ナビサイト中心の採用からOfferBoxへ移るときの設計|ナビとの役割分担
ナビサイト中心で新卒を採ってきた。企業ページを出し、説明会を開き、エントリーを待ち、応募者を選考する。この形からOfferBoxへ移ると、運用の形が変わります。ナビの運用をそのまま持ち込むと、OfferBoxで結果が出ず、「OfferBoxは合わなかった」となりがちです。結論から言うと、ナビからOfferBoxへ移るとは、「待つ運用」から「送る運用」へ、担当の時間の使い先と、企業ページの書き方と、選考の入口を組み替えることです。ナビは止めずに役割を分け、企業ページを書き直し、現場の一文を取り、数通で回してから、ナビとの配分を見直します。ナビを止めるかは、記録を見てから決めます。 この記事では、変わるもの、そのまま持ち込むと起きること、移る順番、配分の見直し、分担を整理します。スカウト型とナビ型の違いはスカウト型とナビ型の違い、個別の比較はOfferBoxとマイナビの違いとOfferBoxとリクナビの違いで書きました。この記事は、比較ではなく、移るときの設計です。
この作業の目的|「ナビの延長」ではなく、「別の運用」として組む
ナビとOfferBoxは、どちらが良いかではなく、動き方が違う媒体です。ナビの運用に慣れた会社がOfferBoxで止まるのは、OfferBoxが合わないからではなく、ナビの運用のまま使っているからです。
目的は、OfferBoxを「ナビの追加」ではなく「別の運用」として組み、担当の時間と企業ページと選考の入口を、送る運用に合わせて組み替えることです。
ナビとOfferBoxで、変わるもの
| 変わるもの | ナビ | OfferBox |
|---|---|---|
| 動く主体 | 学生が探しに来る | 企業が探して送る |
| 母集団のでき方 | エントリーで集まる | 承認で一人ずつできる |
| 時期 | 公開と説明会の時期に集中 | 送る時期を企業が決める |
| 担当の時間の使い先 | 説明会の準備、応募者への連絡 | プロフィールを読む、書く、承認に返す、面談 |
| 企業ページの読まれ方 | 検索から来た学生が「まず会社を知る」ために読む | 文面から来た学生が「文面の続き」として読む |
| 選考の入口 | 説明会→エントリー→選考 | 承認→面談→選考 |
| 数字の見方 | エントリー数、説明会参加数 | 開封、承認、面談、段ごと |
最も大きいのは、「担当の時間の使い先」です。ナビで説明会の準備に使っていた時間を、OfferBoxでは読んで書くことに使います。
ナビの運用を、そのまま持ち込むと起きること
- 企業ページが、説明会案内のまま:「説明会はこちら」が中心で、文面から来た学生が読む「仕事の続き」がない
- 応募者対応の型で、オファーを書く:「この度はご応募ありがとうございます」の型。オファーは応募の前なので、噛み合わない
- 説明会を、面談の代わりにする:承認した学生を説明会に呼ぶ。「話す場」のはずが、集団の説明会になり、学生が離れる
- エントリー数で見る:承認の数を「エントリー数」として見て、「少ない」と判断する。承認は一人ずつで、数が違う
- 時期を、ナビの公開時期に合わせる:OfferBoxの送る時期は、企業が決める。年度の公表内容と自社の方針を確認
- 選考を、説明会参加者向けの型で組む:「説明会に来た前提」の一次面接で、面談から来た学生と噛み合わない
共通するのは、「学生が来る」前提の運用を、「企業が送る」運用に使っていることです。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「ナビで企業ページを作ってあるので、OfferBoxはそれを流用して、送るだけでよい」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、OfferBoxの運用を見ていますが、ナビの企業ページを流用した会社は、文面から企業ページに来た学生が、「説明会の案内」と「会社の全体像」を読み、「文面で書かれていた仕事の続き」がなく、承認に至っていません。ナビの企業ページは「初めて会社を知る学生」向けで、OfferBoxの企業ページは「文面を読んで来た学生」向けです。読む人の状態が違うので、同じページでは合いません。当社がナビから移る会社の相談を受けるとき、最初にやるのは、企業ページを「文面の続き」として書き直すことです。書き直す前に送っても、承認は来ません。
移る順番
1. ナビとOfferBoxの役割を、社内で分ける
- ナビは「広く来る学生」、OfferBoxは「こんな人に届ける」:どちらか一方にしない
- 職種か時期で分けてもよい:「〇〇職はOfferBox、△△職はナビ」「早い時期はOfferBox、公開後はナビ」
- 担当の時間を、分けた役割で配分する:ナビの説明会の時間を減らし、読んで書く時間に回す
- 役割を、責任者と合意する:「OfferBoxを足した」ではなく「役割を分けた」
併用の分担はスカウト型とナビ型の違いの併用の項で書きました。
2. 企業ページを、「文面の続き」として書き直す
- 説明会の案内を、中心から外す:あってよいが、最初に来ない
- 「会社が何をしているか」の一言、一緒に働く人、仕事の中身、働く場所と条件、選考の流れ:この五つ
- ナビの企業ページの文章を、そのまま貼らない:読む人の状態が違う
- 写真は、職場と人:説明会の写真ではなく
作り方はOfferBoxの企業ページで伝えること・伝えないことで書きました。
3. 現場の一文と、「最初の1年」を取る
- ナビでは、説明会で人事が会社を説明していた:OfferBoxでは、文面に仕事の場面が要る
