スプレッドシートで採用KPIを管理する方法|持つのは三枚だけ
スプレッドシートで採用KPIを管理したい。ところが、媒体ごと・職種ごと・月ごとにシートが増え、列が増え、自由記述で入れて集計できず、数式が壊れて誰も直せず、複数人が同じ場所を編集して消え、月次で全部のシートを見ようとして結局見ない。三か月で更新が止まります。結論から言うと、持つのは三枚だけです。一人ずつの台帳、月次の集計、変えた記録。集計は、台帳から作ります。台帳の列は十以内に絞り、入力は選択肢から選ぶ形にして、自由記述を減らします。列を増やすほど、入力が続かず、空欄が増えて、集計が読めなくなります。数式で作った集計はいつか壊れるので、壊れたときに直せる人がいる形にし、直せないなら数式を減らして手で入れる形にします。月次で見るのは集計の一枚だけです。台帳を月次の場で開くと、一人ずつの話になって、KPIの話が終わりません。製品の機能は変わるので、各製品で確認してください。 この記事では、表計算で起きる失敗、持つ三枚、台帳の列、入力の形、集計の作り方、壊れたときに直せる形、複数人で使うときの決めごと、システムに移す時期、一枚の型、分担を整理します。KPIの基本は採用KPIの基本、システムは採用管理システムでKPIを見る方法、改善は採用KPIから改善点を見つける方法で書きました。数値と料金は書きません。
この作業の目的|三か月後も、更新されている形にする
表計算の目的は、きれいな表を作ることではなく、三か月後も更新されている形にすることです。更新が止まる原因は、たいてい入力の手間(列が多い、自由記述)と、見る場所の多さ(シートが多い)です。入力を減らし、見る場所を一枚にすれば、続きます。
表計算で、起きる失敗
- シートを、増やす:媒体ごと、職種ごと、月ごと。どこを更新すればよいか分からなくなる
- 列を、増やす:「あったら便利」で足した列が空欄になり、集計が読めなくなる
- 自由記述で、入れる:辞退の理由を文章で書くと、集計できない。読む時間も要る
- 数式が壊れて、誰も直せない:作った人が替わると、直せないまま数が出なくなる
- 複数人が、同じ場所を編集して消える:上書きされ、いつ消えたか分からない
- 月次で、全部のシートを見る:時間が足りず、結局どれも見ない
持つ、三枚
| シート | 中身 | 更新する人と時期 |
|---|---|---|
| 台帳 | 一人ずつ一行。段、日付、入口、近いかの印、断りの理由 | 人事が、動きがあったその日に |
| 月次の集計 | 台帳から作る。見たい四つの数と、先に動く数 | 月に一度、人事が |
| 変えた記録 | 何を、いつ、なぜ変えたか。翌月の数 | 変えた日に一行 |
- 三枚以外を、作らない:分析用の一時的なシートは、使い終わったら消す
- 集計は、台帳から作る:台帳と別に数を手で入れると、二重に管理することになる
- 変えた記録は、改善の材料:採用KPIから改善点を見つける方法
- 卒年と募集で、台帳を分ける:一枚に混ぜない。2卒年を同時に動かすときの整理
エージェントベストの見解
これは順番の話です。表計算の相談で、「まず項目を全部出して、後から絞りたい」と言われることがあります。当社がお願いする順番は、「見たい四つの数を決める」、「その四つを出すために要る列だけを台帳に置く」、「入力が選択肢で済む形にする」、「使ってみて足りない列だけを足す」、です。項目を全部出してから絞ると、絞る前に入力が始まり、空欄の多い台帳ができます。空欄が増えた列は、後から埋められません。列は、足すのは簡単ですが、減らすのは難しい。最初は少なすぎるくらいで始めて、月次で「この数が出せない」と分かったときに一つ足すほうが、続きます。当社が支える会社でも、続いている表は列が少なく、止まった表は列が多い。この差が、いちばんはっきり出ます。
台帳の、列
十以内に絞ります。例として、次のような列です。
| 列 | 入力の形 |
|---|---|
| 名前(または管理の番号) | 手入力 |
| 卒年・募集 | 選択肢 |
| 入口(媒体・学校・紹介など) | 選択肢 |
| いまの段 | 選択肢 |
| 段が動いた日 | 日付 |
| 近いかの印 | 選択肢(近い・そうでもない) |
| 断りの理由 | 選択肢(区分を先に決める) |
| 担当 | 選択肢 |
| 一行のメモ | 手入力(短く) |
- 「あったら便利」の列を、足さない:四つの数に要らない列は置かない
- 日付は、一つずつ列を分けない:段が動いた日を上書きするか、段ごとの列を最小限に。段ごとの日数を見るなら、必要な段だけ
- 自由記述は、一行のメモだけ:長文を入れる列を作らない
- 「近いか」の印は、面談に出た人が付ける:人事が後から推測しない。新卒採用のKPI
入力を、選択肢にする
- 選択肢を、先に決める:段の名前、入口の区分、断りの理由の区分
- 選択肢を、増やしすぎない:断りの理由は四つか五つ。「その他」を一つ置いて、メモに一行
- 入力する場所を、一つに:同じ情報を二か所に書かせない
- 入力のタイミングを、決める:段が動いた日に。面談の直後に印を付ける
- 選択肢の一覧を、別の場所(設定用の範囲)に持つ:変えるときに一か所で済む
- 製品の入力補助の機能は、各製品で確認する:この記事では機能名を書かない
集計の、作り方と壊れたときの備え
- 集計は、台帳の列から作る:手で二重に入れない
- 集計に載せるのは、四つの数と先に動く数だけ:新卒採用のKPI
- 入口ごと・卒年ごとに分けて出す:足した数だけを見ない。媒体別のKPI設計
