急成長フェーズの会社のOfferBox運用|四半期で見直す前提の組み方
事業が急に伸びていて、採る人数が去年の倍になった。人事は一人か二人で、現場も忙しく、OfferBoxで送る数を増やせば採れると考えて送り始めると、承認への返信が追いつかず、面談が埋まらず、承認した学生が他社に決まる、という形で崩れます。採る人数と「こんな人」が四半期ごとに変わるのに、検索条件と文面は年に一度しか見直されず、送っている相手が今の事業と合わなくなる、ということも起きます。結論から言うと、急成長フェーズの会社は、採る人数と「こんな人」が四半期で変わる前提で、検索条件と文面を四半期で見直す形に組みます。送る数を増やす前に承認への当日返信の体制を作り、名義を複数にしてチームで回し、文面には「成長中」ではなく「最近変わったこと」を書き、入社後に変わることを正直に伝えます。 この記事では、急成長フェーズの会社が割ける時間と人、最初に決めること、文面の書き方、運用の分担、やりがちな失敗を整理します。チームで回す分担はOfferBoxをチームで運用するときの役割分担で書きました。数値は書きません。
この規模で割ける時間と人
| 状況 | 起きること |
|---|---|
| 採る人数が急に増えた | 送る数を増やしたくなる。返信と面談が追いつかない |
| 人事が少なく、採用以外の業務も増えている | 承認への当日返信が落ちる。台帳の更新が止まる |
| 現場が忙しく、面談に出られない | 承認から面談までの日数が伸び、学生が他社に決まる |
| 組織と仕事の中身が四半期で変わる | 文面に書いた「最初の年」が、入社時に変わっている |
| 名義の社員が異動や昇進で変わる | 辞めていなくても、文面の名義の人が面談に出られない |
| 経営が「今すぐ人が要る」と言う | 送る時期が就職活動の終盤に寄り、承認しても学生の予定が埋まっている |
急成長フェーズの会社がOfferBoxに割ける時間は、人数が増えても増えません。人事の時間は他の業務に、現場の時間は事業に吸われます。増えるのは「採りたい人数」だけで、「返せる数」と「会える数」は変わらない、という前提で組みます。
最初に決めること
- 採る人数と「こんな人」を、四半期ごとに見直す前提で書く:年間の採用計画は置くが、四半期の頭に「今、どの職種に、どんな人か」を一行で更新する。OfferBoxの検索条件の組み方
- 承認への当日返信の体制を、送る数より先に作る:誰が、毎日、どの順で通知を見て返すか。人事が持てないなら、一次の返信を外に出す。OfferBoxでオファーが承認されたあとの連絡手順
- 送る数の上限を、「当日返せる数」と「面談に出られる数」で置く:採りたい人数からではなく、返せる数と会える数から。上限を超えるなら、返信と面談の担当を増やす
- 名義を複数にし、チームで回す:一人の名義に集中すると、その人が異動や昇進で面談に出られなくなったときに止まる。職種ごとに名義を置く。OfferBoxをチームで運用するときの役割分担
- 文面の共通部分を一つの原稿で持ち、四半期で版を上げる:「最初の年に何をするか」が変わったら、原稿を直して両方のテンプレートを同じ日に直す
- 送る時期を、終盤に寄せない:「今すぐ人が要る」に引きずられると、学生の予定が埋まっている時期に送ることになる。OfferBoxのオファーを送る時期と時間帯の考え方
エージェントベストの見解
送り始めたあと、最初の送る時期で起きることに共通するのは、送る数を増やした分だけ承認が増え、返信が翌日以降にずれ、承認した学生の面談が埋まらず、他社に決まることです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、OfferBoxの運用代行を受けているので、急成長フェーズの会社が採用計画を倍にした年の数字を見ていますが、送る数を倍にした会社で、承認から返信までの日数が保てた会社はほとんどなく、承認数は増えたのに面談数が増えていません。承認は、返信が当日に来て、数日以内に面談が入ることで、初めて面談に変わります。当社が急成長フェーズの会社に最初に決めてもらうのは、送る数ではなく、「承認の通知を、誰が、毎日、何時に見て返すか」で、この担当が人事に置けないなら、一次の返信を当社が持ち、面談の日程の判断だけを企業に残す形にしています。返信の体制ができてから、送る数を上限まで増やします。