- 現場の人に、「最初の月に何をするか」を一つ聞く:募集ごとに一つ
- 面談に出る現場の人を決める:説明会は人事だけでできたが、面談は現場が出る
現場の巻き込み方はOfferBoxの現場の巻き込み方で書きました。
4. 数通で回して、流れを確かめる
- 送る→承認→面談→選考、を一度通す:ナビの「説明会→エントリー→選考」と別の流れ
- 承認への対応を当日に:ナビの応募者対応より速い
- 面談は「話す場」で、説明会にしない
- 選考の入口を、面談から始まる形に組み直す:「説明会に来た前提」を外す
最初の月の回し方は初めての新卒採用でOfferBoxから始めるときの順番で書きました。ナビの経験がある会社でも、OfferBoxの流れは初めてです。
5. 記録を見て、ナビとの配分を見直す
- ナビとOfferBoxを、別の台帳で見る:エントリー数と承認数を並べない。段ごとに、面談以降の残り方で見る
- 「こんな人」に近い学生が、どちらから来ているか:数ではなく、合う度合いで
- 担当の時間あたりで見る:ナビの説明会の時間と、OfferBoxの読んで書く時間で、面談以降に残った学生を比べる
- 配分を、年度の切れ目で見直す:途中で急に変えない
数字の見方はOfferBoxのKPI設計で書きました。
ナビを止めるかは、記録を見てから
- 移った年に、ナビを止めない:OfferBoxの流れが回るまで、ナビが母集団を支える
- 止めるかは、一年の記録で決める:面談以降に残った学生が、どちらからどれだけ来たか
- 止めずに、配分を変える選択もある:ナビを小さく残す
- 止める場合、ナビで来ていた層がOfferBoxで届くかを確かめる:届かない層があれば、残す
ナビを止めることが目的ではなく、役割を分けることが目的です。複数媒体の配分の見直しは複数媒体を代理店でまとめる方法で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| ナビとOfferBoxの役割を分け、責任者と合意する | 人事と責任者 |
| 担当の時間を、説明会から読んで書くことに配分し直す | 人事責任者 |
| 企業ページを「文面の続き」として書き直す | 人事と現場 |
| 現場の一文と面談に出る人 | 現場の人 |
| 数通で回し、流れを確かめる | 人事 |
| ナビとOfferBoxを別の台帳で見る | 人事 |
| ナビを止めるか、配分を変えるかの判断 | 責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、役割の分け方の整理、企業ページの書き直しの案、文面の型、流れの設計、台帳の型、配分の見直しの材料までで、役割の決定、現場の一文、面談、ナビを止める判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは契約後に起きることの話です。ナビからOfferBoxへ移った会社で、契約後に最も多く起きるのは、「担当の時間が空かない」ことです。ナビの説明会の準備と応募者対応が、そのまま残っていて、OfferBoxの読んで書く時間が、上乗せになります。上乗せでは回らず、読まずに送る形になり、「OfferBoxは効かない」で終わります。当社が契約前にお伝えするのは、「OfferBoxの時間は、ナビの時間の上乗せではなく、置き換えです」ということです。ナビの説明会の回数を減らすか、応募者対応の型を軽くするか、どちらかで時間を空けてから、OfferBoxを始めます。時間を空けずに始めた会社は、ほぼ回っていません。
まとめ
- ナビからOfferBoxへ移るとは、「待つ運用」から「送る運用」へ、担当の時間・企業ページ・選考の入口を組み替えること。ナビの運用のまま使うと結果が出ない
- 持ち込むと起きるのは、企業ページが説明会案内のまま・応募者対応の型でオファー・説明会を面談の代わり・エントリー数で見る、など
- 順番は、役割を分ける→企業ページを「文面の続き」に書き直す→現場の一文と面談に出る人→数通で回す→記録で配分を見直す
- 移った年にナビを止めない。止めるかは一年の記録で、面談以降に残った学生がどちらから来たかで決める
- OfferBoxの時間はナビの上乗せではなく置き換え。説明会か応募者対応の時間を空けてから始める
よくある質問
ナビの企業ページと、OfferBoxの企業ページを、両方作る余裕がありません
OfferBoxの企業ページは、五つの項目で足り、ナビより短くて済みます。ナビの企業ページから、「一緒に働く人」と「仕事の中身」を抜き出し、「文面の続き」として並べ替えることから始めます。全部を書き直すのではなく、順番と中心を変えます。
上司から「ナビの実績があるのに、なぜ変えるのか」と言われます
変えるのではなく、役割を分ける、と伝えます。ナビは残し、「こんな人」に届く経路としてOfferBoxを足し、一年の記録で配分を決める。ナビの実績は否定せず、「ナビで来ない層に届く経路」として説明すると、通りやすいです。社内説明の整理はOfferBoxの導入を社内に説明するときの整理で書きました。
ナビからの移行は、御社に相談できますか
できます。当社は、役割の分け方の整理、企業ページの書き直しの案、文面の型、流れの設計、台帳の型、配分の見直しの材料を支えられます。役割の決定、現場の一文、面談、ナビを止める判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、OfferBoxの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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