- 数式が壊れる前提で、作る:作った人が替わっても直せるように、計算の考え方を一行書いておく
- 直せる人がいないなら、数式を減らして手で入れる:月に一度、台帳を見て手で数える形でも回る
- 集計の値を、月ごとに別の行として残す:上書きすると、前年と比べられなくなる
- 壊れたまま放置しない:数が出ない月が続くと、更新が止まる
複数人で使うときの、決めごと
- 編集する人を、決める:全員が編集すると、上書きが起きる
- 見るだけの人と、編集する人を分ける:現場には見る形で渡す
- 同時に触らない時間を、決める:月次の集計を作る日は、台帳を触らない
- 消えたときに戻せる形を、確かめる:変更の履歴が残るか。製品で確認
- 担当が替わるときに、三枚の説明を一枚で渡す:口頭で引き継がない
- 現場に入力を頼むのは、印と断りの理由だけ:それ以上は続かない
システムに、移す時期
- 表計算で三か月続いたら、移すかを考える:続いていない形は、システムに移しても続かない
- 人数が増えて、台帳が読めなくなったら:一覧で探すのに時間がかかるようになったら
- 連絡の履歴を残したくなったら:表計算は数の管理に向き、連絡の履歴には向かない
- 移すときは、段の名前と入力の区分をそのまま持っていく:採用管理システムでKPIを見る方法
- 移した後も、変えた記録の一枚は表計算で持ってよい:システムに入れにくい記録
- 移さない選択もある:三枚で回っていて、人数が増えないなら、そのままでよい
一枚の型
- 台帳:一人ずつ一行、列は十以内、入力は選択肢
- 月次の集計:月ごとに一行ずつ積む。四つの数と先に動く数、入口ごと・卒年ごと
- 変えた記録:変えた日、変えた内容、理由、翌月の数
- 設定用の範囲:選択肢の一覧(段、入口、断りの理由)
- 一枚目の上に、三枚の使い方を三行:誰が、いつ、何を更新するか
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 見たい四つの数を決め、台帳の列を決める | 人事責任者 |
| 選択肢(段・入口・断りの理由)を決める | 人事責任者と現場の責任者 |
| 台帳を、動きがあったその日に更新する | 人事 |
| 面談の直後に「近いか」の印を付ける | 面談に出た人 |
| 断りの理由を選択肢から選ぶ | 現場と人事 |
| 月に一度、集計を作って見る | 人事責任者 |
| 変えた記録を一行残す | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、三枚の型、列と選択肢の設計、集計の作り方、月次の集計の代行までで、見たい数の決定、入力の運用、「近いか」の判断、断りの理由の記録、直す場所の決定は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは数字の読み方の話です。表計算の相談で、「集計の表は作ったのに、月次で見ても何も決まらない」と言われることがあります。表を見ると、数が並んでいて、入口ごとにも卒年ごとにも分かれていないことがあります。合算した数は、「増えた・減った」までしか教えません。当社がお願いしているのは、集計を入口ごと・卒年ごとに分けて出し、月次では「どの入口のどの段が、前の月より減ったか」を一つ見つけることです。一つ見つかれば、そこから前の段を見て、直す場所が決まります。合算の表で月次を続けると、毎月「今月も少なかった」で終わり、三か月で更新が止まります。表が続くかどうかは、入力の手間だけでなく、「見て何か決まるか」で決まります。決まらない表は、更新されません。
まとめ
- 持つのは三枚だけ。一人ずつの台帳、月次の集計、変えた記録。集計は台帳から作り、二重に入力しない
- 台帳の列は十以内に絞り、入力は選択肢から選ぶ形に。自由記述は一行のメモだけ。「あったら便利」の列を足さない
- 集計に載せるのは四つの数と先に動く数。入口ごと・卒年ごとに分けて出す。合算の表では、月次に何も決まらない
- 数式は壊れる前提で作る。直せる人がいないなら数式を減らして手で入れる。集計の値は月ごとに行として残し、上書きしない
- 編集する人を決め、現場に頼むのは印と断りの理由だけ。表計算で三か月続いたら、システムに移すかを考える。続いていない形は、移しても続かない
よくある質問
列を十以内に絞ると、見たい情報が入りません
見たい四つの数に要らない情報です。必要になったときに一つ足してください。最初から多く置くと、空欄が増えて、集計が読めなくなります。入れたい情報が多いなら、それはKPIではなく応募者の管理の話で、表計算より採用管理システムの領域です。分けて考えてください。
数式が壊れて、誰も直せません
数式を減らしてください。月に一度、台帳を見て手で数える形でも、四つの数と先に動く数なら回ります。数式で自動化するのは、直せる人が社内にいる場合だけにしてください。壊れたまま放置すると、更新が止まり、台帳ごと使われなくなります。
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できます。当社は、三枚の型、列と選択肢の設計、集計の作り方、月次の集計の代行を支えられます。見たい数の決定、入力の運用、「近いか」の判断、断りの理由の記録、直す場所の決定は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
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