文面の書き方|「成長中」ではなく「最近変わったこと」
| 書かない | 書く |
|---|---|
| 「急成長中」「事業が拡大中」「若手が活躍」 | 最近の四半期で、何が変わったか。組織、仕事、任せる範囲 |
| 「大きな裁量」「早く昇進できる」 | 最初の年に何をするか。誰と組むか。半年後に変わる可能性があること |
| 事業の伸びの数値 | 数値は書かない。書くなら公表している事実だけを確認して |
| 「一緒に会社を大きくしましょう」 | 名義の社員が、最近、自分の仕事がどう変わったか。その場面 |
| 「安定」「整った環境」 | 整っていないところと、今どう整えているか |
- 名義の社員が「最近、自分の仕事がどう変わったか」を一場面書く:急成長の実態は、仕事が変わり続けること。その場面が、変化に向く学生の記述と重なる
- 「入社後に変わることがある」を、隠さずに一文:「配属や仕事の中身は、事業の状況で変わることがあります。変わるときは本人と話して決めます」
- 「こんな人」は、「変化の中で動いた行動」で:「成長意欲がある」ではなく、「前提が変わったときに、自分で優先順位を決め直した経験」
- 文面の基本:OfferBoxのオファー文面の基本。給与で勝負しない会社の伝え方は給与水準を強みにできない会社のOfferBoxの伝え方
四半期で見直すこと
| 四半期の頭に見直すもの | 見直さないもの |
|---|---|
| 採る人数と、職種ごとの「こんな人」の一行 | 会社の「なぜ」。年に一度 |
| 検索条件 | 承認後の連絡の型 |
| 文面の「最初の年」「誰と組むか」の共通部分 | 面談の入口と、選考の段 |
| 名義の社員(異動・昇進があれば) | 台帳の型 |
| 送る数の上限(返せる数と会える数が変わっていれば) | 「変わることがある」の一文 |
- 見直しの日を、四半期の頭に固定する:忙しくて飛ばすと、半年前の文面で送り続ける
- 見直しは、人事と現場の責任者で一時間:「今、どの職種に、どんな人か」「最初の年に何をするかは変わったか」「名義は出られるか」の三つ
- 見直したら、送信を一度止めて、テンプレートを直してから再開する:直さずに送り続けない
運用の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 採る人数と「こんな人」の四半期の見直し | 人事と現場の責任者 |
| 検索、文面の下書き、送信 | 人事、または代行 |
| 承認への当日の返信(一次) | 人事、または代行。担当を毎日置く |
| 面談の日程の判断、面談 | 名義の社員(職種ごとに複数) |
| 文面の共通原稿の版管理 | 人事 |
| 台帳を一つにし、承認した学生の段を追う | 人事(代行と)。OfferBoxと採用管理システム(ATS)の連携の考え方 |
| 送る数の上限の決定と、担当を増やす判断 | 責任者 |
| 週次で、承認から返信・面談までの日数を見る | 人事と責任者。OfferBox運用のKPI設計 |
- 人事の時間が採用以外に吸われるなら、検索・下書き・送信・一次返信を外に出す:人事は「こんな人」の見直し、台帳、面談の設定に絞る。OfferBoxの運用代行に任せられる範囲と自社で持つ判断
- 現場が面談に出られないなら、送る数を減らす:代わりに人事が面談に出ると、名義の人に会えず離れる。現場に頼む範囲はOfferBoxの運用に現場社員を巻き込む方法
- 時間が足りないときの対処:OfferBoxの運用に工数が足りないときの対処
