分を、前月に変えたことの結果に固定することです。「先月は文面の型を〇〇に変えた。近い人の面談数は前月△、今月□」。この十分があると、決めることが慎重になり、「比べられる形で変える」という意識が付きます。一年続けると、変えたことと結果の記録が十二件たまり、翌年の担当者に渡せる知見になります。月次の価値は、数の共有ではなく、この記録です。

まとめ

よくある質問

課題が多いのに、一つしか変えないのは遅くないですか

五つ出して着手しない月が続くより、一つ変えて結果を確認する月が続くほうが、一年で積み上がります。一年で十二箇所直ります。急ぐ場合は、週次で直せるもの(返信の体制・日程の候補)を週次に回し、月次では文面・名義・掲載のように比べる必要があるものを扱います。

前月に変えたことの結果が、一か月では出ません

出ない場合は、「まだ分からない」と記録して、翌月にもう一度確認します。その月は、前月の変更を続けたまま、新しい変更をしません。結果が出るまで待つことも、月次の決定の一つです。二か月続けても分からないなら、変えた箇所が効かない箇所だったと判断して、次に移ります。

月次レビューの型は、御社に相談できますか

できます。当社は、数を出す作業、候補の提案、記録の型を支えられます。一つを選ぶこと、経営への報告は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、月次で見る三つの形を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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