OfferBoxの導入を社内に説明するときの整理|先に決める五つ
OfferBoxを導入したい。上司に、経営に、現場に説明する。ところが、「費用がいくらで」から始めると「効くのか」と聞かれ、「今どきはスカウトなので」では理由にならず、「担当の時間は」と聞かれて答えられず、止まります。結論から言うと、説明の前に五つを決めます。「なぜ送る型か」「誰が何時間使うか」「現場に何を頼むか」「何で判断するか」「いつやめるか」。この五つが決まっていれば、費用の話はその後で足ります。上司向け・経営向け・現場向けで話す順番を変え、「効くかどうか」は約束せず、「小さく回して記録で判断する」と言います。 この記事では、詰まりやすいところ、先に決める五つ、相手ごとの順番、想定される質問、約束しない言い方、稟議の形、分担を整理します。代理店経由の稟議は代理店経由の申込を社内で説明する方法、ナビとの違いはスカウト型とナビ型の違いで書きました。
この作業の目的|「効くか」ではなく「どう回すか」で説明する
社内説明が止まるのは、「効くのか」に答えようとするからです。効くかどうかは、回してみないと分かりません。回す前に約束すると、回らなかったときに残ります。
目的は、「効くか」の議論を、「どう回すか」「何で判断するか」「いつやめるか」の議論に変えることです。回し方と判断の基準が決まっていれば、「効くか」は記録が答えます。
説明で、詰まりやすいところ
| 詰まりやすいところ | 何が起きるか |
|---|---|
| 費用の話から始める | 「効くのか」と返され、答えられない |
| 「今どきはスカウト」「他社も使っている」 | 自社の理由になっていない。「うちも必要か」で止まる |
| 担当の時間が見えていない | 「誰がやるのか」「いまの業務はどうするのか」で止まる |
| 現場への依頼が曖昧 | 現場が「また人事の仕事が増える」と受け取る |
| 判断の基準がない | 「いつ効いたと言えるのか」で止まる |
| やめる条件がない | 「効かなかったらどうするのか」で止まる |
| 「効きます」と約束する | 回らなかったときに、人事が責任を負う形になる |
共通するのは、「回し方」が決まっていないまま、「導入するか」を聞いていることです。
先に決める、五つ
1. なぜ送る型か
- 「こんな人」が、いまの経路で来ていない:来ていない層を、一行で。「〇〇職に合う学生が、ナビのエントリーにいない」
- その層に、企業から届ける必要がある:学生が探しに来るのを待つ形では届かない
- 「今どき」「他社」ではなく、自社の「来ていない層」で言う
- ナビと役割を分ける:置き換えではなく、役割の追加。ナビサイト中心の採用からOfferBoxへ移るときの設計
2. 誰が、何時間使うか
- 送る人、承認に返す人、面談に出る人:名前で
- 週に何時間か:読んで書く時間、返す時間、面談の時間。回数で書く(時間数は自社の見積もりで)
- その時間を、いまの業務のどこから空けるか:上乗せではなく、置き換え。「説明会の回数を減らす」など
- 人事一人なら、その形で:人事1人でOfferBoxを回す方法
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「社内説明では、費用対効果を数字で示さなければ通らない」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、多くの会社の導入を見ていますが、導入前に「効果の数字」を示して通した会社は、その数字が回らなかったときに、人事が社内で説明に追われています。通っている会社の説明は、効果の約束ではなく、「誰が何時間使い、現場に何を頼み、何で判断し、いつやめるか」が具体で、経営は「これなら回る」「回らなければやめられる」で判断しています。当社が社内説明の相談を受けるとき、最初にやるのは、効果の資料を作ることではなく、五つを一枚に埋めることです。五つが埋まれば、費用は「この回し方に対する費用」として説明でき、「効くのか」は「記録で判断する」で答えられます。
3. 現場に、何を頼むか
- 三つだけ:「最初の月に何をするか」の一文、文面の確認、面談に出ること
- 回数と時間を、具体で:一文は募集ごとに一度、確認はまとめて、面談は承認が来たとき
- 「名前を貸すだけ」にしないこと:現場が読んで了承する
- 現場の側の負担が、増えないことを示す:説明会の登壇より、面談のほうが短くて済むことが多い
現場の巻き込み方はOfferBoxの現場の巻き込み方で書きました。
4. 何で判断するか
- 段ごとの数字で:開封、承認、面談、選考、内定。合計ではなく、段ごと
- 最初の判断は、「流れが回ったか」:送る→承認→面談→選考が一度通ったか
- 次の判断は、「こんな人」に近い学生が面談まで来たか:数ではなく、合う度合い
- 月に一度、見直す場を決める:誰と、何を見るか
- 数字の目標は、最初の年は置かない:置くなら、回った記録を見てから
判断の基準はOfferBoxのKPI設計で書きました。
5. いつ、やめるか
- 「〇か月回して、流れが回らなければ」:期間は自社で決める
- 「回ったが、こんな人に近い学生が来なければ、送る相手と文面を直して、それでも来なければ」
- 契約の切れ目で判断する:途中で止めない
- やめるときに残すもの:型、台帳、企業ページ。次の媒体に写せる
やめる条件が決まっていると、「効かなかったらどうする」に答えられます。
相手ごとに、話す順番を変える
| 相手 | 最初に話すこと | 次に |
|---|---|---|
| 上司(人事の責任者) | 誰が何時間使い、いまの業務のどこから空けるか | 何で判断し、いつやめるか |
| 経営 | なぜ送る型か(来ていない層)と、いつやめるか | 費用と、判断の基準 |