運用代行や代理店が支えられるのは、上限の逆算の型、四半期の見直しの型、原稿の版管理の型、台帳の型、検索・下書き・送信・一次返信、週次の数字の整理までで、「こんな人」の決定、名義の社員の選定、面談、担当を増やす判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは切り分けの話です。急成長フェーズで自社が持つべきなのは、四半期ごとの「こんな人」の一行、名義の社員の選定、面談、送る数の上限と担当を増やす判断、までです。ここから先の、検索、文面の下書き、送信、承認への一次の返信、台帳の更新、週次の数字の整理は、外に出せます。当社が急成長フェーズの会社のOfferBoxの運用代行を受けるときは、人事の時間が採用以外に吸われる前提で、この線で分けています。この線を引かずに、「忙しいので全部任せたい」とすると、「こんな人」が四半期で変わったことが当社に伝わらず、半年前の学生像に送り続けます。逆に「大事なので全部自社で」とすると、人事の時間が返信と送信に消えて、「こんな人」の見直しと面談の設定が止まります。急成長フェーズで外に出すべきなのは作業で、残すべきなのは「今、誰を採るか」の判断です。この判断だけは、事業の中にいる人にしかできません。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 採りたい人数から送る数を決める | 返信と面談が追いつかず、承認した学生を失う | 返せる数と会える数から上限を置く |
| 検索条件と文面を年に一度しか見直さない | 半年前の学生像に送り続ける | 四半期の頭に一時間 |
| 名義を一人に集中させる | 異動・昇進で面談に出られなくなり止まる | 職種ごとに複数 |
| 「急成長中」「裁量」で書く | 承認は取れるが、面談で「最初の年に何をするか」に答えられない | 最近変わったことと最初の年を書く |
| 「今すぐ人が要る」で終盤に送る | 学生の予定が埋まっている | 時期を前に置き、四半期で補う |
最も多いのは、一つ目です。採用計画の人数が倍になった年に、送る数だけを倍にします。
まとめ
- 急成長フェーズでは、採りたい人数は増えても、返せる数と会える数は増えない。送る数の上限は「当日返せる数」と「面談に出られる数」で置く
- 送る数を増やす前に、承認への当日返信の体制(誰が、毎日、何時に見て返すか)を作る。人事に置けないなら一次の返信を外に
- 採る人数と「こんな人」と検索条件と文面の共通部分を、四半期の頭に一時間で見直し、送信を一度止めて直してから再開する
- 名義を職種ごとに複数にしてチームで回す。文面には「成長中」ではなく「最近変わったこと」と「最初の年」を書き、「変わることがある」を隠さない
- 外に出すのは作業(検索・下書き・送信・一次返信・台帳)、残すのは判断(「今、誰を採るか」・名義・面談・上限)
よくある質問
経営から「来月までに何人」と言われています。送る数を増やすしかありませんか
送る数を増やしても、返信と面談が追いつかなければ、承認した学生を失うだけです。先に、承認への当日返信の担当を毎日置き、面談に出られる社員を職種ごとに増やします。それでも足りないなら、送る数ではなく、返信と面談の担当を外に出すか増やすかを経営に相談します。人数の目標は、返せる数と会える数の上限で決まります。
組織が変わって、文面に書いた「最初の年」が変わりました。送ってしまった学生にはどう伝えますか
承認した学生には、面談で「送ったときから変わった点」をそのまま伝えます。隠すと、入社後に「聞いていた話と違う」になります。送信中のテンプレートは一度止めて直し、直してから再開します。四半期の頭に見直す日を固定しておくと、この「送ってしまってから変わる」が減ります。
急成長フェーズのOfferBox運用は、御社に相談できますか
できます。当社は、上限の逆算の型、四半期の見直しの型、原稿の版管理の型、台帳の型、検索・下書き・送信・一次返信、週次の数字の整理を支えられます。「こんな人」の決定、名義の社員の選定、面談、担当を増やす判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、OfferBoxの運用代行も受けています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
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