| 現場 | 現場に何を頼むか(三つだけ)と、その時間 | なぜその一文が要るか |
| 管理部門 | 条件を募集要項に書くこと、契約と請求 | 更新時期 |
同じ五つを、相手の関心の順に並べ替えます。経営に現場の依頼から話しても、現場に費用から話しても、届きません。
想定される質問と、答え
- 「効くのか」:「効くかは回してみないと分からない。〇か月回して、段ごとの記録で判断する。回らなければ契約の切れ目でやめる」
- 「誰がやるのか」:「送るのは私、返すのは私、面談は〇〇さん。週に□回の枠で、説明会の準備の時間を回す」
- 「現場の負担は」:「一文を一度、確認をまとめて、面談を承認が来たとき。説明会の登壇より短い」
- 「ナビをやめるのか」:「やめない。役割を分けて、一年の記録で配分を見直す」
- 「費用は」:「この回し方に対して、〇〇(自社の見積もり)。効果の約束ではなく、回し方に対する費用」
- 「他社はどうしているか」:「他社の結果は、他社の回し方の結果。自社は、この回し方で、この基準で判断する」
- 「代理店経由にする理由は」:代理店経由の申込を社内で説明する方法
「効きます」「採れます」と答えないことが、全部の質問に共通します。
「効くかどうか」は約束せず、「小さく回して記録で判断」と言う
- 約束すると、回らなかったときに人事が負う:約束せず、判断の基準を約束する
- 「小さく回す」を、最初の提案にする:最初の月は数通で、流れを確かめる。初めての新卒採用でOfferBoxから始めるときの順番
- 記録の形を、先に見せる:段ごとの台帳の型。「この表で、月に一度報告する」
- 「効いた」の定義を、先に合意する:「こんな人に近い学生が、面談まで来た」
「効くか」を約束しない代わりに、「判断の仕方」を約束します。
稟議の形
- なぜ送る型か:来ていない層を一行で
- 誰が何時間使うか:名前と回数。いまの業務のどこから空けるか
- 現場に何を頼むか:三つ
- 何で判断するか:段ごとの台帳と、月に一度の見直し
- いつやめるか:期間と条件
- 費用:この回し方に対して。自社の見積もりで
- 代理店経由の場合、その理由:代理店経由の申込を社内で説明する方法
費用が六番目に来るのは、費用が「回し方に対するもの」として読まれるようにするためです。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 五つを一枚に埋める | 人事 |
| 「来ていない層」を一行で書く | 人事と現場 |
| 担当の時間と、空ける業務を決める | 人事責任者 |
| 現場への依頼の三つを、現場と合意する | 人事と現場の責任者 |
| 判断の基準と、やめる条件を決める | 人事と責任者 |
| 稟議を書く | 人事 |
| 費用と契約の確認 | 管理部門 |
運用代行や代理店が支えられるのは、五つの型、時間の見積もりの根拠、判断の基準の型、台帳の型、稟議の構成、想定質問の答え方までで、五つの中身の決定、現場との合意、稟議の提出は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは発注側の誤解の話です。社内説明の相談で、「効果を示す資料をください」「他社の成功事例をください」と求められることがあります。当社は、他社の数字を「御社でもこうなる」という形では渡しません。他社の結果は、他社の回し方と、他社の「こんな人」と、他社の現場の協力の結果で、御社に写せません。写せるのは、回し方と、判断の基準と、やめる条件です。当社が渡すのは、五つの型と、時間の見積もりの根拠と、段ごとの台帳の型で、社内説明はそれで組んでもらいます。他社の数字で通した稟議は、その数字が出なかったときに、人事が社内で説明に追われます。回し方で通した稟議は、記録で説明できます。
まとめ
- 社内説明が止まるのは「効くのか」に答えようとするから。「どう回すか・何で判断するか・いつやめるか」に変える
- 先に決める五つは、なぜ送る型か・誰が何時間使うか・現場に何を頼むか・何で判断するか・いつやめるか。費用はその後
- 上司には時間から、経営には来ていない層とやめる条件から、現場には頼む三つから。相手の関心の順に並べ替える
- 「効きます」「採れます」と約束せず、「小さく回して段ごとの記録で判断する」と言い、記録の形と「効いた」の定義を先に合意する
- 他社の数字は自社に写せない。写せるのは回し方と判断の基準とやめる条件
よくある質問
経営から「効果の数字を出せ」と言われています
導入前の効果の数字は、回し方が決まっていない段階では出せず、出しても根拠がありません。代わりに、「〇か月回して、段ごとの記録で判断し、回らなければ契約の切れ目でやめる」という判断の仕方と、記録の型を出します。「数字は回してから出す、判断の基準はいま出す」と分けて伝えます。
現場が「人事の仕事を押し付けられる」と受け取ります
頼むのは三つだけで、その時間を具体で示します。「一文は募集ごとに一度、確認はまとめて、面談は承認が来たとき」。説明会の登壇や、会社説明の準備より短いことが多く、それを比べて示します。「名前を貸すだけにしない」ことも、現場の側の安心になります。
社内説明の整理は、御社に相談できますか
できます。当社は、五つの型、時間の見積もりの根拠、判断の基準の型、台帳の型、稟議の構成、想定質問の答え方を支えられます。五つの中身の決定、現場との合意、稟議の提出は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、OfferBoxの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
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